http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110910-00000005-mai-pol
あまりにも滑稽で、あまりにも茶番すぎる話題だ。
こんな揚げ足取りをする暇があったら、他にすることがあるだろう?!と思わざるを得ない。
一応、記録のために引用しておきたい。
<鉢呂経産相>「放射能つけた」発言 辞任やむなしの声も
毎日新聞 9月10日(土)2時31分配信
鉢呂吉雄経済産業相が東京電力福島第1原発の視察を終えた8日夜、東京都内で報道陣の一人に近寄って防災服をすりつける仕草をし、「放射能をつけたぞ」という趣旨の発言をした。鉢呂氏は9日午前の会見でも福島第1原発の周辺市町村を「死の町」と発言し、同日午後にこの発言を撤回して陳謝した。
原発を所管する担当閣僚として不適切な言動との批判が出るのは必至で、政府・与党内からは「辞めざるを得ないのではないか」との見方が出ている。閣僚の一人は「こういう話が続くと厳しいかもしれない。救いようがないかもしれない」と語った。
…鉢呂氏はたまたま近くにいた毎日新聞記者に近寄り、防災服をすりつける仕草をした。鉢呂氏はすりつける仕草をした後、報道陣に「除染をしっかりしないといけないと思った」などと語った。
…
鉢呂氏は9日夜、報道陣に対し、「放射能をつけたぞ」との発言について、「(記者に)近づいて行って触れることもあったかもしれない。そういうこと(放射能をつけたぞ)は言っていないと思う」と釈明した。
鉢呂氏は9日午前の閣議後会見で、8日に福島第1原発などを視察した際の印象について「残念ながら周辺市町村の市街地は人っ子一人いない、まさに死の町という形でした」と発言した。野田首相は9日、訪問先の三重県紀宝町で記者団に「不穏当な発言だ。謝罪して訂正してほしい」と要求。これを受け、鉢呂氏は9日午後、「被災地に誤解を与える表現だった。軽率だった。被災をされている皆さんが戻れるように、除染対策などを強力に進めるということを申し上げたかった」と釈明した。
藤村修官房長官は9日の会見で、鉢呂氏が佐藤雄平福島県知事に謝罪の電話をしたことを明らかにした。「ただちに(経産相としての)適格性につながるとは思わない」と閣僚を辞任する必要はないとの認識を表明。一川保夫防衛相の「素人だが文民統制」など問題発言が続いていることを踏まえ、近く各閣僚に発言に注意するよう求める考えを示した。
一方、野党からは鉢呂氏の自発的な辞任や更迭を求める声が相次いだ。自民党の石破茂政調会長は「経産相としてではなく人間として不適格で、間違いなく辞任だ」と批判。公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は「大臣として不適格で自ら辞意を表明すべきだ。首相の任命責任も問われる」と語った。鉢呂氏は衆院北海道4区選出で当選7回。大蔵政務次官や民主党国対委員長などを歴任している。
この発言の真偽はよく分からないが、オフィシャルの場ではないやり取りを、こうして面白おかしくニュースにするのは、どうなんだろうか?!
もちろん火のないところには煙は立たぬ。No smoke without fire... この大臣自身、どこか発言が自由なのかもしれない。
けれど、「辞めざるを得ない」のかどうか。この国の偉い人たちは、簡単に辞めすぎる。あるいは、この国の人たちは簡単に人を辞めさせすぎる。滑稽すぎる。今回の総理大臣の変更時に、アメリカが苦笑していたのを忘れたのか。あまりにも、みじめで、滑稽すぎる。それを、マスコミが煽るんだから、もうどうしようもない。
それに、野党(自民党?)からの「退任コール」。僕の認識が甘いかもしれないけど、この原子力開発に力を注いだのは、自民党ではないのか。安全性は完全としながら、これだけの災害をもたらしたのは、民主党ではなくて、自民党ではなかったのか。自分たちが率先して作っておいて、その責任を問うことなく、彼を辞任させようとするのって、どうなのだろうか。僕には、やはり納得ができない。
***
でも、どっちもどっち。誰が悪いとか、誰がどうとかは言うつもりはない。ただ、こんな揚げ足取りをする暇があったら、とにかく福島がもとに戻るように、それこそ汗を流すべきではないのか。みんなの願いは、「復興」であろう。そのためだけに、集中できないのだろうか。しようとしているなら、それを邪魔する方が「悪」なのではないか。
