窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

電王戦とチューリング・テスト

2013-04-09 09:26:00 | Weblog
電王戦関連のブログを読んでいるとコンピュータがチューリング・テストに
合格しているように見えますね。

対戦者を含めて、観戦者の多くがコンピュータに知性を認めている様に
みえます。


チューリング・テストはアラン・チューリングが1950年に言い出した
テストです。

ちなみにチューリングは人工知能の元祖みたいな人。

自分でチェスのプログラムを作っています。

コンピュータもない時代にですよ。

という訳で電王戦の遠い先祖なのですね、アラン・チューリングは。


それでチューリング・テストの内容ですが、壁の向こう側と会話をします。

ただし道具はキーボードとディスプレイだけ。

チューリングの場合は、言葉は英語になりますね。(自然言語)

それで、壁の向こう側にいるのが人間かコンピュータかを見分けます。

見分けがつかないコンピュータがあったら、それに知性を認めるというのが
チューリングテストですね。


さて電王戦の場合は使う言葉はアルファベットではなくて駒ですね。

文法は将棋のルールです。

会話の目的は相手を言い負かす事。

要するに相手に「まいりました。」と言わせることです。

電王戦の場合はチューリング・テストと違って会話の対象範囲が
限定されていますが違いはそれだけです。

そう考えると電王戦は公開チューリング・テストとなります。


そしてプロ棋士が負けて人間サイドがくやしがる、、、と。

これってコンピュータに知性を認めているからですね。


くやしがらない人も中にはいます。

その人はこう言います。

「コンピュータは機械だよ。」

「オートバイと競争したら負けるのが当然だよ」とね。


そうですね、オートバイにはかないませんよ。

でもね、オートバイには知性はありませんね、どう見ても。


さてそこが分かれ目です。

相手に知性を認めるかどうか。

対象範囲が将棋の世界と限定されてはいますがね。


プロ棋士を破るのだから、将棋の知性は認めましょう。

さてそうすると、その知性はどこにあるのか?

ソフトか?

PCか?

それともソフト+PCにか?

あるいは対戦する電王戦の場所に降臨するのか?


ふっふっふっ、、、。

考えれば考えるほどに混乱の渦に足をさらわれていきますよ。

これではまるでツツカナに敗れた船江さんの様ではありませんか?
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