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耳からバナナ

日々雑記

よねをにファンがついた

2017-06-03 08:31:01 | Weblog
絶好調で寝不足です。
寝不足ながらも溺愛している従妹の娘ちゃんの為にレジンで髪ゴム作ってる。
あの子が喜んでくれるならオラワクワクだぜ。
わたくしだぜ。


またよねをの話だ。
何でこんなに頼んでもいないのにネタを提供してくれるんだ。
オイ。
自分で4つも作った目玉焼きを1つだけ残してどこかに行くな。
あんた本当にフリーマンすぎるから。


・・・・・・私が食べよう。
ちょっと待っててくれ。
朝ごはんにする。


美味しかったです。
よねをは元板前だ。
ふぐ免許も持ってる。
免許の写真がヤバい位若すぎてそして怒れる上の弟にそっくりだ。


声まで似てきたらしく岩手に住む伯母が家に(つまり伯母の実家。わたくし宅だ)電話をしてきて怒れる上の弟が出ると


「はい!はい!!分かりました!!宜しくお願いします!!」


と、敬語で絶叫するのが聞こえる。
伯母はよねをの妹だ。
後で


「何で敬語だったの?」


と訊いたら


「あんちゃんの声にそっくりで思わず。あんたもお母さんにそっくりな声だよ」


要らん遺伝情報を勝手に開示されてもうほんとどうすれば・・・・・・。
いや別に声が似てる事が嫌な訳ではない。
ボケボケにボケてきてる彼女と話の内容が同じだと思われてる事がショックだったんだ。


凄いぜ?


何訊いても


「うん!!」


と言うんだぜ。


そしてその「うん!!」は「違う!!」と言いたい時にも彼女の口から自然に出てくる。


家族一同母と話す時の念押しを大抵3回はします。
3回では間に合わない時もあり家庭外に失敗を持ち出さない様に気をつけていたのに、母は先日車検で私も乗り回しているピンクのワゴンRちゃんの代車できた黒い軽を・・・・・・代車がきた翌日にバックの時アクセルとブレーキを踏み間違え玄関に突っ込ませた。


まぁそれは良いが(本当は全然良くないのだが)彼女は動揺していたらしくまだ寝汚く熟睡していた私を起こし


「玄関壊しちゃった・・・・・・」


と呟いた。


分かった。
分かったからもう少し寝かせてくれ。
身体が無事で対物でしかも自宅なんだからコンビニに突っ込むより余程良いじゃあないか。
違うか?


代車は破損した場合100%自己負担で修理せねばならなかった。
そんで今家の玄関は大破してる。
靴箱が三和土に置かれついでだからと靴箱整理を母は始めた。


整理は良いけど靴箱に掛けてあったお気に入りの日傘が消えたよ!!
どこにあるんだよ!!
悔しくて昨日アクシーズのシークレットセール行ってまた日傘買っちゃったよ!!
30%オフだった!!
ラッキー!!


・・・・・・自分を誤魔化す為空元気を見せたが全然ラッキーじゃない。


哀しくてアクシーズのネコのプリントが可愛いチュニックも買ってしまった。


隣のアロウでラビルさんプリントのTシャツも買った。


だって1000円だったから・・・・・・。


いかん、脱線してる。
閑話休題。


よねをの話だ。


昨日帰って来た彼は嬉しげにビニール袋を提げていた。


食べ物ではない事を『ワークマン』という袋の字を見て悟った私は空腹を抱え途方に暮れながら


「お帰りなさい」


と彼を迎えた。


「おう」


と居間に入ってきながらよねをは袋の中から灰色の作業着を取り出し、何故か座っていた母を立たせて着せ始めた。


『母の作業着を買ってきたのかしら?』


疑問に思い食卓に出ていた茹で上げてあるスナップエンドウを何も浸けず(私はマヨネーズが苦手だ)ボリボリ手掴みで食べつつ見ていた。


でも母は農作業着だけが必要でそしてそれは足りている。


よねをは嬉しげに母にどんどん作業着を着せる。


逆ストリップみたいで見てるこっちが恥ずかしい。
どうせならフラッシュダンスもしてくれ。


母が前立てのファスナーを上まで上げられる。


おかしい。


身体に合ってない。


明らかによねをサイズなのだ。


そして母はよねをにお金を手渡した。


おかしい。
おかしいって。
私の目前で繰り広げられるこのシュールな光景は何だ。


ミュージカルの一幕なのか。


生きるべきか、死ぬべきか。


ハムレットはここにおらず私だけが舞台に取り残されそう呟く。


よねをは母の前立てを開いて懐を私側に向け。


「見ろ」


と胸を張った。


何故かそこには小型トランシーバーみたいな機械が内ポケットに入っているのだ。


よねをはアマ無線の資格を有しているが遂に服に迄無線を仕掛けたか、と慄然としながらスナップエンドウを貪る私の前で母が作業着を脱ぐ。


「ほら、これだ」


彼が言うので今度は抜け殻の作業着の背面を見せられた。


そこには小型ファンが付いていた・・・・・・。


つまり強制的に中の空気を排出する事が可能なハイテク(こんな事にハイテクを使うってどうなんだ、ワークマン)作業着なのだ。


来たるべき今年の猛暑に向けてもう準備をしやがったのである。


トランシーバーと勘違いしたのはファンを回す為の動力源。


「2万円だ」


「私より高いんじゃないですか?」


「そうだ」


何の曇りもない瞳できっぱり言わないでくれ。


今年の夏のよねをはファン付きにグレードアップする。


その割に最近連日アイスを買ってくる。


それ、もう着た方良くね?

