耳からバナナ

日々雑記

おどりに行くのか?

2013-03-31 08:21:47 | Weblog
 おはようございます。
 がっつり眠れました。
 薬追加してもらったら物凄く効く。
 永眠する位眠れるだろう。
 だが目覚ましは枕元で倒れ携帯も遠くに吹っ飛んでいる。
 やだー妖精さんたらー。えへへー。
 馬鹿なマクラは良いから早く本題に入れ。
 わたくしです。


 私は昔コスプレイヤーだった。
 ゆうなぎ達を巻き込み毎月仙台コミケでコスプレして遊んでいた。
 滅多に男装はせず私はリボンとレースとフリルで飾られた衣装ばかり着ていて写真を撮ってゆくカメコも顔を覚える位いた。


 挨拶しないで無言で撮ってくカメコとかな。
 呪われろ!!


 ばぁばに出来たての衣装を見せる(そんなにオープンでどうする)時が一番楽しかった。
 ばぁばはいつも


「うずぐすいなぁ」←『美しいなぁ』と、言ってるんです。


 そして必ず


「またおどりに行くのか?」


 と訊いてくる。
 

 いや、そうじゃなくてですね・・・・・・。
 コスプレの意味をばぁばが分かるとは到底思えない。
 やってるわたしでさえ『私は何をしてるんだ・・・・・・』と我に返る時があった。
 取り敢えず「お祭りです」とばぁばに言ってしまったので彼女は私が「踊りにゆく」んだと誤解され今に至る。


 或日コスプレ写真をばぁばにあげたらばぁばは孫達専用の写真を飾る小部屋の額縁の中に私のコスプレ写真を入れてしまった。
 成人式の写真と一緒に・・・・・・。
 まさか入れられると思ってもみなかった私はがびーん!!である。


 がびーん!!


 ばぁばは私がオタクだと知らない。
 オタクという概念からして分からない。
 だから私は安心してばぁばの前で衣装を披露できた。


 いつも大荷物を持って会場に向かう私にばぁばは


「おどりに行くのか?」


 と、訊いてきて私は元気よく


「うん!!」


 と返す。


 もう衣装は全部捨ててしまったが未だに私が大荷物を抱えていると


「おどりか?○○(私の名前)ちゃん」


 と訊かれるが私は未だに


「うん!!」


 と返す。


 寂しさと不安が私を襲ってくる前に私はばぁばに嘘をつく。


 嘘をつく。

病院!病院!!また病院!!!

2013-03-30 06:21:39 | Weblog
 おはようございます。
 なんとか生きてるぜ。
 もう駄目かと思ったぜ。
 わたくしです。


 私は二十ー日にクリニックに行き二十四日にもクリニックに行った。
 クリニックに行く道すがら錆びた鉄柱にでかでかと


『えねみぃ』


 と、書いてあり一瞬脳が思考停止した。


 なにとたたかっているのだ(驚きの余り字を全部開いてみた)。


 私は祖父の通院と一緒に送られてクリニックが開く三十分前には着いた。
 ドアの開閉ボタンを押すが動かない。せめて中室の椅子に座りたい・・・・・・。
 その場でしゃがみ込む。
 いつも優しい事務員さんが箒とちりとりを持って中室に来た。
 ちょっとびっくりしたように「こちらでお待ちくださいね」と中室に入れて貰える。
 放心状態になってたらダッシュで先生がやって来た。
 先生、遅刻ですか?
「あら、おはよう○○ちゃん」
「おはようございます」
「ちょっと待っててねー!」
 院内にダッシュで駆け込んでゆく。
 いつも優しい看護士のMさんが
「ついこの前にも来たよね?どうしたの?」
「診断書が受理されなくて未記入と押印がないので送り返されてきました。あと、やっぱり眠れません」
「じゃあ診断書預かるね。もう少し待ってて」
 扉の奥にMさんが消える。
 

 この前来たのに何でまたもう一回来てんだよ!?
 眠剤欲しいから良いけど!!


