教員・保育士養成系の学校に勤めていて一番辛いのは、学生の茶髪を抑え込むことだ。茶髪のまま、実習校、実習園、実習施設に送り出すことはできない。僕も色々意義申し立てしてみたが、ダメ。絶対的にダメ。誰も認めない。元祖茶髪愛好家であるkeiだが、どう頑張っても、まだダメだ。(というか、徐々にきつくなってきている)
けれど、若い学生たちは「茶髪にしたい衝動」を常に抱えている。茶髪にしたいのだ。茶髪がダメだという人と同様、理屈抜きに茶髪にしたいのだ。若いのだから、オシャレやファッションに興味をもつことはむしろ自然のことのように思う。茶髪に興味のない人を探す方が今の時代では難しいのではないか!?
僕の中では、茶髪擁護派の意見も、茶髪反対派の意見も分かるし、どっちも問題はある。
職種によっては、格好や服装に対してかなり厳格な基準を設けているところも結構ある。理屈抜きで、ダメなところが多い。
ディズニーランドは超厳格だ。茶髪はNGどころか、髪型までも厳しく統制している。どういう髪型はよくて、どういう髪型がNGか、きめ細かく規定しているのだ。バイトであろうと、社員であろうと関係ない。とにかく、見た目に関してはかなりの厳戒態勢である。
飛行機のアテンダントさんもかなり厳格だ。茶髪のアテンダントさんなんて見たことがない。まずあり得ない。外国のアテンダントさんも地毛以外の人は見たことがない。アテンダント(スチュワーデス)の世界では、茶髪は絶対的に御法度であろう。
ホテルの世界も一流であれば絶対にあり得ないし、レストランでも一流のレストランならあり得ない。ラーメン店でも、きちっとしているところでは、茶髪は絶対にありえない。ちなみに海外でも、一流と呼ばれているところには、汚い髪型、変な色の髪の毛の人はいない。
茶髪・金髪の医者っていうのも見たことがない。看護師はどうだろう?僕が知る限り、茶髪の看護師ってほとんど見たことがない。看護系の学校では、教育・保育以上の厳しい指導がなされている、と聞く。
茶髪・金髪営業マンなんていうのも聞いたことがないし、茶髪の公務員っていうのもほとんど見たことがない。茶髪の政治家も(芸能人タレント系以外は)ほとんどいないし、茶髪の学者っていうのもかなり少ない。
そう考えると、教師や保育士はやはり問答無用で茶髪はダメだっていうことになるし、そうしなければならない・・・かもしれない。
ただ、そういう風に、どこはよくて、どこはダメだ、と言うと、話がややこしくなるし、学生もきっと納得しないだろう。
じゃ、どうしたらいいのか。。。
(今年の学生は茶髪にしたいという衝動を抑えきれない学生が多すぎて、困っている)
で、何気に見つけたのが、このサイト!
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1232979852
子供が茶髪にしたらいけないのか?差別する側を責めたい
4歳の子供がいますが、美容院に2人で行き、私、子供ともにカット+カラーリングしました。
子供は保育園に通っているのですが、なんと保育園側が私に注意してきたんです。
理由は1人だけ茶髪だといじめの原因になると。茶髪になってから他の園児が私の子供を避け、一人ぼっちになってるとの事。
他の親御達もあれこれ言ってるそうです。なんで他の園児はカラーリングしないのかな?お洒落だし、楽しいのに
たかがカラーリングでなんで?茶髪にしただけでなぜ避ける?髪の色だけで避けるなんて差別ですよ、差別するなんてしつけがなってない証拠。それに保育園側も個性を認めないなんてなんて狭い心なんでしょう。
これに対する、レスポンスがとにかく厳しい。
面白いのは、最初はとりあえず肯定的に書くのである。だが、それでも、「やはり…」となって、この上の親の意見は、ほとんどの人が否定するのである。
上の保育者は、自分の茶髪ではなく、子どもの茶髪を親に注意しているのである。それが、保育者であり、また教師である。茶髪が許されるのは、やはり本来的には自分が自立してからだ。世の中の多くの人がそう考えているのだから、仕方ない。茶髪擁護派の僕も、結局は茶髪にはできてないわけだし。(やっぱり無理、、、)
上のサイトを読んで、やっぱ、茶髪はダメだ、と改めて思った。だって、それを注意する側に立つんだもの。原理的に茶髪はダメでしょ。
…それでも、茶髪を擁護したい自分もいる。
けれど、それを認めることはできない。どうしても茶髪にしたいなら、茶髪が許される世界に行けばいい。あるいは、偉くなって、茶髪になればいい。でも、学生の身分で、しかもこういう教育や福祉の世界に来るのであれば、来たいのであれば、それなりの「常識」は受け入れなければならない。国母だって、反抗したけれど、最後はその「常識」を受け入れたのだから。
そう。国母もプライベートの世界であれば、どんな格好をしてもいい。大学でああいう格好をしても誰も文句は言わないだろう。だけど、彼は国を背負って、国のお金で、国の代表として、オリンピックに参加したのだ。そうしたら、それなりの「常識」を受け入れなければならない。「世間」という目にさらされているのだから。
ダメなものはダメ。それがダメなら、その世界に入ることもダメ。
そんなものなのかな!?!?