2017-05-13 20:04:17 | Weblog
 目の前によねをが買ってきてくれた大判焼きが。


 食卓の上に載っている。


 クリームとおぐらだ。


 この時間の甘ものは危険だ。


 食べたいが後が怖すぎる。


 見つめていた。


 いつまでも。


 チラチラと。


 次第に見る間隔が短くなってくる。


 パックは3つある。


 透明な食品トレーのパックだ。


 セロテープで止められている。


 3つ並ぶパックの1つだけが私の好きなクリーム。


 ノンカロリーのトップバリュのサイダー片手にまだ見つめていた。


 クリームを。


 まさに「食い入る」様に。


 じっと。


 その時。


 まさに私の視線が一際輝きを放った時。


『ぱかっ』


 音をたてて。


 あっけなく。


 あいた。


 開いた。


 クリームのパッケージだけが。


 5秒程目を見張り。


 やおら手を伸ばした。


 もう迷わない。


 天啓だ。


 口に入れて咀嚼する。


 美味しい。


 そっと何かに呟きかける。


 何かが何なのか分からないけど。


「誘ったら身体を開くのか・・・・・・売女め」


 大判焼きに雌雄はない。


 それでも尚続ける。


「見つめただけで吐息を吐いて」


 やめろ。


 それ以上言うな。


 ほら、見てる。


 明日祖父の三回忌の法事がある為集まった親戚一同が。


 じぃちゃんごめん。


 じぃちゃんも好きだったね。


 クリームの大判焼き。


 開けてくれてありがとう。


 そして10人は集まってる遠方では横浜からきてる親戚達の。


 冷たい視線が。


 ただイタい。


 


 

ゼロからの出発

2017-05-11 16:28:34 | Weblog
 こんにちは。
 オタクです。
 わたくしだー!!


 父よねをの買い物の仕方が豪快なので報告しようと思う所存である。
 まずは彼のキャラクターを予習して貰おう。
 キリッ!


「俺の名前は英語に直訳できる」(いきなりこう言われた)
「・・・・・・は?」(戸惑う私)
「『ライスマン』だ!!」(誇らしげに)


 彼の名前は漢字で


『米男』


 だ。
 なーるほど・・・・・・『ライスマン』ね。


 真空跳び膝蹴りするぞ。
 キックの鬼だ。
 いや、彼は空手の有段者なので泣くのは私だろうが。


 そんな感じの人だ。
 何かいつも自由の風に乗って冒険してるみたいな人なんだが。
 実際昨日無断で帰ってきてない。
 母に懇願されメールを打ったが返信もこない。
 自由すぎる。


 先ず、彼の買いっぷりがとんでもない。
 ある日帰宅してきたよねをがタブレットとミニスピーカーを抱えて満面の笑みで私に告げた。


「おう。今度からドコモ光だ」


 意味が分からない。
 とっさに頭が思考を拒否した。


「・・・・・・は?」(ちょっと現実に戻った)
「来週工事に来るってよ」
「え・・・・・・ちょっと待って・・・・・・今『ドコモ光』って言った?」
「おう」
「若しかして・・・・・・プロバイダの話かな?よねをちゃん」
「おう」
「はははは・・・・・・」


 理解したが信じたくなかった。
 またネットに繋ぐ努力が1から始まるのだ。


 嫌だ。
 面倒臭い。


 等と逆らう訳にもいかず泣きながら設定をした。


 よねをはご機嫌でミニスピーカーをテレビの前に設置してタブレットでダウンロードした中島みゆきの『空と君とのあいだには』を流していた。
 今日も冷たい雨が降ってんのはあたしだ。
 つばめよ、教えておくれ・・・・・・(勿論設定を、だ。そしてそれは『地上の星』だな)。


 結果から言うと設定は何とかできたがそれ以前の問題があった。


①工事で回線を家の中に引かないといけないのに電話線の場所が奥まってるのも限度があるだろ。という程奥にある。
②説明を業者から受けるのは私しかいない。
③怒れる上の弟(私には弟が二人いる)に『わいふぁい』とかいうものにスマホを接続する方法を教えなければいけない。


