「りんぷうの会」 公式ブログ

能楽の素晴らしさをお伝えするために
能楽関連情報を楽しく発信中
能楽写真家・神田佳明が会長です

出雲康雅先生の「西行桜」の舞台写真

2018年02月11日 | 会員写真ギャラリー

毎年、2月に開かれる喜多流能楽師「出雲康雅の会」。
今年も2月3日(土)午後2時から
東京・目黒にある喜多六平多記念能楽堂で開催された。

狂言は大蔵流・人間国宝の山本東次郎師の「惣八」。
右手に包丁、左手に真魚箸を持って
真魚板に乗せた真鯛や鯉を中世の料理作法に則って見せる所作が
見事で、まさに闊達自在の名人の境地であった。

続いて早春ではあるが、
老木の桜の精が春の宵を惜しんで舞う閑寂の舞「西行桜」。

桜の花を載せた作り物の引き回しが下がると尉面を掛けたシテが姿を現す。

「埋もれ木の人知れぬ身と沈めども心の花は残りけるぞや……」と
澄み切った声の謡が流れると、そこは春爛漫に咲く値千金の風情。
朽ち果ててゆく老木の儚さも同時に感じさせる最良の舞台だった。
(写真と文章:神田佳明)




能「西行桜」について簡単な解説
作者は世阿弥。
「西行桜」というタイトルながら歌人として名高い西行は脇役=ワキで
主役=シテは上述の通り桜の老木の精。

ひとり静かに桜の花を愛でようとしていた西行が
無粋な花見客の到来を迷惑がり
「花見んと群れつつ人の来るのみぞ あたら桜の咎にはありける」と和歌を詠む。
月夜の晩となり西行の前に「桜には咎などない」と朽ちた桜の老木から
白髪の老人の精が現れ、西行と桜の老木の精との間で問答が交わされ
行く春の宵のひとときが二人で共有される。
老桜の精は歌人・西行の知遇を得たことで成仏を遂げ、静かに消えて行く。
(和歌には徳があり、和歌の功徳によって人間のみならず草木までもが
成仏を得ると中世では考えられていたそうです。)

桜の精をイメージ通りの若い美女や美少年ではなく
うつろいゆく儚い美の象徴として老人としたところに
この曲の最大の魅力が集約されていると言われております。
(管理人 記)



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阿佐ヶ谷神明宮の迎春能より 工藤 寛先生の『高砂』の舞台写真

2018年01月08日 | 能楽ニュース


今年も会長の神田佳明からお正月二日、
阿佐ヶ谷神明宮の迎春能の舞台写真が届きましたのでアップさせていただきます


以下、神田会長からのコメントです

JR阿佐ヶ谷駅から徒歩五分のところに位置する神明宮能楽堂では
今年も金剛流能楽師・工藤寛師の第17回目を数える
恒例の奉納「迎春能」が開催された。

正月二日午前11時きっかりに弓矢を持った神職三人の清祓の儀が
執り行われ、鬼が登場する狂言「清水」の後、金剛流・工藤師の年明けの
船出をことほぐ能「高砂」が始まった。





境内に響く囃子方の鼓、笛、太鼓等の急調な囃子の演奏で
颯爽たる神舞をを見せ、それが終わると天下太平、国土安穏、万民快楽を
謡う地謡にのって最上の祝言曲を舞いおさめた。







工藤先生の新年にふさわしく颯爽とした『高砂』の舞姿
写真を拝見して背筋がピッと伸びて清々しい気分になりました

神田会長は昨年・一昨年も神明宮の迎春能のお舞台を撮影させていただいております
よろしければご覧下さい↓

◆一昨年の舞台写真
http://blog.goo.ne.jp/rinpoonokai/e/3183d5c401aadad2a4685a455100f899

◆一昨年の舞台写真
http://blog.goo.ne.jp/rinpoonokai/e/e88afbb19bc28eeaaf807c00535f2ce5



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2018年2月3日(土)出雲康雅の会 『西行桜』のお知らせ

2018年01月01日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

皆様あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い致します

今年は2018年ですが
当ブログが始まったのが2010年の4月なので
もう8年目に突入ということですね

光陰矢の如し
ちょっと愕然としてしまいますが
これからも引き続き能楽関係のトピックスを中心に
楽しく展開させていただければと思います

冒頭写真は森田研作さん撮影です
能『花月』より
お正月にふさわしい出雲康雅先生(喜多流能楽師)の華やかな舞姿


ご案内が遅くなってしまいましたが
来月2/3(土)に東京・目黒の喜多六平太記念能楽堂にて
出雲康雅の会が開催されます

出雲先生は今回は世阿弥の傑作、能『西行桜』を舞われるとのこと
お狂言は人間国宝の山本東次郎先生の『惣八』です

最新のチケット残席情報が定かではなく
大変恐縮ですが(下記お問合せ先までご確認ください)
よろしければ是非ご来場いただければと思います



◆出雲康雅の会
日時 2018年2月3日(土)開場13:00 開演14:00 終演16:30頃  
会場 喜多能楽堂(目黒駅より徒歩5分)

