天体写真を撮る条件になかなか恵まれないため、昨年の画像を再処理しています。
もう少し星色や星雲の色がきれいに出せたら良いのですが・・・・、青っぽい色のガスも含まれているんですけどね。うまく描写できていないなぁ。ちょっと残念です。
天体写真を撮る条件になかなか恵まれないため、昨年の画像を再処理しています。
もう少し星色や星雲の色がきれいに出せたら良いのですが・・・・、青っぽい色のガスも含まれているんですけどね。うまく描写できていないなぁ。ちょっと残念です。
Main target NGC7000の前に撮った小さな散開星団NGC6819です。天の川の中は星の数が半端じゃないということがあらためてわかりました。画像調整でちょっと明るめにするだけで散開星団が星の海の中に埋没してしまいます。
小粒な散開星団ですが、星は密集していて数も多そうです。もう少し距離が近ければすばらしい散開星団としてメジャー天体の中に入っていたかもしれません。
【撮影データ】
撮影日 2017年5月26日 北海道日本海沿岸
R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)
ISO1600 LPS-D1フィルター 240sec×8枚コンポジット
フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC)
「今週は快晴なし」という予報だったので、まったく期待していなかったのですが、金曜日の昼、「あれ?晴れてきたな」、午後4時、「まだ晴れているな?」、午後7時「こりゃ、撮れるぞ」ということで機材設営開始。
はくちょう座が高い位置にくるまで、散開星団を2対象ほど撮影し、午後11時頃からmain targetとしていたNGC7000撮影開始、午前0時15分頃までに12枚撮影、次の日、大事な用事が控えていたので・・・・、もっと撮りたかったのですが・・・・、撤収です。
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それにしても、中米もあり、カリフォルニア半島、フロリダ半島らしきものもあり、カナダもあり、北アメリカ大陸そのものです。こんなに広い宇宙で、地球から見える範囲に地球の地図が描かれているとは、自然という芸術家さんもたいしたものですね。
【撮影データ】
撮影日 2017年5月26日 北海道日本海沿岸
R200SS iOptron45 EOS6D(新改造)
ISO1600 LPS-D1フィルター 300sec×12枚コンポジット
フラット補正(rap2)、コンポジット・レベル調整等(PS CC
北海道は冬型の気圧配置継続中です。この冬型の気圧配置、太平洋・オホーツク海側は快晴、日本海側は吹雪という気圧配置です。日本海側に住んでいる私は中々晴れた夜空に巡り会わないという季節です。まぁ、毎年のことなので、冬期休眠、これまでに撮影した画像の再処理や写真集の作成を行おうと思っています。
はくちょう座のサドル付近、この領域は画像処理していて楽しいですね。そのたびに新たな発見があります。
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去年撮った画像も再処理してみたのですが、再処理しても画質や表現の向上がほとんど無い。フラットが合っていないことが原因です。フラットの使い回しに問題がありました。
今年、8月からは撮影のたびに光軸調整、フラット撮影、ダーク撮影をしています。フラットが合っている画像と合っていない画像、画像処理の幅が驚くほど違います。反射望遠鏡にめんどくさいは禁物です。
今年の6月に撮ったNGC6992、この写真を撮った時には、まだはくちょう座が昇ってきたばかりの状態だったのに、今は天頂を通り過ぎて西の方へ行ってしまいました。ちょっと前に撮ったような気がするのですが・・・・、月日が経つのは早い。
この写真は、一度、画像処理してブログに載せているのですが、最近、画像処理の方法を変えて赤い星雲がより明瞭に出てくるようになったものですから、面白くなって色々な対象を再処理しています。NGC6992も赤と青の煙が螺旋状に絡み合っている様子が明瞭になりました。
それにしても優雅に伸びた壮大な煙ですね。数光年の煙ですから。
明るく光っている星は、はくちょう座52番星、光度は4.2等級、地球から200光年くらいの距離と考えられています。一方、その横の火の鳥のような星雲はNGC6960(通称 網状星雲)は1500~1900光年くらいの距離です。
地球から見ると距離がまったく違うふたつの天体がつくる風景を写真で楽しんでいるわけですが、実際のところ、NGC6960を肉眼で見るのは難しいと言われています。高感度で撮った写真を何枚も重ねて、さらに強調処理して初めて浮かび上がってくる風景です。
宇宙には、このように写真でしか見ることのできない風景がたくさんあって、そんな姿を自分の感性で表現していくのも天体写真の楽しみのひとつですね。
小学校の頃、理科の授業で倣った”夏の大三角形”、はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイル、こと座のベガ、天の川を挟んで三つの明るい星が三角形になっていて、なるほど大三角形だぁと思いましたね。
こと座のベガは、距離にすると25光年、わし座のアルタイル、16光年です。織姫さんと彦星は天の川を挟んでいるとはいえども近くに住んでいます。
しかし、はくちょう座のデネブ、この星1500光年も離れているのですが、そんなに離れていても光度は1.25等級、とてつもない明るさの星です。ちなみに質量は太陽の20倍、半径は200倍、明るさは65,000倍以上の白色超巨星と考えられています。