 解決方法を記しておこう。
 誰の参考にもならない初歩も初歩というか普通は歩かない道だったが。


①工事に来てくれたおっちゃんが困り果てふとエアコンを見つけ
「・・・・・・エアコンの室外機に繋がる部分から回線引いても良いですか?」
「はい・・・・・・というか、そこしか無いですよね?」
「無いです」(キッパリ言われた)
②何故『るーたー』らしきものが2つ据え付けられたのか分からない(前は『るーたー』は1つだった)のでおっちゃんに
「これは・・・・・・なんですか・・・・・・?」
と10回位尋ねても分からずおっちゃんが不快そうな顔をしだしたので自分を初期化して
『こういうものなのだ』
と刷り込みおっちゃんが帰った後、孤軍奮闘し増えた『るーたー』の片方を電源に繋がなければいけなかったのが接続コンセント口が1つ足らなくなり泣きながら自分が使っていた延長3口コードを持って来て繋いだ。
だから今でも自室の炬燵が使えない(早く新しいの買ってこい)。
③怒れる弟が
「『わいふぁい』はどうし・・・」
と言った所で取説の『スマホの接続なんちゃらかんちゃら』というページを開き投げつけた。
涙目だった。


 兎に角よねをが何か豪快に買うと必ず私にも漏れなく豪快な被害が及ぶ。
 何回身の危険(この場合怒れる弟が脅威だった)を感じた事か・・・・・・。


 だが彼はまた豪快な買い物をしてきた。


 以前中古の新型プレステ2をAmazon経由で入手したのだが、ゲームはちゃんと読み込むがDVDを読み込まなくて居合わせたよねをにため息を吐きながら


「駄目だわ・・・・・・DVD読まない。今度再生専用機(プレイヤー、ととっさに言えない女。それが私だ)買うわ。安いし」


 と、言った所それから2か月後位によねをは荷物を抱えて帰ってきた。
 いそいそと袋から何かを出してテレビに接続してる様をアイスを食べながら私は見ていた。
 ちょっと気になったので取説を手に取る。
 そこに書かれていた単語に瞠目した。


『DVD&Blueーrayプレイヤー』


 一気に『ぶるーれい』とやらも観れる様になった。


 0が2になり訳が分からない。


 しかもよねをは嬉しそうにツタヤのレンタルバッグを持っていた。


 中身を見るとそこには・・・・・・そこには・・・・・・。


 新作の2泊3日の『ぶるーれい』が3枚入って・・・・・・。


 オイ、気が早くないか。
 まだ接続も怪しいのに『ぶるーれい』か。
 しかも新作2泊3日か。
 どうして『初めてだから観れなかったら怖いし』とか思って旧作1週間のを借りてこないんだ。
 そういう思考はないのか。
 ・・・・・・ないんだな。
 ある訳ないよな。
 よねをだもんな。


 呆然としてたらアイスが溶けて手につくのを感じ、慌ててアイスを口に咥え手を洗う為に立ち上がる。


 何かの箱につまずきシンクに頭から突っ込む。
 何だこの箱は。


『DVD&Blueーrayプレイヤー』


 だと?
 中身を取り出したからもう軽い筈なのにこの重量感はどうした事だ。


 ・・・・・・違う、これ別の箱。


 よねをは、『DVD&Blueーrayプレイヤー』を自分の寝室にも持ち込む為2つ買ってきて下さったのだ。


 訳が分からなくなる。


 0が2になった後更に倍率が上がった感じだ。


 0が2になっただけでもじゅうぶん混乱するのに。


 兎に角楽しそうにその真四角な機械をテレビに取り付けるよねをを置いておいて手を洗って私は寝た。
 衝撃で歯磨きを忘れた事に気付いたがそんな些末な事等気にする事はない、と考えて(今思うとかなり思考が混乱してる・・・・・・)。


 翌朝、目覚めた私はいつもの様に座椅子に腰を下ろし何気なくテレビ前に鎮座する『DVD&Blueーrayプレイヤー』様を見た。


 朝1発目から信じられない光景が目に入った。


 先ず、状況を説明させてくれ。


 家のテレビはX型の足によって自立している。
 その足は緩やかな傾斜を上部に行けば行くほど描いている。
 そしてテレビボードが少し小さめで『DVD&Blueーrayプレイヤー』をそのまま置こうとすると足に阻まれそこから8センチ位飛び出る。
 だからよねをはこう考えたらしい。


『この傾斜より上にこのプレイヤーを置く為の台の代わりになるものは無いか。おぉ、良いものがテレビボード下の収納スペースに入ってるじゃないか』


 私の目の前に現れた『DVD&Blueーrayプレイヤー』の下に置かれていた物。


 その台は私の愛読書のコミック文庫全5巻が積み上げられて出来ていた。


『SuperAbnormalHero・変態仮面』(著・あんど慶周、集英社刊)


 よねをが買い物をすれば必ず私に被害が及ぶ。


 今日はそんな話だ。


 それは私のおいなりさんだ!!!!!!!!!!!!!(変態仮面の名台詞)


  