おはなし 大島輝久
狂言『惣八』山本東次郎 山本凜太郎 山本泰太郎
能「西行櫻」出雲康雅 宝生欣哉 工藤和哉 野口能弘 舘田善博 高井松男
        山本則孝
        一噌隆之 鵜澤洋太郎 國川純 観世元伯

料金 正面指定席 10,000円 自由席 6,000円 2階自由席 3,000円 学生席 2,000円

問合せ 喜多能楽堂 TEL 03-3491-8813 http://kita-noh.com/



今回掲載させていただきました森田さんの『花月』の舞台写真ですが
去年、別カットを当ブログにてアップさせていただいております

よろしければ下記よりご覧下さい
いずれ劣らぬ傑作写真です

森田研作さん撮影の能楽写真 その1 能『花月』
森田さん撮影 能『小鍛冶』と『野宮』の舞台写真








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工藤 寛 第20回記念能楽公演「天地人花の会〜其ノ八〜」より能『雪』の舞台写真

2017年12月10日 | 能楽ニュース

本日は金剛流能楽師の工藤 寛先生の主催公演、
第20回記念能楽公演「天地人花の会〜其ノ八〜」より能『雪』の舞台写真を
アップさせていただきました。

12/2(土)国立能楽堂にて
撮影は神田佳明会長です

20回の節目公演とあって金剛流家元・金剛永謹師の仕舞『実盛』や家元子息・金剛龍謹師による舞囃子『邯鄲』があり、
工藤寛師による雪踏之拍子(せっとうのひょうし)の小書(こがき)が付いた能『雪』が始まった。





舞台には雪の積もった作り物が出され、雪の降る連想から音の立てない足拍子を踏み
美しい装束と面が舞台に映え、気品みなぎる舞を披露された。



【今後の工藤先生のご出演予定】

◆阿佐ヶ谷神明宮迎春奉納能
開催日時: 平成30年1月2日(火)11:00
会場:東京杉並区阿佐ヶ谷神明宮能楽殿 http://shinmeiguu.com/
(曲目未定)

◆東京金剛会 平成30年第3回例会能 能『鉄輪』
開催日時: 平成30年9月29日(土)13:30
会場:国立能楽堂


最新情報は工藤先生のホームページでご確認ください
金剛流能楽師 工藤 寛公式サイト http://kudoh-kan.com/



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晩秋の紅葉写真 その2

2017年12月03日 | 会員写真ギャラリー


前回に引き続き、神田会長撮影の紅葉スナップをお届けいたします。
色鮮やかな奈良と京都のモミジのカット



奈良・談山(たんざん)神社のモミジです。
社殿の大屋根に覆いかぶさる様にモミジがが枝を伸ばし
深山の冷気に触れ少しづ紅葉への色づきを早めていた頃の写真





京都にある光明寺
有名な紅葉スポットの一つ。

寺の文様を染め抜いた幔幕がモミジの間から
覗き込むように、こちらを見ています。







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晩秋の紅葉 by 神田佳明

2017年12月02日 | 会員写真ギャラリー

12月になりました。師走であります。
年末に向けて気持ばかりが焦る(私だけでしょうか)今日この頃。
神田会長から季節の便りが届きましたのでアップさせていただきます





晩秋を迎へ庭に広がる木々、森につらなる山々も錦秋へ
の彩りを深め、紅葉の天下を歌い上げております。

能楽においても、舞台に紅葉の「立花」を設え、
美しい上臈たちが平 維茂(たいらの これもち)を紅葉狩りの酒宴に誘い、
鬼となって襲撃する「紅葉狩」が季節能として演じられるこの頃です。

冒頭写真は成田山新勝寺の成田山公園の「竜樹の池」にその美しい風景を見せるカット。




こちらも同じく成田山公演から。竜樹の池沿いに見事な樹形の老木。
紅葉に加え苔むす大樹。




千葉県の泉自然公園の紅葉風景。
早朝の日差しを受けて輝き、紅葉の色に引き立てられた木々の影の
美しいハーモニー。




泉自然公園では15種類500本のモミジ・カエデが一斉に見ごろを迎え、
池を囲む両岸は今や盛りのモミジのるつぼ。
その中を白鳥が水面に映るモミジ影をかき分け白い平和の波紋をのどかに
紅葉狩りを楽しんでいるようでありました。




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2017年12/16(土)武蔵野大学能楽資料センター開設45周年記念特別講座 『ようこそ幽玄の世界へ ― 能楽の魅力と研究の過去・現在・未来 ―』

