遂に、沖縄県に初上陸! …とはいえ、今回は石垣島と竹富島だけの訪問ですが。。。
石垣島~八重山エリアには、沖縄本島の沖縄そばとは異なる「麺文化」が根付いています。このエリアでは、「八重山そば」と表記されています。沖縄そばや八重山そばは、いったい「そば」なのか「ラーメン」なのか。いったいどんな麺文化が存在するのか。(僕の中では、「中華そば」と同じ類いのものと考えています。八重山エリアのそば=八重山の中華そば、と。ただし、この「そば」の名称を巡っての長い対立があったので、八重山そば~沖縄そばを、ラーメンと表現するのもどうかな、と思ったりもします)。
まず一軒目に選んだのが、「平良商店」というお店。
2014年2月オープンという新しいお店です。現地の人におススメを聴いたら、このお店を紹介してくれました。通常は、最も古い老舗店からスタートすべきなのでしょうけれど、今回はニューウェイブ系の話題店から出発です。
http://tabelog.com/okinawa/A4705/A470501/47013932/
http://ishigaki.keizai.biz/headline/1573/
店頭には、「八重山そば」ののぼり旗が立てかけられていました。後で分かるのですが、こののぼり旗、石垣のあらゆる場所で見かけることができます。「八重山そば」もまた、各地のご当地ラーメンと同じように、みんなで盛り上げているご当地グルメなのでしょう。
店内は、おしゃれなBARスタイル。リゾート地の夜のスポットになりそうなおしゃれな雰囲気になっています。いきなり、こんなおしゃれなお店から出発していいのかな、と少し思ったり。
メニューはいろいろありました。
今回は、三枚の豚煮(チャーシュー類)の乗った「三枚肉そば」と、「味噌野菜そば」を頂きました。
ジャーン。
僕の人生初の沖縄県のラーメンです(;;)。(ちなみに、ぼくの住むエリアにはかつてから沖縄料理店がいくつかあって、いわゆる「ソーキそば」「沖縄そば」は結構食べてきました♪)
この八重山そば、最初の一口目から、衝撃でした。とにかくスープが旨いんです。「え?!?!」って叫びそうになりました。鰹の旨みがほどばしる豚骨スープのそば。鰹豚骨塩そば、とでもいいましょうか。想像を絶する美味しさに驚くばかりでした。
一般的に、八重山ラーメンというのは、あっさりとした豚骨+鰹ダシスープに、沖縄そばよりも細い麺を使った麺料理と言われています。また沖縄そばのシンボル、紅ショウガも使われていません。太めの千切りに近い形に近いお肉とかまぼこがのったシンプルなそば。三枚肉そばは、その細い肉の代わりに、チャーシュー状の煮豚がのっているものをいいます。
いきなり一杯目からあれですけど、その伝統的な八重山そばをさらに進化させ、豚と鰹の旨みをより強めたのがこちらのそばでした。
そして、味噌野菜そば。
これまた新感覚の味噌そば(ラーメン?)です。これは食べたことがない、、、
あっさりとした味噌汁のようなスープなのですが、味に弱さはなく、どんどん麺を食べさせるようなスープになっていました。ちょっと驚き。あっさりしているのに、中毒性もある。パンチの効いた味わい。からし菜が意外とボディーブローのように効いてきます。
八重山そばの伝統を超え出て、新たな領域に踏み出そうとする意欲作ですね。八重山風エスニック味噌ラーメン、みたいな。
こちらは、「ジューシー」と呼ばれる沖縄風炊き込みご飯のおにぎり。
ジューシー→http://rocketnews24.com/2013/03/06/300220/
豚骨ダシで炊くのが一般的らしく、いわゆる普通の炊き込みご飯よりもこってりしている感じです。
とはいっても、炊き込みご飯ですからね。さっぱりしたものには変わりありませんが。。。
美しいおにぎりでした。
卓上調味料も、知らないものがいっぱい。
特に注目すべきは、「ヒパーチ」と呼ばれる不思議な調味料。
これは、シナモンと胡椒をブレンドしたような味わいで、僕的にはもうシナモンそのものって感じ。
すごい独特な匂いというか、風味です。強烈でした。
これをそばにかけると、一気に味が変わります。シナモンが苦手な人だとびっくりするかも!?
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・・いやー、一発目から大当たりですよ。いきなり「実力店」に出会ってしまいました。
そして、このお店の店主さんにおススメのラーメン店を聴くと、さらに新しい実力店を紹介してくれました。
いずれ後ほど。。。
目の前は海、港。。。