お ぼ れ る

2017-05-08 18:07:27 | Weblog
少しずつ
すこしずつ


鈴の音が
ちかづいてくる


私は
うづくまり
耳を抑える


聞こえない様に
聴こえない様に


耳を抑える


朝なのに
何の音もしない





鈴の音が


遠くから
とおくから


鈴の音が


最初は遠く


徐々に


わたしを


覆う様に


鈴の音に
溺れる


助けて
たすけて


おかあさん


鈴の音が


「りん」


「リン」


「鈴」


なる


ナル


鳴る


成る


約束の時が


近づくかの様に


きこえない


聞こえない


聴こえない


何も


きこえなくなる


その頻度が増えてくる


神様と生まれるときに約束した


「生まれても良い」


「愛されても良い」


「けれど、お前の耳は」


「私のモノだよ」


あれは言祝ぎではない


呪いだ


必死で補聴器を耳に刺す


わたしの最後の守り刀


鈴の音が


りーん


りーん


りーん


嘘だ


もう約束した


時が


来たのか


気付くと


わたしの足元には


鈴の絨毯が


酷く歪んだ鈴の音が


腐った聴覚に


ずぶずぶと


めりこんでくる


「ハロー」


神様が足取り軽やかにやってきて


右手の掌をわたしに突き出す


「渡せ」


いやだ


何もきこえなくなるのは


嫌だ


心地の良い言葉も


警鐘を鳴らす言葉も


愛の言葉も


きこえなくなる


あの人の声も


きこえなくなるのか


虚ろ目だけがわたしの全てとなるその日が


もうすぐ そこに


だから





あなたの声をきかせて


喋って


歌って


罵って


鈴の音がまだきこえるならそれは私の福音だ


いつかきこえなくなる


約束したから


鈴の音が耳元で鳴り


世界が破けたら


わたしの耳は がらんどう


最期の日がくるまで


わたしは待つしかないのだから


それまで沢山の


あなたたちの音を聞かせて下さい


凍える心の 喜びを ここに記して おきましょう


「たすけ て ?」

魂が 穢れる

2017-02-19 06:29:16 | Weblog
 朝日が眩しい。
 眩しすぎてキィを打てない。
 更に深くカーテンを調整しなければ・・・・・・。
 今から立ち上がりカーテンを引くわたくしです。


 一昔前に援交が流行った時がある。
 いまはJKサービスとかあるらしいが。


 河合隼雄は言った。


「魂が穢れるから止めろ」


 と。


 私達は別に「魂が穢れる」と言われても鼻で笑ってやった。


 そんな事でJKの魂はダメージを受けない。


 買うのは貴方達じゃないか。


 需要があるから供給される。


 本来は「使用してはいけない身体」を自由に使っただけである。


 望んだのは男達。


 何故私達だけが「穢れる」と言われなきゃいけないのか。
 穢れてるのは、男だろう。
 それを利用しようとするのは当然だ。


「JK」は記号である。
 ある種の男達にとって。
 彼らが買うのは私達じゃない。
「JK」を買うのだ。


「JK」というスウェットスーツに身を包んだ女を。


 期間は限定されている。
 どんなJKでも三年経てば価値がなくなる。


 私には男がどうしてJKを欲するのかは良く分からない。


「使用禁止」の身体を望む事だけは分かるが。


 チャットで話していた時、ある男性がいきなり爆弾を落とした。


『○○さん、JKクラブ行かない?添い寝してくれるよ』


 恥ずかしげ、とかそういうのは無いのだろうか。
 女性も沢山いるルームで40越えた男の振る舞いとは思えない。


 また男性陣が盛り上がる。


 あのな、本物のJKじゃない店員も多いんだがな。


 またそのチャットがひどい。
 女と気付けば「いくつ?どこ住み?」


 いい加減にしろ。
 聞き飽きた。
 私は無視している。
 ネカマに騙されろ。


 どう見ても「魂が穢れてる」のは男だ。
 そんな話を大勢が見てるチャットで堂々とする。


 JKも気づいているだろう。
 彼等こそが「穢れてる」存在なのだと。


「JKの魂が穢れてる」んじゃない「欲しがる男どもが穢れている」のだ

 
 ビジネスが成り立つ程に。


 JKはそれを知っていて本心は客を軽蔑している。


 そんな事も分からないのだろうか。


 少しでも考えれば分かる筈だ。


 添い寝して貰ってどうするんだ「穢れ」が。


 「JK」というだけで彼らは飛びつく。


 分からない。
 本当に理解したくない。


 女はいつでも「見られ・品定め」される存在だ。


 そして世論は「JK」ばかりを責めたてる。


 JKを買う男の存在は綺麗に無視されてる。


 貴方達が望んだのに?
 貴方達こそ最低なのに?


