三田市議会議員 肥後淳三のウェルビーイング(幸せ)日記

幸せな出来事、その日の思いをブログにしたためます。        皆さんと一緒に幸せを追求しましょう!

介護ファッションショーなどあれこれ

2014年08月31日 | 活動報告
 8月も終わりに近づいています。本会議も26日(火)に開催されました。29日(金)には、個人質問の通告書を議長に提出しました。質問の持ち時間は、40分大きく3項目の質問で、10日(水)午前中に登壇予定です。
 詳しくは、後日掲載しますが、主要項目は、次のとおりです。
 ①「市の電力の自由契約について」・・・これまで2回三田市でも電力の自由契約を進め、支出(歳出)の抑制に努めるべきではないか?と質問してきましたが、その後の検討や今後の方向性を問いたいと思います。
 ②「学校教育の意識醸成の取り組みについて」・・・デザート選挙実施による有権者意識の醸成や環境プログラムへペットボトルのキャップ等から燃料づくりを行う取り組みが加えられないか問います。
 ③「市民の移動の確保と総合交通計画の策定について」・・・シビックゾーンへの市民の足の確保についてや昼間のバス利用、さらに総合交通計画の策定の見解を伺います。

先週の主な活動を報告いたします。
 25日(月)は、監査室で例月監査の仕事。火曜日は本会議と議員総会。夜は、尼崎市内で前職場の方々と交流会。
 水曜日の27日は、早朝より広野駅前で久しぶりの立礼。駅舎の天井ボードが先日の大雨の影響か落下していました。(写真)

午前9時~ゆりのき台中学校でスポーツクラブの生徒、教諭の皆様、保護者、緑化ボランティアの方々の協力で、校内除草作業に汗を流しました。
 そして午後からは、三田市市民参加条例案を特別委員会で審議。一部の委員が市民のまちづくり提案制度の部分に反対しましたが、賛成多数で委員会を通過しました。
 28日(木)は、早朝より新三田駅で立礼(本当に久しぶりでした)。午後から京都市内で開催された「Happy介護ファッションショー」へ出かけました。このファッションショーは、29日夕方朝日放送のニュースでも取り上げられました。
 内容は、介護を受ける人と介護する家族が主役となり日常生活に非日常の「ファッションショー」を取り入れることで互いに元気になってもらおうとする取り組みで、2年前から男性介護者を支援する会が開催しています。
 
 最高齢は、96歳だったと思いますが、車いすに乗りで素敵なドレス姿で登場。中にはウェディングドレスの方も・・・。このドレスは普通のドレスかと思いきや実は、介護用のドレスでエプロンにも使用できる優れものです。したがって着脱も簡単、さすが!介護ファッションです。
 認知症が進んで来ている出演者の中には、前回主演したビデオを毎日見て楽しまれている方、この日が来るのを家族で楽しみにされている方、この日に限って車いすから立ち上がる方などやはりいつもとは違うファッションショーへの緊張感が良い効果をもたらしているのではないかと感じました。

 ファッションショー自体は、介護を受ける方の体力面に配慮してか1時間以内で終了しましたが、会場内の雰囲気は明るさがいっぱいでした。

 三田には、様々な形で介護を受ける方、介護をしている家族の姿があります。たまには、いつもと違う「カッコイイ!」舞台へ上がることは、心の切り替えになり、どちらかと言うと空気が重いと写る介護の世界を明るくする取り組みではないでしょうか。
 29日(金)は、午前中から私の所属する生活文教常任委員会の審議、B型肝炎に対する国の医療費に関する請願書、子ども審議会で議論が進んでいる幼保や学童に関する関連条例が通過しました。
 夜は19時から来年2月22日に開催される「フォーレ―&モーツアルトのレクイエム」演奏会に向けた合唱団のレッスンに出かけました。
 レクイエムは、今年3月に出演したばかりですが、素敵な音楽を紡ぐために昨年立ち上がった「三田楽友協会」が再び挑戦しています。
 特に男性パートの方が不足しています。練習は毎週金曜日の19時~2時間。畑儀文先生、児玉晃先生、児玉洋子先生のボイストレーニングを受けながら楽しい指導が受けられます。お問い合わせは、090-3289-4666(秦・ハタ)まで。