2017年11月03日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

本日は12/16(土)に開催される武蔵野大学能楽資料センター開設45周年記念特別講座
『ようこそ幽玄の世界へ ― 能楽の魅力と研究の過去・現在・未来 ―』
のご案内です。

武蔵野大学能楽資料センターは1972年に誕生。
能楽に特化した研究機関としては大変珍しいそうです。
(他には法政大学能楽研究所があります。)

発足以来、能楽の研究所・アーカイブ・図書館・教育機関の貴重な役割を果たし、
これまでにも積極的にその研究成果を外部へ発信し、
また、能・狂言の魅力をより広く伝えるために、
毎年、ユニークな公開講座や狂言鑑賞会が開催されておりますが
開設45周年の記念の節目を迎えるにあたって
今回の特別講座が開催されるとのことです

能楽研究家として著名な羽田 昶(はた ひさし)先生と三浦 裕子先生、
つまり新旧の能楽資料センター長のお二人と
武蔵野大学副学長で法学部長、社会連携センター長の池田 眞朗(いけだ まさお)先生による鼎談で
「この機会に武蔵野大学能楽資料センターの研究・社会活動の理念を
知っていただきたいと存じます。
多くの皆様のご来場をお待ちしております。」
との三浦先生のメッセージです。

開催日時が土曜日の午後14時半開始なので
平日お勤めがある方でも参加可能です。
事前予約は不要、入場無料。
交通アクセスはこちらからどうぞ↓
https://www.musashino-u.ac.jp/musashino/


◆武蔵野大学能楽資料センター開設45周年記念特別講座
『ようこそ幽玄の世界へ ― 能楽の魅力と研究の過去・現在・未来 ―』

日時 12/16(土)14:30~16:00
会場 武蔵野大学 武蔵野キャンパス1号館1102教室
協力 武蔵野大学社会連携センター

語り手 武蔵野大学客員教授・元能楽資料センター長 羽田 昶
    武蔵野大学文学部教授・能楽資料センター長 三浦 裕子
聞き手 武蔵野大学副学長・法学部長・社会連携センター長 池田 眞朗

お問い合せ先 武蔵野大学 能楽資料センター 武蔵野キャンパス1号館3階
       TEL 042-468-9742(開室日:月~木曜日)※講座当日は利用できません



耳寄り追加情報
実は同じ日の同じ会場で13:00〜14:15まで、
三浦裕子先生による狂言鑑賞会の事前講座が行われます
上記45周年記念特別講座と合わせて連続聴講というのも、よろしいかと思います。

今年の狂言鑑賞会は12/19(火)に開催で人間国宝の野村万作師や野村萬斎師がご出演です。
狂言『萩大名』『朝比奈』『法師ヶ母』『蝸牛』など。

会場は武蔵野大学の武蔵野キャンパス内にある雪頂講堂で入場は無料ですが、
事前に往復はがきで申込みが必要で抽選になります。
今年の〆切は11/22(水)必着とのこと。

皆様、急いでご応募を。
※お問合せ先 武蔵野大学 能楽資料センター(月~木)TEL:042-468-9742






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2017年11月4日(土) 山口鷺流狂言保存会 定期公演のご案内

2017年10月14日 | 能楽ニュース

本日は来る11/4(土)に山口県教育会館ホールで行われます
山口鷺流狂言保存会 定期公演のご案内です。

これまでにも当ブログで寺田良子さん撮影の山口鷺流狂言の舞台写真を
何回かアップさせていただいておりますが
冒頭写真は去年 11/3(木・文化の日)に山口市の野田神社能楽堂にて開催された
山口鷺流狂言 伝承130周年記念公演の舞台写真で
狂言『二人大名』より 
大名:土村 廣隆 大名:伊藤 隆 通りの者:米本 次郎

遊山に出かけた二人の大名が、たまたま通りかかった男を
太刀で脅してお供にしてしまうが
怒った男は逆に渡された太刀を振りかざして、大名たちを脅して
鶏の蹴り合う真似をさせる。形勢逆転。
男に脅され必死に男の要求に応じる二人の大名の姿が
何とも滑稽で哀れでもあり笑いを誘う。

『二人大名』のハイライトシーンの写真になります

この後、調子に乗った男は大名二人の着物を脱がせ
流行りの小歌に合わせて「起き上がりこぼし」の真似をさせ
ゴロゴロ転がる二人の隙を見て、まんまと逃げ去るという
いかにも狂言らしいストーリーです。






こちらも同じく去年 11/3の山口鷺流狂言 伝承130周年記念公演から
新作狂言『狸騙(たぬきだまし)』
男:米本 文明  狸:米本 太郎

人間と狸の騙し合いを描いた楽しい新作狂言で
鷺流狂言の現在唯一の「技術保持者」で大黒柱の米本文明師が創作。
2015年(平成27年)に山口県立大学で初演され
今回が二度目の上演とのこと。

