最近読んだコラムの中で久保建英がレアルマドリードに移籍した場合、どのポジションでも通用するという記事があった。これはなかなか噴飯ものである。前節のバレンシア戦で３試合ぶりのスタメンで、アシストを決めたがこれは久々の結果である。
アジアカップ出場もあったが、２０２４年に入ってからのゴールは２月１８日のマジョルカ戦のみ。アシストは５月１６日のバレンシア戦のみ。つまり１ゴール１アシストだけである。アジアカップから戻ってきてトップフォームを失い、シーズン前半のラリーガの月間MVPを受賞したことがウソのような失速である。
さして最近はレアルソシエダでも先発させてもらえない。途中加入のベッカーの活躍の影響を受けているわけだが、レアルマドリードに行けばベッカーどころではない。もっとレベルの高い競争があるわけで、ベッカー程度の選手にポジションを取られているようでは、レアルマドリードで通用するわけがない。
久保はレアルソシエダにいれば自分のコンデイションにもよるだろうが、ポジションはほぼ安泰だし地元での人気も高い。居心地がいいわけだ。そんな久保が厳しい競争があるレアルマドリードのようなビッグクラブに行くとは思えない。
似たようなケースでPSGのイガンインがいる。ＰＳＧでの今季は２ゴール、３アシスト。先発は３月以降は少ないが、２試合ごとには先発している。PSGのようなビッグクラブではこれで仕方がないとするか、もっと高みを目指して毎試合先発できるクラブに移籍を目指すか。久保はあと２シーズンくらいはレアルソシエダに残り、フルシーズンで活躍できる選手にレベルアップするべきだろう。
あごひげが似合わない久保君。
