森川博之 「私的な遊戯」

私的に色々綴って行きます。
曲↓http://www.myspace.com/morikawahiroyuki

参加者からの一意見

2009-04-25 13:58:55 | Weblog
例の音で振り向いた。
ピピッと何回も鳴る、「地震か?」と心配する、アノ音。

まあ、もう日本中で散々書き尽くされているんだろうが、
例の出来事だ。

そもそもニュース速報、この時点で狂ってる。
天災や人的悲劇、あるいは選挙、こういった事柄で使われるのが
常の速報であり、速報で「なければならない」知る側が存在する。
それが速報に対する私の認識。

もはや喜劇だ、と呆れた。

そして喜劇を悲劇に、伝える側が強引に転換する。
それはもういい。だが今回は少々大雑把で、多少強引が過ぎた。

話題を振られたコメンテーターの言葉を選んでいる様子、
苦笑しながら中途半端なコメントを残す司会者。

選んだ側の責任を棚上げして、幼いコメントを尊大な態度で
放つ社会的偉人。
抗議が入れば直ぐに謝罪する、言葉に責任をミリとも持たない社会的偉人。

また、生け贄を中心に祭りが始まった。

私もこれを書いている時点で、参加者の1人だ。
ニュースのトップに謝罪会見、勿論観た。

始まりがイビツだった故に、記者の質問も笑うしかない代物だった。
当たり前だ。素材が夜中に公園で酔っ払って”全裸で”騒いでいただけだ。

「酔ったらいつも脱ぐんですか?」

「パンツ一丁ならあります」

完全にコントだ。アホラシイ事を真顔でやるのはコントの王道であり、
それを記者とアイドルがやってしまった。

非常に滑稽、これでも足りない。狂ってる。
彼がやった行為は、一定の人に迷惑をかけた。それは良くない。
夜中に大声で騒がれる経験は誰しもあるだろうし、嫌な気持ちは理解出来る。
それを通報するのも正解だろう。泥酔してる人間は危険だ。全裸だしね。
警官にも迷惑をかけたんだろう。それも、良くない。

しかし、切り取ればそれだけだ。

それだけでは済まない知名度を彼が持っているのも理解しているし、
ある程度の騒ぎになっても、まあ仕方ないだろうとは思う。

しかし今回は、計る物差しを一桁間違っているような気が、私はする。

平和の裏返しなのだろうが、裏側に狂気を塗り込むのは危険だ。
人の不幸は蜜の味だが、伝える側が加糖する事、それが普通になっている。

地デジだなんだと騒ぐ前に、その甘ったるい人工的な砂糖を、
無くせとは言わないが、せめて何かに包んで欲しい。

お好みでどうぞ。そういう選択肢が欲しい。

雨だ。

良いアルバムなんだって!

2009-04-21 00:13:47 | Weblog
1枚、足りない。

CDを整理していて、気付いた。
イエモンのアルバムは全て持っていたはずなのに、1枚無い。
しかも私的ランキングでは、上位の「8(はち、と読む)」という作品。

少々探して、諦めた。実家か、誰かに貸したままなんだろう。
丁度ツタヤにでも行ってCDレンタルでもしようかね、と思っていたので、
午後9時ネマキのまま外出。

レミオロメンやらチャットモンチーやらエルレガーデン?やら、
コテコテのJ-POP,ROCKをレンタル。
すまん、その内2枚はベストだ。
勉強も兼ねてなので、「売れたメロディ」を貪ります。

ついでに佐藤浩市出演の映画を2枚レンタル。
かなり好きな役者さんなのです。あの髪の毛の量はたまにイラっと
しますがね・・俺に少し分けてくれ。

で、帰り道中古屋で「8」探し。
1件目で発見。おお、愛が伝わったか。
まあ、1500円位までなら出そうかね、
それ以上なら来月買おう、と脳内今月収支をつけていた訳です。
レコーディング2回やっとるしね。
さっさと鼻歌交じりに値段を確認。

「ん?・・サン・・さん?・・3っ!」

嗚呼、380円。
いや、助かるよ、凄く。
でもね、聴きました?8、聴きました?
価値観なんて人それぞれだし、だから人間関係は面倒臭くも面白くも
あるわけで、俺の価値観をこの値段設定にした御仁に押し付ける気も
毛頭無いわけだが、それでもやっぱりこの8というアルバムは~

現実は、しっかりと受け止めよう。
と、切り替えてレジへ。
嬉しくも悲しい、そんな出来事でした。
売れないからなあ、CD。現に俺も直前に「レンタル」しとるし。
更に帰る途中、トドメに100円の小説3冊購入。
まあ、この作者の大ファンの中にも「なんで100円なんだよ!」と、
憤慨してる方は居る訳で。

そんなもんか。

写真はヘルシアとPC。
おっさん臭いだろう。おっさんだもの。

・・「8」聴いたし、寝るか。

人間である事の尊さ

2009-04-17 08:34:18 | Weblog
久しぶりの弾き語りでのライヴが終了致しました。

足を運んで下さった皆さん、本当に有難う御座います!
最近では、色んな出会いから新たに森川博之を聴きにきて下さる方も
徐々にではありますが、増えてます。
嬉しいです。
今後も心の芯の部分はブレずに、且つきちんとお客さんの感想を
取り入れながら、良い意味での柔軟性を備えて、精進したいと思います。

