風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

チョコよりガス代

2012-02-12 | 生活全般
各地で大雪被害が相次いでいるイタリア。
フィレンツェも相変わらず氷点下の日が続いているけれど、雪が積もっていないだけまだいいのかも。
そんな中、来ました~、冬のガス代請求!


11月中旬~1月中旬の2か月間で、472ユーロ(約48000円)、、、
ガス式のオイルヒーターを使っているから覚悟はしていたけれど、予想以上に高かったぁ 朝と夜しかつけていなかったのに。
これに電気と水道代が加わって、冬の光熱費はホントに大出費です。

日曜日の今日は、事務仕事も日本語レッスンもない休息日。
家でのーんびりしたいところですが、とにかく家の中が寒い!!
ヒーターを点けていても全然暖まらないのは、高い天井のせい??
各部屋の木枠の窓からも、ヒュルヒュルすきま風が入っている気が・・・
読書もパソコン作業もままならず、こんな時は暖かいカフェに避難!と思いチェントロへ出てみると、レプブリカ広場で何やらイベントが...

漂う甘~い匂い。これはもしや?


チョコレートフェアが開催されていました♪

そういえばもうすぐバレンタインデーでしたね。
バレンタインデー=チョコ、って日本特有の商業的イベントかと思っていたけれど、イタリアでもチョコレート屋がアピールし始めたのでしょうか?

そもそもバレンタインデーは、イタリアの”聖・バレンティーノ”に由来します。
兵士の恋愛が禁止されていたローマ皇帝クラウディウスの時代、彼らの恋愛を奨励したバレンティーノ司教が2月14日に処刑されました。
その死を悼んで、司教を偲ぶ日、というのがこのバレンタインデー。
イタリアでは”Festa degli innamorati(フェスタ・デッリ・インナモラーティ)”(恋人たちの日)と言われて、夫婦や恋人たちがディナーに出かけたり、ちょっとしたプレゼントを贈り合ったりします。(贈り物は、花や本、という話をよく聞きます)
Yoppaさんに「最近はチョコを贈るようにもなったのか?」と聞いたら、「興味ないから知らない」だそうです。。。



ワッフルに、このトロトロのチョコをかけてくれます。


イタリア北部の伝統チョコレート菓子、サラミチョコ。


電卓や携帯電話のチョコもあれば、、、


こんな本格的なものも!


日本に入ると3倍くらいの値段がつきそう?!

卒業旅行シーズンなのか、若い日本人女性のグループがたくさん。
このイベントに遭遇(?)して、大喜びだろうなぁ。
そういえば私も日本にいた頃、バレンタインデー時期にデパートで開催されるチョコレートフェアに行っては、4粒入り1200円とかいう輸入物のチョコを、「いつもがんばっている自分へ、年に一度のご褒美♪」なんていって買っていましたっけ。


チョコ好きなYoppaさんに何かお土産を、と思ったけれど、いろいろありすぎて目移り。
目移りしすぎて結局何も買えず、近所のCOOPで”Ciobar(チョバール)”を買って帰りました。


マグカップに125mlの牛乳とチョコ粉末を混ぜ入れて電子レンジへ。
チョコがモコモコっともりあがってきたら取り出し。
トロ~っとおいしいチョコラータ・カルダ(ホットチョコレート)が、1.2ユーロで5回楽しめます!

次回のガス代請求(冬の第二弾)に備えて節約、節約、、、ということで。
(でも広場でたくさん試食をして来たことは、Yoppaさんにはナイショ


アルトゥージ、日本でも有名に!?

2012-02-03 | 生活全般
寒い寒い。。。と思っていたら、今週に入って雪が降りました。


夕方からチラチラ舞い始めた雪は、降ったりやんだりを繰り返して、翌朝は地面がうっすらと白くなった程度。
去年のように大降りにならなくて良かった。。。


郊外の丘の上の方はかなり積もったようですが、家の周りはこんな感じ。

ここ数日もずっと氷点下で腹巻&カイロは必需品。
去年日本で買ってきたユニクロのロングダウンジャケットが予想以上に活躍してくれていて助かっています!


さて話は変わって...
先日、日本にいる友達のMちゃんから「テレビでアルトゥージのことが紹介されているよ!」と連絡がありました。
イタリアで”アルトゥージ”と言えば、ほとんどの人が「あぁ、料理本を書いたペッレグリーノ・アルトゥージね」と答えます。


この方です。

このペッレグリーノさんが1891年に出版したのは『料理の科学と美食の技法(原題:La Scienza di Cucina e l'Arte di Mangiare Bene)』という本。
トスカーナとエミリアロマーニャ地方を中心にイタリア中の料理が集められていて、前菜からドルチェまで790のレシピが書かれています。
イタリア料理のバイブルとして、どの家庭にも一冊は置いてある、といわれています。


私のも合わせて、家にはなんと5冊もあります。
内容は全て同じなんですけどねー


一番古いものだと、印刷が1908年となっています。
Yoppaさんのひいおばあちゃんから受け継がれているものかなぁ?

現在はペッレグリーノから数えて5代目にあたるリッチャルド氏が、『Artusi&C s.a.s』(所在地:フィレンツェ)の代表としてアルトゥージの名前と歴史を守っています。

ところで、なぜMちゃんが連絡をくれたのか?
それは、私がリッチャルドさんと知り合いで、時々仕事のお手伝いをしているから。
・・・と書くととってもおこがましいので・・・、”知り合いの一人に入れていただいている”にします。ハイ。


リッチャルド・アルトゥージ。
ペッレグリーノさんは未婚で跡継ぎがいなかったので、彼の従姉妹(?)の家系が後を継いでいるそうです。

実はYoppaさん、このリッチャルドさんとは若い頃からの友達(遊び仲間?)なんだとか。
ん~、どこでどうつながって知り合いになったんだろう・・・。人の出会いはフシギなものです。
(あ、Yoppaさん、特に深い意味はないんですよ~


『Artusi&C s.a.s』では、ワイン、オリーブオイル、各種サルサ(ソース)、ドルチェなど扱っています。

この他、レシピ本を基にしたケータリング(出張料理)や料理教室なども開催。
フィレンツェのオフィスでは、商品の試食会も行っています。
日本語サイトは作成中ですが、問合せは『Artusi』のサイトから日本語で入力OKとのことです。→こちら


そうそう、日本で放映された番組というのは、速水もこみちが旅人となってイタリア各地を回りながら、ペッレグリーノ・アルトゥージが愛したイタリアの味や食文化、伝統などを堪能していくという内容だったようです。
実際に見ていないので詳しくはわかりませんが・・・。
この話をリッチャルド氏にしたところ、「僕には何の連絡もなかったよ・・・」とちょっぴりスネていました(笑)
(もちろんテレビで紹介されたことは喜んでいましたけど。)
もこみちさん、今度またイタリアに来ることがありましたら、ぜひぜひフィレンツェの『Artusi』にお立ち寄り下さいませ~。


『Artusi&C s.a.s』
 Via Francesco Valori 6/r 50132 Firenze (FI)
 Tel. +39 055 577855
 www.artusi.net(日本語ページ近日公開予定)