読みました

本を読むのが好きです。
忘れないように感想等を書いています。
その他、ねこのひとり言…。

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秋の空。

2006-09-27 22:15:45 | 読書
 このところ雨が多く寒い日が続いています
 秋の空は変わりやすいというので、カラリと晴れた秋空が見たいと思うこの頃です。

さだまさし「解夏」
 東京で教師をしていた高野隆之は、ベーチェット病を発病し長崎の実家に帰った。墓参りなど外に出て坂をのぼり景色をながめながら視力の衰えを感じるが、母の聡子には病気を打ち明けられない。 

 ほどなく東京で婚約者だった朝村陽子が追いかけて来て、すぐに聡子と打ち解け実家に居つく。
ある日陽子と墓参りの帰り寺に立ち寄って発作に襲われ、本堂にいた林茂太郎という老人が2人を見かけて寺に招き入れ、仏教の修行を説き「解夏」という言葉を教える。

 映画になったころから、原作を読みたいと思っていた作品です。
「病気は修行のようなもの」と説く林老人の言葉は説得力がありました。
 読んでいくにつれ「解夏」という仏教の言葉がわかり、最後の文の1行がすっと心に沁み込んでくるところで(さださん、上手いねぇー)と思いました。
 表題作の他、読んで心が温かくなる「秋桜」など三編。
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天高く・・・。

2006-09-22 13:54:50 | 読書
 朝夕の涼しさに加えて、見上げる日中の青空と窓に吹く風の爽やかさに、過ごしやすい季節がまためぐってきたことを感じるこの頃。
 私にとってこれからの季節はやはり「読書の秋」です。傍らに美味しい和菓子とお茶があればもっと最高…! ん、これってもしかして「食欲の秋」かナ…

野沢 尚「反乱のボヤージュ」
 国立の首都大学1年生の坂下薫平(クンペー)は幼くして父に捨てられ、高校二年の時母に病死されて、大学の弦巻寮―3食賄い付きで月額7千円に住んでいる。寮内には個性豊かな人ばかりだが、賄いの菊さん(三十代半ば?)の料理はおいしく学生食堂より人気だ。

 学生達にとって居心地よいその寮を、大学は以前から閉鎖したがっていて自治権さえも認めていなかったが、ある日大学側が雇った寮監を一人置く条件で自治権を認めるという譲歩案を出した。
 寮生達は別の目的がありそうだと感じながらもその提案を受け入れるが、送り込まれたのは名倉という若者を嫌ういかつい中年男性だった

 汚れ放題の寮とだらしない生活を送る寮生達に、名倉は古い規則を盾に管理し始め、学生達は名倉の過去を調べだす。寮に送られた名倉の本当の目的は?
 寮生たちの身に幾つかの事件が起こり名倉との交流が深まるが、やがて大学と寮生達に決定的な対立が始まる。その時名倉と弦巻寮は…

 敵と思っていた人が味方、味方と思っていた人は敵?
 次第に高まっていく緊張感の中で、最後の逆転に笑みが浮んでいました。
 小説「破線のマリス」で江戸川乱歩賞、この「反乱の~」では文部科学大臣賞を受け、テレビドラマ「青い鳥」「眠れる森」「氷の世界」など数々のヒット作を生み出した才能を持ちながら、2年前44歳で自殺をしてしまったこの人を惜しみます  
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最近、涼し過ぎて・・・

2006-09-18 00:25:22 | 読書
 お風呂上りに油断して湯冷めをしたみたい。
 一昨日から、朝夕くしゃみや鼻水がひどくて身体もダルい。小康状態だったアレルギー性鼻炎が悪化してしまったようです

 木曜日までは、テレビを見ながらせっせとパッチワークの手が進んでいたのに、ここ数日読書での夜更かしが続いたせいか、朝食後に眠気が襲ってきてついうたた寝も…。

 気がつけば今度の木曜は久し振りのパソコン教室。あわててエクセルの教科書を開いてみたら、覚えていたはずの関数が…? どこに消えたのぉー!
 ブログの記事も更新しないせいかアクセス数はさびしい数字が…
 (これはまずい!)そりゃそうだ、これじゃ日記じゃなくて週記だものね

「ハリー・ポッターと謎のプリンス」(上・下)J・K・ローリング
 新しい学年を迎えハリーは進級出来たものの、魔法薬学は成績が悪くて進級できないと思い、教科書を買わずにいたが、新任の先生になって基準が変わり授業を受けられることになる。
 
 少しの間、教室の棚の奥にあった古い教科書を借りて授業を受けるが、その本には「半純血のプリンス」という名が刻まれ、彼(?)の書き込みの指示通りに薬を作る度に先生に褒められ優等生になる。

 一体誰がプリンス…?とハーマイオニー達と探す一方で、ドラコは一層怪しい動きを始める。そんな中で、ハリーへのダンブルドアの個人授業が始まり、ある日校長の腕が黒く焼けているのに皆が気がつく。(上)
 
