週刊現代7月9日号は、『今週の遺言』の最終回だった。
巨泉さん。
その最終回の原稿さえ、
病院のベッドにつめた、奥さんと弟さんの二人の助けを得て、やっと提出したのだそうだ。
中の文章にあった。
気分転換に、病院の外に散歩に出、
外気に当たっただけで、
高熱を出してしまうのだ、と。
つまり、あの巨泉さんが、
あの競馬とゴルフの好きな巨泉さんが、
178cmの体が40kg以下の体になって、
病院のベットに、横たえているしかなくなってしまったなんて!
「これでは、生きているとは思えない。」と嘆く巨泉さんに、
弟さんは、
『日本では、安楽死は認められていないから。」
と、言ったそうだ。
その、ベットの上から、必死に「これだけは」と呼びかけている。
安倍総理の野望は恐ろしいものだ。
選挙民をなめている安倍晋三に一泡吹かせてください。
7月の参院選挙、野党に投票してください。
最後のお願いです。
と。
自民と公明党に、絶対3分の2の議席を与えてはならないのだと。
野党に、いろいろ欠点や頼りなさ、不備は多々あり、
それに対する批判はあろうが、
今度の参院選は、野党に投票してくれ、と。
この頃の政権与党。
野合だ、共産主義がどうのと、盛んに野党共闘を批判する。
かしましい
連日のテレビ、「自民党!」放送は、放送法に抵触しないのか?
公職選挙法違反ではないのか?
もし、今度の参院選で与党が3分の2を確保するようなことが起こったら、
それは、本当に、日本の民主主義が死ぬ日だ。
どうやって、
立法の府で、対等に意見をたたかわせることができるというのだ。
与党が決めた政策の、ただの「説明国会」「承認国会」になってしまう。
以前しばしば、「ねじれ国会が、決められない政治の元凶」と言われていたが、
それでは、この「偏り(かたより)国会」は、異常ではないのか。
決められれば良い、というものではないはず。
最近の国会中継。
野党が何を質問しようと、
言わせてはやるよ。時間内なら。
とりあえず聞くし、答えられることには答えましょう。
だが、時間が来たら、「はい。お終い。」・・・。
質問へのはぐらかしと、論理のすり替えとで押し通し、
論議がつくされた、と言い、
話し合いは十分になされた、と言って、
結果がわかりきった多数決の裁決
あの、ちょっと下を向いた傲岸不遜のほほえみ。
一体、何様かとおもう。
一体、誰のおかげで政治家をやっていられると思っているだろう。
「みなさん、よろしいのですか?あの暗い時代に戻っても?」
微笑みながら、選挙応援の車上から、
こんな脅しを堂々とやってのける日本のリーダー、
私は、初めて見た。
何と言われようが、
「政権与党に3分の2の議席を与えない。」の一点に絞って
なんとしても、巨泉さんの『遺言』を果たしてあげたい。