イタリア２年目の夏は・・・

今年もやってきました、エルバ島！



もう来ることはないだろう。と昨年は思っていたのですが・・・。
この海と空を見ると、「来て良かったかも～」なんて思ってしまうから、やっぱり単純(^^;)

さて、今年はYoppaさんが一足先にエルバに来ていたので、私一人でフィレンツェから移動してきました。

フィレンツェからエルバ島（ポルトフェッライオ）への行き方は下記。

＜バス＞
フィレンツェ→ピオンビーノ（Piombino）港　直行2.5時間　1日2便　SITAバス

＜電車＞
フィレンツェ駅→（Campiglia Marittima駅乗換）→Piombino Marittima駅（港内）約2.5～3時間　鉄道fs
※Piombino Marittima駅からフェリー乗り場まで80m
※1日数本、乗換ナシの直行も出ています。

＜フェリー＞
ピオンビーノ→エルバ島・ポルトフェッライオ（Portoferraio）　1時間　Moby line／Toremar

「エルバに遊びに行きたいけど、どうやっていくの？」「一人で行くのはちょっと不安～」という友人達に、大丈夫、簡単だよ～なんて言っていたのに、今回自分がアタフタする羽目になってしまいました。。。　↓↓


朝7:28、フィレンツェSMN駅発のローカル電車に乗車。
この電車は港内にあるPiombino Marittima駅まで乗換なし！

・・のはずが、

何とストライキに遭ってリボルノ駅に足止め。せっかく早起きして直行に乗ったのに～。
電車、バス、飛行機と、なぜイタリアはこんなにストが多いのでしょうか・・・。

やっと動き出した後続の電車に乗車してCampiglia Marittima駅下車。
通常ならCampiglia Marittima駅からPiombino Marittima駅まで行かれる路線が、ストのため運休。
代わりにプルマン（シャトルバス）が待っていました。
もちろん無料。これでバス代とられていたら切れていたところ。

ようやくピオンビーノ港に到着。
ストでどうなることかと思ったけれど、予定より2時間遅れただけで済みました。


フェリーはMoby line、Toremar、Blunavyの3社。
M社、T社は1時間に1本出ているので便利。Toremarの方が料金が安い分フェリーが古めですが、1時間足らずの旅なので問題なし。


8ヶ月振り、エルバのポルトフェッライオ港。

そして向かったのは、昨年、ひと夏を過ごしたリストランテ『Le Viste』。


店もビーチも夕日も、何だかんだ言ってもやっぱり懐かしいものです。

前年とは違って、夏の間リストランテで働くのはYoppaさんだけ。
「rombinoも同行すること」という彼の意向により来てはみたものの、現在のところ仕事はなし。。。
”優雅にバカンスを楽しむマダム”になれる性格でもないので、とても4ヶ月も持つとは思えず焦りは募ります。
どんな夏を過ごすことになるのか、楽しみでもあり不安でもあり。。。

P.S.
リストランテ『Le Viste』は9月上旬まで営業予定です。
エルバ島に来られる予定の方、ぜひ遊びに来て下さい！
特典：入店時に「Rombinoのブログを見た」と言うとワインサービス！！　・・・かな？
リストランテの公式サイトはこちら

日本からの荷物は届けてくれない？！

今週の月曜、Yoppaさん＆サケ（犬）はエルバ島に発ちました。
私はフィレンツェでいくつか雑用があったので、居残って一人暮らしを満喫中～。


約4ヶ月分の大荷物。助手席にも荷物がギッシリ。
帰りは私も乗るんだけど・・・　積み切れるのかな？？


出発前、庭でくつろぐサケ。


私のエルバ出発がいよいよ明後日となった今日、ここイタリアで東日本大地震の影響を受けることになりました・・・。
日本から両親が送ってくれた小包みが、日本に送り返されてしまったのです。
理由は”放射能の問題”。
まぁこの過剰反応はイタリアに限った話ではないし、仕方ないな・・・という気もしますが、納得いかないのは税関の不統一な回答。