モンパと呼ばれる狂言独特の着ぐるみ姿で
くりっとした目で愛嬌たっぷりの「賢徳」の面(=主として牛や馬など動物を表す
ユニークな造形の狂言面)が印象的な可愛らしい狸の舞姿ですね。

◆新作狂言『狸騙』のあらすじ
男が友人の何某(なにがし)を訪ねる道中、寝ている狸に出くわす。
いたずら心から男は「小僧、小僧」と呼びかけて狸を起こし、
狸は自分が人間の小僧に化けていると思い込み、男に連れられて何某の家へ同行する。
男と何某が狸を騙したまま、二人と小僧気取りの狸の間で酒盛りが始まる。

酒宴たけなわ 冷や麦を供された狸は汁に写った己の姿に驚き逃げ出してしまう。
男と何某は、してやったりで大笑い。





ここから狸の反撃開始。
家路を急ぐ男の前に何某の女房が現れ「暑い夜なので湯浴びを」と誘う。
何某の女房の正体は騙されて恥をかいた狸である。

男が風呂だと思って招かれた所、実は泥の田んぼ。
いい気持で湯、いや泥を浴びる男。
泥で洗う顔に墨が塗りたくられ真っ黒になり。。。





闊達自在で一人芝居のような米村文明師のさすがの名演技に
会場は固唾を飲んで見守っていたそうです。
演者としても、また、この作品の作者としての存在感も破格だったとのことで
次回上演の機会には是非とも拝見したいと思いました次第

今回ご紹介させていただいたのは寺田さん撮影の舞台写真の
ごく一部ですが、舞台の上も観衆も和してなごむ鷺流らしい温かな公演の雰囲気が
掲載写真からよく伝わって来るかと思います。


今年の3月、60年以上に渡って山口鷺流狂言の保存・伝承に尽力されてきた
功労者で長老の技術保持者、小林榮治先生が永眠されたそうです。
小林先生から引き継いだ鷺流狂言の伝統を次代へと更に継承していくための
新たなスタートとなる今回の定期公演。
会場が山口県になりますが3連休のお休みの中日です。
よろしければ是非〜と思います。


◆山口鷺流狂言保存会 定期公演

日時:2017年11月4日(土) 13時開場 14時開演
会場:山口県教育会館ホール(山口市大手町2-18)
狂言「宮城野」
狂言「不毒(ぶす)」 
狂言「骨皮(ほねかわ)」
狂言「鬼瓦」
狂言「梟」

入場無料・申し込み不要 先着500人

https://www.facebook.com/sagiryukyougen


ワンポイント解説
【山口鷺流狂言について】
現代では狂言の流儀として大蔵流と和泉流の二流儀が広く知られておりますが
江戸時代には、もう一つ、鷺流という狂言の流儀が存在し
大蔵流とともに幕府直属の流儀として隆盛だったそうです。
残念ながら明治維新をきっかけに後ろ盾を失い
急速に衰退しプロの流儀としては存続し得なくなってしまったのですが、
山口県と新潟県の佐渡、佐賀県の高志(たかし)で
奇跡的に伝承され、地域の大切な伝統芸能として今も継承されております。

昨年は長州藩お抱えの鷺流狂言方であった春日庄作が
明治19年(1886年)に野田神社の神事能で狂言を奉納して、
ちょうど130年に当たるという記念の年で、
同じ頃、山口で春日庄作が町衆に狂言を教え始めたことが
現在の山口鷺流狂言存続につながったことから
伝承130周年記念公演が開催されたとのことでした。




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GINZA SIXの蔦屋書店は能楽書籍コーナーが充実しています

2017年10月01日 | 能楽ニュース

10月になりました
皆様お元気にお過ごしでしょうか

本日は読書の秋 到来〜ということで
GINZA SIXの蔦屋書店の能楽書籍コーナーのご紹介です

ご存知の通りGINZA SIXは今年4月、地下3階に観世能楽堂
備えてオープンした複合商業ビルで話題のスポット

6階にはアート関係の書籍、特に日本文化関連の書籍に力を入れて展開している銀座 蔦屋書店があり
能楽書籍コーナーも非常に充実していて、おすすめです

りんぷうの会の会長である神田佳明が長年にわたって撮影してきた書籍も
豪華本を含めて多数、並んでいて壮観でした








 
神田撮影の書籍は、書棚の上段に『井伊家能面百姿』『井伊家能装束百姿』(平凡社)と
『能面打ち・上巻』『能面打ち・下巻』(淡交社)があり、
中段には、表紙を鬘扇が飾る『華の能』(講談社)と、
友枝昭世師の〈松風〉が美しい『面からたどる能楽百一番』(文章は当会副会長の
三浦裕子武蔵野大学文学部教授)が並んでおりました