 やがて扉が開き、一番に名前を呼ばれる。
「○○ちゃん、ごめんね。書き直し直ぐにして送るから」
「はい」
「あとまだ眠れないんでしょ」
「はい」


 30T位眠剤や安定剤を飲むのだが効きやしねぇ。
 毎晩布団で唸っている。


 先生は眠剤を新しく処方してくれたので薬局に行く。
 増やされたのはたった三錠だったので直ぐに名前が呼ばれる。


 またこの前の兄ちゃんだ。
 縁があるな、オイ。
「こちらの薬が新しく追加されまして・・・・・・」


 疲れで兄ちゃんの言葉が通じない。


「○□★※△▼※※でして・・・・・・」


 もう良い、勘弁してくれ。
 途中でもうどうでも良くなって


「会計お願いします」


 と兄ちゃんに言葉のバズーカ砲を撃つ。


「・・・・・・五百七十円です」


 さっさと払いちょっと洋服なんか見たりして楽しく過ごす。
『ちはやふる』の新刊も購入し、三浦しをんの『悶絶スパイラル』の文庫版が積まれていたので中も見ず買う。
 本が重いので帰る。また大量に本を・・・・・・。


 帰宅して『悶絶スパイラル』を読んでいたら衝撃的な事実に気付く。


 これもう持ってるよ!!


 悲嘆に暮れて泣きながら布団に入る。
 

 今度の薬は効くな・・・・・・。
 結構眠れる。
 耐性が付かない様に祈るだけだ。


 そして翌日二十五日は歯医者だった。
 すっかり忘れて母とカレンダーを見て
「あわわわわ!!」状態だ。
 物凄い真剣に検討して、結局私はチャリに乗って歯医者に向かったのだ。
 

 歯医者は、大嫌いだ。
 だが治療後
「すいません。何かお薦めの歯ブラシとか歯磨き粉ありますか?」
 と訊いたら
「何で磨いても上手に磨けなければ駄目なんですよ」
 先生に苦笑された。
 そういえば家の末弟は十五分は歯を磨く。
 

 無理だぜ。
 そんな事は出来ないぜ。


 お前どんだけスキンケアとかしてるんだ『DHC』からカタログ送られてきた時倒れそうになった。
 私よりスキンケアガンガンしてるな。
 ナルシストなのか?
『俺は結婚しない』宣言をしている癖に。
 末弟の脳内が分からない。


 そして近々耳鼻科に聴力検査をしに行かなければならない。
 進行性の難聴の為定期的に検査しなければならんのだ。


 病院、病院、また病院!!


『えねみぃ』は病院だったのだ!!


 私の財布を蝕む『えねみぃ』!!


 私は今猛烈に家出したい。
 小学校の裏に縄文時代の横穴式住居があるのでそこで暮らそうと思う。


 広辞苑片手に。
 

空白の一日

2013-03-28 21:15:53 | Weblog
 わたくしです。

 一日中ダラッとしておりました。

 明日はちゃんと更新したいと思う所存です。
 姉さんが心配してくれまめ(姉さんの愛息)の写メを送って貰い可愛さににやにやしました。

 さぁ、明日は頑張るか・・・・・・。

大人買いが止められない

2013-03-26 07:56:07 | Weblog
 おはようございます。
 体調悪いです。
 もうずっと寝ていたい位ぐったりしてます。
 何故ここ迄してブログを打つのか。
 その理由はきっといつ迄も分からないだろう。
 今日はダウナーです。
 わたくしです。


 ヤフーオークションという物をずっと見ているだけだったが好きな絶版ブランドのスカートが出品されて私は迷った。
 だがいつも通り


「おっしゃ!やったるわ!!」


 と叫び(私は決断のスピードが猛烈に早い)早速取引に大勢の出品者が使ってるゆうちょ銀行に口座を作って二万入金してその場で直ぐに振込をした。
 しばらく主に服を競り落としていたのだが私は不意に気になった『Wink』を検索した。
 小学生の時に大好きだったのだが両親はCDどころかCDプレイヤーさえ買ってはくれなかった。
 検索で出て来た懐かしいタイトル名と価格の安さに私は驚いた。
 どんなに自分の足で探しても見つからなかったCD山盛りである。
 

 でもヤフオクってとんでもないのな。
 百円の天然石のブレスを落としてもレターパックで送って来やがって結局六百円だ。


 あんなデカイ袋にポツンと一つだけ入れるなよ!!
 ちゃんと納得してから入札したから良いけど!!


