好事家の世迷言。

私「りえ」の感性で綴る、調べたがり屋の生存報告。※今は逆転裁判とFate(共に初期)に集中してます。他は勘弁。

並行する無数の線を重ね合わせて。

2018-01-15 | 物語全般
『タイムマシンのつくり方』(by広瀬正)、読了。

私は『マイナス・ゼロ』で知った広瀬氏による、全24話の短編集。
時間移動ものとして貴重な作品が並んでいる。

大抵の時間移動ものは、タイムマシンなどの「搭乗者」の立場を
視点キャラとして描いている。
が、この本の作品たちの多くは、
それ以外の「観察者」の立場から考察している。

詳しくは実際に作品群を読んだ方が早いが、
つまるところ、時間移動による歴史改変を認識できるのは、
「搭乗者」だけである。
「観察者」は、歴史改変を絶対に認識できない。
「観察者」にとっての「搭乗者」とは、
歴史を改変してやるぞと旅立ったくせに、
何も歴史が改変されてないままなのに、
自分が今の歴史に改変してきたんだと言い張る変な人、でしかないのだ。
……うん、やっぱり上手く説明できないな自分。

他に目を惹くのは、後半に掲載されているエッセイ。
この本が発行された昭和52当時には絶版だった
『時の門』(byハインライン)についての考察。
これほどまでに時間論を極め続けた作家は他にいないだろう。

私は願う。
広瀬氏の『マイナス・ゼロ』が早くに評価されている歴史を。
氏の好む長編作品を多く残せた世界線が存在している事を。

それでは。また次回。

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不死身骸骨ヒーロー。

2018-01-11 | 物語全般
映画『ゴーストライダー』のDVDを見る。

「『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』でお世話になったキャラを知る」計画。

ざっと設定を調べた時点で、
「MARVELヒーロー最強の一人」という触れ込みにまず驚いた。

ゴーストライダーとは、つまるところ悪魔に魂を売る
契約をしてしまった人間である。

映画の主人公は、父親を助けたい一心で契約したスタントマン。
狡猾な悪魔のせいで、結局は父親死亡。

主人公は文字通り不死身のスタントマンとして活躍。
が、その代償として、日暮れを境に、全身を炎に包まれた骸骨と化す。
あらゆる悪人の魂を滅ぼせる眼光を武器に。

個人的には、格好いいヒーローというより、
恐ろしげな異形という印象が強い。見返すのをためらうレベルで。

ただ、戦いの際、頭脳プレイを駆使していたのは胸が躍った。
夜明け方に変身を長引かせるため物陰に入ったり。
何より、「魂を持たないから滅ぼせない悪魔」を滅ぼす下りはお見事。

MARVELヒーロー最強、の意味も分かった。
「魂を持っている悪人には必ず勝てる」って設定は確かに強いよねえ……。

それでは。また次回。

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さよなら小松左京。後段

2017-12-21 | 物語全般
『さよならジュピター(下巻)』(by小松左京)、読了。

上巻の時点で、あまりにも、わけがわからなくて、
読み終えたその足で図書館へ行って、下巻を借りて、読んだ。
(因みに徳間文庫)

気持ちが悪くなった。

下巻に入って、太陽へのブラックホール衝突とやらが突如出てくる。
上巻に、具体的な語が出てきてないのは、単純に酷いと思う。
「ジュピター・ゴースト」とかナスカの地上絵とか要らんよ。尺的に考えて。

で、そんな世界全体の危機なのに、人々は団結しないでゴチャゴチャやってる。
そりゃ現実はそーだろーけど、コレはエンターテインメントじゃないんかと。
そして、この下巻でも、政治ネタ、そしてセックスネタが、ねじ込まれる。

そんでもって、主人公は死ぬ。

ところで、この度読んで初めて知ったのだが。
私は、この小説を滅茶苦茶にしたのが、悪名高い映画版なんだと思いこんでいた。
違うんだな。
この小説は、映画版の脚本をまとめ直した、言うなれば
ディレクターズカット版であるという事実に、私はおののいた。
こんな難解かつ陰鬱なテーマで、スターウォーズや
2001年宇宙の旅を超えようとしてたのか。当時の日本映画は。

