写真: ごったがえす新人気スポット・本人撮影
大正3(1914)年に創建された東京駅舎。設計者は当時、日本の建築界の重鎮・辰野金吾です。その堂々たる姿で多くの人々に愛されてきました。しかし昭和20年)、戦災により南北のドームと屋根・内装を焼失。その後3階建ての駅舎を2階建てに復興し、60年余が過ぎました。
そしてこの10月1日、外観をそもそもの創建時の3階建ての姿にリニューアルし、オープンされました。その新しい姿を見ようと気楽に足を向けてみると、何とも多くの人でごった返す、大人気スポットとなっていました。
ケータイ片手に写真をとる群衆は押すな押すなの賑わいです。あちこちから全国の「なまり」言葉が耳に入る「中央停車場」の駅前広場は、啄木の歌の哀感を吹き飛ばすかのような勢いがありました。
この風景をぜひ辰野金吾にはお見せしたいもの、とヘンに気持ちが高ぶった次第です。そして私が、その善男善女の群れの一人として撮った写真が、上の一枚です。ちょっと愉しい週末といえましょう。