Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

僕がラーメンを語ることの意味

僕がラーメンを語ることの意味。

最近、このことを考えさせられることがいろいろとありました。いろんな意味で。

***

このブログは、「ラーメンブログ」を謳ってはいますが、厳密にはラーメンブログではありません。タイトルのどこにも「ラーメン」という文字はないし、Googleで、「千葉 ラーメン ブログ」で検索しても、でてきません。

一応、ラーメンブロガーと言っていますが、本当の意味ではラーメンブロガーとは言えないのかも、とも思っています。とはいえ、紹介しているラーメンの数から言って、通常のラーメンブログよりもはるかに量的には多いのかな、とちょっと自負してたりもします。誇るほどのものでもありませんが…

僕の一つの側面として、「ラーメン研究者」という顔はあると思いますが、さほど、そんなに味にこだわりがあるわけでもなくて、料理が分かっているとは全く思っていません。一応、10代の頃に、調理師学校には行ってますし、調理師免許ももってます。が、(それゆえに)自分がどれだけ料理について分かっていないか、ということだけはよく分かっているつもりです。

それを踏まえつつ、自分は、いったい何のためにラーメンを語るのか、ということを今日、ちょっと考えていました。

一つ、自分が思うのは、「売れているラーメン屋さん」、「人気のあるラーメン屋さん」、「キャリアのあるラーメン屋さん」ではないラーメン屋さんにいつも注目しているのかな、ということです。売れているラーメン屋さんは、僕なんかが書かなくてもいいんです。僕が書こうと書くまいと、すでに売れてるわけですからね。僕には、語る意味がないんです。それだけは、はっきりしていますね。

僕が求めているのは、NO NAME HERO(RAMEN SHOP)なんです。名もなきラーメン店。新店だろうと、老舗だろうと、どこでもいいのですが、とにかく人知れぬラーメンを求めているんです。だから、基本的に有名店には辛口、ないしはスルーなんです。星の数ほどあるちっぽけな一ラーメンブログなので、僕が書く意味はないし、その記事に価値はないんです。そうではなく、誰も知らない、知られていない、まだまだ弱小のラーメン店が好きなんですね。これは、趣味の問題だと思いますが、そういうお店が好きなんです。

売れてるお店や実力店は、僕なんか全くもって必要ないですからね。僕がどう言っても、どう書いても、その声は、ONE OF THEMでしかないわけだし、その声はどこにも響かないんです。たかがブログとて、すごい時間をかけて記事を書いているわけですからね。響きのない記事に時間はかけられないんです。(お金も一切もらってないわけで…)

それから、キャリアのあるお店や実力店も、僕なんぞ、どうでもいいんです。既に、力もあるわけですし、僕が応援することの意味はほとんどありません。素人の僕が書いた記事なんか、力のある店主からすれば、「何、言ってんだ?! 分かってねーくせに」てなもんでしょう。でも、それはお互い様です。分かってない人間に、「分かってない」と言っても、意味がないでしょう。腕のあるお店は、一素人の記述なんぞ、微塵も必要ないんですよね。

新店といっても、今の時代は実に様々です。最初から完璧なまでにレベルの高いラーメンを出すお店も結構おあります。そういうお店も、僕なんぞお呼びでないんです。他の人たちが十分に絶賛してくれるわけですから。ラーメン本・ムックにもすぐに登場するでしょう。あえて、僕がブログで語る必要もないんです。

僕が書きたいと思うお店、僕が応援したいと思うお店は、上に挙げたようなお店以外のお店なんです。マス・メディアやラーメン評論家の人たちが拾い上げないお店、ラーメンフリークやラーメン通の人が絶賛するお店以外のお店なんです。ひねくれてるだけかもしれませんが… でも、そういうお店が、自分の書きたいお店なんです。どことは言いませんが、既存の有名店の名前を検索したところで、僕のブログの記事に辿りつくとは思えない。でも、まだそれほど知られていないお店であれば、記事自体が少ないので、すぐに僕のブログに辿りつきます。お店の人にも読んでもらいやすいんです。

そういうお店を見つけて、一軒でも多く紹介して、応援していきたいんですよね。美味しいか/不味いか、ということは、僕的には、ほとんど問題じゃないんです。美味しいラーメン屋さんが知りたいなら、石神本とか、千葉ならRicky本で十分なんです。石神さんやRickyさんの本は、やはりすごく念入りに良く選ばれていて、どのお店も「確か」なんですよね。

