前号の続き
3 職員・市民に対する攻撃を何が橋下を支えているのか
閉そく状態の日本、とりわけ大阪を打開することへの橋下への期待感がある。下の表のように年収200万円以下の世帯は、大阪市が非常に多い。生活保護の受給率も全国平均の2倍以上。構造改革以降、完全失業率も沖縄、青森と1、2を争っている。なんで日本の2番目の大都市が失業率が高いのか、と言うところに大阪の深刻さがある。
*年収200万円以下世帯
*生活保護受給世帯(2008年度)
100世帯あたり受給世帯数が一番多いのは大阪府で4.35世帯。これは全国平均の2.14世帯の2倍。続いて高知県(3.75世帯)、北海道(3.70世帯)、青森県(3.36世帯)、福岡県(3.24世帯)と続いている。
*完全失業率(2009年度)
沖縄(7.5%)、青森(6.8%)、大阪(6.6%)と続いている。
関西三都物語というのを作った。
実収入でも低い、保護率、離婚率、大学進学率、不健康での死亡者の率を見たら、単に収入が少ないだけでなく、社会全体が廃れている、その中で橋下の維新の会が出ている、と言うことが言えるのか。
*メディアの役割
① 魂を売った男の華麗なる転身
大阪市特別顧問の野村修也氏(中央大学ロースクール教授・弁護士)が、なぜか司法の学者なのに原発の政府の委員になってテレビでしゃべっている。大津のいじめ事件でも、関西のローカルテレビではなぜか自殺問題のコメンテーターに野村が出てきている。魂を売ればどんどんテレビに出してもらえる。なんで教育から原発まで野村やんねん、と理解がいかない。
② 反原発集会
大阪でも関電前で1500人とか2000人集まっている。関西テレビでは7.16の集会を映しながら、橋下を登場させて「私は原発ゼロを目指します」というのを流す。大飯原発の時も最後には関西財閥と一杯飲んであきらめますというのに、反原発の旗手みたいな報道を流す。
③女性問題
橋下市長が女性問題で週刊文春の記事が出た。「きちんと謝っている。さすが潔いですね」とテレビで流す。
マスコミ関係者の談
変な質問をすると橋下にガツンとやられる、変な記事を書くと上からガツンとやられて、番記者から飛ばされる。適当な距離が必要。
長く付き合っていると、一時期は感化されるが、冷静に考えるとおかしいという新聞記者やキャスターが出て来る。しかし、バッと出すと飛ばされる。要は橋下を批判すると視聴率が下がるのでほどほどに、と難しい。
4 国政に向けて構造改革を再起動させる -政治塾と維新八策―
「自立する個人」「自立する地域」「自立する国家」を作りたい。政治塾では橋下市長を取り巻く堺屋太一、竹中平蔵が維新の講師になり、再び、大阪から構造改革を再起動させる準備を始めている。
5 広がる地域の共同
大阪市民もだまってられへん、ということでいろんな運動が起こっている。敬老パスでも全面的有料化を、公明党と維新の会の折衷案で1回50円、年間更新料3,000円に。男女共同参画センター全廃となっていたが、1個は残します、と少し市民の動向を見ながら最終の着地点をさぐっている。
教育基本条例も大阪府では成立したが、関係者が誰一人として支持しないのに条例が通るという不思議な、府立高校の教員の9割以上が反対署名をしたし、大阪府の教育委員もさすがにこれは問題だ、成立すれば辞任すると言いたダイキンの重役も、府立高校のPTAの会長も、子どもたちも反対する、誰が推すねん、橋下氏だけが強行する。
いま、学校選択制の問題をやっているが、批判が強い。交通の安全の問題、地域が学校支えることが成り立たない。
大阪市役所職員労働組合が橋下市長を7月30日に提訴。50人で1500万円賠償請求。家庭でも会議を開いて相談。結果、「正しいと思ったらやったらいいねん」とかで決めたとか、大変なことがあったが。
