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トランプの裏切り

2017-06-13 20:01:17 | 労働情報

トランプの裏切り   国際労働財団より

選挙期間中トランプ大統領が100%の雇用を確保すると約束したキャリア空調会社だが、「1,400名従業員のうち632名の仕事を、7月20日を期して、メキシコに移転する」とインディアナ州政府に通告した。メキシコでは時間給が$3.90に過ぎない。

 昨年春、トランプ氏はキャリア会社の労働者を前に「大統領になれば、海外流出する雇用を止めて見せる。会社をして“インディアナ州に残ることにした。80%、95%ではない。100%だ。”と言わせる」と公約して労働者の喝采を浴びた。そして当選後、「キャリアの親会社、ユナイテッド・テクノロジーズ社と協議して、今後10年間、$700万の州税減税と引き換えに1,100名以上の雇用を残すことで約束した。会社は更に$1,600万を追加投資する」と演説した。しかし会社はその後、$1,600万がオートメーション投資だと明かした。

 当時、キャリア労働者を組織する鉄鋼労組(USW)ローカルのチャック・ジョーンズ委員長は「トランプは800名しか残せない事態を誇大に吹聴している」と指摘して、トランプ氏からツイッターで「組合委員長としてのジョーンズの仕事は酷いものだ」と応酬された。
 この点について会社は「1,000名以上の雇用は確保されるが、その多くは最初から異動対象ではないエンジニアと本社職員を含む。但し会社はインディアナの設備を中核にして今後の発展を目指す」と説明する。他方、ジョーンズ委員長は「組合員550名が削減対象となった。また契約職員82名が異動となる」と語る。

 保守系のアメリカ企業経営研究所では「キャリア空調についてトランプ氏はある種の回答を出したと言える。数十年来、製造業の雇用はインディアナ州を中心に縮小を続け、3分の1以下に減少した。キャリア会社は政治の流れの中で一つの手がかりをつかみ、トランプもまた、そこから労働者のチャンピオンとしての立場を築いた」と評している。
 他方、近隣のボール・ベアリング工場、ここもトランプがツイッターでメキシコ移転を非難した所だが、計画の変更はなくこの夏300名のうちの最後100名を解雇する。


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