窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・勝ちにこだわる人々

2014-04-07 09:39:02 | Weblog
人間の思い込みというものはなかなか変化しません。

それでもやはり外界が変化してくればいつかは変わり始めます。

そうでなければ人間はこんにちまで生存しつづけることが出来なかったでしょう。


電王戦、第5局が峠の頂上のようです。

そこで人類が敗れれば後は「坂を下るのみ」になりそうな予感がします。


森下さんの持論は「盤駒を使えばまだまだ人はCOM君と戦える」でありました。

でも「指さしで駒を数える」のがあまり絵にならないように、「盤駒を使う棋士さんの姿」もあまり絵になるとは思えません。

それくらいならロボを2台にして、棋士さん達は別室で検討してもらう方が絵になります。

まあそうやって戦う棋士さん達も見てみたい気はしますが、まあそれは「タッグマッチ」のような派生イベントですね。

350年以上続いてきた「将棋」とは一線を画すものであります。

でもレギュレーションを「5分5分で戦えるところまで変更してゆく」というのも確かに一つの見せ方、わからせ方ではありますね。


塚田さんの意向は「次回は人選をもっと考える。」というものでしたね。

これには2つの方法があります。

ひとつは「今回より棋力の上の人選でもう一度戦う」というものです。

これははっきり言って「連盟にとっての消耗戦」になりますね。

あくまで電王戦を「人とCOM君が対立する場所だ」ととらえる考え方であります。


もうひとつの提案が「COM君に苦手意識のない若手に出場してもらう。」というものでした。

COM君あいてにそれなりに十分に練習を積んだ上での勝負ということになります。

そして今までの様に「個人個人にやり方を任せる」ではいけません。

もう少し連盟は出場者をチームとしてバックアップすることが必要でしょうか。

COM君に詳しい専門家の助言も活用しないとだめです。

そうすれば出場する棋士さんにも「それで成長できる」というメリットがありそうですしね。


いずれにせよこの路線は「勝ちにこだわるもの」であります。

これは連盟が取りうる一つの道です。

ただしこの道のみに執着しすぎるとほかの手が見えなくなります。

あるいは「ドワンゴに乗せられすぎ」ともいえますね。

連盟さんとしてはもうぼちぼち「落とし所」を読み切る必要がありそうです。


そうこうしている内に外界が変化していきます。

すでに家庭用ノーパソの将棋アプリにアマチュアでも勝てない様であります。

さて、はたしてプロは勝てるのでしょうか?


そうして、その次はスマホですね。

まずは一般人が勝てなくなります。

そうして次はアマチュア、そしてプロも勝てなくなります。

はい、これで「勝負あった」という事でしょうか。

時代というものはそうやって変化してきましたし、これからもきっとそのようでありましょう。


PS
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