 JKは段々気が抜けてゆくコーラの様だ。


 コーラを回し飲みするのが男達だ。


 気付け、「穢れて」いるのは男である事を。
 気付け、「消費」してるのは自分達である事を。


 そして私は従妹に言う。


「自分を切り売りしてはいけないよ。たった3年間しかないのに消費されるだけの日々が続く」


「魂が穢れてるのは大人だから」 


 彼女はぽかんとした顔で私を見た。


 可愛くて愛しくて大切で


 抱きしめたら涙が出た。


 神様 私は まだ 穢れてるのでしょうか。


 神様 私を まだ 穢し続ける 男を 男を 男を 男を


 闇の中に 沈めて 高笑い させて 下さい。


 悲鳴を上げてあなたに尽くすから。

 


 

欠損なくしての 才能はありえない世界。

2017-02-17 13:26:20 | Weblog
 ダイエット集中期間である。
 目指せ3●キロ。
 とっくに40キロはきったがな。
 母から譲られたスカートが履けなくなってまた強烈な戦争が始まった。
 いやもう履けるんだがついでにも少し絞っておこうと思ってな。
 わたくしです。


 私はコミケとか行くオタクなのだがあそこにはプロの漫画家も多く参加して皆が列をなす大手のサークルは壁に配置される。
 並ぶ事が大嫌いな私が唯一並ぶ列。
 それが大手サークルだ。


 ほぼ作家本人がサークルにいて読み手と直接対面できる。
 そして「差し入れ」や「手紙」を読み手は作家本人に手渡せるのだが、ここで大手作家全部がそうではないと言いたいが結構大手は読み手を軽視する傾向がある。


 そして彼女達は大抵病弱だ。
 ほぼ徹夜連続の無理を押すものだからあれで健康な人間がいたら嘘であろう。
 ユンケルの一番高いやつとかを毎日飲み震えそうなその手で必死に描いている。


 だから感情が鈍くなるのか?
 差し入れをした読み手に礼の一言もないどころか酷いと無視をされる。


 それでも大手の本は大抵面白い。
 期待を良い意味で裏切られる事がある。


 彼女達のモラルは結構低く一般社会にうまく適応できそうな人間は余りいない。


 でも私はそれでも良いと思ってる。


 天から与えられた才能は何にも変え難いからだ。


 彼女たちは「欠損」する事で自分の自意識を覚醒させ凄い作品を読ませてくれる。
 

 面白い本が、私は読みたい。
 

 ここで大切だと心底思う事は


『作家本人に入れあげすぎない』


 という事だ。


 彼女達は浴びる様に手紙や差し入れを貰っている。
 長年壁にいるサークル程傍若無人な人間が多い。


 読み手に言いたい事を伝える為に生きて、そして次々ジャンルを流行と共に流離う。


 同人誌で生計を立てている人間が多いからだ。


 いつ迄も同じジャンルにいては売り上げが落ち込む。
 これはどんな人気漫画も必ずいつかは淘汰されるからだ。
 同人で食べていきたいのならジャンルを次々新しいものに変えていかないと生きていけない。


 私が追っかけていた作家さんは


「プーじゃないと同人誌に集中できない」


 と無職になったと、伝えた私に言った。


 彼女なりの慰めだったのだろうか。


 それでも私は笑って「そうですね」と同調するしかなかった。


 彼女は大手作家であるから素直に言っただけかもしれない。


 大抵の同人誌を描いている人間は売り上げは赤字だ。


 だが赤字から叩き上げられて成功した人間は同人誌で生計を立てる事が多い。


 所謂『専業同人』だ。


 一回のイベントで売り上げが百万は越えるのだ、彼女達は。


 作品世界が透徹していればしている程彼女達は一般常識を解さない人間が多い。


 自分の世界で過ごす人間が多いからなのか。


 いつでも作品の事だけ考える事ができる才能を持つ者だけに読み手は並ぶ。


 期待を裏切られた事は、私は一度もない。


 だがもう一度警鐘を言わせて貰おう。


「自分を書き手にアピールするな」


 手酷いしっぺ返しが待っている事が多すぎる。


 守ろう。
 守りたい。
 守らなければ。


 何を?


 自分を?


 それとも彼女たちの作品を?


 全て守れ。


 書き手との距離を適切に。


 指先確認をしろ。


 大多数の私達は何をしてもいつか必ず忘れられる。


 無駄だ。


 この答えに辿り着く為に私は10年はかかった。


 『天から与えられた才能ある者は自己が欠損していればしている程良い作品を世に出す確率が非常に高い』


 私には何の才能もない。
 人格者では無いかもしれないが自分の本を褒めてくれる人には礼を尽くす。


 同人作家は支持されればされるだけ感覚が麻痺してゆくとしか思えない。


 彼女達の作品を読む度に私は憂える。


 接近したいが、しては駄目なのだと。


 守ろう。
 守りたい。
 守らなければ。


 期待はいつも淡雪の様に溶けてなくなる。
 例外はなく。


 そう、溶けて地べたに汚泥を残す雪。


 それが あたしだ。


 それが あなただ。


 どうか間違わないで。





 
 
