審査用の稽古ということで、基本動作の確認から、正面打ち一ヶ条抑え(一)、正面打ち一ヶ条抑え(二)、片手持ち四方投げ(一)、片手持ち四方投げ(二)を行いました。
みなさん、だいぶ形になってきました。
みなさん、だいぶ形になってきました。
合気道は試合がないために、勝敗を競い有名になったり、金儲けはできませんが、修練することにより自分に強くなります。そして、稽古で痛みを知り、痛みを与えることでいたわりを覚え、習い教えることで技を身に付けながら、稽古相手に感謝と、思いやりを育むすばらしい武道であると私は思っております。
筋力は年を重ねると衰えてきますが、気力や呼吸力はそう衰えません。そう衰えない気力や呼吸力を下丹田と結び付けて丹田呼吸法とし、それで出る丹田力を筋力に変えて使えば、爺でもまだまだ合気道はできると思っております。
私が奇人で、特別な下丹田を持っていたわけではありません。その辺に転がっているオッチャンにできたのですから、できない人はいないと思っております。
合気道は、年配に応じて、体力に応じて、また、男女に応じて厳しくも優しくも稽古できる武道です。
(上和田義秋著『力のない者の合気道』p.93より)