5月4日(水)お昼前、式年祭の御巡幸の前に、お宿(柿内沢鹿踊の休憩所)の前の道路でお宿への挨拶演舞が行われました。 まずは柿内沢鹿踊について、簡単ではありますがご紹介致します。
さて今回、この記事内の画像はすべて動画からのスクリーンショットを使用します。 初めて使うコンデジでの撮影で、画素数が高いのにiPhoneのスクショよりも画像が荒いのが納得行かないところでして。。。 画質の悪さに関するお目汚しは、どうぞご勘弁下さい 演舞が始まります。 柿内沢鹿踊の演舞の内容は未だによく分からず説明するのが難しいので、だいぶ割愛しております。 大目に、また気楽に見て頂けたら幸いです。 まずは渡り拍子から。タンタン タグヂグ タンタンコ… シッという中立の合図(警蹕/けいひつ)で打っ切りの太鼓を叩いたあと、唄が入ります。 『一礼申して 通れ吾が連れ 通れ吾が連れ』 最後の『吾が連れ』のときに中立の太鼓がもたついた感じに聞こえるところがありますが、これは「ころばし」という技法で洋音楽で言うビブラートのような三連符のような、リズムに抑揚をつける打ち方です。 実際歌われる歌は、歌詞の合間につなぎの言葉が入ったりするものもあります。 原文を載せていますのでご了承下さい。 合図と打っ切りのあと、遠入羽の場面に入ります。 これは隊列のまま前に飛び出すように踊り出る勢いのある場面です。 合図と打っ切りのあと、唄が入ります。 『心静かに 遊べ吾が連れ 遊べ吾が連れ』 合図と打っ切りのあと、入羽の場面に入ります。ザンザンザンザン ザゴイゴザン… そのまま庭廻りの場面に入ります。ザッツァゴ ザゴザゴ ザッツァゴイゴ ザゴザゴ… 2本のササラがねじれるように回すのが本来のやり方だそうです。 腰を下ろして頭で見得を切るような所作を。 唄切りが入ります。 『京で九貫の唐絵の屏風 一重に…』でササラ(ヤナギ)を地に叩きつけて 『…さらり 廻り合わせろ 廻り合わせろ』 そのまま鹿の子の場面に入ります。中立が庭を廻り… ダイナミックに左に右に半回転します。中立の踊りが際立つ場面のひとつです。 側鹿はリズムの緩急に臨機応変に対応します。 1回目の鹿の子は 『此の庭/此の庭は 広く平になるならば 小花を散らし 遊べ我が連れ 遊べ我が連れ』 この場面ののち、鹿の子の最後のあたりでは鹿たちが一斉に腰を下ろす所作があり、続いて次の鹿の子が始まりました。 ショットを取ろうと思いましたが、タイミングよく(?)目の前に通行人たちが通り過ぎてしまったので取り出せず…、のちほどで。 2回目の鹿の子の場面。 この鹿の子は 『海の波中(どなか)/海の波中のはまつどうは 波にゆられ づんと立ちそろう づんと立ちそろう』 鹿たちが一斉に片足ケンケンで左に右に廻ります。 鹿頭が小さく、太鼓が大きく位置が高いため立ち姿のバランスがよく、すらっと端正な柿内沢の鹿の美しさが際立つ 『海の波中』 も私の好きな鹿の子のひとつです。 ここが鹿の子の中にある一斉に腰を下ろす場面。ひとつの鹿の子の場面の終わり直前の所作です。 寄せの場面。タゴンゴタン タゴンゴタン… 引羽の場面です。『かしわの番場/かしわの番場に群々雀が 羽先を揃え 池の恋しさ 池の恋しさ』 威勢のいい掛け声が掛かり、クライマックスの場面。 次期中立の若鹿の左口輪の踊り手さん(この画像では中立の右隣)、ところどころが師匠譲りの踊りになったような。 このあとも、威勢のいい掛け声が。 他流派のような頭を勢いよく振ってザイを振り流す場面(所作)のない柿内沢鹿踊の中での、振り乱しの場面。 『太鼓の胴(どう)をきりりとしめて ささらを揃え…』 “調べ”ではなく“胴”なのですよ。 『…これで納めろ これで納めろ』 挨拶演舞が終了です。 間を置かず、シッの合図で打っ切りを叩いたあと、息も絶え絶え(!)花受けの唄。 唄がすぐに始まります。 中立がお花(ご祝儀)を受け取ります。 ひとりひとりの前に行き、頂いたお花を間に互いにお辞儀を。 右口輪の踊り手さんともいいタイミング。 唄は『旦那様は我等に下さる 御酒代を故郷(くに)の土産に 持てや我が連れ 持てや我が連れ』 花受けの唄が終了、一礼を。 最後に渡り拍子を叩いて一連の演舞が終了しました。 お宿に向けて、踊り手さんたちが一礼。 この日最初の演舞は無事終了しました。 今回の演舞は… ①渡り拍子→遠入羽→入羽→庭廻り(+唄切り/京で九貫の)→鹿の子2(此の庭・海の波中)→寄せ→引羽(かしわの番場)の鹿の子踊りを一庭と、②花受けの唄→渡り拍子、でした。 雨も小雨になりもう少しで止みそうな中での演舞でした。 本番用ではなく練習用の太鼓にビニールを張って臨んだ踊りだったので、太鼓の鳴りが良くなかったと仰ってました。 取り急ぎYouTubeのアカウントを開設し、この挨拶演舞をアップロードしています。 画像と稚拙な文章では上手く踊りを説明できませんので、画像は鮮明ではありませんが、是非ご覧になってみて下さい。 (※演舞の動画はコンパクトデジタルカメラで撮影、使用している画像はその動画からスクリーンショットで取り出したものです。) (2016年05月08日アップロードの動画を、解析度の高いものと差し替えました。) |
(※間違いがありましたら、ご指摘のほど宜しくお願い致します)
■柿内沢鹿踊 其の伍 御巡幸■ へ続く
#鹿踊り #ししおどり
こんにちは(^^)
今、動画編集に時間をとられ記事が進んでいませんが、もうしばらくお付き合い下さいネ。
動画の数だけ記事は続く予定です(^^)v
いろいろ詳しくご教授頂いても柿内沢さんの踊り構成は難しく、説明に苦労します(笑)
そこのところはどうか大目にみてやって欲しいところですが、間違いが多々あると思いますので遠慮なくご指摘下さいますようにお願いします!
コメントをありがとうございます