761) 盛岡散歩 北上川ボート下り’10

　昨年の前菜で「岩手中部地震」について触れ「好事魔多し」と申してから１年経ちました。一時期毎日のように多少の揺れがありましたが、このところ地面は静かでございます。厳しい暑さが続いていますが、地震に比べればずっとマシだと思いませんか？


　７月最後の日曜日は県都盛岡を流れる北上川を舞台とする「北上川ボート下り」が催される日でもございます。昨年は見損ねてしまいましたが、今年は散歩を兼ねてちょっと見に行きました（一昨年の様子はコチラでございます）。

　今年で34回目を迎えるこの大会、昨年はタイムレース部門に543艇（1086人）が完走しギネスブックにも載りましたが、今年も1115艇が参加したそうです。一昨年見物に行った時は開始時刻に北上川に出向いたので、ボート群を見るまで時間がかかりました。学習した今年はスタート後しばらくしてから、北上川にかかる夕顔瀬橋に向かいました。


（夕顔瀬橋の北、ＪＲ山田線をくぐるボート達　－盛岡市梨木町 2010.07.25－）

　ところが夕顔瀬橋には消防車が停まっており、上空にはヘリコプターが高度を下げて近づいてきていました。何事ぞ？と思って川面をみたところ、夕顔瀬橋近くの中洲に人の姿が・・・。川下り参加者が中洲に取り残されているようです。

　ほどなくヘリコプターのドアが開き、レスキューの方が降りてきてこの人を救出しました。本日の北上川は昨日の雨のせいで増水し、上流の四十四田ダムも放水をしていましたので、いつもより水量が多くなり、濁っていました。

　ヘリコプターでの救出劇は夜のニュースで取り上げられていませんでしたが、これとは別にボートから落ちて一時行方不明になった方もいたそうです。幸い仲間のボートに乗り移ったそうですが、そんなこんなで大会史上初めて途中で「中止」になってしまいました。


（よく見ると救助される途中です　－盛岡市夕顔瀬町 2010/07/25－）

　ちなみに、中止になっても参加費用は戻ってきません。

　１年前の一品・・・「536)栃木散歩　藤岡町（夏の渡良瀬遊水池）」
　２年前の一品・・・「317)岩手中部地震　雑感」

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