『死亡フラグが立ちました!』(by七尾与志)、読了。
「凶器はバナナの皮?殺人事件!」という、奇妙なサブタイトルに強く惹かれた。
人によっては、そもそもの「死亡フラグ」という言葉に注釈が必要だろう。
フラグとはつまり、「作劇における布石」である。
必ず生きて帰ってくると見得を切った人は、いずれ死にゆくとか。
万策尽きたと諦めかけた人は、助太刀が入って助かるとか。
そういった「お約束」と化した流れを、
特にアドベンチャーゲームで「フラグ(旗)」と称する。
この通り、あくまでも架空の物語での用語である。
しかし、その「フラグ」を駆使してターゲットを消す
謎の殺し屋が、この本では登場する。
命を狙われた人は、偶然にしか思えない出来事に、
知らず知らず誘導され、事故としか思えない形で殺される。
究極の完全犯罪と言っていい。
だから私、てっきり黒幕は
『盗賊会社』(by星新一)並みの巨大組織かと思っていたら。
まさかあんな小規模な犯人だったとは。
しかも、本業の傍らで殺しをこなしているとは。
流石にそこで醒めてしまった。
なんぼ何でも無茶やろと。
最後の最後に至っては、何かもうジャンプ漫画の打ち切り最終回みたいな大騒動。
真面目にツッコミ入れるのでなく、笑って流すのが、この本の楽しみ方なのだろうと思う。
それでは。また次回。
「凶器はバナナの皮?殺人事件!」という、奇妙なサブタイトルに強く惹かれた。
人によっては、そもそもの「死亡フラグ」という言葉に注釈が必要だろう。
フラグとはつまり、「作劇における布石」である。
必ず生きて帰ってくると見得を切った人は、いずれ死にゆくとか。
万策尽きたと諦めかけた人は、助太刀が入って助かるとか。
そういった「お約束」と化した流れを、
特にアドベンチャーゲームで「フラグ(旗)」と称する。
この通り、あくまでも架空の物語での用語である。
しかし、その「フラグ」を駆使してターゲットを消す
謎の殺し屋が、この本では登場する。
命を狙われた人は、偶然にしか思えない出来事に、
知らず知らず誘導され、事故としか思えない形で殺される。
究極の完全犯罪と言っていい。
だから私、てっきり黒幕は
『盗賊会社』(by星新一)並みの巨大組織かと思っていたら。
まさかあんな小規模な犯人だったとは。
しかも、本業の傍らで殺しをこなしているとは。
流石にそこで醒めてしまった。
なんぼ何でも無茶やろと。
最後の最後に至っては、何かもうジャンプ漫画の打ち切り最終回みたいな大騒動。
真面目にツッコミ入れるのでなく、笑って流すのが、この本の楽しみ方なのだろうと思う。
それでは。また次回。