 私ごとですが、この12月に1万人の第九、そして2月には、レクイエムを、さらに3月末に三田で第九を歌う予定です。また、これに向けたレッスンもこなさなければなりません。歌三昧の日々が始まります。
 
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旧狭間が丘給食センターの行方~福祉文教常任委員会の報告より~

2014年08月29日 | 生活・教育
 本日は、福祉文教常任委員会所管の条例案や補正予算案が審議されました。その中で一歩前進した話題を記します。
 話題とは、施設が老朽化し今年度当初予算で7千万円を計上し、解体工事をする予定だった旧狭間が丘給食センターの今後の方向性が明らかになりました。この内容は、先日の企画総務常任委員会時にも報告がありました。

 旧の狭間が丘給食センターは、敷地面積約4,111㎡に建造物が、鉄筋コンクリート造1部2階建て延べ床面積が1,175.5㎡で昭和60年3月15日に竣工しました。
 昭和60年ということは、建設されてから約29年が経過しているため、鉄筋コンクリート造としては、早い取り壊しの部類に入り、当初予算は、撤去で計上していましたが、市内部で検討した結果建物を残し、内部に残っている機器類や排水設備を撤去し、その後「防災倉庫」として活用することにしたものです。
 改修費用は、当初予算の7千万円から概算で2千3百万円と4千7百万円も減額されます。

 また、企画総務に提出された資料では、この場を災害時にボランティアが必要になった場合の休憩場所としても提供すると書かれています。
 三田市の保有する施設の言わば有効活用の事例ではないかと思います。
 今後の日本の人口は、よほどのことがない限り減ってきます。三田市の場合も同様な現象となります。人口減少に伴い、公共施設が老朽化し、近隣の施設と統廃合することや今回のように有効利用することが増えてくることが既に想定されています。
 国も地方自治体の施設マネジメントを策定するように本腰を入れて来ました。三田市も固定資産台帳の作成づくりを始めており、来年以降に数値化された公共施設マネジメントや施設白書が出てくるものと思われます。
 これらの施設マネジメント計画は、公共施設を目に見える形で数値化して市民にも納得行く形で使い方の変更や廃止を説明できる資料として活用できるものと考えられます。
 今回の防災倉庫については、備蓄倉庫として活用が図られる見込みで、三田市民の食料の備蓄ばかりではなく、南海トラフ大地震による津波災害やもしかすると日本海側に立地している原発事故による避難住民らの食料も備蓄できることも想定している点で大きな評価や価値があるのではないかと思っています。

 
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市島町へ復旧ボランティア

2014年08月25日 | 防災・減災
 昨日24日(日)は、当日の予定を変更し1週間前に豪雨被害のあった丹波市市島町へ復旧支援のボランティアをしてきました。
 三田を出発したのは、午前7時過ぎ、学園にあるコンビニで弁当と飲み物を購入し、舞鶴若狭道春日インターを降りて市島支所へ向かいました。春日インターを降りて間もなくすると道路の復旧工事のためにすぐ迂回させられ、また災害ボランティアセンターのある市島支所から離れた場所に駐車場を設営している関係もあり、ボランティアセンターで受け付けが終わったのが、8時30分ごろとなりました。

(ボランティア受付テントの様子)

 受付が終わるとボランティアで来ている方を12名ずつの班に編成。私は4班に入りました。3班の12名の方とバスに乗り込み市島町竹田と言う地域で活動する指示をもらい、現地へ出発しました。

(グループ分け会場)

 現地では、区長さんが出迎えてくださり、公民館へ案内されました。
 公民館で荷物を降ろしたり、再度体制を立て直してから近くの水害に遭われた家屋へ区長さんの案内で向かいました。