改めて調べたところ、映画版は、まさに史上に残るレベルのワースト作品に当たるようだ。
怖いもの見たさで、逆に見たくもなってしまったが、やっぱり忘れよう。

それでは。また次回。

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さよなら小松左京。前段

2017-12-20 | 物語全般
『さよならジュピター(上巻)』(by小松左京)、読了。

知ったきっかけは、甚だ不純である。

「日本のSF映画を終わらせた」という批評から、
いつか実際に確かめてみようと考えていた。

先日たまたま古本屋で、上巻だけ見つけて、読んでしまった。
(因みにハルキ文庫)

わけがわからなかった。

あらすじを説明するのは難しい。

火星の氷の下から見つかった「ナスカの地上絵」、
過激な自然主義を掲げる宗教団体、
宇宙船消失事件、
木星の大気圏で見られる「ジュピターゴースト」、etc。

が、そういったゴチャゴチャした出来事よりも
遙かに強烈な印象を食らわせてくるのが、
とにかく性的描写、つまりセックスネタ。
特に序盤の、無重力セックスってーネタばっかり
頭に残って仕方ない。早く忘れたい。

明日下巻の感想書いて、それでひとまず終わりにします。

それでは。また次回。

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たんぽぽのお酒を飲んでみたい。

2017-12-09 | 物語全般
『万華鏡』(byレイ・ブラッドベリ)、読了。

全26話の短編集にして、ブラッドベリの自選集。
主に1950年代の作品群である。

『火星年代記』や『華氏451度』と関連している作品も散見される。

かくて、或る程度、ブラッドベリの著作を読んできたが、
やはりこの作者の世界観は、重く、暗く、ホラー(怪奇)の要素が強い。
そのホラー要素を最も強く感じたのは、『小さな暗殺者』。
……もし作者が、実際に子供に恵まれなかったら大変だったと思うよ色んな意味で。

なお、私としては『日と影』が一番のお気に入り。

ところで、この本を図書館で選んだ最大の理由は、
『たんぽぽのお酒』を目次に見かけたから。
SCP関連の文章を読んで知り、読んでみようとしたまでは良かったが。
まさか、たった4章の抜粋しか載ってないとは。
長編作品のはずなのに、短編集にあるなんてオカシイとも思ったんだよなあ……。
近い内に、今度こそ全部読みたい。

それでは。また次回。

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映画の苦味、小説の薄味。

2017-12-07 | 物語全般
『ラストレシピ』(by田中経一)、読了。

感想を書くまでに時間がかかった。
知ったきっかけは映画である。
仲間内で話題になって、付き合いで見に行った。

映画を観る前に軽く調べて知った事。
「小説のジャンルはミステリである」
「小説の評判は高い」
「作者は『料理の鉄人』などのTV関係者である」
「映画を観てから小説を読むのがお勧め」

……ならばと、敢えて小説未読で映画を観て。
それから小説を読んで今に至る。

二つの媒体(メディア)で比較して感じたのは、登場人物の描写の違い。
映画の料理人たちは、業務に殉じる様をやや非人間的に感じたが、
小説の方だと、より血が通っているように感じる。
千鶴も幸もすぐに死んだりしてないし。

ただ、小説は小説で、正直なところ読みにくかった。
2104年と1933年と、二つの時代が交互に入り乱れる上、
文章が説明的に過ぎ、どうにも情景が頭に浮かんでこない。
私が歴史ものに疎いのも原因の一つかもしれない。

結論。
「映画を観てから小説を読むのがお勧め」は正解です。

それでは。また次回。

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時間がないなら詩集をお読み。

2017-11-25 | 物語全般
『20億光年の孤独』(by谷川俊太郎)、読了。

そもそも詩集に「読了」って表現は妙かもしれない。
より正確には再読である。

事の起こりは、我が友人の一人。
コナンや逆裁などのネタにも理解ある、
元々は本好きの人なのだが、この頃読書に
集中できなくなったと相談されて。
気軽に読むならいっそ詩集はどうだろうと、
基本のキ、ベタもベタかもしれない谷川俊太郎を私が挙げたら、
その友人は即日読み始めるという驚異のフットワークを見せた。

