風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

秋のフランチョコラート

2011-11-29 | グルメ・レシピ
この時期、実家には柿、柚子、リンゴなどおいしそうな果物がたくさん!


これらの果物で作った干し柿(by 父)と柚子寒(by 母)。
 
いつもカビが生えてしまう干し柿・・・今年は上手く出来るのか?!

いきなりですが、ここでワンポイントイタリア語講座
柿は、イタリア語でも『Cachi(カキ)』といいます。
でも柿が1つ(=単数)の場合は、『Caco(カコ)』となってしまうんです。。。
これは、イタリア語では名詞の語尾が「単数名詞は-a、-o、複数名詞では-e、-i となる」というルールがあるため(例外あり)。
カキは「-i」で終わるので、”勝手に”複数名詞だと思い込んだイタリア人が、”勝手に”語尾を変えてしまったんですね。
カコ、かぁ。ん~、かなり違和感。。。
ちなみにスペイン語では、1個の柿は『Caqui』で、複数だと-Sがついて『Caquis』。日本人の私としてはこちらの方がスッキリします。


さて、秋の味覚には全く関係なく・・・私が作ったのは『フランチョコラート ペペロンチーノ』(Fran Cioccolato Peperoncino)。
友人Aちゃんの家で鍋パーティをすることになり、食後のドルチェ用に持参しました。
このピリリと辛いフランチョコラートは、去年のエルバ島のリストランテでも人気のあった一品です。
作り方はとっても簡単! カロリー高めですが、ぜひお試し下さい~。

~フランチョコラート ペペロンチーノ~

材料 (アルミカップ15個分)
   ・チョコレート(カカオ70%以上がおススメ) 300g
   ・バター 300g
   ・全卵  9個
   ・卵黄  6個
   ・砂糖  120~150g
   ・小麦粉 150g
   ・ペペロンチーノ粉末 大さじすり切り1(好みで調整)

作り方
   ① 砂糖、小麦粉、ペペロンチーノを合わせておく。
   ② チョコとバターを溶かす。(常温または電子レンジ)
   ③ 全卵+卵黄に②を加える。
   ④ ①を加えて混ぜる。
   ⑤ アルミカップに生地を流す。
   ⑥ 200℃のオーブンで2,3分焼く。
     表面が焼けて固まってきたな、と思ったらオーブンから取り出す。
   ⑦ カップを裏返して、フランチョコラートを皿にあける。(スポッと抜けるはず)

注意点 ・ペペロンチーノは必ず粉と一緒に混ぜておくこと!
    ・アルミカップの内側は、事前にスプレーオイルorバターを塗り、小麦粉を軽く振っておく。
    ・⑥は業務用オーブンでの目安。家庭用だと少し時間がかかるかも。
    ※作り方は簡単でも、オーブンから出すタイミングがかなり難しい!! 


⑤の工程。
横着して家にあったマフィンカップを使ってしまいました。
内側にオイルも粉も振らなかったから、カップからうまくはがれずグチャグチャに・・・

 
(右)通常はこんな感じ。スプーンで割ると中からチョコがトローリ。
(左)今回の失敗バージョンです。うぅっ、ごめんなさい・・・

これまで料理ネタをいろいろ書きましたが、レシピを載せたのは今回が初めて。
Rombinoの記念すべき第一弾!です
これを機に、イタリアンドルチェやトスカーナ料理、Yoppaさんの”海の男の豪快料理”などなど、アップしていけたらいいなぁと思っています。
レシピ第二弾をお楽しみに!(いつになるかわかりませんが・・・


<おまけフォト>
 
おいしい鍋物とおしゃべりを満喫した帰り道、恵比須のイルミネーションがと~ってもステキでした。(友情出演:Aちゃん、Mちゃん)