(公民館からいざ出発:3班・4班の方々)

 復旧家屋には、約3分で到着。どうやら今日の復旧家屋は、4棟になるようで全て床下浸水被害の家屋とのことのようです。
 4班をさらに二つに分けて作業をすることになりました。私の班は、女性4人、男性2人の構成メンバー。
 最初に伺った家には、高齢のご婦人一人住まいで、昨日一つの部屋の床下の泥を取ってもらったとのことでしたが、もう一つの部屋が終わっていないとの説明。
 そこで、部屋の中の食器棚などを別の部屋に移動し、畳を2畳剥がし、床板を撤去してまだ乾ききっていない泥をスコップなどを用いて撤去しました。泥は、ちょうど少し硬めのクリームのようになっていて、床下にあった地面の土とは明らかに成分が異なっています。
 剥がしやすい部分もありましたが、長靴に泥がまとわりつき作業がもたつく場面もありました。
 本来は乾くまで床板を上げっぱなしにするのですが、ここの方は、お一人住まいの上にここの部屋が使えなくなると生活に支障が出てくるとのことでした。そこで、支給された石灰をまき、再び現状に戻す作業をしてここの家屋は午前11時に作業が終了しました。
 ご婦人は以前尼崎市にお住まいだったようですが、ここに引っ越されてきたそうです。帰り際にソーダ水をいただき労をねぎらっていただきました。

 お昼まで時間がありますので、お隣のお家へ・・・。お隣では、昨日、床下の泥が掻き出されたところへ石灰をまいてほしいと言う依頼と別の部屋の泥上げを依頼されました。
 私の班を2人と4人に分け、私は、石灰まきと床板の取り付け班に回りました。石灰を撒き終わり床板を取り付ける作業が難航。床板に番号が書かれてあるのですが、最後の1枚が入りません。結局最初からはめ込まれてあった1枚目の板がしっかり奥まで入っていないことが判明、床板を取り付け次は畳を据え付けるのですが、これまた畳を上げたのが前日のボランティアの方々で方向が分かりません。
 ちょうど大工さんや市役所の職員が居合わせたため、畳は何とか納まりました。
 お昼には、公民館で休憩と昼食を取らせていただきました。
 その時の皆さんの姿が次の写真です。この頃には雨が降り出して来ていました。雨を避け、公民館の部屋で休む人、そして私のように軒下のベンチで食事をとり空を見上げる方々の姿。

 12時45分にグループ班長の指示で再び現地へ・・・・。
 午後からも、泥掻き作業を継続することに・・・・。
 泥掻き作業が一段落したところに大雨情報による避難勧告が発令されたためボランティア活動の中止命令が出された様子。わが班は大忙しで床板までをはめ込む作業をして終えようと努力しましたが、床板がどうしても納まりません。(少し心残り・・・)
 慌ただしく依頼人の方々にご挨拶して公民館へ急ぎました。

 公民館に戻ると直ぐに帰り便のバスが到着。24名のボランティアの方々は14時30分にはボランティアセンターに到着していました。
 到着後にこの日一緒になった12名が輪になりお互いの作業をねぎらい別れを告げました。
 私の班は、最年少高校3年生で最年長は私、他の班も比較的若い方々がボランティアに参加されている様子です。
 昨日市島町には、約1300人のボランティアが活動していたようです。
 自治会離れが進んでいる昨今、こうして若者が復旧作業に参加する姿は、「頼もしい」の一言です。
 昨日、避難勧告が市島地域各方面に出されています。被災された方々も落ち着く暇がありません。天候の回復と一日でも早い復旧を願うばかりです。

 
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素敵な仲間 ~喜心伝~

2014年08月24日 | 地域活動
 昨日夕方、学園小学校で地域のお祭りが開催されました。そこに、エイサーチームも出演させていただきました。
 昨年も呼ばれており、今回が2度目となります。
 喜心伝チームは、比較的若いチーム。おそらく私がチームの中では年長者になると思います。
 最年少は、小学1年生の児童です。このチームの中で「しっかりと子供たちの心が育っている」と感じることが良くあります。
 エイサー隊の練習は、はた目から見ていても本当に厳しいと感じます。それは、子供達でも同じ、幼いからと言って大人よりもやさしく扱うことはありません。
 