 

完全に、こじらせている。

2017-02-15 14:21:18 | Weblog
 頬のこけが激しくなり誰が見ても絶対痩せすぎの顔だ。
 だが同じ体重なのに前は頬はふっくらとしてた。
 ググって簡単な頬の筋肉のエクササイズを憶えた。
 既に頬が疲れている。
 頼む、効いてくれ。
 わたくしです。


 私は10代からこじらせている事がある。
 

 元々一度好きになるとしつこく追いかける性格なのだが余りにもこじらせすぎてる。


 HAKUEIだ・・・・・・。


 PENICILLINとかmachineとかライチ☆光クラブのボーカリストをしてる私より超年上の男性だ。


 何が凄いって歌声も作詞も世界観もファッションも素晴らしいが驚愕するのは


「歳を経る程うつくしくなってる」


 という事。


 私はゆうなぎを誘いPENICILLINのライヴに行き2階後ろの席だったのだが、そんなに遠くてもはっきり胸骨と肋骨が見れる体型で度肝を抜かれた。


 検索を掛けるとかなり画像に引っ掛かるが本当にうつくしい人間だ。


 個人的にはガクトやHydeよりうつくしいと思ってる。


 軍服着れば私が出血する迄口唇噛む程似合うし、オフショットも心臓に悪い・・・・・・。


 今迄好きな芸能人とかが結婚しても何とも思わず流せたがHAKUEIが結婚したら私は寝込むと思う。
 冗談でなく。


 恋愛は一杯して欲しいが結婚は勘弁してくれ・・・・・・。


 多分泣くね。
 絶対泣くね。


 本人は今の所「結婚はしない」と発言してるので何とか心臓は破れずに済んでる。


 どっかのHPで「40代驚異のイケメン」とか掲載してあったが私は鼻で笑ってやった。
 語彙に問題があるとしか思えん。


 彼は「イケメン」なんか軽く超越してる。


『美形』


 と言うべきだ。


 しんどい時や辛い時も彼の画像を見れば私は(心臓には悪いのだが)元気になる。


 他人の心迄癒す美形はどうなんだ。


 心が蕩ける。
 呼吸が止まる。


 壁紙も彼の画像でパソコン起ち上げる度に出てくる為、朝ぼーっとパソコン起動させるとえらい事になる。
 色々漏らすかと思う程の美形って何だ。
 てゆーか朝はトイレに行ってからネット始めろ。


 何であんなにうつくしいのだろう。
 どうして歳を取れば取る程輝いてゆくのだろうか。


 彼はヘビースモーカーでステージドリンクは『ビール』というとんでもないミュージシャンだ。
 肌に悪い事ばかりしてるのにどうしてあんなにうつくしいの・・・・・・。


 また身体も凄い。
 腹筋割れまくり。
 タトゥーだらけ。
 めっちゃ細い。
 身長183㎝。


 写真集とか地雷だ。


 見ると暫く惚けている。


 家事を済ませてからじゃないと鑑賞できない危険な写真集って何事なのよ。
 風呂も済ませないと見れん。


 ちょっと際どい所迄見えそうな写真とかあるのだが「見えるかもしれん」という馬鹿な理由で下から見る事がある。
 

 私のなけなしの理性飛びまくり。


 ある風俗誌を読んでいたら(弟のだ)「PENICILLINのおっかけする為に風俗で働いてる」というお姉さんがいて10代だった私も真剣に「風俗で働こうか・・・・・・」と悩んだ程だ。
 そう年端もいかない子供が入れあげる程の魔性の美形。


 自分の身体を切り売りして迄鑑賞したいもの。
 それがHAKUEIなんだと思う。
 私の様な一部のバンギャにとって。


 40代後半の既に「おっさん」と呼称される年齢なのにオーラが凄い。
 セックスアピールもとんでもない。
 天然フェロモンダダ漏れ。


 いや、やりたいとは恐れ多すぎて思わないが。


 もはや宗教じゃねーのかコレ。
 何処まで追っかければ気が済むんだ。


 愛を試されてるとしか思えない。


 そして私は今日も彼の歌声を聴く。


 こじらせすぎだっつうの!!


 

二丁目なのに八丁目

2017-02-12 16:41:29 | Weblog
 こんにちわ。
 今日は鈴ちゃんと名取エアリ迄車で行って来た。
 私は本命チョコを入手する為、鈴ちゃんはショッピング。
 鈴ちゃんお洋服大量お買い上げをしてる横でずっと「それは丈が短い」「そっちはドレープが綺麗だ。試着してみなさい?」
 姑かよ。
 わたくしです。


 現在進行形でまた悪くなってきたが、私は口唇の粘膜が弱くリップクリームが使えず医師から「ワセリンだけにしなさい」と言い渡されて10本はあるリップクリームを憂えてる。


