Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

中華そば とびねこ@庚申塚/巣鴨 石神本で絶賛の油かすつけ麺に昔ながらの…

今年もまた石神本の季節になりました。
この時期は石神本を片手に、都内を飛び回るのが最大の喜び。
特に都内はラーメン店が乱立しまくっているので、指南書が必要。
やはり僕には『石神本』が必要で、都内食べ歩きのバイブルとなっています。

http://www.futabasha.co.jp/booksdb/book/bookview/978-4-575-45250-1.html

今年もたくさん「未食店」が掲載されていました。
ホント、毎年、「げ?! なんだ、このお店?」というお店が紹介されています。
今の時代、ネットが重要な役割を果たしているので、全く知らないというお店はあまりありませんが、
「このお店、行ってない…」というお店がずらりと並んでいるのです。まさに「バイブル」なんです。

その中で、その存在は知りつつも、行かずにいた「気になるお店」が掲載されていました。
それが、『中華そば とびねこ』でした。

このお店、このブログかmixiかなんかで、どなたかに「ご推薦」いただいていたんです。
北海道のフリークに絶大な人気のあったラーメン店主さんが都内に進出している、との情報が。
それで、すごい気にはなっていたのですが、場所が場所だけに、どうも…

と思っていたら、石神さんの本によると、巣鴨から歩いていけるではないか!、と分かり、
研究パートナーであり、都内のラーメンの魅力を教えてくれたUさんと二人で向かいました。

最寄りの駅は庚申塚駅なんですけど、都営荒川線なのでちょっと不便。
けれど、巣鴨駅からもアクセス良好で、徒歩8~9分くらいで辿りつけます。
巣鴨駅から白山通りを庚申塚方面に歩き、とげぬき地蔵を左手に曲がり直進。
その先を右に少し入った路地に、このお店はあります。
(地図でチェックしておかないとなかなか難しいかもしれません、、、)

でも、場所柄、そんなにアホみたいに混むようなお店ではないだろうと確信。
基本的に、人の多いお店が嫌いで、ひっそりとしたローカルな個人店を好む僕にはぴったりの場所。
まさに、そんな場所に、「とびねこ」はありました!

店内は、L字型カウンターとテーブル席一つ(待合コーナー?)。
店主さんがお一人で切り盛りしていました。

メニューは、かなりかなり豊富です。
サイドメニューの充実ぶりは、他とは比較にならないかも?!

 

 

これは悩みます。魅力的なラーメンがずらりと並びます。

店主さんに聞くと、「僕が一番力を入れているのは醤油ラーメンです」とのことでした。
この一言で決定♪

石神本で高く評価された「油かすつけ麺」と店主さんおススメの「醤油ラーメン」を注文。
(二人で行くと、二種の味が楽しめて、ホント嬉しいです。やはりパートナーが必要ですねー)

  

 

ひゃー。久々につけ麺で震えましたわー。
僕が前々から「次にこれがくる!」といって叫んでいた「甘旨系つけ麺」ですよ。
そんな「甘旨系」なんて言葉は誰も使ってませんけどね、、、

この甘み、旨みこそが、「油かす(ホルモン)」の為せる持ち味なのでしょう。
http://www.gourmet-king.com/aburakasu/
http://www.aburakasu.com/aburakasu.html
もう、なんか、油にやさしく包み込まれるくらいの誘惑ぶりを発揮しています。
大げさですけど、このつけスープにダイブしたくなりましたもん。
なんともいえない甘さゆえの魅惑があります。
(ただその甘みが油かすゆえなのかは不明。背脂が溶けてるってことも?!)

