必然的なヒストリー

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高見茂・吉備真備をキャスティング!

2011-08-16 01:00:42 | 歴史ドラマ妄想キャスト

今回は奈良時代の偉人「吉備真備」の妄想キャスティングを垂れ流します。
原作は高見茂氏の「吉備真備~天平の光と影~」です。この本は小説では無く狭義の意味での伝記です。真備を主役とした小説が家になかったので、今回は記録をもとに物語を組み立ててキャスティングしてみました。

吉備真備を主役にした大きな理由は、彼の寿命の長さです。
真備の人生を追えば、平城京で起きたストーリーのほとんどを知ることが出来ます。(それでも桓武天皇の時代までは追うことは出来ませんが…)
ということで、今回は奈良時代をテーマにしたい!という思いが先にあり、その中で主役に最もふさわしい奈良時代屈指の政治家・吉備真備を中心に据えようという考えに至ったのです。
奈良時代を選んだ理由は大した理由ではありません。単に妄想キャスティングのミッシングリングを埋めたかっただけです。
雑感はキャスティングの解説で触れます。

全部で第4章構成にしてみました。テーマ曲は龍馬伝のイメージです。遣唐使の船が荒波を渡るところは龍馬伝のOP画像のイメージと合いそうです。後はどっかに大仏と真備の全力疾走でもねじ込んでおけばドラマのOP画像は完成です。

では興味のある方はご覧ください。


【第一部】『勤勉』
大学寮入学~唐から帰国

下道真備:渡辺謙
楊貴氏(母):大竹しのぶ
玄:香川照之
阿倍仲麻呂:佐々木蔵之介
吉備乙吉備(弟):豊原功補
吉備由利(妹?):紺野まひる
        *
        *
下道真事(弟):皆川猿時 ・ 下道広(弟):山崎樹範
井真成:桐山漣 ・ 李密翳:田中要次
王維(唐):尾美としのり ・ 善意(唐):黄川田将也
        *
藤原武智麻呂:大杉漣
長屋王:加藤雅也
藤原宇合:及川光博
下道圀依(叔父):平泉成
葉栗吉麻呂:石黒賢
大和長岡:榎木孝明
首皇子(聖武天皇)-少年-:神木隆之介
李白(唐):谷原章介
武恵妃(唐):尾野真千子
高力士(唐):笹野高史
吉麻呂の妻(唐):りょう
元正天皇:前田美波里
        *
大伴山守:田山涼成 ・ 多治比広成:温水洋一
新田部親王:利重剛 ・ 舎人親王:中原丈雄
藤原房前:山西惇 ・ 藤原麻呂:平山浩行
大伴道足:綾田俊樹 ・ 吉備内親王:川本真琴
李林甫(唐):白井晃 ・ 智周(唐):有川博
        *
        *
玄宗(唐):西田敏行
聖武天皇:小日向文世
多治比県守:中村嘉葎雄
元明上皇:八千草薫
趙玄黙(唐):橋爪功
宋(唐):宝田明
下道圀勝(父):伊東四朗
藤原不比等:仲代達矢


●主役は渡辺謙さんに。“王朝の在り方を追求し、正々堂々と生き抜いた文武両道の政治家”という真備像を求めてみました。
●トメは飛鳥~奈良の大物政治家・藤原不比等にしました。真備の人生とは全く関係ありませんが、この人がいるといないとでは「平城京物語の始まった感」が違います。
●真備の父親と母親について詳細はよくわかりませんでした。母親は739年に没していますが、父親は没年不詳なので第一部で退場とします。
●聖武天皇が神木さんから小日向さんに替わるタイミングは長屋王事件と設定しました。聖武天皇のキャラ設定は皇太子時代は「神童」、天皇となってからは「神経衰弱ギリギリ」という感じです。
●唐の人物は全員、日本人が演じます。



【第二部】『忠義』
大学助就任~下道一族、吉備の姓を賜る

下道真備:渡辺謙
楊貴氏(母):大竹しのぶ
真備の妻:菅野美穂
阿倍内親王:吉瀬美智子
玄:香川照之
橘奈良麻呂:大森南朋
吉備乙吉備(弟):豊原功補
吉備由利(妹?):紺野まひる
        *
        *
下道真事(弟):皆川猿時 ・ 下道広(弟):山崎樹範
善意(唐):黄川田将也 ・ 李密翳:田中要次
大伴家持:安田顕 ・ 安積親王:林遣都
        *
藤原仲麻呂:北村一輝
藤原武智麻呂:大杉漣
藤原宇合:及川光博
葉栗吉麻呂:石黒賢
藤原豊成:杉本哲太
大野東人:藤岡弘、
藤原広嗣:桐谷健太
元正天皇:前田美波里
行基:中村敦夫
        *
藤原綱手:塚本高史 ・ 藤原清河:津田寛治
藤原房前:山西惇 ・ 藤原麻呂:平山浩行
大伴道足:綾田俊樹 ・ 巨勢奈弖麻呂:大出俊
        *
        *
多治比県守:中村嘉葎雄
聖武天皇:小日向文世
鈴鹿王:草刈正雄
宮子皇太夫人:藤村志保
光明皇后:浅野ゆう子
橘諸兄:北大路欣也