下段は狂言コーナーになっていて、
青地に黄色の背表紙が印象的な『山本東次郎・狂言面』(玉川大学出版部)と
小林責監修『狂言面』(淡交社)がありました

銀座にお越しの際は、是非よろしければお立ち寄りください


ちなみに、GINZA SIXの蔦屋書店はホームページも
とても美麗で内容的にも充実しておりますので必見です↓

https://store.tsite.jp/ginza/



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秋色写真 by 森田研作

2017年09月17日 | 会員写真ギャラリー

さて
昨日(9/16)の森田さん撮影の夏色写真4カットに続きまして
本日は能楽舞台写真より秋色作品をお送りします





2013年6月の能楽舞台撮影会から能『小鍛冶』
シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生

祭壇の上で剣を鍛え上げるシーンで『小鍛冶』の一番の見せ場になります

『小鍛冶』の季節設定は一説には冬で旧暦の11月頃のようですが
一畳台(いちじょうだい)の赤い地色を受けて
面(おもて)と白い装束に、ほんのり赤みがさして紅葉の朱を思わせるようなカットなので
秋色写真としてアップさせていただきました




こちらも2013年6月の能楽舞台撮影会の時のカット

能『野宮』より
シテの六条御息所を演じるのは同じく出雲先生です

時は秋 京の嵯峨野の野宮で旅僧の前に六条御息所の亡霊が現れ
光源氏との苦しい過去の恋の思い出を語り救済を求めて舞う、
というのが能『野宮』のあらすじですが
この舞台写真では、煩悩や妄執を突き抜けて
はかなく寂し気な風情で、その表情には可憐さすら感じられるようです

原作の『源氏物語』では、斎宮に選ばれた愛娘に同行して
伊勢下向を決めた六条御息所は30歳くらいの年齢設定のようで
当時としては失礼ながら結構、年配女性になるのではないかと思いますが。。。

個人的には
「こんな素晴らしい女性を袖にするなんて光源氏は阿呆じゃなかろうか」と
思ってしまうほど若々しく美しい六条御息所の舞姿で
もしかして、出雲先生が表現されたかったのは
光源氏との恋の絶頂期で一番きれいだった頃、若き日の六条御息所の姿だったのかもしれません

「どうせ亡霊として出て来るなら、やはり自分の一番いい頃の姿で出現したいのでは??」
などと言ってしまうと身も蓋もないけれど(←申し訳ありません
この時の能面が「増女」でも「孫次郎」でもなく「小面」だったので
非常に良かったと思います

《ごく簡単で大雑把な解説》
女性を表す能面=女面の中でも「小面(こおもて)」がもっとも年若い女性の面で
年齢としては10代の女性の顔と言われています

「増女(ぞうおんな)」も「孫次郎(まごじろう)」も「小面」より
やや年長で、「増女」は女神や高貴な女性の役柄で使用されることが多く
ちょっと人間離れした冷たい感じの美女の面で
「孫次郎」は逆に少し世俗的な親しみのある美人の面です

興味のある方は淡交社刊『面からたどる能楽百一番』をご参照ください


森田さん撮影の『野宮』の舞台写真は実は以前にも別カットを当ブログで
掲載しております

また違った趣で、同じお舞台なのに、不思議と落ち着いて、しっとりした大人の美人に見えます

↓そちらもよろしければ是非ご覧下さい(記事本文の内容が季節外れなのはご容赦いただければと思います

http://blog.goo.ne.jp/rinpoonokai/e/d043bd8fdc92c348450013a972d0b931



また、出雲先生の公演情報ですが
9/24(日)の喜多流自主公演で能『阿漕(あこぎ)』のシテを舞われます

この機会に是非、実際の生の出雲先生のお舞台をご覧下さい


◆喜多流9月自主公演

2017年9月24日(日)11時開場 12時開演 十四世喜多六平太記念能楽堂
能 『経政』 谷大作 宝生欣哉 内潟慶三 飯冨孔明 佃良太郎
狂言 『腰祈』 野村萬斎
能 『半蔀』 友枝真也 御厨誠吾 小野寺竜一 住駒充彦 柿原光博
能 『阿漕』 出雲康雅 大日方寛 藤田朝太郎 鵜澤洋太郎 國川純 小寺佐七