3 職員・市民に対する攻撃を何が橋下を支えているのか
閉そく状態の日本、とりわけ大阪を打開することへの橋下への期待感がある。下の表のように年収200万円以下の世帯は、大阪市が非常に多い。生活保護の受給率も全国平均の2倍以上。構造改革以降、完全失業率も沖縄、青森と1、2を争っている。なんで日本の2番目の大都市が失業率が高いのか、と言うところに大阪の深刻さがある。
*年収200万円以下世帯
*生活保護受給世帯(2008年度)
100世帯あたり受給世帯数が一番多いのは大阪府で4.35世帯。これは全国平均の2.14世帯の2倍。続いて高知県(3.75世帯)、北海道(3.70世帯)、青森県(3.36世帯)、福岡県(3.24世帯)と続いている。
*完全失業率(2009年度)
沖縄(7.5%)、青森(6.8%)、大阪(6.6%)と続いている。
関西三都物語というのを作った。
実収入でも低い、保護率、離婚率、大学進学率、不健康での死亡者の率を見たら、単に収入が少ないだけでなく、社会全体が廃れている、その中で橋下の維新の会が出ている、と言うことが言えるのか。
*メディアの役割
① 魂を売った男の華麗なる転身
大阪市特別顧問の野村修也氏(中央大学ロースクール教授・弁護士)が、なぜか司法の学者なのに原発の政府の委員になってテレビでしゃべっている。大津のいじめ事件でも、関西のローカルテレビではなぜか自殺問題のコメンテーターに野村が出てきている。魂を売ればどんどんテレビに出してもらえる。なんで教育から原発まで野村やんねん、と理解がいかない。
② 反原発集会
大阪でも関電前で1500人とか2000人集まっている。関西テレビでは7.16の集会を映しながら、橋下を登場させて「私は原発ゼロを目指します」というのを流す。大飯原発の時も最後には関西財閥と一杯飲んであきらめますというのに、反原発の旗手みたいな報道を流す。
③女性問題
橋下市長が女性問題で週刊文春の記事が出た。「きちんと謝っている。さすが潔いですね」とテレビで流す。
マスコミ関係者の談
変な質問をすると橋下にガツンとやられる、変な記事を書くと上からガツンとやられて、番記者から飛ばされる。適当な距離が必要。
長く付き合っていると、一時期は感化されるが、冷静に考えるとおかしいという新聞記者やキャスターが出て来る。しかし、バッと出すと飛ばされる。要は橋下を批判すると視聴率が下がるのでほどほどに、と難しい。
4 国政に向けて構造改革を再起動させる -政治塾と維新八策―
「自立する個人」「自立する地域」「自立する国家」を作りたい。政治塾では橋下市長を取り巻く堺屋太一、竹中平蔵が維新の講師になり、再び、大阪から構造改革を再起動させる準備を始めている。
5 広がる地域の共同
大阪市民もだまってられへん、ということでいろんな運動が起こっている。敬老パスでも全面的有料化を、公明党と維新の会の折衷案で1回50円、年間更新料3,000円に。男女共同参画センター全廃となっていたが、1個は残します、と少し市民の動向を見ながら最終の着地点をさぐっている。
教育基本条例も大阪府では成立したが、関係者が誰一人として支持しないのに条例が通るという不思議な、府立高校の教員の9割以上が反対署名をしたし、大阪府の教育委員もさすがにこれは問題だ、成立すれば辞任すると言いたダイキンの重役も、府立高校のPTAの会長も、子どもたちも反対する、誰が推すねん、橋下氏だけが強行する。
いま、学校選択制の問題をやっているが、批判が強い。交通の安全の問題、地域が学校支えることが成り立たない。
大阪市役所職員労働組合が橋下市長を7月30日に提訴。50人で1500万円賠償請求。家庭でも会議を開いて相談。結果、「正しいと思ったらやったらいいねん」とかで決めたとか、大変なことがあったが。
以上で自治体学校の報告は終わり