(アルファ@管理人 以下Kと略) 今日は自称アイドル評論家Sさんに来ていただきました。
(自称アイドル評論家S 以下Sと略) こんにちは。今までにあった管理人さんとヲタAさんBさんの対談は楽しく読ませていただいておりました。今日は僕だけなんですね。どういうテーマでの対談でしょうか?
(K) Sさんはかつて国生さゆりさんのファンをされていたそうですね。その国生さんのデビュー曲であり、この季節になるとあちこちで流れ始める定番曲「バレンタインキッス」を最近AKBの渡り廊下走り隊がカバーしました。その事を踏まえてAKBの音楽面についてお話ししていただきたいと思います。
(S) よろしく。ちなみに二推しは高井麻巳子でした。秋元氏は基本嫌いです(笑)。
[PV](2011.02.02)渡り廊下走り隊-バレンタイン キッス(HD)
「企画力」
(K) そのバレンタインキッスなんですが、渡り廊下の歴代シングルで一番のヒットになりました。私は正直このカバーは出来映えは微妙だと思っているんですが、企画に関してはやられたなと思いました。
(S) みんなが知っているナンバーですからね。AKB本体も含めたAKB関連曲で一番知名度の高い持ち歌です(苦笑)。私はこういう一種のセルフカバー的な事はいつかやってくるだろうと思っていました。
(K) 私はバレンタインキッスをハロプロにカバーしてほしかった。売上は及ばないとしても、敢えて秋元さんの書いたナンバーをハロプロが歌うという事にトライしてほしかった。そういう企画は、そもそも候補として会議に挙がったかどうかも微妙ではありますが(苦笑)。スマイレージあたりにカバーしてもらい、どこかとタイアップしてキャンペーンソングに。まあ、アイデアだけならこうして出せますが、実際は難しいでしょうか。
(S) そういう部分では交流はあっても良いとは思います。ハッキリ言って秋元氏と交わるのはキレイ事だけでは済まされないと思うから、無理にハロプロがAKBに関わる必要はないとは思っています。私が今一番推しているアイドリング!!!もAKBとのコラボレートは黒歴史とファンは言っています。今までハロプロは秋元氏に書いてもらった事はあるんですか?
(K) 以前にWがカバー曲を集めたアルバムを出していまして、そこに、うしろゆびさされ組の渚の「…‥」が収録されています。私が思うに、スマイレージのような新人はまず企画力ありきだと思うのです。新人アイドル女優の売り出しでもドラマに積極的に売り込むだけではなく、CMの仕事も入れていきますよね。今までのAKBユニットはただ出すだけでヲタ以外の人には印象が薄かったですが、今回は有名曲をカバーしたという事で話題性がありました。色々メンバーを売っていきたい運営の積極性は窺えます。
(S) ただ、こういうカバーって、知名度がある人がやらないと話題にはならない。昔、フェアリーテールというマイナーアイドルユニットがおニャン子クラブの曲をカバーしてCD出してますが、そんな事があったなんて相当なアイドルマニアしか知らない。スマイレージをマイナーと決めつけはしませんが、面白い企画をやるのならば、それ相応の知名度が無ければリアクションは期待出来ないです。それならば、むしろカバーに走らずオリジナル曲を煮詰めていく方がいい。ハロプロのカバーはことごとく失敗している過去もありますよね。
「作家」
(K) ハロプロは長年つんくPに曲作りを任せてきた。ある程度の年齢に達しているメンバーの曲は違いますが、アイドル路線はつんくPが基本的に手がけています。その事に対するマンネリというのは、だいぶ前からヲタ界隈で言われてきています。
(S) 自分で歌う分にはむしろマンネリなくらい個性がハッキリしている方が良いと思うのです。名の知れたソロ歌手は大抵曲作りに於いてはワンパターンです。でも、職業作家はそれではいけない。人に曲を提供する以上は、引き出しはたくさんあった方がいい。新旧問わず様々なジャンルの音楽に長けていて、提供する歌手に合わせて選ぶ引き出しが変わらなくてはいけない。
(K) 十年以上やってきて、さすがに書きすぎたんだなと思います。つんくPは既存のJ-POPとは一味違う曲作りをしてきた。引き出しには昔の色んなジャンルの洋楽があったりして、この曲は何をモチーフにしたんだろう?とか語れる面白さがあった。しかし最近の曲は自身が長年の音楽活動で得てきた蓄えを自分流に消化した曲を、各グループに割り振っているだけに見えるんですよね。
(S) それはグループコンセプトの曖昧さにも繋がっていくから、一概につんく氏だけの問題とも言い難いよね。秋元氏が昔自著で語っていたけれど、作詞をする前にまずコンセプトを考えて、そこに言葉をはめていくみたいですね。コンセプトありきというのは、いかにも構成作家の人の発想ですが、ヒット商品を作るためのノウハウとしてはこういうやり方の方が成功しやすいとは思えますね。
(K) つんくPはミュージシャンですから、結構インスピレーションで書く部分もありますよね。それは当然波もある訳です。
(以下、次回に続く)
(自称アイドル評論家S 以下Sと略) こんにちは。今までにあった管理人さんとヲタAさんBさんの対談は楽しく読ませていただいておりました。今日は僕だけなんですね。どういうテーマでの対談でしょうか?