 ただ、練習、本番以外は皆さん本当に仲間として楽しい時間を過ごしています。三田ハーフマラソンに出たり(私はいつも応援側です)、海水浴、食事会、エトセトラ・・・。こんな仲間は時折サプライズもしています。誰かの結婚が決まると誰彼なしに「何かイベントを!」と誰かが企画しているのです。
 こう言う大人を見て喜心伝の子供たちは育っています。異年齢でつながることを今のうちから身に付けられるって最高です。

 (三田祥雲館高校のチアリーディング部の演技を見ている仲間ら)
 *8月31日夕方の16時より「エルムプラザまつり」で演舞が行われる予定。40分近い踊りや三線の音色をお楽しみください。
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やさしさに包まれて・・・~男性介護者の会 ぼちぼち野郎~

2014年08月24日 | 生活・教育
 以前より気になっていたグループの例会に参加してきました。その名も「男性介護の会 ぼちぼち野郎」としゃれています。
 昨日は、三田市総合福祉保健センターの3階会議室で午前10時~。
 参加形態は、様々で男性お一人での参加、認知症となられた奥様と連れだって参加されている方も何組か来られていました。


 参加された方々からは、介護制度に関する矛盾点の他、災害時要支援制度の問題点、点字ブロック設置の課題などほのぼのとした雰囲気の中で意見が飛び交っていました。
 特に点字ブロックに関しては、国など障害者に対する施策としてこれまで公共施設に設置されてきた経過があります。
 出された意見には、誘導ブロックが設置されていなくても、近くにおられる方が「どうされたのですか、お連れしましょうか」と声をかければ済む話。 「心の問題であり、しっかり教育で心を育てていってほしい。」との意見には、まったく同感でした。 

 参加された方々の発せられる声や態度からは「やさしさ」がほとばしっています。私は、介護度が進んで来ている父に対してやさしく接しているのだろうかと反省しきりでした。
 この会の立ちあがった経過は、介護している男性を「孤立化させない」「一人で悩まない」ことが目的に設立されたとのことです。毎月第4日曜日午前10時~同施設を中心に例会が開催されています。

 なお、この会の企画で10月18日(土)と25日(土)の2回いずれも午後2時から三田市総合福祉保健センターで「介護するってどういうこと」~ちょっと話しあってみませんか~のテーマで啓発講座が開催されます。
 相方や父・母が認知症に・・。母が介護認定を受けた・・・など。介護をこれから始める方、実際に介護をされている方にはタイムリーな講座です。参加申し込みは、市の人権推進課へお問い合わせください。
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地方財政制度研修後記

2014年08月23日 | 行政視察報告
 20日~22日にかけて大津市唐崎にある全国市町村国際文化研修所で「地方財政制度の基本、自治体の財政」について研修を受けてきました。
 講師陣は、3日間を通して関西学院大学 小西砂千夫教授が講義とコーディネーター役です。
 また、総務省自治財政局財務調査課から原邦彰課長、、鳥取県伯耆町から森安保町長、川西市から松木茂弘理事に来ていただき、それぞれのお立場でのテーマで分かりやすく講義をしていただきました。
 

 上記は研修所の表玄関です。全国から行政職員や市町村議員が集まってきていました。私の研修は、沖縄県糸満市など70名の方々が参加していました。
 さて、研修では、小西先生から国の地方財政制度における地方財政計画に対する考えかた、地方交付税、基準財政収入額や需要額の見かた、臨時財政対策債や保留財源の考え方など、今回の講義で地方財政の仕組みの「ヒミツ」が理解できたと思います。地方行財政制度の仕組みは、何度研修を受けても難解。大きな怪物に挑むような講義が多いのですが、今回は体系的にポイントを説明してくださり理解が一歩も二歩も進みました。