●第二部の途中で、相棒の玄が退場します。NHKか何かのドラマで亀治郎さんが演じていた一癖も二癖もある生臭坊主です。香川照之さんが演じると面白くなりそうです。
●真備を取り立てた恩人・橘諸兄には欣也さん。世間に馴染のある“分かり易い大御所俳優”を持ってくるのが吉でしょう。
●光明子には浅野ゆう子さん。キャストだけで夫婦の力関係が分かる配役にしてみました。この人には色々と暗躍してもらいましょう。
●仲麻呂の北村さんは「天地人」の時とは打って変わり、うんと陰のある人物を演じてもらいたいと思ってキャスティングしてみました。第二部では諸兄と真備が聖武に付き合わされて遷都を繰り返し疲弊していく中、一人平城京で力を蓄えているところです。
●真備の妻は完全に名前もわからなかったのでそのまま「真備の妻」にしました。渡辺謙さんとだいぶ年が離れている菅野さんをキャスティングした理由は真備の長男が740年生まれであり、そこから逆算して夫婦の年の差は25歳前後と推察したからです。



【第三部】『忍耐』
筑前左遷~橘諸兄死す

吉備真備:渡辺謙
真備の妻:菅野美穂
孝謙天皇:吉瀬美智子
橘奈良麻呂:大森南朋
阿倍仲麻呂:佐々木蔵之介
吉備乙吉備(弟):豊原功補
吉備由利(妹?):紺野まひる
        *
        *
吉備真事(弟):皆川猿時 ・ 吉備広(弟):山崎樹範
大伴家持:安田顕 ・ 布施人主:榊英雄
普照:木村了 ・ 王維(唐):尾美としのり
        *
藤原仲麻呂:北村一輝
藤原豊成:杉本哲太
藤原真楯:吹越満
良弁:山本学
大伴古麻呂:伊原剛志
大炊王:福士誠治
李白(唐):谷原章介
高力士(唐):笹野高史
楊国忠(唐):遠藤憲一
大伴古慈斐:神山繁
        *
淡海三船:戸次重幸 ・ 藤原清河:津田寛治
道祖王:篠原さとし ・ 巨勢奈弖麻呂:大出俊
        *
        *
玄宗(唐):西田敏行
楊貴妃(唐):松雪泰子
聖武上皇:小日向文世
光明皇太后:浅野ゆう子
鑑真:加藤剛
橘諸兄:北大路欣也


●孝謙天皇には「美人だけど幸薄そうな役が似合う女優」ということで吉瀬さんを選んでみました。どうでしょうか。孝謙天皇をどうキャラ付けするかで、色々な配役が楽しめる役ではあります。一応、真備は彼女の師であるので、ストーリー上ではやや同情的に描いていきましょう。
●楊貴妃は宮沢りえさんでも良かったかもしれませんが、少し悪役風味を出してみたかったので松雪さんに。
●第三部における吉備真備は仲麻呂のおかげで踏んだり蹴ったりです。誰からも相応の評価を受けてきた真備の人生において、これほど理不尽な期間はなかったと思います。



【第四部】『清廉』
橘奈良麻呂の変~真備薨去

吉備真備:渡辺謙
真備の妻:菅野美穂
孝謙天皇・称徳天皇:吉瀬美智子
橘奈良麻呂:大森南朋
和気清麻呂:高岡蒼甫
吉備乙吉備(弟):豊原功補
吉備和泉(長男):岡田将生
吉備由利(妹?):紺野まひる
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吉備真事(弟):皆川猿時・吉備牧雄(次男):中村蒼
吉備広(弟):山崎樹範・大伴家持:安田顕
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藤原仲麻呂・恵美押勝:北村一輝
藤原百川:櫻井翔
藤原豊成:杉本哲太
藤原真楯:吹越満
大伴古麻呂:伊原剛志
淳仁天皇:福士誠治
弓削浄人:加瀬亮
和気広虫:小西真奈美
大伴古慈斐:神山繁
中臣習宣阿曾麻呂:津川雅彦
        *
淡海三船:戸次重幸・小野東人:山中崇史
道祖王:篠原さとし・藤原御楯:正名僕蔵
藤原真先:高橋一生・坂上石楯:堀部圭亮
加茂角足:矢柴俊博・佐伯三野:中村靖日
        *
        *
白壁王:竹中直人
藤原良継:HYDE
藤原永手:上川隆也
光明皇太后:浅野ゆう子
道鏡:中井貴一


