4日間のハンブルクの滞在を終えて、ゾルタウへ。
ゾルタウは、あまり日本では知られていないけど、リューネブルガーハイデは有名。
自然保護地区で、豊かな自然がそのまま残されています。
それはさておき、、、
8月後半は、どうやらドイツ人が一斉に「夏季休暇」を取る時期らしく…
ハンブルク中央駅は、混乱状態に、、、(平和ですけど、、、)
人があふれかえっています。
で、電車に乗り込みます。
僕は、外国人なので、「Eurail Pass」で一等車へ。
二等車は、もう完璧に満員状態。
とんでもない数の乗客がいます。
この時期は、あまり動かない方がいいみたいだ、、、
で、オパとオマの家に到着ー!!!
この前来たのは、2015年2月に、学生たちを連れてきた時だ…
1年半の月日が流れています。
オパの身体がかなり悪くなってて、心配になりました。
どうやら、道を歩いていたら、転んで、石に顔面を直撃したいみたいです。
そのため、車の運転ももう不可能になりました。
85歳です。
足腰も弱くなっていて、本当に心から心配になりました。
「こんなに辛いなら、転んで、死んだ方がずっとよかった」、と言ってました。
「もう、車の運転ができないんだ…。車を運転できないなら、生きている意味がない…」
まぁ、オパの言うことだから、、、(・_・;)
…
オパとオマの家は、本当に本当に素敵。
こんな素敵な家、他に見たことがありません。
とにかくお庭が素敵すぎます。
これ、全部、お庭ですからね、、、(・_・;)
いったい、どれだけの土地があるんだっていう、、、
とにかく素敵です。
こんなのもあります。
この二週間くらい、本当に怒涛で、心身共に疲れ切っていたので、
しばし、このブランコに揺られて、疲れを癒しました。
(とはいえ、オパとオマのマシンガントークが炸裂で、ドイツ語疲れも半端ないですけど…)
しばらく、ぼーっとお庭を眺めていたら、、、
こんなのが現われました。
野生のシカ?ですかね!?(・_・;)
(顔が違う!?)
すごい警戒心が強いので、僕がちょっとでも動くと逃げちゃいます。
しばし、息をひそめて、眺めていました。
いやー、癒されます、、、、
で、外のテーブルにすわって、、、
カフェタイム♪
さっそく、この1年半のことをいっぱいお話しました。
今回は、「自分のドイツ語の発音の強化特訓」も兼ねているので、頑張りました。
Briとか、Griとか、その辺の発音がしんどいです。
でも、話はどんどん、「老い」や「高齢者」の方向に、、、(・_・;)
あと、「Fukushimaの原発」の話や、「難民受け入れ問題」の話なんかも、、、
で、久々に、オパ・オマの家に泊まります。
もう、半ば僕の部屋になっている二階の部屋へ。。。
懐かしいなぁー。
この9年くらい、たびたびここに泊まっているから、、、、
「あと、何回来られるのかな、、、」
「これが最後かもしれない、、、」
と、ちょっと思ったり、、、
オマも、「どちらかが死んだら、この家は売ることになるわ」、と言っていました。
いつも、綺麗にしているお部屋です。
外国の、他人の家だけど、自分の家のようにくつろげます♪
(ただ、暑い、、、(・_・;))
しばし、語り合った後、町中へ。
ゾルタウの町は、小さいけど、とても風情があるんです。
オマとオパ!
なんか、二人の歩く姿を見ていて、写真が撮りたくなりました
彼らと出会って、もう10年くらい!?
ずっと付き合いが続けばいいなぁ、と思いつつも、、、
いつまでも、元気でいてほしいです。。。
僕の実の祖父母はみんな他界しています。
「おじいちゃん」「おばあちゃん」というと、今ではこの二人しか思い浮かばない…
それくらい、かけがえのない存在になっています。
町中に、こんな看板が、、、
Dat slot Soltowe schall me breken
と書いてあります。
これは、「高地ドイツ語」といって、北ドイツの方言に当たるそうです。
意味は、聞いたけど、忘れちゃった、、、(・_・;)
夜は、1年半前に学生たちと一緒に食べたイタリアンレストランでした。
お肉がとっても美味しかった!
イタリアンも、こっちで食べると全然違うなぁ、、、
家に戻り、、、
ゲストブックを見ていたら、こんなのがありました。
懐かしいなぁ、、、
さらに、さかのぼると、こんなのも!!
3年半前の卒業生のコメントが!!!
いやー、なんか、時の流れを感じるというか、、、
みんな、ここでのことを覚えてくれているかな!?
***
そのあと、オパと二人で、夜中の1時まで、語り合いました。
「何のために生きるのか?」
「生きることに意味を感じないことは、いけないことなのか?」
「生きることに、意味はあるのか?」
そんな話をしました。
85歳のおじいちゃんと41歳の僕の「対話」。
面白かったなぁ。。。
翌日は、朝9時半の電車で、再び、リューベックへ。
オパがもう運転できないので、オマ(89歳)が送ってくれました。
89歳のおばあちゃんの運転なんて、、、
なかなか経験できないだろうな、日本では、、、
オパ、オマと、涙涙のお別れをして、、、
ゾルタウエリアを走る電車「erix」。
この電車、結構好きなんです。
もう、何度もお世話になっているかわいい電車です。
(地元のヤンキーなんかも利用していて、なかなか面白いです)
ハンブルクに着いて、、、
前日に注文していた本を取りに、本屋さんに行って、、、
で、向かったのは、こちら!
なんと!
シリア料理店!