 また、これまで三田市でも増加してきている「臨時財政対策債」に関しても制度が悪い!とばかり叫ぶのではなく、制度の有効利用、制度が破たんすれば国も破たんしている!位の気構えで三田市の財政を考えなければならないと達観させていただきました。

 原財務調査課長からは、これからの公会計制度の取り組みの方向性の講義。今後老朽化する公共施設の統廃合に向けた施設マネジメントの活用方策についてこれも国の方向性が理解でき良かったと思います。
 伯耆町の森安町長からは、小さい町ながらも行財政の歳出抑制に取り組む報告。川西市の松木理事からは、財政的に苦しい市の立場でPDCAサイクルによる予算・決算の取り組みで職員の意識改善や議会に対する説明責任を果たしている報告がありました。特に決算資料を大切にしている姿は、わが三田市にも非常に役に立つ内容でした。

 今回参加された市町村の財政力を示すデータを見ながら「どのようにすれば、財政力の向上につながるのか」の班別のワークショップも開催されました。財政力でいくと地方税が潤沢な市、交付税に頼り、臨時財政対策債に頼らざるを得ない三田市のようなまちも多く散見されますが、共通して言えるのは、少子高齢化が課題、子どもを増やすための施策、労働の場の提供だと思います。
 市の中には大型の公共施設の誘致、下水道、上水道施設をこれからやろうとしている町などもありましたが、インフラ整備には、その後のトータルコストも念頭に入れて考えなければならないことも今回の講義で学習させていただきました。
  これからの地方公共団体のまちづくりに当たっては、義務的経費が増加する一方、投資的経費が減って来る傾向にありますが、有効な財源を市民の幸せのためにいかに使うか、どのように使うのかが必要になると実感しました。

 さて、今回の研修では、早朝に他の研修生に誘われ、日吉神社、三井寺にいかせていただきました。近場にこのような名所があることすら知りませんでしたが、何だかお得な3日間の研修でした。写真を添付して簡単ですが、報告を終わります。

(日吉大社:鳥居)

(境内に流れる川)

(三井寺本殿)

(月見舞台から琵琶湖を)

(明治に造られた琵琶湖疏水:大津から京都まで水が引き込まれています)

(研修修了証:今回の研修は、政務活動費を使わせていただいています) 
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議会有志議員で認知症サポーター養成講座を受講

2014年08月20日 | 生活・教育
 昨日19日は、午後から議員総会が開催されました。総会後の15時~16時30分にかけて私の所属する生活文教常任委員会委員の皆さんと有志議員らがあつまり「認知症サポーター養成講座」を受講しました。


 この講座では、キャラバン隊として認知症に対する正しい知識の習得と地域でのサポーター役として活動する際に入口部分の考え方などが習得できます。
 講座は、社会福祉協議会職員らの出前講座。丁寧に認知症発症の仕組みや認知症になられた方への接し方などを学ぶことができました。


 認知症の予防も大切ですが、もし家族が認知症になった場合、「何も分からない」「覚えていない」ので、どのように接しても大丈夫。という考えが改めて間違っていること。家族から人としての尊厳を傷つけられる場合が多々あることなど、サポーター養成講座を受け「やさしさ」を勉強することができたと思います。

 本日20日から22日金曜日まで滋賀大津の唐崎の研修所で財政制度に関しての研修を受けます。川西市の財政についても今回学ぶことができ今から楽しみです。
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農地にも被害 ~集中豪雨~

2014年08月19日 | 地域活動
 兵庫県や京都府での集中豪雨による被害は、各地で土砂崩れの発生、家屋の浸水被害をもたらしました。今回の被害は、丹波市が最も大きな被害となりました。集中豪雨の原因が前線の停滞によるものとなっており、これ以上の災害を出さないためにも気象の安定を願わざるを得ません。

