羚英的随想日記

好奇心と言う名のアンテナは常に作動中
PC版推奨
著作権は放棄していません
画像等の転載は要問合せ

■花巻へ 其の四 花巻まつり・パレード準備■

2016-09-29 12:55:13 | 風の吹くまま
9月10日(土)、午前中に鳥谷崎神社で奉納された金津流獅子躍の合同演舞を堪能したその足で、次なる目的地・鹿踊りパレードに参加する踊り組さんたちが準備のために集結するまなび学園の体育館に移動しました。

まだまだ時間が早いため、もちろんだーれも居ません(笑)
駐車場の入場整理をしていた係員の方にお聞きして、間違いなくここが準備会場だと確認し、時間がまだまだたっぷりあるので別棟の階段のところに腰掛けて、お昼のおにぎりをのんびり食べて時間をつぶしました。

独りでこうして知らない土地の知らない場所でのんびりおにぎりを食べている自分がちょっと楽しくて嬉しくて、このような時間は今まで持ったことがなかったので、もの凄く新鮮な感覚を覚えながらペットのお茶をお供にパクパク
もちろん、このあとに待ち遠しい嬉しい再会や出会いが待っているから、なおのことこの時間が楽しく思えたのです。


そうこうしていると、一番乗りのどこかの踊り組さんがご到着。
三々五々、踊り組さんたちが集まってくるんだなぁ~と思うとワクワクします!
なんてったって、20団体超・200名以上のシシがパレードに参加するのですから!うほほ~



 

待ち遠しい気持ちで過ごしていたところ、あっ、到着したようです。
この日(再び)お世話になる、住田町世田米の行山流山口派柿内沢鹿踊さんご一行です。 
今年5月の3年毎に行われる世田米・天照御祖神社式年祭で密着取材(?笑)をさせて頂いた柿内沢さんに、今回も無理言ってお世話になることに。
何しろまったく勝手の分からない初めての鹿踊りパレード、詳しいことも分らず、何処でどうやったらベストな観覧が出来そうなのかとしつこくお聞きしたところ、だったら一緒について来ればいいと仰って頂いて…^^;
その言葉、待っていました!

…ということで、この日は半纏もお借り出来ることに!
(半ば強引に、いえ、ほぼ強引に…笑)
ウルトラマンのなりきりスーツを着てその気になっていた幼少の頃の獅子丸のごとく、踊り組の半纏を羽織って保存会の一員にでもなった気分でいる私でございました…

中立の角鹿氏は私のスマホのバッテリーの心配もして、ご自分の予備の充電器も貸して下さいました。
はい、そうなんです、私はここぞ!と言うときにヘマやらかすんです。
ましてこの日はもうすでに気持ちが舞い上がっていて、平常心ではございませんでした~。
お心遣い、ありがとうございましたm(__)m

しかしまだまだ準備を始めるには時間に余裕があり、柿内沢さんも小休止の状態です。
到着している踊り組さんも未だまばらな状況。
で、ふと見ると、壁にササラを立てかけている踊り組さんを発見。
好奇心のアンテナがピピッと作動し、どこの団体さんか教えて頂きたくて、半纏姿のままそちらへいそいそと向かいました。





私が今まで見てきたササラと、ちょっと構造が違う感じがします。
あくまでも素人の見解ですが…^^;






5分割にした竹を安定させている木枠を立てると…こんな風に!
体に対して平行にササラの面を立てるのかと思ったら
垂直に立てるタイプでした。


で、こちらの踊り組さんはどちらの団体かと言うと、行山流都鳥鹿踊(ぎょうざんりゅう とどりししおどり)さん。
ミヤコドリではなくトドリと読む、岩手県奥州市胆沢区南都田の踊り組さんです。

