必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【風林火山レビュー】信玄誕生

2007-10-28 20:57:17 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

第3次川中島の戦いがナレーションと簡単な軍議シーンで済まされてしまった今回。

まさか今回も姫メインドラマでお茶を濁すのかと思っていたら、
武田晴信→信濃守護に就任
長尾景虎→関東管領就任の話が出る
というイベントが待ち受けていました。
そして、物語のラストにはあの人が遂が動き出しました。

リツと勘助のシーンはほのぼの過ぎてそろそろ飽きてきました。
出家をした勘助にツッコミを入れるシーンは面白かったのですけどね。
今回の出番はそれだけでも良かったかも。
そうね、リツといえばバトルロワイヤル。
戦いはいつ始まるのですか?中川典子さん!!
琉河はですね、風林火山にホームドラマは求めていないのですよ。ホームドラマは朝の連続テレビ小説で十分です。

晴信に出家について。
信濃守護に相応しい人格を持ち続け、かつ己を律していくのには出家が一番と晴信は考えた様子。
こうして晴信は出家し、有名な信玄を名乗る事に。重臣の中にも信玄に従う者がいましたが、号の中で一番面白かったのは真田幸隆
出家後の名前が一徳斎
このタイミングで“一徳”の名前を出すのかい
一徳」という名前が付いた時点で胡散臭い。現在「医龍」や「相棒」に出演している、胡散臭い演技をするあの俳優さんの姿がチラチラと脳裏を過ぎります。

そして、物語のラスト。
遂に宇佐美が動き出します。
今までは景虎の側でボソボソ喋っていただけの宇佐美。
遂に自ら謀略を駆使する時が来ました。
彼の狙いは、誰もがその存在を忘れていた寅王丸に信玄を討たせること!
何か今更感が漂う人物を担ぎ始めたな~、というのが率直な感想ですが、まだ諏訪の威厳はあったのでしょうね。
しかも、その策の実行者は宇佐美に弟子入り志願した平蔵。
あぁ、失敗の予感が・・・。
宇佐美が自ら行けばいいのに。
勘助なんか、武田家中はそっちのけで、いろんな場所をウロウロ動き回っているというのに。

 

次週、早速、勘助に捕まってしまった平蔵。
やっぱり、平蔵は平蔵だった!(ちょっと嬉しい)
でも寅王丸に謀反を起こさせるミッションは成功した様子。
ていうか、寅王丸よ・・・。ストレートすぎ・・・。

 


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【風林火山レビュー】軍師と軍神

2007-10-21 21:09:59 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

Gacktと佐藤慶のファンの皆様にとっては、楽しめたお話であったろうと感じた今回。

で、今週のトップニュース!!
何と佐藤慶のクレジットがトメ前!
何せゲストがこの枠に来るのは珍しいのですから。
琉河の予想では、市川段四郎と同じ位置にクレジットされると思っていたので。
数少ないクレジットマニアの皆様にとっては格好のネタになったのではないでしょうか。

初っ端からマニアックな話題で一人で盛り上ってしまいましたが、ここで本題に。
長尾家では。
ニセ唐沢(大橋吾郎)が大暴れしたショックで、人間の持つ負の感情、即ち私利私欲について問い始めてしまった景虎。
そして出奔。
景虎が出奔する事はそんなに珍しくないので
「ああまたか」
という感じでしたが、まさかあんな事になろうとは!?

その頃、勘助は由布姫を失い己の存在意義を見出す為に高野山に向かっています。
リツが訪ねて来た時に、勘助の下僕夫婦のセリフが被っていた事についてツッコミを入れることは制作陣の思惑に嵌ってしまうので、右から左へ受け流す事にします。

で、この高野山で2人が出くわしてしまうわけですが-
期待していた勘助と景虎のチャンバラシーン。
陰陽師とか魔界転生とかあずみとか、いろいろな要素が混ざっていて面白かったです。要は思いっきりマンガ的な展開であったと言う事。琉河はこれはこれでアリかな、と思いましたが、賛否両論分かれそうな展開ですね。
ともかくバトル漫画的な展開としては及第点だったと、個人的には思います。

しかしながら、どうやって決着が付くのか楽しみにしていたのに佐藤慶の一言で終結してしまう辺りが何とも・・・。そんな簡単に片が付く問題なのかコレ。
特に勘助!
ここは景虎を闇に葬る、またとないチャンスではないのですか。
それだけ紳士的になったということでしょうか。
ではないとしたら。。。。
さては脚本家!
物語の進行に詰まってストーリーを考えるのを放棄したな!
佐藤慶を便利屋さんみたいな扱いにするんじゃねーよ!