 さて、今回の豪雨は、三田市でも記録的短時間降水量が更新されるなど、河川の増水や家屋への浸水被害がありました。また、雨による増水の被害は、低地にある畑にも被害をもたらしました。


 私の知人は、リタイヤ後に向けて農業に取り組み出し、市内の農地を借り受けて春先から野菜づくりを始めたばかりでした。しかし、今回の豪雨で畑に水が入り込み、トマト、キュウリなどがほぼ壊滅的な状態となってしまいました。
 先日の日曜日、午後から夕方まで数時間空き時間ができたため、被害にあった知人の畑にボランティアで応援作業に行かせていただきました。
 
 写真では、かなり水が引いていますが、水は、膝上まであがり、どうしようもない状況だったようです。また、畑に入ると、元々田んぼだったこともあり、土の状態は、相当緩んだ状態でした。
 知人の指示に従い、畑に残っている水を引くための水路堀をクワなどを用いて約2時間かけて(休み休みですが・・)行いました。
 畑の中のトマトは、多くが泥水をかぶり落下、枝に残っているトマトも水分を多く吸収した影響か、ひび割れが生じていました。

 知人曰く、「リタイア後の人生設計にと農業に取り組んだものの自然には勝てない。出鼻をくじかれた感じである。また農業だけで飯を食べて行けない難しさを肌で感じる」と話をされていました。
 これまでの三田市内の農業は、農業だけで生活している人が少なく、阪神間へ「出稼ぎ」に出て収入を得ている方がほとんどです。先日は、裾野市へ耕作放棄地での「薬草栽培」を視察に行かせていただきましたが、三田の農ブランドの確立のためにも、まだまだ研究をすすめ、儲かる農業にして行く必要性を感じます。
 そのためには、地域資源の「田畑(もの)」「人」は揃っていますので、後は「お金」ですが、お金よりも先行しなければならないのは、「人のやる気」なのかも知れません。
 
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裾野視察報告~耕作放棄地に薬草栽培~

2014年08月11日 | 行政視察報告
 会派で7月31日~8月1日にかけて御殿場市と裾野市に視察に行かせていただいた報告をさせていただきます。
 後先が逆になるのですが、まずは、三田市でも関わりの深い農業に関する報告から・・・・。

 裾野市は、人口5万3千人、静岡県の東部、富士山の南東に位置。
 市域は、138k㎡と三田市の約2/3の面積。当日は曇っていて富士山を拝むことができませんでしたが、天気が良いと市内からは当たり前のように富士山が見え、市の広報も「世界遺産 富士山」「すそのブランド」など、風光明媚なまちとしてPRに余念がありません。

 さて、私たちが裾野市に視察に入った目的は、1月の地元紙に「薬草特産化へ試験栽培、耕作放棄地を活用」の記事が掲載され、目に留まったこと。
 会派では、三田市でも農業者の高齢化率の上昇とともに耕作放棄地が徐々に広がりつつある現状を踏まえ、薬草栽培に関しての調査に行かせていただきました。

 
 (裾野市役所近くの農産物販売所)

 裾野市での耕作放棄地というと芝の産地(約300haが作付面積)でこれまでかなりの生産量を誇ってきましたが、バブルの崩壊とともに芝の需要が減ったため、芝畑をそのまま放置(芝刈り程度の管理)する生産農家が増加してきていると言う課題に直面し、これをなんとか克服するために試験的に芝畑を改良して「薬草栽培」を実施したのが今回の取り組み経過です。

主な裾野市のデータは次のとおりです。
 裾野市の気象状況:平均気温14.8℃(最高36.3℃・最低-4.9℃)、平均湿度74.5%、降水量1,724㎜、標高78.5m~2,169m(耕作エリアは、850m)
 裾野市の農家の状況:農家戸数1,136戸、うち専業農家65戸。平均農家年令70.2歳、60%が自給的農家
 作付面積:水稲160ha、芝300ha、野菜類30ha、花卉類6ha。(2010年農林業センサス)
 