 ダンブルドアとハリーが外出して帰る時、魔法学校の上に「闇の印」があることを知らされる。ヴォルデモードとの闘いは激しさを増し、やがて悲しい別れがハリーを待っていた…(下)

 下巻の激しい戦いのあと、ハリーが背負う過酷な運命に悲壮感が漂い、思わず涙が滲んできました  
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家族の秘密・・・。

2006-09-11 21:05:03 | 読書
「永遠の仔」天童荒太
 看護師の久坂優希、警官の有沢梁平、弁護士の長瀬笙一郎の三人は12歳の一時期、四国の小児病院の精神科にいたが、ある事件があって別れ、その事実を隠して18年間生きてきたがある日再会する。

 優希は18年前に父を失くし弟、聡志と母の3人で暮らしていたが、聡志が笙一郎の事務所に就職してから徐々に家族の秘密を知り、優希が入院していた本当の理由を調べ始める。

 父の死に隠された秘密と三人が入院していた事実が、再会したことにより家族やそれぞれの身に次々と不幸をもたらしていく…。

 親の子供に対する様々な虐待、大人になれない大人達、老人の介護問題等を社会に問いかける作品です。
 それと同時に、次々と起こる殺人の犯人、優希の父を死なせた本当の犯人は…
終わりに従い二転三転するストーリーに最後まで引き付けられて読み終わりました。
2000年に日本推理作家協会賞を受賞してTVドラマ化もされた作品です。
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この頃(Ⅱ)

2006-09-07 12:43:09 | 読書
 朝晩めっきり涼しくなって、あちこちに虫の声も。空にはきれいなうろこ雲も見えるこの頃
 気がつけば一年の2/3が過ぎてしまい、海外に行けたのが一番の収穫かな?と早くも一年の総括をしている私。
 あと4ヶ月、まだ何かしなくちゃと焦っているもう一人の私

絲山秋子「沖で待つ」
 同期に入社した私(及川)と、牧原太(太ちゃん)はしぶしぶ福岡に赴任して仕事を覚えるうちに、九州への偏見も消え、食べ物や人に馴染んでいく。
仕事で揉まれる中で男女を越えた「絆」が育っていった

 やがて太ちゃんは社内結婚し、私は埼玉に、太ちゃんは東京に単身異動する。
久し振りに落ち合った日、太ちゃんはどちらかが先に死んだら、残った方がパソコンの中身を見ないで消そうと提案し、後日、私は太ちゃん家の鍵とドライバーを受け取る
 思いがけない太ちゃんの死で、私は太ちゃんのパソコンを壊しにアパートに向かうが…?

 「私は~しました」という、全文が小学生の日記のようで、あえて作者はこういう表現を使ったのだろうと思いました。
 あまりにもやわらかな語り口に、なぜあの芥川賞が?という声もあるようですが、敢えて男女の友情の話を描いたのが良かったのではないでしょうか。
 主人公の女性はサバサバした性格でも女性らしさもあって私は好感がもてました

 もう一編の「勤労感謝の日」は、失業中の主人公の日常がテンポよく描かれていておもしろかったです
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この頃・・・

2006-09-02 22:31:03 | 読書
 先日久し振りに車を運転していてクーラーを入れたら涼しい風が来ない。
 スイッチを1から2、3、4と回してもなま暖かい風が出るばかり。さてはこの暑さでついに故障かと販売元に持ち込んだら、押していると思っていた、冷房のスイッチを押していないだけでした…。暑さでおかしくなっていたのは私…?
 とても恥かしい思いをしました(><);

篠田節子「インコは戻ってきたか」
 女性誌の編集者、平林響子はキプロス島にの取材に行く予定で成田に着くと、同行するイケメンではなく中年の冴えないカメラマン、檜山正幸に声をかけられ渋々出発する。

 響子は体調の悪さもあり言葉も通じなくなるが、頼りなさそうに見えた檜山に何度か窮地を救われる。しかし彼は方向音痴で幾度も道を間違え、その上自分用の写真も撮るため予定が押してしまう。
響子はいらだつが、夜の海で泳ぐ彼が年齢より若い体であるのを見て心が動き、そんな自分に戸惑う。

 一方、事前に治安が安定していたはずの現地の様子が一日ごとに情勢が悪くなり銃撃戦が起きる。
そんな中で取材の予定の場所を探すうちに、二人は知らないうちに危険地帯に入り込んでしまう…

 一見地中海の平和なリゾート地に見えるキプロス島が、実は大国に囲まれた軍事的要衝だったとは。平和な島国に住む私達には実感が湧きませんが、実は日本も同じような条件は揃っているのでは、と筆者はあとがきで不安を語っています。

 ともあれ、風光明媚でヨーロッパでは「東地中海の真珠」といわれるのを聞くと、ミーハーな私はつい出かけたくなってしまいます。
 久し振りにドキドキしながら、一日で読み終わってしまいました 

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