イタリアンでも食べルッカ

おいしい物と個性豊かな料理人達に囲まれた料理学校での日常記

ガッタイオーラ・ヌーヴォーその後

2012-12-04 12:23:53 | 料理学院
先日道端(畑だってば)のブドウを拝借して(窃盗ですってば)、密造酒製造に乗り出したことは
過去この欄で自白した通りですが、その後の顛末を書き損ねていました。

その道の人が語り本にも書いてある通り約10日後に果皮を取り去り、直射日光や高温を避けて
ガストロノーム(ステンレスのタンク!)に移し変えたころは順調で、果汁の香りがワインの芳香に
変わりゆく過程を楽しんでいたものですが、世に悪事の栄えたためしなし(?)
10月末に Food & Wine コースが始まってからというもの、ほぼ毎日
ソムリエさんたちが選んだワインに舌鼓を打つ日々で酒蔵のチェックを怠っていたところ
気がつけば本家本元のボジョレー・ヌーヴォーはとっくに解禁、
イタリアの新酒「ノヴェッロ」も定番の「焼き栗」と並んでお店に並んでいるではないですか。

浦島太郎のごとく我に返り、食糧庫に隠した「ガッタイオーラ・ヌーヴォー」第一号を
取り出したところ、あら不思議、ワインボトルからたちのぼる白い煙でsazia太郎は白髪のお爺さんに……
じゃなくて、たちのぼったのはとてもよい……お酢の香り。
そうなのです、完全無添加手づくりワインの悲しさ、酸化防止剤が入っていなかったため
いつの間にか赤ワインビネガーに変化しておりました、とさ。

悲しんだsaziaさんは事務スタッフのカルリータさんを誘ってサラダを食べました。
カルリータさんは「香りがよくておいしいビネガーだから密造の甲斐はあった」と
saziaさんをなぐさめてくれました。
そして来年はもっといっぱいブドウを盗んで、ビネガーの大量生産にのりだし
お金持ちになるといい、というとんでもない計画をさずけてくれています。

めでたしめでたし(?)

写真はワインテイスティングコース(Food & Wineコース)で飲んだ地元ワインの1本。
よく見れば、プロコースに参加していたエリザベッタのご主人の実家が製造元!




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