日本でのんびり

2011-11-16 | 日本
それはイタリア出発数日前のこと。携帯電話にアリタリア航空から電話がかかってきました。
「11月×日ご搭乗のRombino様ですか?」「はい。そうですけど?」
う~ん、なぜにアリタリアから・・・? “あ、もしかして(前々回の)ブログに書いた記事についてのクレームか?!”と一瞬思ったもののブログを読んでいるはずもなく、よくよく内容を聞いてみると、当日のローマ→成田便の出発が1時間半遅れる、とのお知らせでした。
それでわざわざ電話してきてくれたの?搭乗者一人ひとりに??
よくストもやるし、まして1時間や2時間の遅れなんて乗客からしたら当たり前くらいに思っているアリタリア航空の予想外の対応。
いやぁ~、びっくりしました。サービス向上強化期間なのでしょうか?
アリタリアのこの行為に、思わず「Grazie Mille!! Lei e’ molto Gentile!!!」(と~ってもご親切に、どうもありがとうございますっ!)と頭を下げつつ言ってしまった私でした。
※実際はさらに1時間遅れたんですけどね。
ローマ空港で5時間近く待ったものの、今回は機内でも乗務員の対応に不快な思いをすることなく、良い気分のまま日本に到着したのでした。
いろいろなウワサを耳にするアリタリアですが、良いサービスをぜひ継続して欲しいものです。


さて、ちょうど一年振りの日本。
家族や友人たちと久々に再会したり、ほぼ毎日のように出歩いては日本滞在を満喫中です

 実家に咲く皇帝ダリア

今は、親にとっておいてもらった震災後一ヶ月分の新聞を、遅ればせながら読んでいるところ。
イタリアで断片的にしか情報が入ってこなかった津波被害状況、原発の状況、人々の暮らし・・・まだ半分も読み終えていませんが、既にティッシュペーパーひと箱使い切ってしまいました。。。
現在も節電ムードが続いているとのことですが、夜の街は想像していたより明るくて、震災前と変わった印象はありませんでした。
先日乗った都内某私鉄では、11月だというのに冷房が入っていて驚きました。
通勤時間帯でもない日中、気温20℃で冷房??(私は寒かったですよ~、運転士さんっ) 日本の過剰サービスの1つでしょう。

”停電時、これで乗り切る”という記事を発見。
炊飯器の代わりに鍋(ガスコンロ)を使いましょう、とか、湯たんぽや携帯カイロの利用、厚着で寒さ対策、掃除機の代わりにワイパータイプのシート、洗濯は回数を減らしての効率的に・・・などなど。
あれ、でもこれ、どれも私の普段のイタリア生活そのままじゃないですか!
オイルヒーターをつけても大して暖まらない家では防寒対策は当たり前、夜は必要最小限の照明だけ点けているのでいつも薄暗い感じです。
別に不便だと感じたことはありません。だってヨーロッパの文化ですから。
・・・と、「それってあなたたちの家だけなんじゃないの?」と母のひと言。
そうかぁ、ただ単にウチの経済状況のせいだったのかも 

オリーブ畑へ

2011-11-03 | 生活全般
フランスに隣接するリグリア州では今、連日の大雨で大きな被害が出ていて、土砂崩れや、車やバイクが濁流に流されていく映像が、毎日のようニュースで映し出されています。
フィレンツェでは1966年に大雨でアルノ川が氾濫するという災害があり、町なかではその水かさが5mにも達したところがあったそうです。

そんなフィレンツェ、ここ数日は穏やかな天気が続いています。
よく晴れた帰国前の週末、ドライブ(スクーターですが・・・)がてら出かけたのは、フィレンツェにほど近いQuarrata地区にあるアグリツーリズモ 『A'Santi』
この春に物産展で知り合った、オリーブオイル生産農家です。



娘のカテリーナさんと一緒に、家の裏山を上がっていくと・・・


700本以上のオリーブの木が植わる約5ヘクタールの畑で、今年の初絞りオリーブオイル用の収穫をしているところでした。
家族総出の作業。一番忙しい時期に、お邪魔してしまいました(^^;)


木の下に布を敷いて、そこに実を落としていきます。
一枝一枝、手作業で大変そう。。。


集めた実がケース一杯に。
今年は例年に比べて、実が小ぶりだそうですが、ここから美味しいオリーブオイルが出来るんですねぇ~。
新物が出るのは11月中旬。ちょうど日本にいるから、味見できないのが残念。。。


“A'Santi”の自家製オリーブオイルと、オリーブオイルクッキー。
デザインもかわいいアルミのボトルは、オイルの質を長期間保つことができます。
クッキーは卵・添加物不使用で、賞味期間は半年。


アグリツーリズモだから宿泊も可能。オイルテイスティングもできます。
来年のオリーブ収穫を手伝ってくれる人大歓迎!!だそうです。
「バイト料は出せないけれど、オリーブオイルをプレゼント。トスカーナの自然の中で農業体験、ご興味あるかたはぜひご連絡ください~!」(←By カテリーナ)