●第四部は仲麻呂の絶頂期と転落、道鏡の台頭と称徳帝崩御、道鏡失脚と息をつく暇のない展開となります。
●和気清麻呂役は言わずもがなでしょう。公の場で単なる事実を自分の考えに乗せて述べるには何ともシガラミの多いことか、ということを清麻呂の人生は語っています。
●藤原永手、良継、百川は第四部のみ登場させます。その方がレア感が出て良いのではないでしょうか。画的にはHYDE&櫻井兄弟に背中を押されて中井&吉瀬ペア打倒に向かう上川さんといった感じになります。
●道鏡には中井貴一さん。道鏡のキャラ設定は「分別を弁えているものの、称徳帝の期待に応えようと憎まれ役に回った知識人」ということに。吉備真備は道鏡政権下でも栄進しているので、藤原と道鏡の間でどちらが世のためになるか苦しんだのではないかと推察されます。
●最後の勝利者・藤原良継・百川兄弟と真備の関係も微妙(藤原氏を脅かす存在として)ですが、真備薨去を知った彼らが無言で嘆くシーンぐらいは入れてもいいのではないかと思います。


こんな感じです。
奈良時代は、天皇を担いで藤原氏とそれ以外の人物が政権を奪い合った時代ですが、琉河が混乱したのは藤原氏の系図でした。
最後にオマケとして、琉河が今回大きく役に立ったメモを残して〆たいと思います。手書きで大変読みにくいメモですが、興味があればご覧ください。
では、また。

≪奈良時代の藤原氏系図≫


6 コメント

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バランスのとれた大河 (tomohiro)
2011-08-18 05:21:38
私が考えているのは
バランスのとれた大河だなと
思いました。
ある程度豪華なキャスト、ある程度
バランスのとれた配置。
私も夢想するけれども
もう出来ないのではないか。
其れを考えてしまいます
メジャーな偉人は数人しかいませんが… (琉河岬)
2011-08-21 16:49:55
tomohiroさん、改めましてこんにちは!

>ある程度豪華なキャスト、ある程度バランスのとれた配置。
ありがとうございます!作った甲斐がありました。
奈良時代に興味がなければ、なかなか見ることが出来い役名が多い中で、個性を出すには苦労した妄想キャスティングでした。
幕末、源平、戦国に限らず、大河ドラマはもっと色々な時代を描いて、新たなブームを開拓して欲しいと思っています。
個人的には、唐側も多く出してくれたら嬉しい (ポケット保持)
2011-08-21 22:12:43
吉備真備、ああ、井原鉄道の駅のこと・・・ギャグは置いといて、
名前は知ってるけどいつの人かよう知らんので調べました。

で、空想キャスティングですが、

・藤原仲麻呂:どんぴしゃりかも。
・和気清麻呂:思ったことをぽろっと言ったら左遷された。

・玄宗:政治ほったらかして遊興に浮かれてる西田さんって想像できない。
・宋エイ:へぇこの人が出てくるんですか、となれば姚崇や張説も・・・
・武恵妃:尾野真千子チャンってデブでしたっけ?
・楊貴妃:この作品では彼女は悪女として描かれてるんですか。。。で、松雪泰子チャンもデ(ry)
・高力士:確か彼は眉目秀麗だったと(ry)
・楊国忠:遠藤憲一なるひとがどんな人か知りませんが、きっといかがわしい(ry)

あと、安禄山は出て来ないんですね。
こんなの考えてみた (tomohiro)
2011-08-22 18:16:28
スピンアウトドラマの追加キャストですが
安禄山:藤本隆宏
杜甫:大沢たかお
杜甫の妻:中谷美紀
白楽天:伊勢谷友介
高仙芝:阿部寛
高仙芝の軍師:本木雅弘
李琬:小出恵介
でしょうか。
杜甫役に大沢たかおにしたのはjinにおいて戦争に出くわして
己の無力さに嘆くシーンが印象的だったので
戦争にあっておろおろするシーンが合いそうな気がします。
安禄山と高仙芝はイメージで決めました。
唐の物語は別の機会にと考えています (琉河岬)
2011-08-22 22:59:59
ポケット保持さん、こんばんは!

唐時代のキャストは難儀でした。
西田さんは吉良上野介を演じているのを思い出してキャスティングしてみました。

>となれば姚崇や張説も
姚崇は真備が長安に入った時点で亡くなっているので出せませんでした。張説は阿部寛さんにしようかと思ったのですが、真備一行が掠れてしまうので出しませんでした(苦笑)

>高力士:確か彼は眉目秀麗だったと
これは正直迷いました。最初は京本政樹さんでいこうと考えていたのですが、どうしても年齢的なことを考えて笹野さんに。
「彼は、今はあれでも若い頃は…」
と趙玄黙に言わせるのもありかなと。

>安禄山は出て来ないんですね
「真備一行と逢った」と原作に書いてなかったので削除しました。出すとしたら、この当時は忠臣を装った怪しい人物といったところでしょうか。

実をいうと、高力士を主役にした妄想キャストを考えている最中ですので、よろしければアップした時にまたコメントください。
藤本隆宏さんはまさにハマリ役でしょう! (琉河岬)
2011-08-22 23:04:55
tomohiroさん、こんばんは!

>安禄山:藤本隆宏
これははまり役だと思います。というより普通に実現しそうです!

>杜甫:大沢たかお
JINのあの切ないBGMが似合う杜甫になりそうですね。
この杜甫に「神はなぜ・・・!」とつぶやいてほしいです。

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