このブログでは、そういうお店にスポットを当てるのではなく、そういう本やガイドブックが取り上げないようなお店を紹介していきたいのです。それが、「ミドル~スモールメディア」のメリットなんだとも思います。ラーメンブログは、ブログであって、本ではないんです。そこがウリでもあるし、強みでもあるんです。例えば、某●●駅付近にある某ラーメン店は、とても人気が高く、それこそとても美味しいラーメンを作っていると思うのですが、メディアではほとんど紹介されていません。でも、このブログでは、そのお店の記事がたっくさんあります。それこそが、ブログの意味なんだと思うんですよね。

だから、このブログは、美味しいお店を紹介するラーメン本ではないんです。もちろん、心底美味しいと思うお店は、別コーナーを設けて、紹介しています。http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/2a7eec3902e86fd4051df9b3e38fc384
(ここの○だけは、ガチンコです♪)

でも、↑のこれはサブであって、メインではありません。僕は、自分のラーメンへの好奇心から、とにかくありとあらゆるラーメンが食べたいんです。美味しくても、不味くても、普通でも、アブノーマルでも、なんでもいい。とにかく、世の中にあるラーメンというラーメンを味わいたいんです。それこそ、海外に行けば、日本のラーメンならどこでもとても美味しく感じますからね。不味いラーメンなら、きっと人一倍食べてると自負しています☆ 某国の某ラーメンなんて、ホンキで死ぬほど不味いラーメンでしたからねー。それに比べれば…(汗)

けど、きっと僕のブログをしっかり読んでくれている人は、そのことを分かってくれていると僕は信じています。僕は、ラーメン評論家でもないし、グルメレポーターでもない。ただ、どこまでもマニアックでディープで個性的なラーメンを求めているだけです。もっとラーメンで驚きたいんです。震えたいんです。感動したいわけじゃないんです。どっちかと言うと、「すげ~」って思いたいんです。「わくわく」したいんです。自分が・・・

それこそが、完全非営利のプライベートなブログの魅力なんだと思います。美味しいラーメンが食べたいなら、こんな小さなちっぽけなブログなんぞ見ないで、ラーメン本を見たり、超らーめんナビなんかを参考にして、食べ歩けばいいんです。くどいですが、石神本とか石山本とかRicky本とかで十分なんです。そういうラーメン本が掬わない(掬えない)お店を、僕はただ淡々と率直に描いていきたいんです。もちろん、自分のために(それと、同じようにラーメンを愛する仲間のために)。

「keiの紹介するラーメン店のラーメンはどれも美味しくない、ひどい、あてにならない、嘘だ…」、と言われることも多々あります(一度や二度ではないです)。それは、(表向きには)その通りなんです。一般に美味しいと言われるお店については、とても距離を置いて書いていますからね(たとえ美味しくても距離を置いて書きます)。また、既に力のあるお店については、できるだけ言及を避けています。僕が紹介しなくても、他の素敵なラーメン仲間たちが紹介してくれますからね。僕が敢えて何かを語る必要はないのです。(そういう意味では、行くお店は結構それなりに選んでいます)

そういうことを念頭に置いて、「へー、こんなお店もあるんだー」、と、気楽に読んでいただけたら幸いです。

高い志、強い関心、飽くなき追求をしているようなお店は、僕みたいな人間なんていらないんです。なんていうか、、、「判官贔屓」っていうんですかね。そういう気持ちがあるんです。確かに、僕の中に。

それから、食通の人向けというよりは、普通の人、ラーメンがなんとなく好きという人のために書いている気がします。ないしは、そのお店の店主さんに向けて書いている部分があります。何かが特定の誰かに響けばいいな、と思いながら。。。 別に店主さんに褒められたいとか、認められたいとかはないです。ぶっちゃけ。本当に。ただ、なんとなく、「もっと頑張ろう」って思ってもらえれば、それで本望なんです。ブログを始めてから6年半。それなりに、それなりの感触はありました。

僕のスタイルは、あくまでもラーメン界のNO NAME HEROたちを応援すること。それのみなんです。だから、このまま、このスタイルで、地味に、しぶとく、色んなお店を紹介していきたいんです。もちろん、お金など一銭も頂くことなく。。。

比喩的にいえば、売れるまでのバンドマンを応援するファンみたいなもんですかね。売れれば、お役御免。次の新しいバンド(ここではお店)に意識が向かうようになります。ある程度、応援したら、消えます。それが僕のスタイルなんです。きっと。

そんな感じで、これからも気ままに、楽しく記事を書いていこうと思います☆

これからも末長くよろしくお願いいたします。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ラーメン・グルメのコラム」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事