さてさて、前段のお話と繋がりますが、人と人との繋がりとは
実に興味深いものですね。

「頼むから、仲良くしてやってくれ」

つい先日、大分(実家は熊本ね)から遊びに来た親友が私に言った一言である。
親友には彼女が居て、その彼女は東京在住で、所謂遠距離である。

で、その二人と晩飯を食べて、彼はしきりにその言葉を発した。

「わかっとるって」

何故にそこまで繋げたがる?と思いながらも、
当然心中では親友の彼女である、という事実が存在するので、
私に出来ることがあれば、最大限の行動や言動は惜しまない、
とやはり自然と誓っていたわけです。勿論、その子自身の明るさや嫌味の無さ、
そういった人間的な魅力も、当然後押しはしているが。

で、昨日のライヴに彼女は早速来てくれた。
更にその日のお客さんには、良く来てくれる私の友達の女の子が2人居た。

面白い事に、私も親友と同じ対応になってしまった。
何とかこの子たちに繋がりを持たせたい。
気付いたら出てくる言葉は

「打ち解けた?」

である。
結果的に私の心配は何処へやら、帰りの打ち上げでは私を経由しなくても、
楽しそうに話している3人が居た。

繋がり。良く「点と点が線になる」と表現されるが、昨日に限っては
散らばっていた点(打ち上げにはもう一人、男の子の後輩が居た)、
それが私をきっかけに線となった。

自己満足も入っているのかも知れない。
しかし、こういう出来事があると、拙いながらも私が存在している意味、
唄ってきた恩恵というか、そういうものが実感できる。

そして、改めて様々な境遇で出会った彼や彼女たちに感謝の念を抱く。

偶然は突き詰めていけば、必然である。
生まれた事から現在私がここに身を置く状態。
それを取り囲む大切な人々。
それらは誰しもに言える事だが、その人が「どう生きてきたか」の
結果であって、もしもその現状や環境に少しでも幸せを感じているのなら、
そういう時は少しだけでも自分を誇って良いと思う。

良い事ばかりではない。そんな事は分かりきっている。
しかし、今ある自分の中の世界。それまでに自然と埋めてきた
前向きな種が萌芽した瞬間、それを目撃した時は、未だ乏しい
喜怒哀楽の振り子が、ほんの少し振り幅を大きくする。

それでいいかね、と思う。






音楽と犬

2009-04-13 23:41:14 | Weblog
「とりあえず」4曲、録り終えました。

一段落終えて、改めて良いメンバーと組めたと思う。

私はメンバーに要求しない。
それは技術的な面もそうだし、楽曲を渡す時に「こういう音で」という
具体的なイメージさえも。

しかし、各々がやりたい事と私が望む着地点が、ほぼ全ての曲で
重なり、時に私の地点を凌駕する。

4人で出来る音、それを会話や試行錯誤を繰り返し、練り上げる。

今回収録した楽曲の中で「ジェリーフィッシュ」という曲がある。
実はこの曲だけが、バンドサウンドの原曲が存在し、皆それをベースに
演奏している。

そしてそれは、見事に浮いている。
勿論、各々少々のアレンジは施しているのだが、完全に他の3曲とは
色が違う。

ジェリーフィッシュは良い曲だ。今回の出来も悪くない。
しかし、他の3曲、これこそ私がバンドをやる意味を具現化している
作品だと、今聴きながら確信した。

「取り敢えず」と綴ったのは、未だ細かい作業が残っているからだ。
例えばピッチ(音程)修正だったり、ピッチ修正だったり・・

職業病と言っても差し支えない「聴く耳はトップレベル」、これ
即ち諸刃の剣。

ああ、フラット。悲しくも、フラット。

・・精進して、仕上げます。

写真はエンジニアさんが作業をしている時に、メンバーと
散歩してたら出会った犬。

余りにも私が溺愛していた愛犬に似ていたので、撮りました。
犬は良いねえ。心を許せる。


小さな幸せ、大きなミサイル

2009-04-04 07:34:15 | Weblog
結婚会見などを見たのは一体何時振りだろう。

まあ、正確に言えばテレビをつけてたら流れてきた、
と言うのが事実なのだが。

芸能人の誰かが、やれくっついた、やれ離れたとか、
普段の私なら、完全に興味の外側にある出来事だ。

水嶋ヒロさん。この方のドラマ、もしくは映画は1作品たりとも
観た事は無い。

「おっ」と思った。
会見中の彼は、日本語の使い方も丁寧で、それでいて意思の強さを
感じさせる目を備えていて、凛としていた。

人間は演じ続ける生き物だと思っている。
例えばそれは実家であったり仕事場であったり、友人と会う時、
恋人と居る時、など、様々な場面で柔軟に且つ自然に被る仮面を変える。

結婚会見だ。一世一代、一回こっきり(であって欲しい)の舞台。
状況的に「しっかりしている」印象を与えなくてはいけない場面で
はあるけれど、それを差し引いても彼の振る舞いは、実に堂々としていて、
ほんの少しの若さを見せつつも、一切の迷いや付け入る隙が無かった。

真っ直ぐ。そういう表現がとてもしっくりきて、観てると気持ちが良く、
「男として」格好良い、と朝っぱらから感心した。

今後も彼の作品を観る機会は無いのかもしれないが、何かの拍子で
見かけたならば、チャンネルを固定して、あるいは足を止めて、
その時にどんな仮面を被っているのか、注目していようと思う。

例えどんな役、状況でも、私の目が腐っていなければ、常に彼は
「真っ直ぐ」を基盤に置いた、胸がスッとする様な気持ち良さを
私に与えてくれるのだろうから。

どうしても、どうやっても滲み出る。
良くも悪くも仮面は結局、その人格の支柱を彩る事しか出来ない。

いいもんみたな。得した気分だ。

ミサイルが日本列島の上を飛ぶらしい。

ヒトは醜くもあり、美しい。