というわけで、チャンバラを止めてしまった2人は、何事も無かったかのように仲良く曼荼羅らしきものを見て
「ほーっ」
と納得してました。
その後、勘助は甲斐に戻りリツと結婚。
景虎は駆けつけてきた家臣(緒形拳除く)の説得により越後に戻りました。何やら、あのニセ唐沢演じる大熊が謀反を起こしたそうで。
ということは・・。来週辺りにコイツは武田家にいるわけですか。

今回は感想も特にないので(爆)、ここまでに致しとうございます。
すでに琉河の頭の中は「篤姫」の配役の事で頭がいっぱいになっております故。
今年に比べたら豪華なキャストだな~と思ってますが、後ひとつ何かが足りない。
琉河的には、岩下志麻、藤田まこと、片岡仁左衛門、山崎努、里見浩太朗、松平健、京マチ子、松方弘樹、宇津井健、おハイド様、菅原文太、佐藤浩市、渡辺謙、真田広之、役所広司、中村勘三郎、中井貴一、タモリ、松本幸四郎にも出演して欲しかったな~と思ってみたり。

次週、みんな揃ってスキンヘッド!

 


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【風林火山レビュー】姫の死

2007-10-14 21:22:48 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

由布姫、太原雪斎と今までに色々とネタを提供して下さった2大巨頭が逝ってしまった、悲しい回でした。

冒頭、死期を悟った由布姫が勘助に多くを語ります。
退場回とはいえ、最期までトゲのある話をする姫様。
私は勘助を困らせるのが好きなのじゃ」(こんなセリフを言っていた様な)
それでいいのかと思ったものの、勘助がそれでいいなら、もう何も言いますまい。これほど需要と供給のバランスが取れている組み合わせも他にあるまいし。
琉河が思うに、由布姫様は生まれ変わったら鳥じゃなくて貝になってみたらどうでしょうか。少しは黙った方がいいですよ。喋れば喋るほど、好感度が下がっていきそうなキャラですから。苦言もキャラに対する愛情表現の一種ですからね!)

あと驚いたのが、木曽一族への縁組を発案したのが由布姫だったという設定。
木曽義昌は武田家の一門衆となり破格の待遇を受けるものの、後に武田家を裏切ります。
この姫はどこまでも武田家を追い詰める方向に持っていきますね。
本人にそのつもりはなくとも結果的には、武田家滅亡の方向へ道を持っていってしまう。
これは制作陣の考えた由布姫の裏設定なのでしょうか。不本意な死を遂げる事となった諏訪頼重の呪いの成せる業とか、諏訪の姫は不吉なんだ、とか色々考えているのかな。

で、木曽を攻めに行った武田家に長尾景虎が川中島に向かっているとの知らせが!
えっ、もう第2次川中島(犀川の戦い)をやるの!?と思いましたが、考えたら後10回も残っていないのですよね。
早いとこ小さなイベントは済ませておかないと、後に「桶狭間の戦い」「第4次川中島」が控えているいますからね~。

この戦いは今川家の仲裁により、呆気なく終了。その仲介役を務めたのが、今回で退場となる太原雪斎
彼はその役目を果たし、前触れもなく登場してきた徳川家康を褒めちぎった後(雪斎は『人を見る目があった』という面を強調したという演出でしょうか。でも悲しい哉、氏真の底知れない破壊力までは読む事が出来なかった・・・)、昏倒して帰らぬ人に。
彼の死により、今川ファミリー崩壊の兆しが!義元の運命も大きく狂い始めます。
ついこの間まで菅野美穂の後ろで元気に「祭り」を熱唱していたのに、こんなに急にお亡くなりになってしまうとは・・・!
太原雪斎よ、永遠に!彼はその後ガミラス帝国に転生し、「逢いたかったよヤマトの諸君」等の名言を残す事になります。

もう、あの笑顔を見ることは出来ないのですね。
合掌。


それにしても、もう少し処置が早ければ後遺症は残っても命だけは助かっていたような死に方でした。よもや家康、図ったな・・・。
大河で家康といえば、真っ先に思いつくのは津川雅彦!実年齢は無視して津川さんに演じて欲しかった。津川さんは仕事を選ばないように見える(琉河の偏見です)から
今度は10代の家康役でお願いします
とオファーをかければ、案外OKしてもらえたかもしれませんよ!

