風待ちGiapponese

40からのイタリア暮らし。日常生活や食のあれこれをフィレンツェからお届けします。

ローマ<日本大使館>の休日

2010-01-25 | 生活全般
イタリア移住の話をすると、「出発前にぜひ会おうよ~」というお誘いがいくつもあって本当に嬉しく思います。
一昨日は友人・元同僚の女性6人で下北沢ランチ。退職以来2年振りに会う人たちもいて、職場のこと、イタリア話などで盛り上がりあっという間に3時間。『幸せになれるバナナケーキ』を食べた方々、その後のご報告楽しみにしてま~す

報告といえば、イタリア滞在中バタバタしていてリアルタイムで書けなかったことが色々ありましたっけ・・・。今更ですが、手続きに奔走していた数日間の報告デス。

話は遡ること約2カ月。まずNullaOstaという書類申請のためローマの日本大使館へ。
午前中に申請すれば同日午後には書類を発行してもらえるとのことで、日帰り予定を立てました。早朝の電車に乗るため、当日は5時半起き。フィレンツェSMN駅からローマ・テルミニ駅まではユーロスターで約1時間半、大使館には9時前に余裕で着くはずでした。・・・が、なんとホームを勘違い。気付いてダッシュしたのも空しく、乗るはずだった列車はタッチの差で発車 イタリア人がいてもこういうことが起きるんですね~(←彼も一緒でした)。
勘違いの原因は駅の行き先表示板。ここに表示されているのは各列車の終点駅名で、ローマ・テルミニ駅は大きな駅だけれど必ずしも「終点」ではありません。今回乗るはずだったユーロスターは"ナポリ"行きだったため、うっかり見落として、ROMA TERMINIという表示につられて違うホーム行ってしまったというわけです。
皆さま、旅行で電車移動する際はお気を付けくださいませ~。

駅で1時間ほど時間を潰し、次のユーロスターでローマへ。テルミニ駅から徒歩で約15分、日本大使館へ到着。あれ、でも何となくおかしい・・・。開館時間を過ぎているのに日の丸の旗が出ていないし、門が閉まっている。イヤ~な予感・・・。門の前でウロウロしていると、守衛さんが出てきて「今日は休館日ですよ」。え、なんで?なんで?今日は平日ですよね?? 「今日、日本は祝日なので大使館は休みなのです」。・・・え~っ!!
この日、日本は祝日だと知っていたけれど、ここはイタリアだしまさか大使館が休みだなんて思っていませんでした。在伊日本大使館は日本の休み(祝日)と同じなんですね。恥ずかしながらこの時初めて知りました
再び・・・皆さま、日本大使館に行く際は休館日にお気を付け下さいませ~。

一旦フィレンツェに帰って翌日出直すのも面倒なので、この日はローマに一泊することに。幸い彼の友人宅に泊めてもらえることになって一安心。なぜ事前に休館日確認をしなかった?と呆れ顔の彼には、お詫びのしるしに二日分のランチを奢ることにして、翌日までの(ムダな)時間はのんびりローマ観光となったのでした。


(日の丸が出ていない)ローマの日本大使館。
後で調べたら、日本の祝日に加えイタリアの主要祝日も休館でした!休み多いなぁ~。


サンタンジェロ城。
大使館→スペイン広場→サンタンジェロ城→トラステベレ地区・・・とひたすら歩く歩く


この日のランチは、ピラミデ駅近くの"Perilli"にて。1911年から続く老舗レストラン。
この道一筋60年、の老ウェイターさんがいました。これからもお元気で!

  
左から Carciofi alla Romana(ローマ風アーティーチョーク)、Bucatoni alla Amatriciana(穴のあいた太いスパゲッティ)、Coda alla Vaccinara(オックステイル・シチュー)


ピラミデ駅前の広場。食後の運動を兼ねて、ここからまた散歩。
向かった先は『マルタ騎士団の鍵穴』。


ローマ観光の穴場、『マルタ騎士団の鍵穴』です。
門の鍵穴から中を覗くと・・・とっても幻想的なサン・ピエトロ大聖堂が!


鍵穴の近くにある『オレンジの公園(Giardino degli aranci)』。
見晴らし台からはローマ市街地が一望できます。

歩き疲れて足が棒になってきた夕方、トラムを乗りついで宿泊先の友人宅へ移動。途中、歯ブラシ、コンタクト液、手土産のチョコレートケーキを買ったけれど、スキンケア用品を何も買わなかったのは大きな失敗。化粧をしたまま眠りについた翌朝、恐ろしいことになっていたアラフォーの肌でしたま、それはどうでもいいですが。突然の往訪にも関わらず美味しい夕飯でもてなしてくれたパオラ母娘に感謝、ありがとうございました

イタリア式 結婚の手続き

2010-01-13 | 国際結婚
3月からイタリアに住むことになるというのに、全然準備が進んでいません
また直前になって大慌てする、いつものパターンが目に見えている・・・。
とりあえず今月は労働に精を出すことにして、来月から本腰入れて準備です

さて今回は、日本人とイタリア人がイタリア式の婚姻手続きをする場合の流れを簡単にご紹介します。

①在伊日本大使館で「婚姻要件具備証明書(Nulla Osta)」を発行してもらう
     必要書類:戸籍謄本または全部事項証明(1通)、€8.5(発行料)
          ※自分と相手のパスポートはどの手続き時でも必携です!
  
