量産ぽいのROメモ@ラグナロクオンライン

ラグナロクオンライン@Lisaにて
弓手を中心として活動する量産ぽいが自分の狩でためたデータを残しています

ガンホー:投資不適格と個人的に判断します

2006-02-21 08:36:47 | カテゴリー無し
■最初にお断り
この内容は素人が私的に考察をしたものです。
このニュースが考察として正しいかどうかはまったく自信はありません。
このニュースを基にしたいかなる経済活動についても責任は負いません。

■売上高の数値について抜粋
http://www.rbbtoday.com/news/20060220/29040.html
元々のニュースデータとなります
http://ir.gungho.jp/html/pdf/prs20060220.pdf
上記ガンホー社の内容から抜粋していきます。

・ガンホー社の売上高が前期42.45億円→今期56.45億円(訂正:56.70億円)
 ※ニュースでは56.45ですが報告書では56.70なのでそちらで考えています。
・オンラインゲーム課金収入が前期:38.34億円→今期41.24億円
・ラグナロクオンライン(以下RO)関連売上げ前期:42.05億円→今期:46.33億円
・そのほかが営業利益は9.74億円、経常利益は9.62億円、純利益は5.46億円
以上がニュースに出ている情報です。
後自分でぱっと読んだ報告書の内容で文章をそのまま抜粋しました

②当社グループの事業に関するリスクについて
a.ラグナロクオンラインへの依存について
イ.売上高の依存
 当社グループのオンラインゲーム事業は、ライセンサー(注1)から日本における配信・運営権等に係るライセンス許諾を受け、
ライセンスを受けたコンテンツ(注2)を使用して、インターネット上でオンラインゲームの配信・運営を行っております。
当連結会計年度末現在、商用サービスを行っているオンラインゲームは7本となっております。
当社グループの売上高実績に占める「ラグナロクオンライン」関連の売上高実績は、次のとおりであり、
第7期事業年度99.9%、第8期事業年度99.0%、当連結会計年度81.7%と、本コンテンツに依存しております。
(中略)
ハ.会員数維持
 「ラグナロクオンライン」は、MMORPGと呼ばれるジャンルのゲームであり、多人数同時接続型ゲームとして注目を集めております。
「ラグナロクオンライン」は、平成14年8月無料サービス提供を開始し、平成14年12月に商用サービス提供を開始いたしました。
同時接続者数は最大で10万人を突破し、平成17年12月末現在で、累計登録ID数は134万を超えております。
この登録ID数は、日本国内のオンラインゲームの中では、最大級の会員数となっております。
しかしながら、今後も順調に会員が増加していく保証はなく、当社の予定どおり会員数が伸びなかった場合には、
当社グループの経営成績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。

<商品その他部門>
 商品、その他部門は、オンラインゲームによるB2Bモデル(企業間の取引モデル)の展開、キャラクター商品の企画・販売、携帯電話向けに配信するモバイルコンテンツの企画・開発・運営等を展開する部門であります。
 当社グループは、インターネットカフェ向けのソフトウェアライセンス許諾を行っており、加盟契約店舗拡大に向けた積極的な取り組みを行ってまいりました結果、当連結会計年度末の加盟契約店舗数は1,556店舗となりました。
また、加盟契約店舗を当社の重要な販売チャネルの一つとして活用するとともに、キャラクター商品の企画・販売や他社への商品化ライセンス許諾を積極的に行い、
当社グループのリソースを十分に活用した顧客へのアプローチ方法を展開しております。
 この結果、商品、その他売上高は1,545,995千円となりました。

■数値内容についての個人的考察

まずガンホー社の売上高が56.70億円でその内訳が
①課金収入:41.24億円②商品その他:15.45億円
となる事になるかと思います。
課金収入以外の収入が順調に増えているようであり、この点は評価できるのではないでしょうか。