 上記の内容からもほとんど裾野市の農業は、芝の生産に力を入れていた状況が分かります。全作付面積のうち1/5にあたる181haの農地が耕作放棄地との状況であり、裾野市の第4次総合計画でも重点プロジェクトで6次産業化の推進をうたい、薬草栽培の振興を図るとしているとのことでした。

 さて、ここからは、現地レポートです。
 事業を展開しているのは、裾野市の須山地区、近隣には温泉施設のヘルシーパーク、梅林の「梅の里」、市が管理している「菜の花、コスモスエリア」があり、そのすぐ横に富士を見ながらドライブ出来ると言う「パノラマロード」が走っています。
 事業地の広さは、3,475㎡、標高470m地点。

 写真には、フェンスが写っていますが、シカ除けネットが施されていました。・・・シカの害を想定。


上記は、雑草が生えるのを防ぐマルチを張った薬草畑の様子です。


上記は、マルチを張らずに栽培している畑です。

 栽培しているのは、三島柴胡(ミシマサイコ)という薬草で、根を太らせて使い、胃薬や風邪薬として重宝されているようです(e-yakusou.comより抜粋)文献では、花が9月~10月に開花するが、6月ごろに伸びる花茎を切って花が咲かないようにすることで根を太らせるようです。

根の状態は、上記写真のような感じでした。今年の実験では、苗を植える時期が2週間ほど遅れたとのことで、文献による花茎が見当たりませんでした。

 裾野市では、今後5年ほどかけて試験栽培を実施して行くとのことです。
 ちなみに、実際に事業をしているのは、須山東富士農事組合の組合員の方々ですが、裾野市は、施肥などの土壌改良を始め、資材費、薬剤費及び薬草試験栽培交付金の50万円などの支援を行っています。

 
 今回の試験用地も上記のとうな芝の生産用地であったことから土壌改良にかなり手間取った経過があり、今年度上手く成長するかどうか分かりませんが、薬草は、2年ほどかけて成長させるのが通例であり、次年度に期待がかかります。
 なお、引き取り先は、某薬品メーカーに引き取ってもらうようです。

 三田市では、肥沃な農地が広がっていますので、土壌改良する手間はかかりませんが、裾野市と同様鳥獣害に悩まされている土地柄です。
 気候の違う三田でミシマサイコが育つのかについては、試験栽培を三田でも事業を始めるか、比較的引き取り価格の高い薬草を調査することも必要になります。三田の農業を発展させて行くのは、こうした行政と農家の方々の積極的な取り組みが切っ掛けになることだけは、間違いなさそうです。


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地震に備えるということ ~災ボラ議員連盟研修会より~

2014年08月07日 | 防災・減災
 ご報告が遅くなりましたが、先週7月29日~30日にかけて全国災害ボランティア議員連盟の研修会に参加しました。
 研修会場は、静岡県地震防災センターでした。
 お世話になった議連事務局の福井県細川議員、そして地元静岡市議の皆様、さらに地震防災センター所長をはじめ静岡県関係職員の皆様ありがとうございました。
 

 地震防災センターでは、津波や地震について学習するシステムが揃っていて、夏休み期間中とあって親子連れが目立ちました。
 センターに入ってすぐのホールには、静岡県の地図と過去の津波の高さを示したものや地震体験装置、様々な家の構造、防災グッズ、津波の仕組みなどの分かるデジタル装置によりあらゆる災害の知識の習得ができるようになっています。



 さて、研修内容は、地震防災センター所長からの地震や津波のできる仕組みの学習、静岡県職員による防災組織づくりに関する講義、災害ボランティアへの国の支援にかかる法案を検討する議員間のグループワーク、常葉大学社会環境学部 准教授小村隆史先生によるDIG講座など盛りだくさんでした。


