黒沢永紀オフィシャルブログ(旧・廃墟徒然草)

産業遺産と建築、廃墟、時空旅行、都市のほころびや不思議な景観、ノスタルジックな街角など、歴史的“感考”地を読み解く

長崎さるく #21 夜の丸山遊郭跡

2009-07-12 08:48:45 | 長崎さるく
シリーズ長崎さるくはまだまだ続きます。
今回は以前にもアップした丸山遊郭跡の夜バージョンです。



第二次大戦の出征の際に、この神社へお参りした兵士が
全て帰還したことから「身代わり天神」と呼ばれる、
梅園天満宮。→Mapion
昼間は真っ白な鳥居が奇麗なこじんまりとした神社ですが、
夜はブルーのライトアップで少し怖め。



以前の記事でもアップした(その記事の上から3番目)
当時の建物が残る一角。
長崎ぶらぶら節とかかれた提灯風のライトが、
路地を柔らかく照らします。



昼間丸山を訪れるたびに気になっていたお店。
「PSYBAR SPACE おん」→Mapion
それは遊郭に隣接するちょっとした高台にあります。
表札まででていて、一見どう見ても民家ですが、
ちゃんとしたバーです。



元々は漢方の仕事で一儲けした人が、
別荘として建てた建物だそうです。
丸山花街を高台から一望できるロケーションに別荘を建てるとは、
よっぽど花街が好きな人だったんでしょうか。
Mapionをご覧になるとすぐ北に、
「にしき荘別館」とあるのがお分かりかと思いますが、
別荘の後はこのにしき荘の本館として、
使われていたようです。



メニューの表紙を飾る、思案橋からの行き方。
思案橋から路地に入り、カステラの福砂屋本店を越えて、
階段を登るとお店、という順番ですね。





CYBERにかけたPSYBAR、
旅館時代の内装をそのまま残しながら、
和と洋をちゃんぽんした店内と、
極めて80年代っぽいお店のコンセプトはさておき、
丸山花街を眼下に見下ろす和室で飲むお酒、
というシチュエーションは、
一度訪れてみる価値はあるかもしれません。

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