全席指定 
S席 9,000円 A席 8,000円 B席 7,000円
C席(1階桟敷席)6,500円 D席(2階席)6,500円 学生席(2階席)2,500円


十四世喜多六平太記念能楽堂 
http://www.kita-noh.com/




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夏色写真 by 森田研作

2017年09月16日 | 会員写真ギャラリー

せっかくの3連休だというのに台風が来ていますね


今後の台風情報をこまめにチェックして
皆様どうぞお気をつけ下さい

振り返ってみると今年の夏は後半、長雨続きで
各地で豪雨被害もありました

雨が降らないとなると今度は一転して
身体が悲鳴を上げるほどの猛暑だったりで
今年は、あまり夏を楽しめなかったような気がします

ということで本日は森田研作さんから届きました夏色スナップのご紹介

冒頭画像、青紫の色合いが本当に美しい朝顔
画面に吸い込まれそうです




カールした花びらのフォルムが秀逸なカット
森田さんが撮影すると見慣れたはずのテッポウユリも格別の趣になるようです

きれいなだけではなくて、ちょっと厚みがあってポッテリした花びらの質感も
同時に感じられて面白いと思いました




露草の青がひときわ映えるカット
よく見ると、花のすぐ上でバッタがさり気なく自己主張しています




ドレスのフリルのような百日紅の花
社交ダンスのドレスを連想しました

風にそよいでいるカットではないのですが
不思議と躍動感が感じられるようにも思います

百日紅の花の生命力ゆえでしょうか



以上、悪天候なので、せめてカラフルで元気が出る写真をお届けすべく
森田研作さん撮影の夏色写真特集でした

次回は同じく森田さん撮影の秋色写真特集をお送りします




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2017年9/22(金)大蔵流狂言 山本東次郎家「則重則秀の会」のご案内

2017年09月04日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

昨日(9/3)の記事でご紹介致しました「則重則秀(のりしげ のりひで)の会」について
あらためてご案内させていただきます

今回の公演の演目は狂言『柿山伏』と『素袍落(すおうおとし)』の二曲

山本東次郎家の若手の中心として活躍されている
山本則重先生と則秀先生がご兄弟で
それぞれシテ(=主役)とアド(=相手役・脇役)を演じられます

則重先生と則秀先生のお父様は山本則俊先生で
お二人とも父親譲りの豊かな美声をお持ちで
ご兄弟そろってお舞台に華があり
初めて狂言をご覧になる方にもおすすめです


冒頭写真は狂言『柿山伏』より
シテ(=主役)の柿山伏は山本則秀先生

視線の先にあるのは美味しそうに実った柿の木
石を投げて柿の実を落とそうとしているシーンです

『柿山伏』は今、小学校の国語の教科書に掲載されているので
とてもポピュラーな曲になっていますね
(ちなみに管理人が大昔、小学生の時には『柿山伏』ではなく
『附子』が国語の教科書に載っていました)

もう1曲の狂言『素袍落』では
大酒を飲んで大失敗してしまうシテの太郎冠者が
人間味あふれていて、とても魅力的に描かれています

太郎冠者がお酒に飲まれてしまうのは狂言の定番と言っても
いいかと思います

今回の公演のサブタイトルは
「まったく記憶に御座いません」

恐らく一定以上の年齢の方は皆そうかと思いますが、
やはりロッキード事件の小佐野賢治氏の国会での証人喚問を連想してしまいました
(年齢的に則重先生も則秀先生もリアルタイムではご存知ないと思うのですが。。。)

そのへんの事情については公演当日、お二人からお話があるかもしれません







◆第2回 則重則秀の会

2017年9月22日(金)午後7時
セルリアンタワー能楽堂 
(渋谷駅より徒歩5分、国道246号線沿い セルリアンタワー東急ホテルの地下2階)
http://www.ceruleantower-noh.com/
入場料 S席4000円  A席3500円  B席3000円 

狂言「柿山伏」 シテ(山伏)山本則秀  アド(柿主)山本則重
狂言「素袍落」 シテ(太郎冠者)山本則重  アド(主)山本則秀  アド(伯父)山本則俊
おはなし 山本則重 山本則秀

お申し込み・お問い合せ  
カンフェティ  ℡ 0120-240-540(平日10時~18時)

   






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2017年9/24(日)大蔵流狂言 第60回 青青会のご案内

2017年09月03日 | 能楽公演・能楽関連イベントのご案内

9月になりました
ようやく暑さが収まって少し秋らしくなって
ホッとしていらっしゃる方が多いのではないかと思います

皆様いかがお過ごしでしょうか


さて
本日は今月9/24(日)に杉並能楽堂で開催される
大蔵流狂言 山本東次郎家の青青会のご案内です

青青会とは山本東次郎先生(人間国宝)が同家の若手の成長を願って
その修練の場として1988年(昭和63年)より
継続して年に2回、定期的に開催されている狂言公演になります

今回は記念すべき第60回の公演ということで
特別に小舞20曲が予定されており
山本東次郎先生と山本則俊先生は1曲ずつですが、
若手の山本泰太郎先生、山本則孝先生、
山本則重先生、山本則秀先生、
山本凜太郎先生、若松隆先生がそれぞれ3曲ずつ小舞を披露されるとのこと