なら私も負けてられない(←別に勝負してないが)と、
同じく手に入れて読み返したという次第。

今のところ、この本の中で気に入ってるのは、「演奏」と
「地球があんまり荒れる日には」と

余談ながら。
個人的に、最近知った絵本「しんでくれた」に惹かれている。
それでは。また次回。

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護りたいものがあると、人は強くなれる。

2017-11-05 | 物語全般
映画『アントマン』のDVDを見る。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の時系列は、フェーズ3へ進む。

この作品の主人公は、今までの他マーベル作品と大きく異なる特徴がある。
(離婚してるけど)妻子がいるのだ。

他のヒーロー達は、その大半が天涯孤独。
大切な想い人ともそう簡単に結ばれず悩むのが常。
そんな中で、特に子供を持っている点は特筆に値すると思う。

身体を極小サイズに変えられるスーツを巡る攻防戦。
因みに、未完成の実験だと細胞が雑に縮むため、
おぞましい結果になる。
また、制御できる限界を超え、原子よりも小さい世界に入ってしまうと、
物理法則が壊れ、永遠に縮み続ける、らしい。

作品内では『ウィンターソルジャー』のキャラと戦ったりもした
アントマンだが、このまま進めば、やっぱりアベンジャーズに加入するのかな。

最後に、一応の注意事項。
タイトルがタイトルだけに、「蟻」が大量に出てきますこの作品。
擬人化やデフォルメされてないリアルCG。
苦手な人はくれぐれも気をつけて。(と言いますか私自身びびった)

それでは。また次回。

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人間じゃない、人間の物語。

2017-11-04 | 物語全般
『流れよわが涙、と警官は言った』(byフィリップ・K・ディック)

1974年作。
独特なタイトルが、昔から気になっていた。
それで一読してみたら、さっぱり意味が分からなかった。

暫くインターネットで調べて、解説を読んで一応納得したつもりだが、
その時点であまり楽しめてない気もする。

人気タレントが、「自分の存在しない世界」へ行った話……
という話は本題ではないわけだ。
むしろ、他人の幻覚薬の作用に巻き込まれた被害者に感じる。

その人気タレントを含む一団・スィックス(何故「シックス」表記じゃないのか謎)は、
人工的に創られたミュータントであり、情緒や感情をほとんど持たない。
そのスィックスと対立項にあるのが、一般の人間であり、タイトルにも出てくる警官だと。

……と、基本的だろう設定を頭に入れるだけで私には精一杯。
時間が経ったら、もっと理解しやすくなる時がいつか来るだろうか。

ところで、この作品に限らず、遠い未来のSF作品って、やたら車が空を飛んでる。
無人タクシーとかは現実でも研究中だけど、
空を飛べるのはいつになるのか。というか必要なのか。うむ。

それでは。また次回。

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続・MARVELヒーロー×6人。(+α)

2017-09-21 | 物語全般
『アヴェンジャーズ2 エイジ・オブ・ウルトロン」のDVDを見る。

「トニーさんが責任感の使い方を間違えた話」。

異星異界からの敵を想定するトニーは、仲間の死を、
敵による悪夢として見せられた事から、密かに人工知能の開発を進める。

確かに、(異星の出てくる)『ガーディアン・オブ・ギャラクシー』辺りの設定を考えれば、
トニーの心配そのものは間違ってない。
大問題なのは、その開発を皆で相談しなかった事。
トニーに打ち明けられたバナーも流されてた事。
人工知能が自我を持つ最初の瞬間を、ジャービスに任せっきりにしてた事。
やっぱり、コンロに火を点けたまま台所を出ちゃダメだよね(・・;)。

人工知能・ウルトロンによる危機を防ぐ一環として、
もう一つの人工知能、というか、一つの生命が生まれる。
ロキの杖に秘められていた宝石を元に、キャップの盾と同じ素材・ヴィブラニウムを
身体組織として、そしてソーの雷を得て生まれた――何か。
その名はヴィジョン。
ムジョルニアを持てる以上、いわゆる悪ではないだろうけれど、結局のところは正体不明。

正直なところ、だんだん設定が複雑に、分かりにくくなってきたような。
せめてヴィジョンの素性くらいは早めに知りたいものだ。

それでは。また次回。

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