そして遂に由布姫の寿命が尽きました。
まるで水の中に入れた氷が溶ける様な、そんな自然な逝き方でした。
キャラとは違う、静かな幕切れが印象的でした。
彼女の魂は貝ではなく、鳥となり、もしくは千の風となりあの大きな空を吹きわたっていきました。
・・・とまあ、こんな感じでしょうか。
演出面は文句ありません。くどくなくサラリとしたシーンが良かったです。(但し、死去シーン限定。正直言えば3回も分けて姫を出す必要性はないと思いました。一回で十分!)
これで、死去シーンで20分ぐらい延々と回想シーンでも入れられたら、さすがにイライラしてしまうところでしたが、そんなこともなく。ドラマのヒロインにしてはラストの扱いがぞんざいでしたが、ここはスタッフが空気を読んだというところでしょうか皮肉もキャラに対する愛情表現の一種ですからね!)

あと、勘助の下僕みたいなヤツ!(未だに名前が覚えられない
今から合戦が始まるぞ!というタイミングで姫の死を報告するか!?
ここは合戦に集中させてやれよ
というのが琉河の感想ですが、逆にこの知らせが勘助の士気を高めたみたいなので、結果オーライですか。
長年、一緒に過ごしてきただけあって勘助の思考回路を熟知してらっしゃる。さすがです(笑)

 

次週、どういうわけか景虎と勘助がチャンバラ!
どういう経緯を辿ったらこんな事になってしまうのか分かりませんが、とにかく剣と剣がぶつかりあいます!
そして佐藤慶がゲストで登場!ドラマの『坊主成分』を補給しにやってきます。

 

 


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【風林火山レビュー】三国同盟

2007-10-07 22:07:32 | 大河ドラマレビュー《風林火山》

今日は登場人物が多すぎて、クレジットでヒロイン枠が消滅していました。これは面白かったですいや、だからといって琉河の人生に何か影響を与えるわけではないのですが・・・。

冒頭の部分。
由布姫が出てきましたが、もう先は長くは無さそうですね。そろそろ「1リットルの涙」の季節ですか?
「1リットルの涙」といえば沢尻様!(引っ張り方が強引でスミマセン
もし沢尻様が由布姫役だったとしたら・・・。結構お似合いじゃないかと、一人で腕を組みながらニヤニヤと笑ってみたり。
で、晴信よ。アナタの笑い声は、普通に笑っていても何故だか悪人に見えます。

勘助とリツを結びつけようと周囲が働きかけます。
何だか青春ですね~。中学生みたいな会話を知略者、真田さんと勘助が交わしているシーンは微笑ましかったです。

まず、今回は長尾景虎が上洛して亀治郎のお父上様から
私敵治罰の綸旨をもらっていました。
この時代において『正式』な大義名分というのは、あってないような物だとは思いますが、この人にとっては大事な『誓い』だったのでしょうね。景虎のボランティア精神(村上やサダンジ達、助けを求めてきた弱き者の為に出陣)ともいえる正義の戦いは益々勢いを増していくことになります。
果てさて、この不浄な世の中が嫌いな割には、不浄の極みである血を見る合戦を繰り返していくこの「軍神さん」に付いて行ける家臣はどれだけいるのでしょうか?
正義の戦いなので、領土を拡大させる気は毛頭薄い。最終的にはその領土は越後一国に留まる事はありませんでしたが、手に入れた領土と合戦の回数は割に合わない
『褒賞』という見返りを求めて戦っている家臣にとっては到底付いていけない主君。景虎は
『理想と現実の折り合いがいかに難しいか』
という事を嫌でも味わう事になりそうです。

