先日、70歳手前の先輩先生とお話しました。
「かつての銀座」について。
先生はこう仰っていました。
「昔、銀座では、ライオンによく行ってたなぁ。ライオンのビアホールは本当に人気があった。また、機会があったら、銀座のライオンに行きたいなぁ」、と。
そんな銀座の古きビアホール、ライオンに先日行ってきました。
ライオンの歴史についても見ておきましょう。
もう100年以上の歴史をもつお店なんですね。
明治44年(1911年)、8月10日、銀座四丁目の角に、『カフェー・ライオン』が誕生しました。(築地精養軒経営)
この開店の背景には、当時パリで知ったカフェの味を忘れられないフランス留学帰りの画家たちから、カフェ開店のすすめがあったそうです。
『カフェー・ライオン』 の店名は、当時の築地精養軒(上野精養軒の前身)の経営者・北村宇平氏がイギリス・ロンドンを訪れた際に、ピカデリー広場の角で営業していたレストラン「ライオン(LYON)」(ジョー・ライオンズ商会経営)の名にあやかったと言われています。この「ライオン(LYON)」とは、その創始者ジョー・ライオン氏の名前からとったものですが、同時に百獣の王ライオンの貫禄と威厳に敬意をはらって使われていました。また、ライオンは英国王室の紋章であり、イギリスを象徴する動物です。
このような名を当時西洋式レストランの元祖ともいえる店にいただき、『カフェー・ライオン』は、ダイニングルームの他に、バーや宴会場も備えた本格的なレストランとして、多くの文化人にも愛され、その人気は隆盛を極めました。
その後昭和6年に経営が大日本麦酒(株)へ移り、『ライオンヱビスビヤホール』として店名を変え、ビヤホールとして生まれ変わりました。
ビヤホールに変わった後も、訪れる多くのお客様からは「銀座のライオン」や「銀座ライオン」という通称・愛称で呼ばれていました。この通称・愛称であった「銀座ライオンを正式な店名としたのは、戦後の昭和24年のことです。
現在サッポロライオンのコアブランドとして親しまれている「銀座ライオン」の店名は、銀座4丁目の角、銀座のど真ん中で誕生し、たくさんのお客様から親しまれる名となりました。
この文章を読むと、ライオンがいかにこれまで多くの日本人に愛されてきたかが分かるかと思います。
ずっと、「Lion」だと思っていたけど、「Lyon」なんですね。
ってことは、「銀座リオン(リヨン)」ってことになるのか…
しかも、ドイツじゃなくて、フランスなのか、、、(;´・ω・)
銀座といえば画家たちが集まる街。
ヨーロッパの芸術を学ぶ人たちの「憧れ」をイメージして作られたお店なんですねー。
今となっては、もう、ヨーロッパに憧れる人自体がかなり減ってきているように思います。
昔の方が、よっぽど「国際的」だったかもしれませんね。
今の若い人たちを見ると、どんどん「国内へ」と、内向きになっているように思います。
デートも、グアムやサイパンではなく、「自宅」が主流みたいですし(苦笑)、友達とでかけるにしても、決まって「ディズニーランド」か、「USJ」みたいですし…。
(…これ以上言うと、おっさんの愚痴にしかならないので、やめます)
基本的に、「洋食メニュー」がずらりと並んでいます。
今回は、「自腹」じゃなかったので、一番「高額」なものを食べました(苦笑)
それが、上のステーキでした。
(外で)ステーキなんて、食べるの、めちゃめちゃ久しぶりかも!?
ステーキって美味しいですからねー。
普段、ラーメンしか食べてない僕には、もう涙モノでした。
もちろんラーメンが好きだからこそのフリーク生活ではありますが、
時折、「自分は食生活において色々なものを失っているのではないか?」、と思います。
(それでも、ラーメンの探求を続けますけど♪)
それに、、、
こういう高級なステーキなんて、数年に一度食べるから感動するのであって、
毎日食べるものでもないよな、と。(自己弁護します)
あと、サーロインの意味って、意外と面白いんですよね。
「サー・ロイン」なんですね。「腰肉殿下」って感じかな!?
腰肉殿下の焼肉(steakは、焼いた串=スティックの肉料理)で、北欧が元らしいですね。
とすると、ドイツをイメージさせるフランス語のお店で食べる北欧の肉料理、と言えそう…苦笑
やっぱり、ライオン=リオン・リヨンって、素敵かも!?
…
そういえば、大昔に、昔の彼女さんとここにデートにきたっけ!?
そう考えると、僕も昔から結構なハイカラさんだったんだなぁ…(苦笑)
あと、「つばめグリル」もよく行ってたなぁ、、、
僕はもともと、洋食LOVEだったんだよなぁ、、、
人間、嗜好や価値観は変わるものですね。
人間、変わることはできるのであります!!!