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名作漫画

2011年07月02日 | いろいろレビュー
『余命〇年』なんていうテーマに絡めると
大抵号泣モノになるもんで
映画やらドラマやら
手を出しやすいシチュエーションなのか
一時期かなり氾濫していました。

なんか
泣かせる狙いが見え隠れすると興ざめするというか
ようするに原作があって、金儲け主義の連中が実写化する流れが気に食わないってなわけです。

そんななか
同じようなジャンルで個人的に秀逸だと感じたのが
この漫画、

『薄命少女』です。
今回単行本を購入したんですが
元々は漫画アクションで連載していました。
雑誌の中では箸休め的なポジションでページ数も少なく
極端に盛り上がるような場面もあまりなく
どちらかというと淡々と進んでいく感じで
基本路線はブラックジョークでくすっと笑わせる漫画でした。

一回目の冒頭に主人公の父親が病院で
【娘さんの余命はあと一年】という話を聞かされ
ショックで酔いつぶれて、寝言で本人がそれを聞いてしまうという
なんだか救いようの無いところから始まりますが
主人公は自分に残っている時間を理解しながらも
4コマ漫画の構成で自虐的なネタをかましていきます。

ふんわりした絵柄のせいもあるのか
主人公は基本的に元気で
特に具合が悪くなるとか
倒れたりする描写も無いので
もしかして実は誤診でハッピーエンドなんじゃないのか?
という雰囲気すら出てきますが
中盤で成功率は低いものの
高額な手術をすれば・・・という話も出てくるので
誤診の可能性もなくなります。

ゆる~い雰囲気と
同じ境遇の人が現実にいたら共感するか激怒するような
思いっきり両サイドに振れるネタがあったり、

たとえば
友達とダイエットの話してるときのオチは
(このとき友達は病気については知りません)
「・・・棺桶が重いと恥ずかしいしね(笑)」
みたいな感じで、

重い話に本人の自虐ネタを重ねるので
「これ、笑っていいとこ?」という
むずむずした罪悪感さえ伴います。

で、
僕が単行本を購入した理由というのが
そもそも漫画アクション本誌は月2回発行というサイクルのため
コンビニで見当たらないときがあったのです。
それで何回か読めなかった週があったりしたものの

ブラックな笑いが好きな僕の琴線に振れたこともあり、
最終回も読めなくて気になっていたというわけです。

前フリが長くなりましたが
気になってたラストを読んでみた感想は・・・

いいお話でした。

これは単行本で読むべき作品だと思いますし
映像化はして欲しくないです。

スタートからラストまで
そしてラスト後の2ページまで
全て一本で繋がっているので
あらすじがどうとか内容には触れません。

そしてもう一つ秀逸だったのが
【本】というのはこういう表現も出来るんだなと

僕は
読み終わって閉じたとき、その『仕掛け』に気付きました。

読む前に気付いたら、読んでいる時の感情も違ったかもしれません。

ただ共通していえるのは
いい作品だったな、という読後感です。

損しないから買え!級です

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