これは、(多分)スクープです!
遂に、見つけました!!
ラーメン店でもなく、日本レストランでもなく、アジア各国のレストランでもなく、こちらのレストランで、「ラーメン」が出されていたのです!
まずは見てください!!!!
一番上に、「SHOYU-RAMEN」と書いてあります!!!
しかも、一杯、12.5€。一杯、1600円以上になります。
店員さんはみんな、こっちの人。シェフもこっちの人。
一応、「アジア」をイメージしたバー&レストランなんですけどね。
それにしても、こういうヨーロッパなテイストたっぷりのお店で、ラーメンが出されているとは、、、汗
店内は、完全にバーというか、ラウンジになっています。超オシャレな感じです。
そんなヨーロピアンなお店で出されているラーメン、すごい気になるじゃないですか!!!
僕はもう大興奮でした。(店員さんも僕に驚いていました・・・苦笑)
全く日本に縁もゆかりもない欧風バー&レストランで出されるラーメンとは?!
本邦初公開です(多分)!!!!
見てください!!
この「ユニバーサルデザイン」な感じのラーメンを!!!
これ、もう、完全に「未体験ゾーン」突入ですよ。。。
まず、変でしょ!
ナイフとフォークとスプーンがセットされているラーメンって、、、汗。
で。
これまでものすごい数のラーメンを国内外で食べてきて、それでいて、「初めて食べる味のラーメン」ですからね。これは、もう斬新すぎますよ。
なんていうんだろう。東南アジアの要素を取り込んだ醤油ベースのラーメン、なんですけど、、、
これまで食べてきた東南アジア系のラーメンとも全然違うんです。
パクチーが入っているんですよね。それでいて、鶏ベースのあっさり醤油スープ。
そこに、チャーシューと背脂を揚げたものがボコボコと入っています。なので、ファットなんです。
あっさりしていて、かなりファット。
日本人にとっても抵抗感のない味わいでありながら、東南アジアっぽいエスニックさもある。
チャーシューも、一度それを作った後に、また揚げているんです。だから、カリカリ。
カリカリベーコンみたいな感じといえば伝わるかな。
それに、豚の背脂と思われる塊(揚げている状態)もたくさん入っていて、食べごたえ抜群。
これは、是非、超ラーメンフリークの人に食べてもらいたいです。
日本人の手を離れた、本当の意味での「インターナショナルラーメン」。
***
店主さんに、「このラーメン、どうでしたか?」と聴かれました。
なので、僕は、「これは、まさに真のグローバル時代のラーメンだ。普通の日本人には、ちょっとパクチーの味はきついかもしれない。でも、揚げたチャーシューはとても素晴らしい。日本人がこのラーメンを注文するときは、パクチーを抜いたほうがよいかもしれない。けれど、このラーメンは、本当に素晴らしい一杯だ。これからもがんばってほしい」、と伝えました。
店主さんも、「分かりました。これからもっと美味しいラーメンを作りますよ」、と言っていました。
もう、心の奥底から震えました。
僕が愛したラーメンが今、本当の意味で、国際化しようとしている。
世界の人に、ラーメンが愛され始めている。
ヴィジュアル系バンドが世界で輝いたのにも驚いた。けど、まさかラーメンまで世界に広まっていってしまうとは、、、
自分がずっと愛していたものが、こうやって世界に広まっていく姿を生で目撃できるのは、もうこの上ない喜びです。
きっと、あと数年もしたら、日本人には想像もできないような奇抜なラーメンも登場するのかもしれません。
ちょっと皮肉になってしまいますが、国内のラーメンはかなりパターン化されていて、自由度がなくなってきています。新店に行っても、どこかで食べたことのあるようなラーメンばかり。僕は、ラーメンがとても自由な食べ物であるからこそ、好きになりました。けれど、今の国内のラーメンは、どこも「どこかの真似」に留まっています。遊び(=勢い)がなくなり、「儲け」ばかりが意識されます。(ヴィジュアル系も同じような状態だけど、、、)
それを、「閉塞感」と言ってもいいのかもしれません。
でも、海外のラーメンは違います。「固定観念」がなく、「自由」なので、「なんでもあり」なんです。
そこに、僕は、ラーメンの無限の可能性を感じるんです。
ラーメンがRAMENになる日は、もうそれほど遠くはないと思います。
(ただし、欧州のヴィジュアル系ムーブメントに陰りが出てきているように、RAMENにも陰りはあるかもしれません。でも、それは、今後の動き次第でしょう。ヴィジュアル系は、うまく世界を取り込めなかったかな、とも思います。それは、ミュージシャンのせいではないんです。ミュージシャンを支えるマネージメントが旧体質だったんだと思います。
そういう意味で、日本人全体が、もっと世界で(嫌な言い方ですが)ずる賢く、うまく、上手に、世界でやっていく力を身につけていく必要があるんだろう、とも思います。
こっちの人は、したたかです。僕らももっともっとしたたかに、そして華麗に立ち振る舞っていかなければなりません。
そういう意味でも、「真の国際人の育成」は、喫緊の課題でもあるのかな、と少し思っています。最終的には、やはり「教育」の問題になっちゃうかな、と。
もったいないです。これだけ「ソフト」が充実しているのに、それを世界にアピールできない。そこを克服すれば、もっともっと日本のものが世界で消費されるでしょうし、また必要ともされるでしょう。
「英語教育」云々で止まっているようでは、日本に未来はないかな、とも。(そういう意味では、日本の教育学者こそ、もっともっと頑張らなければいけないのではないかな…)
PANTRYは、Friedrich Strasse 120にあります。