上の鉢呂さんが、法に触れる悪意を働いたなら、糾弾されるべきだとは思う。でも、そうではないはず。もちろん、言葉の問題だから、受けとめ方次第では、多くの人を不快にはさせると思う。でも、言葉って、そもそも誰かを傷つけるものなのだ。どう言っても、どう書いても、誤解されることもあれば、あらぬ方向で理解されてしまう。その辺を加味すれば、聞き流せるレベルのものではなかったか。民衆がどうこうっていうより、野党やメディアが騒ぎすぎなのではないか。腹立つ気持ちをもった人もいるかもしれないが、話題にされなければ、さーっと消える程度のことではないのか。
真意が見えない。メディアが、真意を見せないようにしているのかもしれない。
そういう茶番をしている間にも、苦しんでいる人たちはたくさんいる。与党、野党問わず、もっとしっかりと苦しんでいる人たちに目を向けて欲しい。国民の代表なら、代表同士で足の引っ張り合いをするのではなく、しっかりと、仕事をしてほしい。そんなこと、小学生だって分かっていることではないか。
政治家がどうこうって言う前に、その政治家の行動をもっと中立的に報道してもらいたいものです。
朝日新聞の記事によると、
…また、鉢呂氏が8日夜、記者団に「放射能をつけちゃうぞ」と発言していたことも明らかになった。野田首相らとの福島県視察を終え、東京都内の衆院議員赤坂宿舎に帰宅した時のこと。この際、取り囲んだ記者の一人に、着ていた防災服をなすりつけるようなしぐさもしていた。
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY201109090709.html
という風になっている。
状況を想像すると、いわゆるこの「放射能つけちゃうぞ」発言は、オフィシャルな場での発言ではなく、視察を終えた後、住居に帰宅した時のことであり、しつこく追いかけるメディアに対する私的な場での発言だった、と言えるだろう。
まぁ、子どもじみた行為だとは思うが、「公的発言」ではないということは、もっとしっかりと報道すべきではないか。おそらく言われた記者たちが、不快に思ったのか、あるいはネタになると思ったのか、言いふらしているだけで、それにわれわれ一般人が四の五の言う必要なんてないんじゃないか?
あまりにも、政治空間を、一部の報道機関が足をひっぱり、かき乱しているかが分かるだろう。メディアは権力統制に必要不可欠なものだ。が、「ネタ」になるということで、プライベートなことや取るに足らないことまでいちいち報道して、かき乱すのはどうなのか?!
また、政治も脆弱である。独裁政権は困るが、かといって、ここまでマスコミに振り回される政治というのも、どうなのか。それでもいいのかもしれないが、あまりにも滑稽すぎる… マスコミ・クレーマーとしかいいようがない。何かちょっとあったら、「辞めろ」「辞めろ」コール。。。 じゃ、言っているお前らがやってみろよ、と。僕は、政治の世界は恐ろしすぎてコミットしたくないから、政治的発言は極力控えている。というか、どこかの政党に肩入れしないで、どう動いているのかを知っていればいいと思っている。(小さい頃から、学級委員とか生徒会とか執行部とか死ぬほど嫌いだったから…)
何があっても、任期期間は何が何でも全うする、という覚悟をもってほしい。何か都合が悪くなったら、すぐに辞める、そんな人間ばかりじゃないか。選ばれたんなら、最後までしっかりやってほしい。
ま、この事件に限った話ではないんだけども…
ただ、あまりにも、みんな言葉に過敏になり過ぎていて、、、 これじゃ、やれることもやれないのでは?!と思ってしまうんですよね。。。 言葉じゃなくて、相手の行動をしっかり見て、記者も記者の言葉で語ってほしいと思う。
悪いけど、最近の新聞の社説、めちゃめちゃつまらんですよ。キレもないし、無難にまとまってるし。
あ、そうか、マスコミ自体が、「言葉の貧困」に直面しているのかもしれないな…
【追記】
…
で、あっけなく辞任…
意味が分からない。
まだ、一週間ですぞ。
なんか、全部に怒りを感じる。。。
鉢呂さん、辞めるほどのことをしたのか?!
本当に「問題発言」なのか?!
「死のまち」という言葉はたしかにいい言葉ではない。
(訳すとGHOST TOWN? ヴィジュアル系的にはいい言葉)
しかも、話の文脈からしても、(紳士的発言ではないにしても)
そこまで叩かれる言葉だとはどうしても思えない。。。
そんなに酷い言葉なのか?! 本当に許せない言葉なのか。
一国の大臣が辞めねばならぬことなのか。
まだ何もしていない段階ではないのか?!
もう、僕には分からない。失言、失言っていうけど・・
そんなんだから、この国の人間は、言葉が退屈でつまらないのではないか?!