小舞20曲の公演というのは非常に珍しいかと思います

世阿弥の「舞歌二曲」という言葉にあるように
お能と同様、狂言の基本も「謡」と「舞」なので
青青会の原点に立ち戻るという意味合いで
今回は特別に小舞特集にされたそうです
(青青会パンフレット掲載の東次郎先生のご挨拶文より)

20曲の小舞の後、東次郎先生と則俊先生による
狂言『昆布売』が予定されています

シテの大名が東次郎先生で昆布売を則俊先生が
演じられます

ご兄弟の息のあった丁々発止のやり取りが必見かと思います


◆第60回 青青会 小舞特集

2017年9月24日(日)午後1時30分開演
杉並能楽堂 杉並区和田1-55-9
(東京メトロ・丸ノ内線 中野富士見町駅下車5分
入場料 一般2000円 学生1000円(全自由席 見所は座敷です)   


小舞 「七つになる子」山本泰太郎 「餅酒」山本則孝
「景清」若松隆 「暁の明星」山本凜太郎 「御田」山本則重

小舞 「府中」山本則秀 「鵜の鳥」山本則重
「通円」 山本凜太郎 「海道下り」若松隆 「住吉」山本則俊

小舞 「いたいけしたる物」若松隆 「鸚鵡」山本則秀
「楽阿弥」山本則孝 「貝尽し」山本則重 「蛸」山本泰太郎

小舞 「鵜飼」山本凜太郎 「宇治の晒」山本則孝
「名取川」山本泰太郎 「法師が母」山本則秀 「柴垣」山本東次郎

狂言「昆布売」 シテ(大名)山本東次郎  アド(昆布売)山本則俊



また、則重先生と則秀先生のご兄弟が「則重則秀(のりしげ のりひで)の会」を
立ち上げられており、上記の青青会の2日前になりますが
9/22(金)に渋谷のセルリアンタワー能楽堂で第2回目の公演を開催されます

演目は狂言の人気曲2曲で『柿山伏』と『素袍落(すおうおとし)』

チケットがもうあまりないかもしれず恐縮ですが
こちらも非常に意欲的で楽しみな公演でしたので
ご紹介させていただきます


◆第2回 則重則秀の会

2017年9月22日(金)午後7時
セルリアンタワー能楽堂 
(渋谷駅より徒歩5分、国道246号線沿い セルリアンタワー東急ホテルの地下2階)
http://www.ceruleantower-noh.com/
入場料 S席4000円  A席3500円  B席3000円 

狂言「柿山伏」 シテ(山伏)山本則秀  アド(柿主)山本則重
狂言「素袍落」 シテ(太郎冠者)山本則重  アド(主)山本則秀  アド(伯父)山本則俊
おはなし 山本則重 山本則秀

お申し込み・お問い合せ  
カンフェティ  ℡ 0120-240-540(平日10時~18時)

   


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森田研作さん撮影の能楽写真 その2 能『巴』

2017年08月20日 | 会員写真ギャラリー

更新が遅くなってしまって申し訳ありません
ご好評につき、森田研作さん撮影の舞台写真 第二弾です

今回は能『巴』より
シテは喜多流能楽師の出雲康雅先生
(横浜能楽堂本舞台)

『平家物語』で有名な女武者・巴御前が主役で
能の人気曲の一つです
    
冒頭画像は、女ゆえに戦場で最期を供にすることが許されず
討ち死にした木曾義仲の形見の水衣を手に
愛する人を深く忍ぶ巴御前




森田さんはクラシックバレーやフラメンコ、
お芝居や音楽ライブなどの舞台撮影に関しても
長いキャリアをお持ちで定評のあるプロカメラマンですが
今は特に能楽舞台撮影に夢中とのことです

『巴』の撮影は今回で二回目だったそうですが
橋掛り二ノ松あたりに凛として立った
小面(こおもて)の女武者姿に、そしてその美しさにため息が出て
見惚れてしまったとのこと

確かに美しく凛々しい巴の舞姿に目と心を同時に奪われます




こちらは舞台終盤
武具を解き義仲の形見の水衣を身にまとって
ふるさとの木曽を目指して落ちのびて行く巴

甲冑姿を表す唐織(からおり)という豪華絢爛な装束から
一転して清楚な白い水衣をまとう巴の姿には
愛する者を失った敗者の哀切の念が凝縮されているように思います


ご覧になった方も多いかと思いますが
2017年現在、NHKで放映中の大河ドラマ『おんな城主直虎』の初回に
ちょっと短かったですが、能『巴』の舞台シーンが登場していました