(K) Sさんはかつて国生さゆりさんのファンをされていたそうですね。その国生さんのデビュー曲であり、この季節になるとあちこちで流れ始める定番曲「バレンタインキッス」を最近AKBの渡り廊下走り隊がカバーしました。その事を踏まえてAKBの音楽面についてお話ししていただきたいと思います。
(S) よろしく。ちなみに二推しは高井麻巳子でした。秋元氏は基本嫌いです(笑)。
[PV](2011.02.02)渡り廊下走り隊-バレンタイン キッス(HD)
「企画力」
(K) そのバレンタインキッスなんですが、渡り廊下の歴代シングルで一番のヒットになりました。私は正直このカバーは出来映えは微妙だと思っているんですが、企画に関してはやられたなと思いました。
(S) みんなが知っているナンバーですからね。AKB本体も含めたAKB関連曲で一番知名度の高い持ち歌です(苦笑)。私はこういう一種のセルフカバー的な事はいつかやってくるだろうと思っていました。
(K) 私はバレンタインキッスをハロプロにカバーしてほしかった。売上は及ばないとしても、敢えて秋元さんの書いたナンバーをハロプロが歌うという事にトライしてほしかった。そういう企画は、そもそも候補として会議に挙がったかどうかも微妙ではありますが(苦笑)。スマイレージあたりにカバーしてもらい、どこかとタイアップしてキャンペーンソングに。まあ、アイデアだけならこうして出せますが、実際は難しいでしょうか。
(S) そういう部分では交流はあっても良いとは思います。ハッキリ言って秋元氏と交わるのはキレイ事だけでは済まされないと思うから、無理にハロプロがAKBに関わる必要はないとは思っています。私が今一番推しているアイドリング!!!もAKBとのコラボレートは黒歴史とファンは言っています。今までハロプロは秋元氏に書いてもらった事はあるんですか?
(K) 以前にWがカバー曲を集めたアルバムを出していまして、そこに、うしろゆびさされ組の渚の「…‥」が収録されています。私が思うに、スマイレージのような新人はまず企画力ありきだと思うのです。新人アイドル女優の売り出しでもドラマに積極的に売り込むだけではなく、CMの仕事も入れていきますよね。今までのAKBユニットはただ出すだけでヲタ以外の人には印象が薄かったですが、今回は有名曲をカバーしたという事で話題性がありました。色々メンバーを売っていきたい運営の積極性は窺えます。
(S) ただ、こういうカバーって、知名度がある人がやらないと話題にはならない。昔、フェアリーテールというマイナーアイドルユニットがおニャン子クラブの曲をカバーしてCD出してますが、そんな事があったなんて相当なアイドルマニアしか知らない。スマイレージをマイナーと決めつけはしませんが、面白い企画をやるのならば、それ相応の知名度が無ければリアクションは期待出来ないです。それならば、むしろカバーに走らずオリジナル曲を煮詰めていく方がいい。ハロプロのカバーはことごとく失敗している過去もありますよね。
「作家」
(K) ハロプロは長年つんくPに曲作りを任せてきた。ある程度の年齢に達しているメンバーの曲は違いますが、アイドル路線はつんくPが基本的に手がけています。その事に対するマンネリというのは、だいぶ前からヲタ界隈で言われてきています。
(S) 自分で歌う分にはむしろマンネリなくらい個性がハッキリしている方が良いと思うのです。名の知れたソロ歌手は大抵曲作りに於いてはワンパターンです。でも、職業作家はそれではいけない。人に曲を提供する以上は、引き出しはたくさんあった方がいい。新旧問わず様々なジャンルの音楽に長けていて、提供する歌手に合わせて選ぶ引き出しが変わらなくてはいけない。
(K) 十年以上やってきて、さすがに書きすぎたんだなと思います。つんくPは既存のJ-POPとは一味違う曲作りをしてきた。引き出しには昔の色んなジャンルの洋楽があったりして、この曲は何をモチーフにしたんだろう?とか語れる面白さがあった。しかし最近の曲は自身が長年の音楽活動で得てきた蓄えを自分流に消化した曲を、各グループに割り振っているだけに見えるんですよね。
(S) それはグループコンセプトの曖昧さにも繋がっていくから、一概につんく氏だけの問題とも言い難いよね。秋元氏が昔自著で語っていたけれど、作詞をする前にまずコンセプトを考えて、そこに言葉をはめていくみたいですね。コンセプトありきというのは、いかにも構成作家の人の発想ですが、ヒット商品を作るためのノウハウとしてはこういうやり方の方が成功しやすいとは思えますね。
(K) つんくPはミュージシャンですから、結構インスピレーションで書く部分もありますよね。それは当然波もある訳です。
(以下、次回に続く)
AKBの涙サプライズという曲を聴いたとき曲の出来はともかく正直「すげー」と思いました、だってこの曲は誕生日ソングなので一年中使えますよね。お金に結びつく歌作りへの臭覚がハンパないです。