 まぁ季節性もあるのかもしれないが兎に角口唇が一部だけ赤くなり痛痒くなって日常生活が口唇の悩みに圧迫される。
 そんなもんに圧迫され続け仕方ないので適当に選んだ仙台の皮膚科に行った。
 ネットで検索したら「駅近し、腕良し」でヒットしたのだ。


 その名は「八丁目皮膚科」。


 いつものクリニックに行った後、道が分からんのでタクシーに乗って「八丁目皮膚科まで」と告げる。


 大人になったというかもうBBAなので道が分からなかったら例え1メーターの距離でもタクシーに乗る癖がついた。
 こんな大人にはなりたくなかったんだがな・・・・・・。


「千円位で間に合いますかー?」
「うん。大丈夫」
「はーい」


 千円札を握りしめて到着を待つ。
 口唇の事しか考えられなくなっていた私の所為で到着する迄に千円札は湿ってなんとも香ばしい姿に変わり果てたがそこはそれ。
 お金の価値は変わりません。


「着きましたよ」
「はい」


 優しい運転手さんに香ばしくなった千円札を渡して堂々とお釣りも貰いタクシーを降りる。


 そこで私は何か違和感を感じた。


 違和感の正体を確かめるべく風景に目を凝らす。


 分かった。


 何がおかしいか分かった。


 ぼそりと呟く。


「この電柱の番地表示は『二丁目』じゃないか・・・・・・」


 紛れもなく正真正銘の『二丁目』に私は立っていた。


 でも目の前は『八丁目皮膚科』である。


 訳が分からない。
 だが口唇の痛痒さに大きな謎を抱えながら病院内に入る。


 皮膚科で嫌なもの。
 できれば他の病院やクリニックにも徹底して欲しい事。


 スリッパではなく靴のまま入れる様にしてくれ。


『八丁目皮膚科』はスリッパであり、私は持参した携帯スリッパを履いて(こんな事だけに細かい)受付に「初診です」と伝え「耳も悪くて補聴器着けてますがそれでも聞こえないので宜しくお願いします」と言い添える。
 初診者用の問診表を書き込み受付に提出すると事務のお姉さんは大きなポストイットに


『耳悪い』


 と、書き込んで問診表に貼ってくれた。


 ダイレクトでワイルドな事をするなぁ・・・・・・。
 もう今更傷付かなくなったがもう少し配慮してくれると嬉しい。
 うーん、マンダム。


 本を読んで30分程経過したら大きな声で二回私を呼んでくれた。
 助かる・・・・・・。


 看護師さんにまず色々説明を受けるが一番重要な謎である


『二丁目なのに八丁目とはどういう事なんだ』


 と、詰め寄りたいが看護師さんのてきぱきさに謎を訊く隙が無く今度は診察室前の長椅子に座らされる。


 私にも問診をさせろ。


 診察室から私を呼ぶ声が聞こえた。
 荷物を抱え入る。


 そこには初老の優しげな先生がいらっしゃって、背後の壁に医師免状(というのかあれは?)が額に収まり飾られていた。


「はじ・・・・・・めま、して・・・・・・」


 私は瞠目してどもった。


 その医師免状には当然先生の名前が記入されていた。


『八丁目○○』(下の名は余りの衝撃に忘れた)と・・・・・・。


 つまり先生の名字が


『八丁目』


 なのである。


 謎は全て解けた。


 すっきりした私はその日時折行くチャットでその話をした。


「嘘つけよ、М(私のハンドルネームのイニシャル)」と言われたので


「宮城県 仙台市 八丁目 皮膚科でググってみろ」言い返してやった。


 彼はすぐにググったらしく


「本当だ・・・・・・」呟いて『八丁目皮膚科』のリンクを貼った。


 勝った気がしてにやりと笑いアクエリを飲む(マティーニでも飲めばもう少し恰好がつくだろうが、私よ)。


 世の中には解けたときあんなにすっきりする謎があるもんだ、と悦に入りながら今日はここでお別れにしたい。


 だがまだ口唇は痛いままなのだが。


 

可哀想で 愛しい人

2017-02-09 15:08:54 | Weblog
 あけましておめでとうございます。
 わたくしの元旦は今だと叫びます。
 異議は認めん。


 一昨日恋人と寝た。
 事情があって深夜一時に家を出たのである。
 とりあえずホテルに着いて私はすぐに眠剤を飲む。
 眠剤がないと眠れないのだが最近服薬後に無印の「ノンカフェインジンジャールイボスティー」を飲むようにしたら、これが恐ろしい程効く。
 何度居間で座椅子に座ったまま朽ち果てて母に深夜叩き起こされたか…。