シリアというと、今や、もうどうにもならないくらいに絶望的な場所。
だけど、ドイツにはシリア料理専門店があるんです。
お昼のランチセットを頂きました。
お米ですよー。
シリアでは、お米も食べるんですね。
なかなか、エキセントリックな味わいのライスランチでした。
このライス、美味しかったなぁー。。。
で、リューベックへ。
リューベックは、この日、「ミュージアムナイト」とかいう日で、
真夜中まで、ミュージアムに入れるんだとか、、、
夏季休暇のドイツ人たちがたくさん押し寄せていました。
リューベック駅です。
僕、この駅が大好きなんです。
どこか、「東京駅」っぽくて。。。
で、ホテルへ。
何気に、リューベックで宿泊するのって、初めてかも!?
今回は、「急遽」ということで、このホテルしか、部屋が空いていませんでした。
最上級クラスのホテルです♪
お部屋の中も、めちゃめちゃレクサスです♪
で、アガペーの家へ。
この日は、一年に一度の「開かれた扉の一日」で、入口のドアもオープンになっていました。
それよりなにより、このアガペーの家に関心のある人が多いこと多いこと。
旅行客っぽい人が、ここの赤ちゃんポストを何度も何度も見ていました。
アガペーの家は、子どもと母親を守るための場所。
だから、こんな感じで、かわいい雑貨がいっぱいあります。
アガペーの家自家製のワッフルです。
これがめっちゃ美味しかった!
たくさんの人が集まっていました。
中央にいるのが、ガルベさん。
で、右の男性は、ガルベさんと協働している小児科医の先生。
この人が、赤ちゃんポストに預け入れられた赤ちゃんの診察を行っています。
この先生が、とてもとても親切な人で、色々と語り合いました。
日本の赤ちゃんポストにも強く関心をもっていて、
僕の話も、興味深そうに聞いてくれました。
右の人は、新聞でアガペーの家のことを知り、見学にしに来た人。
変な人でした(苦笑)
***
それから、ここに入所しているケニア出身の若いお母さんとその子ともお話できました。
彼女は、5年前に、祖国ケニアから離れて、一人でドイツに来たそうです。
でも、その後、色々あり、男性に裏切られ、、、
このアガペーの家にたどり着いたそうです。
少し暗い感じの子だったんだけど、僕が変なことばかり言うもんだから、
控えめながらに、確かに笑ってくれました。
最後に、娘のダリアちゃんと一緒にスリーショットを撮れたのが一番の喜びでした。
黒人の2歳になる女の子、とてつもなくかわいかった♪
その後、シリアから逃れてきた若いお母さんとも少しだけ、話をしました。
が、ドイツ語も英語も分からないみたいで、意思疎通が難しかったです。
「難民」のリアルな姿に、胸を締め付けられるような気持ちになりました。
が、アガペーの家にたどり着けたなら、それだけで幸せなこと、、、
彼女も、そんな感じのことを言っていました。
***
あと、、、
高校生の女の子が、お母さんと一緒に、アガペーの家に来ていました。
聞けば、、、
なんとも、高校の体験学習で、ここに実習に来るそうです。
しかも、6週間。(うちの学生よりも長い、、、)
この体験学習は、「必須」らしく、少し不安そうでした。
(が、その態度や服装は、日本の実習担当者なら発狂するような感じでした)
将来何になりたいかは、いまだに全然分からないらしく、、、
ここでの実習で、何かを得たい、と話していました。
結局、14時から19時半くらいまで、アガペーの家にいました。
アガペーの家の関係者のほぼ全員とお話できました。
最後に分かったのは、ガルベさんは本当に素敵な「実践者」だ、ということ。
それに尽きます。
その後、アガペーの家で出会ったハインツ・ギュンターさんと一緒に街を散策し、、、
こちらのお店に入りました♪
ハインツさんにとって、人生初の「アジア料理店」(らしいです)。
ハインツさんです♪
この人も、アガペーの家との関係が深くて、色々と話を聞かせてもらえました。
それはともかく、、、
「ハインツは、今、この麺料理と闘っている!」、と叫んでいます(苦笑)
お箸を使うのも人生初で、ヌードルスープを食べるのも人生初だそうで、、、
最後までお箸で、ヌードルスープ<フォー>を食べ切りました。
これには、驚きました。
最後に、「僕は、勝負に勝った!」と言って、喜んでいました。
で、このハインツさんと10時半くらいまで、ここで語り合いました。
ハインツさんの奥さん、数年前に亡くなったようで、どこか寂しさや孤独を感じました。
がゆえに、「異邦人」である僕との交流を、心から楽しんでいるように思えました。
彼からみれば、僕なんて、息子世代の外国人。
僕との時間を、僕以上に、楽しんでいるように思えました。
昼じゃなくて、夜の「ホルステイン門」。
これ、めちゃめちゃ、綺麗なんですけど、、、(・_・;)
しばし、見とれました。。。
夜のリューベックって、めちゃめちゃ素敵でした!!!
***
…という感じで、、
2016年のドイツ滞在、中間期は、ひたすら対話を重ねました。
一つ、話が大きく展開したのが、よかったです(;;)
2017年、何かが起こる!?、という感じで、、、(~_~;)
とにかく疲れました。
一週目は一週目で、慣れない英語環境に右往左往したけど、
二週目も二週目で、死ぬほど疲れました。。。
どんだけ、ドイツ語のシャワーを浴びたことか、、、
明日は、アイゼナハまで、南下します!!
しばらく、色々と「集中」したいと思います!!