お名前は以前から知っていましたが、キャパが無く鹿踊りを手広く知ることも出来ずにいて、名前のみぞ知るという団体さんでした。
6年前、鹿馬鹿氏から情報を頂き浅草で初めて金津流鶴羽衣鹿踊さんを観たときに、我々と時間差でニアミスした鹿馬鹿氏と同行されていた方が在京の都鳥さんの踊り手さんだったとのことで、その時に初めて知るに至りました。
■鶴羽衣鹿踊@浅草■

午前中に金津流丹内獅子躍さんのササラの準備を覗き見していたこともあり、ササラの根元に腰への当たりを和らげる緩衝の役目をする晒などを巻いていないのでその疑問を投げかけたところ、根元は腰の横の部分にくるのだということでした。
へ~なるほど、そうなんだぁ、ふむふむと何となく納得したつもりの私。

他団体の半纏を着てふらっといきなり現れて根掘り葉掘りと聞いてきくる変なおばさんにも、決して嫌な顔をせず丁寧に優しく説明して下さる若鹿さん。
ありがたいなぁと思いながら、自分の踊り組を知って欲しいという踊り手さん気持ちが伝わってきて、おばさんちょっと感動しました

後に、ベテランの踊り手さんと思しき方も声を掛けて下さり、いろいろとお話していたところ…。
『もしかして、川崎の?』 と。
『え?(確かに私は川崎在住ですが、でもなぜそれを?)』

この方は都鳥鹿踊さんの中立の方で、何と、私のブログを読んで下さっていたそうです!
私が羚英だと認識されたあと、すぐに掛けて下さった言葉がありました。

『指は大丈夫ですか?』

指摘頂いて気がつきましたが、すっかり痛みのことを忘れていたんです。
花巻入りが嬉しくて、βエンドルフィンが痛みを抑えてくれていたのかも知れません。
それにしても、初めてお会いする方にこんな優しい言葉を掛けて頂くなんて…結構この症状は辛いものがあるので、そのお心遣いが嬉しくて涙が出てきそうになりました。

私のブログにコメント入れようかどうしようかといつも悩んでおられたとのこと、確かにここのところコメントを頂くことはほぼありませんが(笑)、別のところで繋がっていることもありこのような状況かとも。
どうぞ遠慮せずお気軽にコメントを残して下さいね、お待ちしております!

また、都鳥さんの踊り手さんとは最近SNSでご縁があったのでその事をお話すると、複数の若手の方々がSNSやブログを通して踊り組の広報をされているとの事でした。
今の時代、こういったアイテムをPR活動に利用出来るので本当に便利ですね
後ほどわざわざSNSの“中の人”である踊り手さんを連れてご紹介に来て下さいました。
ありがとうございました。


あっちこっちと行ったり来たりフラフラしながら、この独特な雰囲気に高揚しつつも身の置き場に戸惑いながら、待ち人を待ちつつ、この極めて貴重な時間を過ごしました。

■花巻へ 其の伍 花巻まつり・パレード準備 つづき■につづく

#鹿踊り #ししおどり
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ■花巻へ 其の参 花巻まつり... | トップ | ■花巻へ 其の伍 花巻まつり... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m (nontan)
2016-10-01 08:59:15
初めまして!花巻祭りで行山流都鳥鹿踊中立した者です😅
やっぱり気になります「指の痛みはなじゅたべ(如何ですか)?」
おら(俺)達がしてやれるとしたら「鹿の唄声・太鼓音・ササラ動き」で痛みを気持ち的に癒やしてあげれたら❗️と思いますが良くなればいいですネ(^^)

等々この場に入って来てすまいますタ。おらみたいな者が果たすて良いのか大変恐縮で御座ります😅

さて、あの日おら達の所に来た訳は腰指し(ササラ)を観に来たのですネ、羚英さんを見て直感で声を掛けさせて頂きました。おらがブログを知ってから話をしたかった方だったのでとっても嬉しかった。つい初めて会った方にあまりにも嬉しくて以前から会っていたかの様なタメ口になってしまい本当にごめんなさい🙏
無礼歌詞
「天竺の 龍芽こまだにつまけして 我等のつまけは 御免なれよ 御免なれよ」
でも…鹿の話を聞く貴女を見て痛みを忘れ楽しそうにすている姿、なぁんかこっちが嬉しくなり感謝感謝で胸が熱くなりましたヨ👍