大勝軒系、濃厚豚骨魚介系の後の世界を垣間見せてくれる感じがします。
つけ麺って、意外とバリエーションがないんですよね。だいたいどこも同じで、
基本スタイルは数パターンしかないんじゃないかなー。
美味しいけど、まー、どれも同じような感じ、っていうね。

でも、ここのつけ麺は違いました。ホント、独特な味世界をもっています。

ゆずとネギが別皿についているので、途中で加えて、味の変化も楽しめますね。
スープには、肉と油かすが入っています。肉はこま切れにされています。

麺は2玉まで同価格ということで、太っ腹ですね。
どういう風にして麺を調達しているのかは分かりませんが、
この麺もまたかなりマニア度の高そうな麺ではありました。
スープをよく吸うタイプの麺だったかな、と。

全体的には、甘くてまったりとした味わいのちょい濃厚なまろっとしたつけ麺、って感じでした。
(こんなんじゃ、誰にも伝わらないだろうなー、と自覚しつつ)

 

そして、こちらが、店主さんイチオシ?の醤油ラーメンです。

他のブログを読むと、ほぼこれが紹介されていますね。
オープン当初はまだ油かすつけ麺は提供されていなかったようです。
http://ikemen.blog.so-net.ne.jp/2011-06-29

結構厳しいコメントを書くブロガーさんもいましたが、
僕は、このラーメン、かなりの王道だと思います。
スープも鶏主体で、そこにかつおや鯵の旨みが入り込んでいます。
店主さん曰く、かつお節は相当入っていますよ、とのこと。

鶏+鰹+醤油、この組み合わせで、しっかりバランスが取れているのだから、
文句のつけようがないはずなんです。それに鯵のアクセントがあり、、、

「昔ながらの…」と言っちゃえば、まー、その通りなんでしょう。
でも、よーく味わってみると、かつお節の旨みがそれほどキツく感じないんです。
かつお節だけだと、どうしても単調で「分かりやすい味」になってしまう。
けど、こちらの醤油ラーメンは、そういう単純さを感じない。

しかも、これだけの旨みを出しておいて、無化調ときたものだから、驚くわけです。
昔ながらのラーメンに、無化調なんてありえないわけで、、、

レトロなコンセプトはもちつつも、現代的な様相をしっかり示していると思います。
店主さんも、「ネオ・クラシック系」だとこのラーメンのことを語っていました。

麺はつけ麺の麺とは別物で、どちらかというと青森老舗系?というか、
秋田系というか、そっち系のボソボソっとした地方色の強いローカルな麺でした。
(僕の好みの麺です♪)

さらにミニ・チャーハンもいただきました♪

ラーメン屋さんでチャーハンを注文することってあまりなんですが、
先週からどうもチャーハンに目がいくようになっています(苦笑)。

教科書に出てきそうなほどに、卒のない丁寧なチャーハンでした。
昔はチャーハンLOVEな人間だったので、なんか嬉しい気持ちになりました。

こちらは、オリジナルの「しおだれワンタン」です。
ワンタンは、らんちばさんの影響で、少しずつ食べるようになりました。
(基本的に、ワンタンってどれも同じように感じてしまう駄舌なので・・・汗)

ただ、こちらのワンタンは特製のしおだれにひたされておりまして、
醤油をつけずに食べるオリジナルのワンタンなんです。
このしおだれとの相性の良さにびっくりしました。
酒のつまみに最高だと思います!!
(が、飲兵衛じゃないので、なんとも言えませんが、、、)


店主さんともいっぱいお話させていただきました。

店主さんは首都圏の出身の方ですが、北海道に行って、その地でラーメン店を開業しています。
が、あまりにもマニアックだったため、また北海道のモデル的ラーメンから逸れていたため、
一部のフリークの方にしか来てもらえなかったんだとか、、、

で、都内に戻り、この地に店を構えることを決断したんだとか、、、
人生も紆余曲折のようで、どこか「生きる力」がみなぎっているように思えました。

お好きなラーメン店をうかがうと、あの秋葉原の幻の名店「いすず」なんだとか。
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/1216/isuzu.html
この時点で、相当なマニアさんだったことが伺えます。

場所柄、なかなか一見さんとか若者とかは集まらないかもしれませんが、
このラーメン、つけ麺なら、この地に住む近所の人に愛されることでしょう。
そういうラーメン店を目指しておられるのでしょう。

都内、しかも巣鴨という地で、こういうお店があるっていうのに感動しました。
近所にあったら、ホント通うだろうな~、と。。。

ここの「油かすつけ麺」はもっと僕も宣伝しよ~っと☆
で、みんなに「巣鴨に行こう♪」と呼びかけます!

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