女性城主が主役の大河ドラマで
井伊直虎も初恋の幼馴染との悲恋と別れを乗り越えて
戦国サバイバルを果たす、たくましい女性なので
ドラマ初回の『巴』の舞台シーンの挿入は格好の象徴だったのかなと思います

ご存知の通り、直虎が血の涙の代償に存続させた井伊家の子孫が
「安政の大獄」や「桜田門外の変」で有名な幕末の大老・井伊直弼(いい なおすけ)ですが、
横浜能楽堂では毎年、井伊直弼を偲んで「横浜かもんやま能」が行われており
今年も10/15(日)開催だそうです

横浜能楽堂のお隣には掃部山公園(かもんやまこうえん)があって
井伊直弼の銅像が立っています

江戸時代には不動山と呼ばれていた一帯を
1884年(明治17年)に旧彦根藩士が買い取って井伊家の所有になったそうで
それ以降、直弼の官位である掃部頭(かもんのかみ)から掃部山の呼称になったとか

井伊直弼は能楽に造詣が深く、能や狂言を自ら作ってもいたそうで、
実は、2007年に横浜能楽堂で160年ぶりに直弼作の能『筑摩江(つくまえ)』の復活公演が行われた際に
シテ(=主役)を演じたのは、出雲康雅先生でした

ちなみに管理人は2008年に横浜能楽堂で能『筑摩江』が同じく出雲先生のシテで再演された際に
客席から拝見し、会長の神田佳明は2007年も2008年も『筑摩江』の舞台撮影をしております




◆2008年の横浜能楽堂の『筑摩江』公演の記事になりますが、
興味のある方はこちらからどうぞ  ヨコハマ経済新聞 井伊直弼ゆかりの掃部山公園で「横浜能」上演-開港150周年記念

◆井伊直弼の能楽トリビアについてはこちらを  the 能.com 幕末の大老・井伊直弼は、能・狂言作家だった?

◆第34回 横浜かもんやま能についてはこちらからどうぞ  横浜能楽堂ホームページより http://ynt.yafjp.org/schedule/?p=2184



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森田研作さん撮影の能楽写真 その1 能『花月』

2017年08月06日 | 会員写真ギャラリー

本日は能『花月』より森田研作さん撮影の舞台写真をアップ致しました

6/5(月)横浜能楽堂で行われた、りんぷうの会・能楽写真クラブAZ共催の能楽撮影会より
シテ(=主役のこと)は喜多流能楽師の出雲康雅先生です

ごく簡単に解説させていただくと
『花月』の主人公は見目麗しい美少年で
京の清水寺界隈で評判の遊芸人です

『花月』は能の中でもそれほど大曲ではありませんが、
花月少年が軽やかに小歌を謡い曲舞(くせまい)を舞い、
芸尽くしを見せる祝祭的な趣の強い楽しい曲です

冒頭写真は花月が鶯を射る真似をして見せるシーンで
『花月』の一番の見せ場、ハイライトになります

弓矢を手にして舞う正面から撮影の舞台写真が
割りとスタンダードで、森田さん撮影のこの写真のように
真横からシテをとらえた作品は珍しいと思いますが
端正な横顔と相まって、舞台の清冽な空気感が
画面からより強く伝わるように思います




掛け値無しの美少年・花月の華麗な舞姿

日本では古来より「衆道」(しゅどう、男色のこと)は一般的で
特に異端視されるものではなかったとのこと
『花月』にはそうした中世の美少年趣味が投影されてもいるようです

また、現代の感覚からするとかなり奇異な感じがしますが
花月少年は七歳の時に天狗にさらわれ
親元を離れて流れ者=遊芸人になってしまったという設定です

治安が悪く戦乱などで子供が人さらいにあって、
「天狗にさらわれた」とか「神隠し」などと行方不明になるのは
恐らく日常茶飯事だったのでしょう

能ではそうした親子の哀しい生き別れを主題にした曲が
いくつかありますが(特に有名なのは名曲『隅田川』
『花月』では親子が運良く再会しラストでは
仲良く二人で旅立って行きます




羯鼓(かっこ)を打つ花月

こちらは「いかにも」という『花月』の定番カットではありますが
表情が上品で可愛らしく、生き別れの父親と奇跡の再会を
果たした嬉しさが画面からも感じられます

森田さんは以前も当ブログで何回か作品をご紹介しておりますが
商品撮影(いわゆる物撮り)からミュージシャンの撮影(←アー写とかジャケ写というらしいです)まで
何でもござれの経験豊富なプロカメラマンです

◆森田さんのこれまでに掲載の過去記事から
「遊び心」写真 by 森田研作
意外な写真シリーズ 花写真篇
ニューサマーオレンジ(日向夏)の写真篇


能楽写真にも「森田カラー」が色濃く反映されているように思いますが
いかがでしょうか


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