八千代市の勝田台に、とんでもないお店が存在していました。
とんでもないなんてもんじゃなくて、最狂にファンキーな昭和ジャンクなラーメン店でした。
その名も、
と申します。
おばちゃん(おばあちゃん?)がお一人で切り盛りする地元の老舗店。
かつ、ずっと昔にTV等で話題になった「伝説」のお店らしいです。
千葉のフリークさんで、このお店を知っている人はどれくらいいるんだろう?!
食べログには、画像こそ数枚upされていますが、コメントは一切ありません。
ブログ記事も、わずかながらにありますが、ほとんど出てきません。
ちゃんこラーメンと聞くと、僕的には、「総豊」しか連想できないんですけどね、、、苦笑
こちらのお店は、40年前から「ベトコンラーメン」を出すお店みたいです。
千葉県内に、ベトコンラーメンの老舗ラーメン店があったんですねー。
知らなかったなぁ、、、、汗
40年前は、志津の方に店舗を構えていて、志津のお店として出発したそうです。
おばちゃんとその旦那さんのお二人で始められたんだとか…。
20年ほど前に、今の場所に移り、営業を続けてきたそうです。
かつては、あの映画評論家の水野晴郎さんも大絶賛したお店なんだとか…。
それも、20年以上前のことであり、まだ巷でのラーメンブームが起こる以前だったみたいですが…
さて、、、
↑ 人気No.1 ベトコンラーメンと書いてあります。
お店に入る前に、「こりゃ、もうベトコンラーメンしかないでしょ?!」、と思っていました。
が、メニューを見て、驚愕でした。
魅力的な名前のラーメンがいっぱい。
スープはどれも一緒だそうで、そのバリエーションの一つにベトコンラーメンもあるんだそうです。
基本は、「宿八ラーメン」で、その「少なめ」が「かみさんラーメン」だそうです。
さらに、「とんねぎラーメン」、「ベトコンラーメン」、「ちゃんこラーメン」などが並びます。
その中で、僕が一番気になったのが…
「ピンソバラーメン」
でした。
ピ、ピ、ピンソバラーメン?!
なんですか、それは?!
聞けば、目玉焼きと角煮っぽいチャーシューの入ったラーメンらしく、、、
その目玉焼きの形が、「ピン側」に似ているというところから、命名されたようです。
ベトコンラーメンにすべきか、それとも、ピンソバラーメンにすべきか。
もう、「運命の選択」ともいうべき苦しみを(一瞬)味わいました。
ベトコンラーメンは、どうやら愛知発祥のものとは微妙に違うらしく、、、
また、そのネーミングの奇抜性からして、
ピンソバラーメンを注文しました!
じゃじゃーん!!!
こちらが、おそらく日本で唯一の「ピンソバラーメン」であります!
素晴らしいヴィジュアルのラーメンです。
配膳された瞬間に、「このラーメンはただものじゃない」、と直感しました。
「ラーメン・オーラ」がぶわ~っと漂っていました。
この感覚があるから、ラーメンフリークをやめられないんですねー。
銚子の「越後屋食堂」や「長寿庵」のラーメンと初対面した時のような感じ、ですかね?!
「これぞ、僕が今最も求めているラーメン!」、って感じで。
それは、ラーメンの味にも通じることでした。
一口食べて、叫びたくなりましたね。
「うわー、これぞ、昭和の超ジャンクな中華そばだ!!!!!」って。
今の時代だと、超濃厚ドロドロラーメンが最高のジャンクラーメンだと思いますが、
このラーメンは、まさに40年前の「超ファットなジャンクラーメン」と言えるでしょう。
それでも、かつてよりも味をライトに変えているようです。
それでいて、これですからね。
スープは、ゲンコツ、鶏ガラ、昆布が主で、乾物や野菜等は入っていないようです。
そして、油分もかなり多めになっています(でも、飲めないほどのファットさはありません)
そこに、ニンニクの風味がガツンと感じられるんです。
刻まれたニンニクをいっぱい確認できます。
いやー、もう、これは、完全ノックアウトですよ、、、
麺は、もう、王道の中太縮れ麺。
これこそ、まさに「昭和の中華そば」の麺だろう、という感じの麺でした。
これ以外にはありえない、そういう麺でした。
ピンソバを象徴する目玉焼きは、黄身がトロトロタイプ。
スープの中に、黄身がとろ~っと溶け出していく様がたまりません。
さらに、角煮タイプのチャーシューがゴロゴロと入っています。
いやー、もう、このチャーシューがなんとも、、、
イマドキの贅沢なチャーシューではないですが、これはこれで絶品でした。
手づくり感が半端ないし、お味もしっかり沁みてて、美味しいです。
***
いやー、もう、なんというか、、、
今年は、こういう「理想のラーメン」に出会う頻度が高すぎます…。
自分が求めているラーメンが、そのまま、残されていました。
ただ、ノスタルジーを感じるだけの「昔ながらの中華そば」ではなく、
歴史を超えて語り継ぐべき、本来のワイルドでジャンクな中華そば。
単純に、感動しましたし、震えました。
おばちゃんも気さくな方で、話は尽きませんでした。
「いっぱい宣伝してねー。たくさんの人に食べてもらいたいからねー(^^)」、と。
とはいえ、お店の中は常連さんが次々に押し寄せていました。
創業40年にして、今も変わらず人気を誇る昭和レトロ&ジャンクなラーメン店でした。
近々、悪麺友らんちばさんを連れて再訪しないと!!!!
食べていたら、おばちゃんが、「どうぞ!」と言ってもってきてくれました(;;)
こういう温かいサービスを体験できるのも、こういうお店の魅力だなぁ、、、と。
一見さんなのにね、、、(;;)
さらに、こんな「大食いメニュー」もありました。
制覇すると、名前も壁に掲示してくれますよ。
大食いの人は是非!
特製冷し中華もありました。
どんな冷しなんだろう?!?!
僕的に、最高レベルで気に入ったお店となりました。
近々、また再訪しようと思います!!