 この研修で感じたことは、静岡県が南海トラフの巨大地震に備えて自主防災組織づくりに真剣に取り組んでいること。それに伴う防災リーダーなどづくりにも積極的に取り組まれていることが挙げられます。フェイスブックでも書き込みましたが、自主防災組織づくりは、本来市町の役割が大きく、市町独自で取り組まれており、市町によって組織率はまちまちとなっています。この自主防災組織づくりを静岡県がわざわざ音頭をとって指導していること自体、もう間もなく大きな地震が来ることを県内外に知らしめていることにもなっています。
 私自身、いつも自主防災の組織づくりについて感じるのは、これが「努力義務」となっていること。行政がやっきになり働きかけても肝心の地縁団体(自治会)がその気にならなければ自主防災組織は出来ないことになります。
 その自治会すら近年組織率が低下してきており、本来であれば、自主防災組織やご近所の方の協力で要援護者の支援にあたる必要があるのですが、今は、かなりの部分が民生児童委員など特定の方にその負担がのしかかっていると感じます。
 私は、住民の命を守れるのは、身近な住民の方です。であればこそ自主防災組織への加入を義務にしなければならないと思っています。自治会のような任意加入では、組織は成り立ちません。義務で加入することで、真剣に要援護者の方を守る行動につなげられます。
 現在のように「自治会=自主防災組織」の会員という位置づけでは、「自治会に入っている方を優先に助ける」というような発言が飛び出すことになってしまいます。
 法の自主防災組織に関連する位置づけを見直す時期に来ているのではないかと思っていますが、「そんなことできるはずはない!」と思っていては、巨大地震が来る確立が高い、あるいは巨大地震が来ない地域でも災害の多い日本にあって、助け合って生きてきた国民性の回復につながらないのではないかと思います。

 さて、常葉大学社会環境学部 准教授の小村隆史先生によるDIG講座で防災について再考させられたことがありました。
 小村先生は、講義の冒頭に日本地図を広げられました。

 日本地図の太平洋沿いに南海トラフが線となって海深く沈んでいます。この連動により九州宮崎から関東方面の沿岸部で10mを超える大きな津波と震度7クラスの巨大地震が発生することが予想されています。
 小村先生は、「この地図の沿岸部には、多くの国民の方が住んでいること、さらに産業が多く集積していることを私たち研修生に創造をしてほしい」と話しかけます。確かに、地図を広げることで仮に津波が襲った場合や地震がきた時のあり様を頭に浮かべることができました。
 先生は、続けます。「今、これらの範囲の方々に必要なのは、避難訓練でしょうか?それとも防潮堤を構築すればよいのでしょうか」と我々に問いかけます。
 
 今や釜石の軌跡は、地域住民の命を守った取り組みとしていろんなところで報道されています。先生は、それはそれで訓練として正しいが、本質を見誤ってはいけないと言います。
 要するに津波の来ることが分かっている沿岸部に保育所や老人ホームを作り、ここから高台に逃げる訓練を繰り返すよりも高台にこれらの場所を移設する方向に政府も行政も向かわなければならないと言うのです。
 幼稚園児は、お昼に地震が発生すれば逃げることが可能かもしれませんが、老人ホームや病院が沿岸部にあれば、人命救助はおそらくほとんど出来ない可能性があります。
 また、震度7クラスの地震では、耐震化できていない建造物は潰れますし、耐震化できていても家具類転倒による圧死が想定されます。
 小村先生は、「耐震化や家具転倒を防止する施策をすることで多くの人命を救うことができる」「これは、政治家の責任ではないか」とも明言しました。
 確かに津波を想定した何メートルもある防潮堤を多額の費用を投じて建設するのも有効な手段かも知れません。しかし私たちは、あの東日本大震災で想定を超える津波を経験しました。防潮堤が既にある町でさえ津波から人命を守ることができなかったのです。
 そう考える時、今、巨大地震に備える私たちの取るべき行動は、防潮堤の建設ではなく、福祉施設などの高台移転をはじめとする諸施策なのではないでしょうか。
 (今回の研修会では、政務活動費から研究・研修費として支出させていただいました)

 
 







 
 
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