耳からバナナ

日々雑記

もう誰が何でも恥ずかしい。

2015-02-09 16:22:18 | Weblog
 こんにちわ。
 祖母の介護の隙間を見つけてやって来た。
 わたくしです。


 今日は中学一年生からの付き合いであるじんちゃん(美人・既婚・超可愛い娘持ち)とランチに行って来た。


「あのねー、このたらことエビのドリアが美味しいんだよ」
「そうなんだ、じゃあ私もそれ」
「ドリンクバーもつけてな」
「おう」


 注文して早速ドリンクバーでジュースとコーヒーをいれてテーブルに着く。


「じんちゃん。これが約束していたベイビーピンクハウスのブラウスだ」
「ありがとう!!」
「ちょっとシミが付いてる箇所があるが何、80㎝だ。直ぐに着れなくなるだろう」


 私はヤフオクで間違えてサイズ80のブラウスを競り落としてしまったのだ。


「○○ちゃん(私のあだ名)がさー、間違って未婚で子持ちでもないのに80㎝のブラウス競り落としたってママ友に言ったら皆爆笑していたよ」


 地味に恥ずかしい。


「頑張って二人目が女の子だったら着せてあげてくれ・・・」


 そのうちじんちゃんの愛娘のりったんの話になる。


「折角買ったジャンパーのファスナーが二回着ただけで壊れたのよ」
「おぉ」
「自分で直そうとしてマブチ(手芸店)にファスナー買いに行っても丁度良い長さのがなくてさー」
「・・・じんちゃん?」
「何?」


「ファスナーは欲しい長さより長いのを買って店員さんに『何㎝にして下さい』と頼めば希望の長さに調節してくれるよ・・・?」


「なにー!!失敗した!!」
「大体ファスナー着けるミシンのアタッチメントを持っているのかい?君は」
「いや、持ってない」


 昔も今も無謀な女だ。じんちゃん。


「じゃあここ出たら近くの服屋に行ってジャンパーを見てこよう」
「そうだね」


 つつがなく会計を終え服屋に向かう。
 大バーゲン中だった。
 入店するなりじんちゃんがダッシュで子供用ジャンパーコーナーにダッシュする。


「これ可愛い!!」


 キティちゃんのアップリケが付いたフードに茶色のファーの黒いダウンだ。
 50%引きだ。お安い。


「いや、じんちゃん。ファーは白のが可愛いと思う。他のも見よう」
「うん」


 二人で奥に向かう。
 またジャンパーコーナーだ。
 今度は私が


「じんちゃん!これが可愛いよ!!ファーも白だしアップリケはマイメロディだ!!キティちゃんより時代はマイメロを求めていると思う!!これも50%引きだし!!」


 何処の世界の求心力をキャッチしたのか、私は猛烈にそのダウンを店員でもないのにプッシュする。


「そうかな・・・じゃあこれにしようかな」
「良いと思う!とても可愛い!!」


 二人でレジに向かう。


 レジは無人だった。


「・・・・・・」
「・・・・・・」


 黙っていてもしょうがない。
 大声で私は叫ぶ。


「すいませーーーーーん!!!」


 店員さんがすぐにやって来て会計を済ませる。


 店を出てツルハドラッグに向かう。
 メイベリンの新色の口紅が欲しかったのだ。
 結論から言おう。


 無かったぜ!コンチキショー!!


 悔しがりながらマジョマジョのペンシルアイライナーのブラウンを購入する。
 もう3本目だ。黒と白はもう持っていて、とても気に入っている。
 私はアイライナー、じんちゃんはインスタントコーヒーを購入して帰宅する。
 途中でコンビニに寄って貰い色々と支払いを済ませる。財布が軽い・・・。


「じんちゃん。美味しい紅茶があるんだ寄っていかないかい?」
「おぉ!行く行く!!」
 家路に着く。
 

 玄関を抜けて
「先に居間に行っておいてー」
「分かったー」


 私は祖母の介護のケアさんに挨拶をしてから居間に向かう。
 炬燵をつけてストーブも点火する。
「まぁ、座って座って」
 二客の紅茶ティスティングセットを取り出してゆうなぎに貰ったさくらんぼの紅茶を淹れる。
 時間を見計らいカップに紅茶を注ぐ。
「はい、どうぞ」
「うわー良い香りだー」
「美味いぞぅ」
 猫舌のじんちゃんは少し冷ましてから飲む。
「美味しいねぇ~」
 お喋りが止まらない。
 そして最近のじんちゃんの腐女子っぷりの話になる。
 じんちゃんは旦那に内緒で同人誌を作っているのだ。
 本人曰く


「ばれたら離婚だよ・・・」


 そんな激しいリスクを背負うな。


「そんでねーコスプレを・・・」


 その一言に私は仰天した。


「まだやってんのか!?」
「しばらくしてなかったの!返り咲いたの!!ママ友もしてるの!!」
「写真を見せろ!ジャンルは何だ!?」
 じんちゃんはスマホを操作しながら


「ハイキュー!!!!!」


 と、絶叫して画像を見せてくれた。


 ノリノリで赤いジャージにウィッグを装着しているじんちゃんがそこにいた。


「私だって○○歳で止めたのに!!恥ずかしくないのか!?」
「だってママ友が『ジャージ買ったの~』と自慢するから『じゃあ私も買う』って言っちゃったんだもん!!」


 買うなよ・・・。


「あ!雪が降ってきた!!」
 じんちゃんが慌てる。
 彼女は雪で五回事故を起こしている。
「帰るか?」
「うん」
「そうか」
「今度は○○(りったんの本名)も連れてくるから」
「是非そうしてくれ」


 りったんに上げる羊の可愛い加湿器が入って居る箱とじんちゃんの好きな水城せとなの漫画が詰まったバッグを持たせ玄関迄見送る。


「じゃあまたね」
「おう。今度はりったん連れてきてな」
「うん、ありがと。バイバーイ!」
「気を付けてなー」


 じんちゃんは帰って行った。


 ヤフオクで80㎝のブラウスを間違えて競り落とした私。
 コスプレに返り咲いてしまったじんちゃん。


 皆、どっちが恥ずかしいと思うかい?


 私と賭けてみようじゃないか。 


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