耳からバナナ

日々雑記

2017-05-13 20:04:17 | Weblog
 目の前によねをが買ってきてくれた大判焼きが。


 食卓の上に載っている。


 クリームとおぐらだ。


 この時間の甘ものは危険だ。


 食べたいが後が怖すぎる。


 見つめていた。


 いつまでも。


 チラチラと。


 次第に見る間隔が短くなってくる。


 パックは3つある。


 透明な食品トレーのパックだ。


 セロテープで止められている。


 3つ並ぶパックの1つだけが私の好きなクリーム。


 ノンカロリーのトップバリュのサイダー片手にまだ見つめていた。


 クリームを。


 まさに「食い入る」様に。


 じっと。


 その時。


 まさに私の視線が一際輝きを放った時。


『ぱかっ』


 音をたてて。


 あっけなく。


 あいた。


 開いた。


 クリームのパッケージだけが。


 5秒程目を見張り。


 やおら手を伸ばした。


 もう迷わない。


 天啓だ。


 口に入れて咀嚼する。


 美味しい。


 そっと何かに呟きかける。


 何かが何なのか分からないけど。


「誘ったら身体を開くのか・・・・・・売女め」


 大判焼きに雌雄はない。


 それでも尚続ける。


「見つめただけで吐息を吐いて」


 やめろ。


 それ以上言うな。


 ほら、見てる。


 明日祖父の三回忌の法事がある為集まった親戚一同が。


 じぃちゃんごめん。


 じぃちゃんも好きだったね。


 クリームの大判焼き。


 開けてくれてありがとう。


 そして10人は集まってる遠方では横浜からきてる親戚達の。


 冷たい視線が。


 ただイタい。


 


 
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