るぅあんのブログ”晴れが好き!”

店情報『aboutRouen』に続く、日々の雑感をつづっています。スウイーツの情報などの交流の場にしたいと思っています。

「戦争のできる国」を目指していないか?

2014年02月01日 | 日記


受験の日本史しか、勉強してこなかった自分。
学校の歴史は、古代から江戸時代までは詳しく、丁寧に、教えてもらった気がする。

ところが、明治以後、特に太平洋戦争(大東亜戦争)となると、
きちんと教わった記憶がない。

けれども、
最近の日本の動きは、かの「戦争前夜のようだ」、と、
「特定秘密法案」などで、
国会周辺に集まってデモする人たちが、心配している。

29日の参議院国会中継では、
「集団的自衛権」が議題になっていた。

ちょうどそのころ、
古市憲寿氏の
『誰も戦争を教えてくれなかった』を、読み終わっていた。

そして、同時進行で、ジョン・ダウアー氏の
『敗北を抱きしめて』を。
続けて、孫崎享氏の
『戦後史の正体』を。

すると、切れ切れの知識が一本につながった。、
もやもやしていた頭の霧が、すうーっと晴れていくような、
「そうだったのか」と、いろいろな事柄の関係性がはっきりしてきた。

例えば、安倍首相の祖父、『昭和の妖怪』と言われた岸信介元首相のこと。
よく知りもしないで、そのまま『妖怪』だと思ってきた。
アメリカの言うなりに、安保条約を結んだ人、と思っていた。

しかし、そんな単純ではなかった。
(その逆かもしれないのだった。)
『戦後史の・・・』では、
アメリカの言うとおりに動かないので、
”下ろされた人”になっている。

『敗北を・・・』によると、その岸元首相は、
東京裁判の
『A級戦犯』容疑者として、巣鴨刑務所に拘禁されていたとし、
”岸は、
明敏かつ悪辣な官僚で、
傀儡国家満洲国で経済界の帝王として君臨し、
何千、何万という中国人を強制労働させ、
奴隷のようにこき使ったことなど、多くの責任を問われていた
。”
とある。

しかし、朝鮮戦争が起きて、
アメリカにその経済的手腕を買われ、
釈放された。

いわば、アメリカに救われた人。

だが、首相になると、
『戦後史の・・・』によれば、安保条約と行政協定(→地位協定)の改定に全力で奮闘し、
「駐留米軍の最大限の撤退」を求めていた、のだという。

岸のこの動きは、アメリカの国益に合わなくなったので、
CIAお得意の手法(反政府デモ)のひとつによって、退陣させられた、という。
かの「安保闘争」だ。

歴代の自民党首相は、皆『新米派』かと思っていたら、
そうでもない人が、少なくなくいるのだった。
そしてその少なくない『自立派』は、
巧妙に仕組まれたアメリカの追い落とし作戦で、
政治の舞台から下ろされていった。
田中角栄元首相もその一人だった。

何がどうあれ、
日本は、戦争に負けたのだから、
日本は『日米安全条約』に縛られる。
どんな政権ができようと、
アメリカが本気になれば、
日本の政権なんてつぶすことができる
首相の首など、どうとでもすげ替えることができるは、本当らしい。

祖父の岸元首相は最後『自立派』になろうとした。
いま、集団的自衛権、積極的平和主義、辺野古への基地移転などを口にする、
孫の安倍首相は、ちゃきちゃきの『対米追随派』に見える。
それどころか、愛国心を育てようと道徳教育に熱心だ。

どうなのか?
お祖父さんのようにはなるまいと、
日本は、アメリカと一緒に「戦争をする国」になろうとしているのか。


コメント (3)
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