まず4月下旬、ジェノバの税関から「あなた宛の荷物が届いたが、内容証明の書類を送ってもらう必要がある」と封書が届きました。


送られてきた書類に記載＆署名してすぐに税関へＦＡＸ。
それから待つこと一週間、全く音沙汰なし。。。
税関に電話して状況を問い合わせると、「内容に問題があるので検査待ち。検査結果に問題なければすぐ発送します」とのこと。
「う～、何がひっかかんだろう。クリームを入れたのがまずかったのかなぁ。。。」とドキドキ。
さらに待つこと一週間、小包みは届かず・・・。
エルバに出発してしまったら荷物は受け取れないし～。と焦り始めて、再度税関に電話。（ちなみに電話はほとんど繋がりません。2回とも繋がったのは奇跡的）
前回と同じく状況を確認すると、「荷物は日本に送った。大地震の関係で日本からの荷物は”全て”送り返している」と税関のマレドゥカート氏（仮名）。
一体何様？！と言いたくなるような物言いにグッとガマンをして、「え？あの、でも先週は”中身の検査待ち”って言われたんですけど・・・。その時は地震の件は何も言っていませんでしたよ？」
「とにかく、送り返しています。」
「・・・。日本からの物は”全て”ですか？」
「そう。全て」
「放射能の問題で？」
「そう。放射能の問題。」
マレ氏はこう答えました。私のイタリア語力でも理解可能。

”全て送り返しているなら、何で3週間も「検査待ち」でジェノバに留置されていたわけ？”
”私物の洋服や雑貨が汚染されているってこと？！”
”日本人旅行者はスーツケースいっぱいに物を詰めて、入国しているじゃない！」等々のギモンは言葉に出来ず。。。
「わかりました。どうもありがとうございました・・・」の後に「che stupido（ばかげてる）」と添えて電話を切ったのでした。

結局、実際のところはわかりません。
放射能の件で配送を止めているのか、本当に中身に問題があって送り返されたのをマレ氏が「放射能のため」と言ったのか。

妹からの誕生日カードは、日本から5日間で届いていました。
小包みでも紙、書籍類は問題ないのでしょうか？
震災後、日本からの小包みを受け取った方いらっしゃいますか？？

余談ですが、イタリアでは公的機関（＆その他）でも人によって言う事が違います。
たらい回しにされることもしばしば。
どうして統一されていないの？！とイラつく前に、こんな状況に慣れていくしかないのでしょうか。。。

工房にお邪魔しましたⅢ ～モザイク～

数週間前、自分で営業してパソコン関係の仕事を受注。
先日それを何とか完了させて、わずかながら収入を得ました。
ほんのお小遣い程度だったけれど、いやぁ～ホントに嬉しかったです！

その”お小遣い”を持って向かったのは、モザイク工房。
北イタリア出身の若きモザイクアーティスト、ジェシカの工房です。
彼女と知り合ったのは、アメリカ人の友達が「モザイク教室をやっているから、一緒に行こう！」と誘ってくれたのがきっかけ。
おもしろそう！やってみたい！！と思ったものの、この時はレッスン代を払う余裕がなくて見学のみ・・・(;;)
そして今回、改めて工房に行ってきました。

ジェシカのモザイクは、いわゆる”フィレンツェ・モザイク”とは違って、四角にカットした石の小片を貼り合わせていくお馴染みのタイプ。
使用するのはMarmo（大理石）、Smalto（ほうろう）など。