また今回の曲で渡廊下のメンバーをさり気無く増やしてるあたりもホント計算してます。
イベント事に乗った曲って強いですよね。その時期集中して掛けてくれますから。
そして極め付け、涙サプライズという一年中使えるのを遂に作ってしまった秋元さん。やはり只者ではないと思います。
それから国生さんは最近自ら自分は現役のアイドルだと言って憚りません(笑)。そう言い張れるのも「バレンタインキッス」のヒットがあったからではないでしょうか。この曲のおかげで芸能人としての「現役感」はかなり保てるんだと思います。
Perfumeも「チョコレイトディスコ」という曲があるので、Perfumeを忘れかけていた人も一年に一回は思い出してくれる事と思います(^^)
ハロプロも有名曲のカバーはやっていましたが上手く行きませんでしたね。
ダブルユーのカーバーでは「センチメタルボーイ」が好きです。これはシングルで切ってほしかった。しかし何でこんなマイナーアイドルの曲をと思ったんですが、かえって知られていないだけに「新曲」として聴いてもらえるのではないでしょうか。
歌についてもそうですが、CMやタイアップも上手いと思います。
受験シーズンはホットモットと組ん合格弁当を作るし、
卒業シーズンは旅行会社と組んでしるし、入学時期には自転車のCMに出す。
ほとんどの業種の主要な企業は全て押さえられてます。
ソツがなさ過ぎますね。
あと歌詞では、「バレンタインデーキス」のように、
使われるフレーズを意識して書いてると私も思います。
「会いたかった~」など場面、場面で使いたくなる時がきっとあるし、
曲に乗ったときに口ずさみたくなる。
この「口ずさみたくなるフレーズ」は、流石作詞家だと思います。
そうした面で、つんく♂さんの曲の歌詞には、
口ずさみたくなる歌詞というのがあるかというとパッと思い浮かばないのが少し残念です。
「セクシービーム」とか「ウォウオ」とか印象に残るものはありますが、
曲に乗って、言ってみたくなるフレーズ、口ずさみたくなるフレーズというのは、
以外に少ないのかなと個人的に思います。
その辺りは意識して書いてるのと、そうでないのの違いなのでしょうか?
素人の私には分かりませんが、違いはある気がします。
あと先日「DON!」で阿久悠さんの特集があって、秋元さんもコメントをよせていました。
それを見ても、やはり阿久悠さんの言葉の力、
曲に乗ったときのインパクトなど時代が過ぎても色褪せない詩の力は凄いと思いました。
作詞家の詩に掛ける思いの強さを感じました。
つんく♂さんの曲には、つんく♂さんの良さがあります。
それは、これから時代が経てば、認められるものになると思います。
でも、様々なことを意識して、狙って曲を作るということも、
今以上に必要なのかもしれません。
当然、今でもそれはやっていると思います。
でも、視聴者がそう認識して聴けているかは分かりません。
伝わらなかったら、意味がないということも残念ながら事実です。
「ファンでない人が聞いても良い曲だと思えるような曲、そして詩」
簡単なことではないですが、そのような曲もこれからは作らないといけないのかもしれませんね。
つんく♂さんについて悲観的になっているのではありません。
まだ私たちには計りきれない何かがあると期待するからこそ、
これからも頑張ってもらいたいです。
とりあえず「まじですかスカ!」
曲、詩、期待してます。
>通りすがりのA-CHANファンさん
秋元さんは音楽家ではなく構成作家であり作家。音楽的な事よりもだうやれば売れるかを考えるプロ。ミュージシャンであり、作曲家であるつんくさんとは立場が違うのは、二人の音楽に関するスタンスでわかります。
私はアイドルヲタである前に音楽ヲタなのでハロプロの音楽の方が好きです。
Wのあのアルバムは割とマイナーな曲もいくつか収録されていまして、つんくPの趣味みたいです。有名曲のカバーは原曲のイメージが強くなり過ぎるから自分はあまり好きではないです。
>シスターさん
秋元さんだけでなくスタッフチームがスクラムを組んでうまく作り上げているかどうかの違いだと思います。そこはあyはりAKBは大手事務所連合なのでプロモートは強いなと思っています。NMBもデビュー前から色々仕掛けていますね。
秋元さんの歌詞は広告コピーお同じ手法なのです。これは本人が自著でそのようなニュアンスで開設しております。印象に残るフレーズ、いわゆるフックを作るのは上手いし、そこに気を使っている。
つんくPは洋楽の手法的だなと私は思っています。とりあえず意味とか前後のつながりよりも語感を重視みたいな。歌詞を読むと変なものが少なくないですよね。
でも、曲はハロプロの方が私は好きです。売るために量産する音楽を否定はしませんが、肯定はしたくありません。私は音楽を聴きたいからです。