26日以前から、もう組閣の情報が流れていく。
つくづく、この国は大企業と組織票を持つ団体のもの、
株価が上がることが何よりも大事と考えるお金持ちの人たちのもの
ということが、分かった。
自民を飛び出し、何かやってくれるかと期待した民主党は、
「やらせてみたが、やっぱり党内で空中分解、自爆解散だしちゃったね。」と片付けられ
卒原発、反増税、反TPPを掲げた庶民の味方、未来の党は
「だから、ポピュリズムはダメなんだ。」と決めつけられてしまった。
衆院選で自民が圧勝したその日に、敏感な市場は瞬く間に円安になり、株高になった。
だが、これで中小、零細企業は救われるのか?
輸出関連企業だけは一息つけるかもしれない。
しかし、「給料が上がれば、景気は上昇する」という説、どこの世界の話かと思う。
民主だろうが、自民が返り咲こうが、
町の小さな店には、何の変化もない。相変わらずパッとしないままだ。
車社会になり、町を人が歩かなくなった頃に、もうとっくに取り残されている。
前からそうではないかと思ってきたが、個人の物事は政治では動かない。
動くのは、お金持ちの「個人問題」だけだ。
貧しい庶民は、曾野綾子氏が言うように、
個人各々が、政府など当てにせず、
自分の出来ることをせっせせっせとやるしかないのだろう。
パティシェは言う。
政治家は官僚の天下り問題、公務員の定数を減らす等の案は、
積極的とは言えなくとも、手をつける。
しかし、自分の身を切る『議員定数の削減』や『一票の格差』は、結局棚上げ。
立法府が、かくの如き「我が身大事」の、支持者の顔色ばかりを見ている者の集団ならば、
そして今回、圧倒的多数を占めた政党は、自分の思う通りの政治を行うことははっきりしており、
それは可能だ。
しかし、民主党の失敗に学んだ、「希望を政策にしない」政治とやらに期待しよう。
お手並み拝見、と。
話は変わるが、内部被爆をしているかもしれないと言った友の母上様の話。、
友と自分とのやり取りを、「そんな恐い話、おやめなさい」とおっしゃった。
自分たちの手の届かないところで進んでいる政治や、領土問題。果てはエネルギー問題まで、
「昔から私ども(庶民)が何か言って、変わることなどなかったですよ。」と、言葉少なに語る。
これがかの戦争を切り抜けてきた、82歳の母上様のご意見だ。
頭脳明晰でそつのない夫が残していってくれた、老人施設での生活。
自分の子も孫もひ孫も、自分のそばにいてくれる。
これ以上何を望もうというのか。
実際、自分の去ったあと、子や孫やひ孫の未来に何があっても
過去の自分がそうだったように、なるようにしかならない。
そういう母上様は、子と孫に促され、施設の送り迎えまでされたので、
衆院選の一票を投じた。
誰に、どの党に入れたのか、自分は知らない。お聞きする勇気(?)もなかった。
とりあえず、復興と経済対策を急がなければならないのは、確かだ。