そして今回のメインタイトル「三国同盟」が遂に締結。
亀治郎&マイティ&松井誠の演技のぶつかり合い
で、琉河的にはマイティ先生(※1)が一番良かったですね~。
マイティのセリフが予想以上に多かったことは嬉しかったです。
その場を仕切っているように見えましたし。
やっぱりNHK制作陣はツボの押さえ方がうまいでち
マイティ様に比べれば、氏康は普通の演技だったし晴信は無理矢理ドスを効かせた声で唸っていただけですし。
特に氏康の額の傷は何でまだ癒えていないのですか?
氏康よ、案外自分でかさぶた破ってんじゃないのか!?ん?
「天下御免の向こう傷(だったっけ?)」
がそんなに気に入ったのかい。
で、亀治郎さん。人間は外見で決まるものではないと思いますが・・・。
松井誠、そしてマイティ様と並ぶと・・・。やっぱり面白い顔してるんだな~、と思ってしまうわけで。
ま、それも味でちよ、亀治郎さん!本当にブサ○クだったら、こんな事は書けませんから!
で、ですね・・・、全体的に見ると、善得寺名物『富士山云々のお話』は相変わらず三者の皮肉が効いていてなかなか良かったです。
何だか「武田信玄」の「三国同盟」のシーンを思い出しました。(あの時は杉良太郎の演技と存在感が一人勝ちしていましたが・・・)

ドラマのインパクトでいっても、やっぱり今川家の面々が突出していたように思えます。
NHKは今川家を優遇しているのでしょうか。確かにイジリがいがあるキャラばかり揃ってますし。そこに氏真が加わったら、もう怖いものナシです!
氏真のキャラはあれでOKです。あのKY(※2)っぷりは氏真そのものです。
その氏真の親・義元こと、マイティ様が必要以上に暴れていましたが、それは見なかったことにします
そして、藤村志保!
オイシイところを何気に持っていきました。
最期に
「アッホー」
とか呟いていませんでしたか!?その高齢で、濃いキャラが勢揃いしている今川家のツッコミ役ですか。大変でしょうな。


そして武田家では。
三国同盟締結により、盟約通りに梅姫が北条氏政に嫁ぐことになりました。
三条夫人と梅姫のやり取りが何だか切なかったです。
それは単に母と娘の別れのやり取りに切なさを覚えたかというよりは、三条夫人の懸念がそのまま真実となってしまうこと
三国同盟が破綻し、武田家に送り返された姫は間もなく病死(それだけ氏政との仲が良かったという事なんでしょうね・・)。三条夫人もその翌年亡くなっています。
時代の必然的な出来事とはいえ、このお嬢さんの人生は何だったかのかと考えると切なくなります。
そして勘助。
あのようなセリフを言うとは意外でした。
「これぞ、真の慈愛。ワシにはここまで己の心を晒す事など出来ぬか」
ミツや由布姫、そして幼き四郎の前では結構自分を晒していたように思えましたが、まだ隠している部分があるのでしょうかね・・・。

話は脱線しますが。
先週の「第一次川中島の戦い」を見て、週刊ヤングマガジン愛読者の相方が一言。
川中島の戦いって有名だけど(展開的には)彼岸島と変わらないじゃん
彼岸島・・・。『川中島』との共通点は『島』という字と敵の親玉がビジュアル系という部分だけ。
これが面白いかどうかは別にして、マニアックな例え(彼岸島と言われて、「あぁ、あれか」と理解できる方がどれだけいるのか・・・)だけれども気持ちは何となくわかります。
「血沸き肉踊る展開が少なく、ダラダラしたシーンが多いぞ!」
ということだと思いますが。
歴史モノに興味は無く、派手なアクションシーンのみを期待していた人には、やはり物足りない回だったのでしょうか。

 

次週、ヒロインの忍び寄る死の影。
それよりも、Lの最期みたいな倒れ方をした雪斎の方がインパクトあり。椅子の上でないのが残念。



(※1)漫画「ラブコン」に登場する、クソ寒い教師。でも生徒の間では彼のファンが多く「マイティ部」というものが発足された。
(※2)①「空気が」「読めない」という言葉のイニシャル ②「小島よしお」のイニシャル

 

 


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