ところで、花巻祭り後日、行山流山口派柿内沢鹿踊の中立 角鹿さんへ📧連絡致しました。同世代の間柄、交流していきたいと思います(^^)

話が長くなるのでこの辺で、どうかお身体を留意されまして元気で頂き、またお会いしてもっともっと鹿話を聞きたいです😄

今日、岩手国体が始まります、開会式前で岩手の郷土芸能が行われる様ですヨ、観に行きたァ〜い\(^o^)/ でも、農作業があるんだべさ_| ̄|○

✋では、今後とも宜しくお願い致しますm(_ _)m
※当保存会公式ブログ・Twitter等で情報発信すてるので見て遠慮なくコメントを頂けると大変有り難いです。

追伸
11/27(日)全日本獅子舞フェスティバル白岡で是非再会すたいですネ✌️️
訛りを許すてチョンマゲェ😁(笑)
返信する
いらっしゃいませ(^・^) (羚英)
2016-10-02 13:47:11
nontan様

こんにちは(^^)
拙ブログへおいで下さり、ありがとうございます!

先日はいろいろとお話をお聞かせ頂きありがとうございましたm(__)m
あの時はササラにひかれて…もありますが、せっかく時間があるのだから他の踊り組さんのことも知りたいなぁという好奇心で回りを見渡して、私の視線の奥におられた都鳥さんにロックオン→フラフラと引き寄せられてお邪魔してしまった次第です(*^_^*)
これも何かのご縁でしょうか。

それにしてもここを読んでいて下さったとは…、あの時は嬉しくて興奮していてちゃんとお礼もお伝えしていませんでした^^; 改めまして、こんな気まぐれなブログを覗いて下さってありがとうございます!
私こそ初対面にも関わらず、鹿踊りの人(踊り手さんも、関係者の方も、マニアの方も)となるとまるで旧知の友達のように勝手に捉えてしまうので、馴れ馴れしくしてすみませんでした
それにしても都鳥さんの皆さんも気さくな方ばかりですネ、中立のnontanさんのお人柄ゆえではと感じましたし、また、わけすたづが積極的に踊り組を盛りたてておられていてそれがまた素晴らしいなと思いました

しかしながら、あの準備会場の雰囲気、たまりませんね~!
知っている踊り組さんや踊り手さんがあれだけ同時に集まることでさえ私にとっては信じられないぐらいなのに、未知の団体さんもウジャウジャ!時間が…体が足りません(笑)
都鳥さんともこうしてお知り合いになれましたし、また来年行けるかなぁ…また行きたいなぁと思います。

柿内沢さんにご連絡されたんですか、それはそれは
角鹿氏も中立として後進が習い終えていない踊りの伝承・指導に、またほぼ孤軍奮闘状態で踊り組としての対外的な広報活動にと、日々超多忙の中努めておられます。
鹿踊りが結んだ繋がりがさらなる実を結びますように、私もお祈りしています!

手の心配をして下さってありがとうございます。
こいづばりは、なじょにもなんねぇのっしゃ(仙台・名取弁で…笑)
痛みは強さや場所が変わったりと予測が付かず困りますが、これから特に痛みが増す寒い季節が来ますので、ほどほどに遣り過ごしたいと思います(^^)v

都鳥さんの地元のあたりをネットで覗いてみました。
奥州街道の西側に屋敷林が点在する広い地域が広がっているのは知りませんでした~。
(私の親戚宅あたりは小さい盆地なのでありませんが、宮城では屋敷林をいぐね(居久根)といいます。)
今日はそちらはお天気がいいようで稲刈り日和ですね!

11月の埼玉の公演でまたお会い出来るといいですね
寒い季節もすぐそこです、どうぞみなさまご自愛下さい。

コメントをありがとうございます
返信する

コメントを投稿