 一昨日もそれで意識を無くし気付いたら朝八時であった。


 まず、下着をつけていない。


 何でだ。


 苦悩して彼(今の恋人は男だ)に訊いてみたところ


「自分で脱いでたよ」


 そうか…自分でな……。


 情けなくありつつもシャワーを浴びて歯を磨き彼の膝に乗り朝食のルームサービスを待つ。
 食べたら歯をまた磨く。


 食欲が満たされれば次は性欲だ。
 乗りかかられてがっちりホールドされたまま事に及ぶのはいつもの事でもう慣れた。


 皮膚の薄い場所に私の欲望が灯る、と気づいた彼は全身を弄ってくる。


 身も世も無く喘ぐと私のとても好きな彼の酷薄そうな薄い口唇の口角が上がる。


 そしてその日の昼に帰宅。
 彼の都合だ。
 眠い上に最近拒食気味な私はホテルの朝食に胃をやられ青息吐息だった。


 帰宅してその日は家事をしたら疲れ切っていたらしく(当たり前だ、声が掠れる程愛撫されてんだから体力消耗してる)


「朝、シャワー浴びたし……」


 と、呟いてメイクだけ落としてパジャマに身を包み眠った。


 翌日の夜である。
 つまり昨日だ。


 今日は入浴せんとして(私はお風呂が大好きだ)服を脱いで浴室に入りまず正面にあるでかい鏡を超近視・乱視な私は見た。


 右肩に汚れの様な影がぼんやり見えた。


 驚いて視線で確認をする。


 赤黒い大きな痣が、そこには在った。


 凝視して恐る恐る押してみる。


 痛みはない。


 結論は1つだ。


 深く刻印されたキスマーク。


 私はうっすらと笑う。


 自分の身体を抱きしめて笑う。


 可哀想な彼。
 愛おしい彼。


 どんなにか、どんなにか汚らしいこの身体に執着してくれる彼。


 さぁ、私が欲しいと跪いて。
 手練手管で相手を欲望させる術を心得てる、この私を欲しいと言って。


 ほら、東を見て。西を見て。
 つま先にまで口づけをして。


 あなたの欲望が私の暗い暗い欲望に火をつける。


 キスをして。
 深く深く。


 何人の男を銜え込んだか分からない、この汚らしい口唇にキスして。


 浴槽にも入らず、下がってゆく体温を抱きしめながら笑う。


 涙が 一粒 頬を伝る。


 そしてこの右肩の痣を擦る度に私の口元は笑みを浮かべ。
 鏡で見る瞳の色は胡乱な蔑ずみの色に変わってゆく。


 ドンナニに 私が アナタを アイシテルのか 教えて アゲマショウ か?


 絶望に晒されたこの汚い身体を欲しがってくれる可愛いあなたに。




声援が欲しい

2016-08-07 12:25:23 | Weblog
暑いです。
暑いです。
あと暑いです。
脳がうだってるのでこんな出だしです。
わたくしです。


プールに通う近所の小学生を見てると私はいつも思い出す事がある。


そう、私は小学校六年生迄泳げなかった運痴だった。
プールの時期になると憂鬱になって入ったプールの中でむせび泣きすぐに見学の権利が与えられていた……。


だが恐ろしいのは授業では無かった。


プール大会、だ……。


私はその時まだまだ泳げない三年生だった。


犬かきなら、できた……。


もうね、三年生でクロール出来ないの私だけだったのね。
顔を水につけて腕はまっすぐ伸ばし歩いていた。


「なさけない……」


幼心にも傷がつき、大会が近づいてくるのが毎年嫌で嫌でたまらなかった。


そして本番だ。
勿論飛び込み等したら命に関わるのでスタートの合図を水に浸かった状態で聞く。


いつも通りだ……劇的な救済は行われず、私はまた水面に顔を浸けて歩く。


だがいつもと違ったのは級友の


「●●ちゃん(私の名)頑張ってー!!」


コールだった。


嬉しくて歩くスピードアップ。


いや、歩くなよ……。
浮けよ……。


まぁ、そんな感じだったのでその年のプール大会は良い記憶となり私は夕食の時間に家族に語った。


「声援を貰ったの!!」


当時幼稚園だった上の弟が唖然として私を見て


「お姉ちゃん、何人から貰ったの?」


「ん?五人位からかな」


次の弟の返答が冴えまくっていた。


「じゃあ、五千円だね!!」


一瞬戸惑う家族達に弟はにこにこ笑ってる。


母がそっと呟いた


「応援を大きな声でしてくれるのよ……そして『千円』じゃなくて『声援』ね」


私の滑舌が悪かったのか、『声援』を知らない幼稚園児だった弟が悪かったのか。


いや、誰も罪犯してないよな……。
ちと勘違いっちゅーかなんちゅーか。


リオ五輪の水泳を見て思い出した私である。


「うっひょー!男子が半裸で逆三角形体型よ!!抱いてー!!」


それは『声援』じゃない、『嬌声』だ……。


食い入るように観てると興奮してるのかクラクラしてきてクーラー稼働(駄洒落ではない)。


いやー、夏季オリンピックは水泳があるから良いな。


皆たくましい身体をしてるので水着で胸元覆ってるのが女子、位の認識しか出来ない私の崩れたマイハート。


もーほんとにうっとりですよ、はい。


「だ、抱いてーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!」