●「RO関連」とはなんでしょうか
ただ問題となるのが「RO関連」という点です。前期:42.05億円→今期:46.33億円と増加し
ニュースではガンホー社全体の依存度が減少しつつROも増えていると好意的に触れられています。
しかし私はちょっと違う見解を抱きました。

私はラグナロクオンラインを実際に現在も課金しているユーザーとして実感するのは
引退=ゲームをやめる人が相次ぎ、無料期間を利用した規約違反ユーザーが増えているだけという現状です。
にもかかわらず売上げが増えているのはどうにも腑に落ちないということ

次に気になるのは抜粋したように現在登録ID数が134万ID&同時接続者数10万人というところ。
ID1つあたりの売上高が3457円となります。年間通じて購入すれば18000円が期待できますので少ないですね。
つまりこの134万というのは大多数が既に課金を行っていないIDであるため評価が出来ないと思います。
逆に46.33億円を1500円の課金収入にて賄う場合は年間で累計約309万ID、一月あたり25万IDの課金が必要です。
同時接続者数が10万人で一月課金しているのが25万人というのはちょっとおかしい気がします。

この2点からニュースで触れられているように「まだまだ伸び続けている」と
この数値の増加をそのまま受け取るのは何か危険だと思います。なので以下のように考えてみました。

●RO関連=課金収入以外も含む事を表現
RO関連が今期46.33億円、そして課金収入が41.24億円でありますので
RO関連とは課金収入以外の収入も含まれるものと考えられます。
そして報告書を見る限り、課金収入以外の収入は「商品その他部門」しかありません。
つまりRO関連とはRO課金と商品その他部門におけるRO関連商品収入と考えるのが妥当だと思います。

上に報告書から「商品その他部門」の全文を抜粋しております。この内容とガンホー社&ROのHPを見る限り
キャラクター商品やモバイルコンテンツなどの大部分はROによるものだと推察できます。
つまりこの15.45億円のうち少なく見ても半分、多分15億円ほぼ全てが「RO関連」だと思われます。

(以下は仮定の話となりますのでご注意ください)
仮にRO関連のうち15億円がこの商品その他部門だとすると、ROの課金収入が31.33億円と推察されます。
次に昨年のRO関連売上高が42.05億円、RO課金収入が38.34億円となっています。
私の仮定だとRO関連売上高が46.33億円、RO課金収入が31.33億円となります。
つまりROというキラーコンテンツの売上高は増加しているものの
その中核となる課金収入は最悪の場合前年比19%近い減少が起きていると考えられるのです。
課金収入が減ってる=全体の顧客数が減ってるわけなので関連商品を買ってくれる潜在需要が大幅に減っているわけであり
全体の売上げは現在一時的に増えているだけで将来的には「商品その他部門」の売上げも減るため低下すると考えられます。

■以上より私なりのガンホー社への投資方針
上記のように私は推察しますのでガンホー社は
「しかしながら、今後も順調に会員が増加していく保証はなく、当社の予定どおり会員数が伸びなかった場合には、
当社グループの経営成績及び今後の事業展開に影響を与える可能性があります。」
と書いていますが私は今現在既に会員数(無料登録数)はともかく有料課金者数は減少傾向にあると考えます。
現在の発表内容では課金者数の減少を食い止めるのではなく、新商品開発や新規顧客獲得への注視を示しており
もし課金者数が減少傾向であるという推察が事実であるとすれば80%超をROに依存するガンホー社は
その経営資源を注入すべき方向を間違っていると私は思います。

よって私はガンホー社の将来性は非常に危険なものでありグロース株としての購入や長期ホールドは危険だと思います。
なので私個人としてはガンホー社の株を購入する事は避けたいと思います。

■最後に
改めてもう一度述べさせていただきます。
上記の内容は株式投資を楽しんでいるROユーザーとしてガンホー社への考察を個人的に行ったものであります。
他の皆様がこの内容を元に投資判断を行ったとしても私としては感知いたしません。
あくまでこんなことを考えるROユーザーがいるのだと思っていただければ幸いです。

最新の画像もっと見る