②(居住地区の)県庁にてNulla Ostaの認証
     必要書類:Nulla Osta、印紙€14.62
  
③(居住地区の)市役所に行き担当職員との面会予約を取る
   
④市役所にて職員と面接。結婚の公示の手続き、宣誓式の日取りを決める。
     必要書類(フィレンツェ):Nulla Osta(県庁の承認印付)、滞在証明書、印紙€14.62

⑤結婚の公示
     二人の氏名・生年月日・出生地などが市役所の掲示板に貼り出される(約2週間)
  
⑤公示から半年以内に宣誓式を行う
     フィレンツェの場合はベッキオ宮殿内の一室

⑥人によっては、このあと教会での挙式。(私は宣誓式で終わりです)

   詳細は在伊日本大使館(http://www.it.emb-japan.go.jp/index_j.htm)へ
   こちらのサイトも参考になりました→http://natura.ciao.jp/

昨年11月から一ヶ月間の滞在でやってきたのは④のところまで。
「婚姻要件具備証明書(Nulla Osta)」って何??というところから始まって、色々な書類を持ってあっち行ったりこっち行ったり。けっこう時間と労力を使います。。。 ちなみに、Nulla Ostaは「本当に独身なんだよね」ということを証明する書類です。

ひと悶着あったのが③で必要な「滞在証明書」。
イタリアに長期滞在している人であれば既に持っているはずなので特に問題なし。私のように「旅行者」の立場の場合は、パスポートに”イタリア”の入国スタンプが押されていることが必要なんだそうです(少なくともフィレンツェでは)。これから手続きをされる方がいましたらご注意下さい。イタリアのスタンプ、ここポイントです。
例えば、イタリア以外の欧州各地を経由する飛行機で入国した場合、最初の寄港地で押される入国印では認められません。それがEU圏であっても。私はエールフランス航空を利用するため、事前にローマ日本大使館に問い合わせ。”パリの入国スタンプでも大丈夫だと思いますよ”という職員の言葉を信じて、フィレンツェ市役所に確認しなかった自分がいけなかった・・・。ベルルスコーニ政権になって、チェックが厳しくなったんだそうです。

そして⑤の「結婚の公示」。この公示期間中に誰からも異議がでなければ、宣誓式を行えますよ~というもの。これには二重婚を防ぐ目的もあるようです。でももし元カレ・カノが「その結婚、反対!」とか言ってきたらどうなるんでしょ??
誰からも異議がなく、自分達の公示期間が無事終了していることを願います

イタリア人と結婚

2010-01-06 | 国際結婚
前回の記事で書いた"イタリア移住"、実はイタリア人と結婚するからなのです。
いやぁ~自分でもこんな展開になるとはビックリ!!・・・というのが正直なところ。
相手は9才年上。お互い初婚同士の晩婚カップルです

「いい出会いがないぃ~」と嘆いていた数年前、アメリカの有名人オプラ・ウィンフリー(俳優、司会者兼プロデューサー)の言葉を目にしました。 <運命のひとは必ずあらわれる。ただ彼は今頃アフリカあたりにいて、しかも徒歩でこっちに向かっているに違いないわ>。
これを読んだ時、あ~なるほど!と思いました。「そうか、私の相手はきっと日本じゃない遠~いところを歩いている人なんだ!」と・・・。都合の良い自己解釈。でも気は楽になりましたね
そしてその人はイタリアを歩いていたわけです。なので出会うのにちょっと時間がかかってしまったんですね。(北極じゃなくてよかった。。。)

ちなみに彼は日本語を話せません。知っているのは「コンニチハ~」「アリガト」「ゲンキデスカ?」「ガンバルッ」、そしてなぜか「スイカ ヲ ヒトキレ クダサイ」。 ん~、やっぱり私が必死でイタリア語を勉強するしかないな・・・。

結婚に関するイタリアでの手続きについては、また後日アップします~。

Buon Anno!

2010-01-01 | 日本
今年もどうぞよろしくお願い致します。

イタリアの友人達は今頃”大みそか&元旦大パーティ”で大いに盛り上がっていることでしょう。「rombino、帰国日延長すればいいのに~!」と何人の人に同じセリフを言われたことか・・・。
一方こちらはお節料理をつまみながら過ごす静かな正月。私はこういう方が落ち着いていいなぁ

  

さて。
今春からイタリアに住むことになりました。今までのように短期留学等ではなく、この先何年も、腰を落ち着けて生活していきます。
生活習慣の相違、言葉の問題(語学力不足)を始め、乗り越えなければいけない壁はきっとた~くさん。周りの人達に心配される以上に、自分が一番不安で一杯だったりしますが・・・ でも、よじ登れるところまで登っていきます、根性で! 
浦島太郎さんにならないように、日本にもちょくちょく(?)帰って来るつもりです。飛行機代、しっかり貯めておかなければ。。。