北アメリカ星雲(North American Nebula)は、そんなデネブのすぐそばに位置しています。北アメリカ星雲はデネブによって照らされて輝いていると考えている学者もいるようですね。
北アメリカ星雲のお隣には怒られているようなペリカン星雲がいて、構図的に面白いのですが、焦点距離800mmのR200SSでは、二つの星雲を一緒に写すことはちょっと難しいというかできない。そこで、初めてモザイクをやってみました。二つの写真の色調・明るさはなかなか合わないものですね。そんな苦労もありますが、800mmの焦点距離が400mmになるのですからコスパとしては大変よろしい。この調子でサドルから北アメリカ星雲まで一枚で・・・・・、ちょっと大変・・・・ですね。
ずいぶんサドルにこだわっているなぁと自分でも思います。昨日も何回も何回も画像処理を重ねました。・・・が、イメージしていた夏空の雲のような雰囲気を出せず、今日もまた画像処理を重ねています。
そんな中でたどり着いた姿がこの画像です。イメージしていた雰囲気を少し感じることができました。
はくちょう座十字の中心星”γ Cygni”は”Saddle”と呼ばれています。Saddleはアラビア語で胸の意味、”γ Cygni” が白鳥の胸の位置にあるため、そう呼ばれているようです。”γ Cygni”は、本来、黄色い色をした超巨星なのですが、長時間露光のため色が飛んでしまいました。”Saddle”付近の赤い散光星雲はこの超巨星の光を受けて光っているようですね。距離は2,000光年程度と考えているようです。
来年は、もう少し焦点距離の短い筒も使って広い視野で撮ってみたいと目論んでいます。楽しみですねぇ。
昨夜、約2ヶ月ぶりに望遠鏡を持ち出してペリカンのお隣、北アメリカ星雲とM31を撮ってみました。
”やっぱり、晴れた夜は撮らないとダメだなぁ”などと思いつつ、2ヶ月もほったらかしにしていたペリカンの処理に着手。
元画像ではほとんど見えなかったのですが、18枚重ねるとペリカンが浮かび上がってきますね。いつか北アメリカ星雲とペリカンのモザイクを・・・、狙っていますが、来年になるかも。
久々の星撮りをしています。今日は快晴、最高の星空が広がっています。
前回の撮影が7月4日でしたから、2ヶ月近くもご無沙汰、空を見上げると、はくちょう座が天頂付近、アンドロメダも昇ってきています。星の世界はいつのまにか秋ですね。
7月4日に撮ったNGC6992、フラットが合わなくて四苦八苦でしたが、ようやく画像処理を終えました。ちょっとピントが甘いような気がするのが残念です。
6月に撮ったはくちょう座の網状星雲、少しカリカリ処理しすぎたとずっと思っていました。再処理しようと思っているうちに何だか忙しくなり、ずっと延び延びに・・・、ようやく再処理してみました。まだ納得できる状態ではありませんが、とりあえず少し柔らかめの網状星雲をアップ。
実は相方の網状星雲も撮っているのですが未処理状態、アンドロメダも撮っているのに未処理、ペリカン星雲も未処理・・・・・・。
【撮影データ】
H28.6.29撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング
ISO2000 20sec×15 Rap2でフラット補正、フォトショップでコンポジット
シルキーピックスでレベル調整、トリミング、調整
【撮影データ】
H28.7.4撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング
ISO2000 240sec×21 フォトショップでフラット補正、コンポジット
シルキーピックスでレベル調整、トリミング、調整
はくちょう座の中で最も好きな領域、思い切って4分30枚撮ってみました。しかし、途中で薄曇りになったり、明るい人工衛星が横切ったりなど使えたのは21枚、それでも画像はずいぶん滑らかになっています。
一晩で多くの対象を撮るのも良いですが、一つか二つの対象をジックリと撮って画像処理するのも充実感があっていいですね。
【撮影データ】
H28.5.27撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング
ISO2000 180sec×8 Rap2でフラット補正
フォトショップでコンポジット、レベル調整、フラットエイド使用
シルキーピックスで画像調整、トリミング
はくちょう座の散開星団NGC6871です。画像処理していて気づいたのですが、赤い散光星雲も背後にありますね。なんとか浮かび上がらせようとやってみたのですが、荒れるばかり、8枚コンポジットでは無理があるようで雰囲気のみとなりました。
はくちょう座γcyg付近の感じが気に入っているので、次回はNGC6871とともに散光星雲も狙ってみます。
【撮影データ】
H28.5.27撮影 R200SS+コマコレクターPH HEUIBフィルター
iOptron 45Pro Canon EOS 6D(新改造) PHDガイディング
ISO2000 180sec×8 Rap2でフラット補正
フォトショップでコンポジット、レベル調整、フラットエイド使用
シルキーピックスで画像調整、トリミング
はくちょう座散開星団の NGC6866 ですが、5/27に撮ったはくちょう座散開星団4つの中で一番目立たない小振りの散開星団ですね。
NGC6866はサドルのやや北側、天の川のど真ん中に位置しています。周辺の星の数が多いため一層目立たなくなっているような感じがしますね。