ルージュ・ダリア

どうでもいい日常の記録

彼岸花の餅

2017-10-02 12:28:36 | 植物・花
今日は曇り空@北関東。気温は上がらず24℃ほど。
昼間はまだいいけれど、夜の気温がとても低い。
一昨日は13℃で、昨日は16℃。
寒いぞよw

白花曼珠沙華の中に、いきなり現れた一本の赤い曼珠沙華。


拝見しているブログに、これとは逆のケースの記事が出た。
赤の八重咲き曼珠沙華の中に、いきなり白花が出たとある。
植物の起こす奇跡とも言える現象ってあるんだなぁ。

曼珠沙華。彼岸花の異称。

彼岸花の花を見ると、いつも思い出すことがある。
彼岸花から作られたお餅。
彼岸花に毒(アルカロイド性)があるのは知られているが、
この毒は水溶性なので、水にさらすことで毒が抜ける。
球根を砕いて水にさらせば、澱粉は不溶性なので、
毒の抜けた澱粉が残る。
その澱粉で「餅」を作ったという。

自分でブログを始める前に、他の方のブログで、
「彼岸花の食用」ということが話題になり、自分の記憶からコメントしたことがある。

それは、昔々(40年以上前?)新聞のエッセイ欄に
昔(戦前?大正?それ以前?)彼岸花の澱粉で餅を作り、
老婆が売りに来たとの思い出が書かれたものがあった。
書かれた方が誰なのか全く記憶にないが、新聞のエッセイ欄に
載るのだから、それなりに著名な方だったんだろう。

その文には食べられるようにするには、すりつぶして木綿の袋に入れ、
谷川の水にそれなりの期間晒すとあった。
餅の名前も「しれいもち」と呼んだとあった。
「しれいもち」死霊餅なんだろうか?
今でも、記憶の片隅に引っかかっている記事。

気になって検索したら「しれい」とは高知県での呼び名とのこと。
かなりの量の、彼岸花を食用にしたとの記事が出て来て、現代でも
お餅を作って試食したとの記事も見つかった。
結構美味しいらしいw

現代の人の感覚からしたら、毒のあるものを食べるなんて、
論外のことだろうけれど、食べるもののない時代には、
どんなもの、例え毒があっても処理すればなんとかなるものは
食べて当然なんだろうな。
現代だって、美食と称して「怪しげw」なものを食べる人もいるしw

彼岸花について詳しい記事。
「植物の文化誌」
こちらの「ヒガンバナの民俗・文化誌」

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