カットされた何色もの石が並んでいます。

　　
私のお気に入りは1つ目のベッキオ橋。白い部分はセメントを流し込んであるそうです。


技法はいろいろ。


木の板に直接デザインを描く


ネット（網）の下にデザイン紙を敷いて、ネットの上に貼りつけていく


紙の上に通常とは逆さに石を貼りつけていき、裏返して紙をはがすと・・・光沢のある仕上がり。



現在製作中の大型版（2m×3mくらい）の作品。
墓地の壁に飾られるそうです。
細かくて本当に根気のいる作業です。。。筆記体の詩の部分も難しそう～。


さて、こちら体験レッスン。作るのは鏡です。

　
まず、好きな大理石の色を選択。


専用ボンドで貼りつけていきます。
簡単そうに見えるけれど、石の大きさを合わせたりカット面を揃えたりとけっこう手間がかかる。。。


レッスン風景。（私は写っていません～）


出来上がりはこんな感じ。
レッスン代は20ユーロ/時間～（材料費込）　作品はもちろん持ち帰れます。

熱中して、約3時間があっという間！
ジェシカの「そんなに根を詰めなくていいよ～」の言葉も無視して、ひたすら作業をしていたから肩が凝りまくりました。。。
ズシッと重い金槌で石を小さく割るのもまだまだ難しい。。。
でも楽しかった～。
他の色でもう１つ同じものを作って、並べて飾ったらかわいいかも。と思い、エルバから帰ってきたらまた行く予定です！


この工房は、アルノ川の南側（ドゥオーモの対岸）のセッラーリ通りにあります。
セッラーリ通りといえば・・・忘れてはならないのがこの方。


フランコじいさんです！！
※フランコさん、って誰・・・？という方はコチラをどうぞ。
2011年も”いつものバール”で再会することができました。
「東京にいるA君に、フランコさんの元気な姿をぜひ見せてあげたいので写真を撮ってもいいですか？」と聞くと、無言でスタスタと歩きだし、バールの裏口を抜け外へ・・・
何か怒らせてしまったのか？？と不安になっていると、木の前に立ちニッコリ笑顔。
あ・・・、ここがフランコさんのお気に入りの撮影ポイントだったですね(^^;)
ユーモアもあって矍鑠（かくしゃく）としたとてもステキな方です。

この”いつものバール”とモザイク工房はすぐ近く。
という繋がり（だけ）で、フランコさんの登場でした。
工房の話とは全く関係ありません。。。m(_ _)m

Laboratorio di Gessica Faelli
via de'Serragli 102/r Firenze
+39 333-5829140
『Gessica Faelli』

まさかのエルバ島、再び・・・

冬の寒い時期、チェントロ中を回って職探しをしていた時に「今は客が少ない時期だから、パスクワが終わったらまた来てね」とよく言われて（断られて？）いました。
そのパスクワ（キリスト復活祭）が4月24日に終わり、観光客が益々増え続けているフィレンツェ。
先週30日には”Notte Bianca”（白夜）のイベントが開催されて、フィレンツェの街は一晩中賑わっていたようです。

　
今年も親戚一同16人が集まってパスクワランチ。
”クリスマスは家族と、パスクワは過ごしたい人と一緒に”というのがこちらでは一般的。
今回はYoppaさんが仕事で不参加のため、「友達と過ごしてもいいんだよ」と言われていたけれど、敢えてこの親戚の集まりを選択。”一人参加”デビュー！を無事果たしました。
もうYoppaさんがいなくても全然問題ありません～

　
食事の始めは必ず茹で卵。そしていつも食べきれないほどの盛りだくさんの料理が続きます。


皆でプレゼントし合うのは卵形のチョコレートやニワトリ関連グッズ。


一方こちらは"Notte Bianca”の夜。


夜8時、カッライア橋からの夕日


その夕日を撮る、新婚旅行中のO君夫妻


O君夫妻、友人Hさんと4人で食事をして外に出ると・・・アルノ川沿いはこんな感じに。（ピンボケだ・・・）
奥に見えるベッキオ橋もライトアップされています。。
「”白夜”って言うからずっと明るいと思ってた～」と言った子がいましたが、いえいえ・・・。


これらのイベントが終わり、冬の間くすぶっていた就活を本格的に再開するぞ！と思っていた矢先に入ってきた情報。
それは「今年の夏もエルバ島に行くことが決定！！」です
ロイヤルウェディング、ビンラディンには遠く及びませんが、私にとっては「えぇぇっ？！」のニュース。
Yoppaさんは去年と同じリストランテ『Le Viste』のシェフ。でも私はそこでは働きません。
じゃぁ何をするの？？まさか数ヶ月間毎日ビーチでのんびり、なんて性に合わない生活は出来るはずもなし。。。　ん～、一体どうなることでしょう。
エルバの近況報告は、また6月以降ブログで。
取り急ぎ、「（去年で終わったはずの）エルバにまた行くよ～」のご連絡でした。