ふらり本八幡に立ち寄った。
っていうか、都営新宿線で本八幡まで戻ってきた。
本八幡は凄まじいラーメン激戦区。
老舗、大御所、有名ブランド、新鋭気鋭のお店などがずらりと並ぶ。
そんな本八幡にまたもやすごいラーメン店が登場した。
それが「らーめん木尾田」だ。
(もしかして店主の名は梶田さん?!んなわけないか・・・(汗))
昨年2008年12月にオープンしたばかりのお店ではあるが、
かなり地元で話題になっているみたいだ。
JR本八幡駅から徒歩5分。商店街の一角にある。
店内は結構オシャレで、魚の匂いがたちこめている。
鰹節と煮干しが合わさったような匂いだ。
メニューは極めてシンプル。
らーめん(650円)、つけめん(750円)、
特製らーめん(850円)、特製つけめん(950円)、
そして各種大盛りがあるのみ。
(チャーシュー丼もあった)
店主さんにオススメを聞くと、
「今の時期は『らーめん』ですね!」
と、即答してくれた。
というわけで、自慢の「らーめん」を頂くことにした。
出てきたラーメンは、一見すると、
きわめて現代的な濃厚豚骨魚介風の出で立ちだ。
「また、この手のラーメンか・・・」
と、正直思ってしまった。
が、スープを飲んで、たまげた。
従来の豚骨魚介とは全然味が違うのだ。
パンチの強い豚骨の力はそれほどでもなく、
醤油と煮干しの味がすごく強く出ていて、
見た目とうらはらに、やや濃い目の醤油煮干しラーメンになっていた。
しかし、煮干しだけじゃない。
色んな魚のダシが合わさっているのだろう。
これまでにない重層的な魚介スープに仕上がっていた。
(煮干し油+魚介出汁?! あるいは逆?)
これには驚いた。ありきたりの魚介醤油じゃないのだ。
麺も地味に美味しくて、ここのスープにベストマッチしている感じだ。
モチモチ感があって、ふやふやじゃない。
中太麺で、のど越しもよい。考え抜かれた麺と言ってよさそうだ。
チャーシューの上にはほんのりと胡椒がかかっている。
このチャーシューもさすが新鋭のラーメン店だけあって、
かなりのこだわりを見せていた。
表面は黒く焼けているが、中はピンク色。
どこかほん田のチャーシューを意識させる肉だった。
メンマにもこだわりを感じた。
かなり甘く煮込まれているが、スープとばっちり合っていて、
自家製の良さが全面に出ていた。
何気なく立ち寄った木尾田だったが、
カウンターパンチを食らうような美味しさだった。
これは再来必至だな。
つけ麺も食べたくなった。
でも、店主がらーめんを推す理由が分かった気がした。
このお店がらーめんで勝負しようとしているのが伝わってきた。
しかし、本八幡はホントすごい場所だ。
いいお店がずらりと並ぶ。
なりたけ、だんちょうてー、魂麺、ねぎそば月梅、
光そば、菜・・・
松戸、柏と並んで本八幡は千葉を誇るラーメン激戦区なのだ。
(チェーン店よりも、個人店が強い地域がやっぱいいなぁ)