言論封鎖的思想を感じずにはいられない。
いや、
本当に怖いのは、みんな「それほどのことで辞任しなくても…」と思いながら、口をそろえて「問題だ」と叫ぶ、その精神だ。
戦争と同じだ。
「戦争なんてダメ」と思いながら、「やるぞ!」という精神に近い…
今回の事件から、今の日本が極めて恐ろしい状況になっていることを感じる。
きっと、多くの人が、「それほどのことで、辞任なんてしなくても…」、
と思っているはず、そう僕は確信したい。
(もちろん配慮に欠ける言葉ではあるけれども!!)
けれど、この「辞任コール」・・・
日本国民総クレーマー社会?!
本当に本当に怖い。こんなんじゃ、誰も人前で話せなくなる…
本当に、本当に、辞めねばならぬほどのことなのでしょうか?!
本当に、本当に、許せない言葉なのでしょうか?
本当に…
ゼロ・トレランスの精神は、もうこの国には入り込んでいる…
そして、心病んでいく…
*もちろん、配慮のない酷い言葉だとは思いますが…
放射能によって、どれだけの人がどれほどの想いでいることか…
けれど、誰がこの原発を作ったのか、
誰が原発を支持したのか、
原発によって生計を立てていた人はどうなのか、
誰かを責めて、終わるような問題ではないはず、、、
あと、もっと頭にくるのは、簡単に辞めていく政治家たちだ。
簡単にいえばね、、、
仕事を途中で投げ出したんなら、もう政治の世界から完全に撤退してください!
責任をとるんでしょ? 責任をもって辞任するなら、無責任に仕事を放棄するなら、完璧に「一般人」に戻ってくださいよ。そして、普通に働いてくださいよ。僕らと同じように。
なんで、辞任したのに、政治の世界に踏みとどまるんですか?
仕事を放棄したのに、政治家として居座るって、どう考えてもおかしい。
みんなに選んだ学級委員が、「辞めます」と言って、委員をやめたら、普通のクラスの生徒になるわけでしょう。
なんで、そんなシンプルなことなのに、政治の世界に居座るんだ?! 本当に不思議で仕方ない。
政治家って、みんなに共通する問題を、みんなを代表して決める人のことでしょう。代表として選ばれたのに、仕事を放棄したなら、普通の、ごく普通の人として、普通に働いてくださいよ。。。
なんか、おかしい。全部、おかしい…
鉢呂さんも、わずか1週間で仕事を自分から放棄するんですから、もう政治世界から引退、ですよね。それが責任ですよね。
大臣一人変わって、そのための事務手続きだとか、書類だとか、ネームプレートだとか、どれだけの経費がかかっていることか。どれだけの人が(裏で)仕事を増やしていることか…
はぁ。。。
憤るわ…
【追記2】
さらに、こんな記事が…
***
「放射能発言」報道を検証=オフレコ漏れを問題視かー民主
藤村修官房長官は11日午後の記者会見で、鉢呂吉雄前経済産業相の「放射能を付けたぞ」という趣旨の発言が報道されたことについて、民主党幹部が経緯を検証し、今後のメディア対応も検討する意向を示していることを明らかにした。オフレコの非公式懇談での発言などが報道されたことを問題視しているとみられる。藤村長官は、鉢呂氏と記者団のやりとりに関し「今後の報道との付き合いにおいても、少し検証しないといけないと(党側から)聞いている」と説明。また、「報道されている件は非公式懇談で(出たもので)、報道と本人の言っていることが違うようだ」と指摘した上で、「ちょっとこの問題は重要なので、輿石東幹事長の方で少し動くかもしれない」と語った。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011091100188
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もー、どーでもいいわい、と思いたくなりますが
「ちょっとこの問題は重要」って。。。ちょっとどころじゃないでしょう。あまりにも全部がいきあたりばったりすぎますよ、、、大臣をわずか1週間で放り出した鉢呂さんもどうかと思うし、辞任した後で検証するという民主党もよく分からない。さらに、モンスターペアレント真っ青の自民党も全く理解不能だし、他の野党もなんかよく分からないし
ちゃんと党でしっかりまとまってくれなければ、党政治なんて意味がないじゃないですか。まとまらないなら、党を解体して、同じ考え方同士の人で、新たに党を作ってくださいよ。
でも、もう、いいです。
「政治」って何なんでしょうね。本当によく分からない。タレント議員が多いというのもよく分からないし、二世ばっかりの政治状況もよく分からないし、政治家になるための道筋もよく分からないし、政治家たちの本音もよく分からないし、&
政治学者のみなさん、もっと頑張ってくださいよー。
…さらに続くかな??
さらに続いた(苦笑)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/19475
この記事はかなり今回の騒動の本質を突く内容となっている。
ふーむ。いったい、何がどうなって、こんな騒動になってしまったのか。。。
答えは闇の中、、、か?!