窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦・2つの文化のぶつかりあうところ

2014-03-22 08:58:58 | Weblog
さて、いよいよ因縁の対決がはじまります。

いろいろな人が「人気取り目的で演出を目論んだ状況」でしたが、「演出をこえてガチ」になってしまいましたね。

こういのを「歴史の皮肉」といいます。


電王戦。

「従来のタイトル戦にもう一つ新たな戦いを加えてみました。」

多分、米長さんの読みもそうだったのでしょう。

でもこの戦いはそうではありませんでした。

「電王大戦」だったのです。


従来のタイトル戦は「将棋村」の中だけで競い合うものでした。

電王戦は「COM村」との戦いです。

「村と村とのあいだのいくさ」なのですよ。


実際に戦うのは棋士とCOM君です。

ここは純粋に「将棋のちから」がぶつかり合います。

そうして「勝ち負け」がはっきりとつきますね。

いいわけが入る余地はどこにもありません。


そのうしろにいるのが連盟と開発者です。

ここは「戦士のギルド」というレベルですね。

まあギルド内は一枚岩とはいかない様ですが、、、。


さて、そこで話は終わりません。

2つの村にはそれぞれ大勢の村民がひかえております。

それぞれの村ではお互いに「異なる常識の下」で生活しています。

そして村民はそれぞれ「その常識こそが唯一の正しい常識」と思っています。

そうして「我が戦士こそ最強」と信じているのですよ。

いや、「第二回電王戦」のあとでは将棋村の方がちょっと分が悪くはなっておりますが、、、。


さて第二回では「ルールを定めて勝敗を判定する役割」は連盟が主導権を持っていた様に見受けられます。

「地上最強のグループ」ですからそういう力はありました。

でも第二回の結果を受けてこの役目はドワンゴに移行しました。

そうしてその仕事は「中立の立場で両グループの間をコントロールする」ことでありました。


まあざっとこういう状況でしょうかね。

さて、第二回電王戦の終了後に一つのトラブルがおおやけになりました。

伊藤さんと将棋連盟との間のトラブルです。

これもまあ「2つの常識の間のトラブル」ですね。

そうして今回の「やねうら騒動」です。

これも実は「2つの常識の間のトラブル」とも見えます。


ドワンゴの川上さん。

その嗅覚はすごいものがありますね。

そうして「ネットの未来」もしっかりと見据えているようです。

それでも今回のように「判断ミス」をおかしました。

それだけ「この2つの村の間のいくさを公平にさばくのは難しい」ということは確かなのであります。


PS
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