じゃーん。この不思議なコントラスト♪ 素敵でしょ!?
さて。
デュッセルドルフ二軒目は、創業20年以上になる老舗の「なにわ」。もう、念願中の念願でした。ドイツ&ラーメンフリーク・ブロガーでありながら、なにわをレポしていないというのは、最大にして最狂の事態。ようやくこれで、過去の呪縛から解放されます(大げさ)。
ここはもうドイツ国内に留まらず、ヨーロッパ内でも五本の指に入る老舗店でしょう。行列も半端ないです。常に14,5人は並んでいる状態。店員さんも、「ずーーーーーっと、行列ができています」と言っていました。はぁ、そうですか(汗)。行列担当のスタッフもいるくらいですからね。もう、参りました。
長椅子が、お店の壁に沿っておかれています。土日になると、隣のお店まで行列が届いてしまうんだとか。まぁ、こっちの人には驚きでしょうね。だって、どんなお店に行ったって、行列なんてできてませんから。ドイツで行列現象が見られるということ自体が奇跡ですよ。あり得ない。マジで。
店内には、サッカーの本田選手のサインも掲げられていました。店内は細長い厨房に、カウンター席。それにテーブル席もいくつか。まさか、ドイツのラーメン店で行列に並び、20分も炎天下の中で待つことになるとは…(汗)。匠に比べると、ドイツ人率が高いです。さすが創業20年の老舗店だけあります。言うなれば、地方都市の名店といった貫禄がありました。ドイツという異国の地で20年も営業し続けるというのは、並大抵のことではございません。それだけで頭が下がる思いです。
ですが、ラーメンもそれはそれは半端ありませんでした。おススメは味噌ラーメンとのことでしたが、おススメされた味噌ラーメンが美味しかったことは…XXX。なので、熟考に熟考を重ねて、塩ラーメンを頂くことにしました。その理由は、塩ラーメンこそが、スープの味自体をダイレクトに感じられるからです。異国の地、デュッセルドルフで20年間愛され続けてきたラーメン店です。その真価を問いたいと思い、塩ラーメンにしました。僕の心の中のどこかに、「本当にうまいのか?」という懸念があったからです。つまりは、なにわと僕のガチンコ対決。こっちも本気で挑みます。不味いラーメンを美味しいというほど僕はお人よしではない!!
出てきたラーメンは、白濁のややオイリーなスープのラーメンでした。っていうか、キターーーーって感じです。げん骨ガンガン炊き出してます!って感じで、ドロドロ・ギタギタではないですが、パンチのあるジャンクな塩豚骨ラーメンになっていました。いやー、ワイルドワイルド。千葉人的にいうと、匠が福たけorまるわなら、こちらのなにわはなりたけor末広家、みたいな(苦笑)。都内的に言うと、匠がほん田で、なにわが青葉みたいな。いやー、こりゃ、すごいですわ。
単純に、旨いですからね。こっちでインターナショナルな(つまり異国的な)ラーメンを食べていると、こういうラーメンを食べた時の感動はめちゃめちゃでかいです。
麺はなんと自家製なんだとか。ひゃーって感じですよね。20年間そうなのかどうかは確認できませんでした(だって、本当に混んでいるんだもん)。
チャーシューは、うーん、まぁ、一トッピングとして。ハムみたいな感じでした。が、これだけこってりしているから、そんなんでいいのかも。らんちばさんの「チャーシュー不要論」が僕の中で、結構効いているいるんですよね。ねぎ、もやし、チャーシューというシンプルな構成もいいです。
で、最後にお遊び。ラー油を入れて、勝タン風にしてみました。
まぁ、しなくてもいい遊びでした(苦笑)。
しかし、なにわのラーメン、フリーク的にも大満足。素晴らしい。20年営業し続けている、それだけで、もう僕は何も言えない。凄いとしか、いいようがない。お店の作りも接客も全部日本スタイルでした。ここまで、日本のラーメン屋さんのようなラーメン屋さんが、20年前からあったなんて…。ほんと、凄いです。20年ですからね。
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おまけ。
なにわで、行列に並んでいるときに、名古屋から来たという親子とお話しました。ベルギーに在住している方で、もうこちらに来て5年になるそうです。パリのなりたけの話をしていたので、思わず興奮して、話しかけてしまいました。かなりこちらのラーメンについて詳しい親子で、びっくりしましたね。息子さんは中三。高校受験に向けて勉強中。で、こちら、デュッセルドルフの日本人学校で夏期講習が行われているようで、その関係で、このなにわに来たそうです。日本に帰ったら、いろいろと大変でしょうが、頑張ってもらいたいですね。そして、また今度は一人で欧州に来られるとよいですね。ちなみに、そのお父さんには、「学生さん?」と言われてしまい、ちょっと凹みました。そんな…、あなたとそんなに年、違わないでしょうに…、と。最後の別れ際にも、「勉強、頑張ってくださいね」と言われ、、、。うーん。喜んでいいのか、どうなのか。でも、いい出会いであり、いい別れでした。