 あぁ、無情・・・・・・。
 まぁそんな訳で『Wink』のアルバムを徹底的に入札したね、私は。
 驚く事にライバルは服の様に何人もいない。
 私は次々落札して郵便局に通い(振込の為だ)帰りに鈴ちゃんの家にいつも行った。


「○○(私の名前)ちゃん・・・・・・ヤフオクはまっちゃったんですね・・・・・・」
「いや、そろそろお休みするよ。最初に入れた金額迄と決めてたから。面倒臭いし」


 そうなのだ。
 ヤフオクは面倒臭い。
 出品者さんと連絡を取り合い住所等を取引ナビでやりとりしてすぐに振り込まなければいけない。
 何度「めんどくせー!!」と叫んだ事か・・・・・・。
 それでもCDが欲しい私は結局七枚程落とした。
 帰りに鈴ちゃん宅に寄る楽しみもあったし。
 ひとまずお休みだ。


 そんな私はまたヤフオクで物凄く可愛いぽっくり下駄を見つけてしまった。
 欲しい。欲しいが手元は不如意だ。
 渋面を付けて自分で出せる限界の値段を入札するが誰かがもっと高値で入札している様で話にならん。
 私は八瀬さんの『オクでアツくなるな。あと百円で落とせるかもしれないと入札するとどんどん深みにハマっていく』というアドバイスを胸に刻んでいたので下駄を諦めた。


 その話を八瀬さんにメールすると


『随分オクにハマったね。気を付けてね。今度は出品をしてみよう』


 と、レスが返ってきた。


 いやもうほんとしばらくやらないから!
 そんな優雅な経済状態じゃないから!!


 でも『Wink』のベストアルバムは本当に良い買い物だった。
 私は密かに『ニュームーンに逢いましょう』等を練習してる。
 八瀬さんとのガチンコカラオケの為に。


 しょーも無い事してないでさっさと強く生きろ、そなたは美しい(アシタカ)。

モウナイヨー

2013-03-25 05:14:14 | Weblog
 おはようございます。
 昨夜もヤクを飲んでも眠れず以前処方されてたヤクをパック一袋を追加したらようやっと寝れた。
 先生に知られたら完全に怒られる。
 子鹿の様に震えております。
 わたくしです。


 昨日群馬から上の弟が帰ってきた(私は三人姉弟だ)。
 何だか私には分からないが車庫証明とかあるらしい。
 久々に会えるので嬉しくて茶の間に行く(彼は大体茶の間に生息している)。
 パソコンを前に何かやってた。


「お帰り!○○君!!」
「応、外にあった白い車見たか?」
「見た」
「何と言うディーラーと車種だと思う」
 カーキチの弟からまず久々に問題を出され
「・・・・・・日産?」


「外車のシボレーだ」


 分かる訳ないだろ!?


 黙々とiPodに音楽を落としているのを見て、邪魔になったら悪いので居間に移動する。
 しばらくロイズのチョコポテト(大好物)なんか食べてお茶していたら作業が終わったらしく○○君は居間にやって来た。
 いつも通り靴下など履かずストーブの前で立って温めてる。
 何を言っても家の中では靴下を履かない馬鹿である。


「姉ちゃん」
「何よ」
「俺の職場の近くにドンキがあるんだが其処に併設でインド人がやってるカレー屋があんだよ」
「うん」
「俺は初めて行ってみたね」
「ほう、それで?」
「まずAコース・Bコース・Cコースしかない」
「何だそのカレー屋は」
「それで俺は何回も店員を呼んだ」
「何でだ?そんなに混んでたのか?」
「いや、飯時なのにガラガラだった」
「そんで?」
「勤務中なのに店員がお喋りに夢中になって中々来なくてようやく来たね」
「うんうん」
「『Aコース』一つっつたら『モウナイヨー』と言われて『じゃあBコース』と言っても『モウナイヨー』と言われ結局『Cコース』しかねぇんだよ!!」
「・・・・・・」(声も出ず笑っている)
「そんでカレーを食べた訳ね。そしたら最後に『オクチナオシダヨー』と言われてミントの葉を出された」
「どうだった」
「もう三日間も前に切ったようなしなび具合で勇気を出して俺は食べたね」
「お前・・・・・・胃腸弱いのに・・・・・・」
「そしたら超不味いんだ、ミントの葉が!!」
「当たり前だろ」
「次の日俺は腹を壊して仕事中トイレに行きまくった」
「馬鹿だな」
「あの店いつ覗いてもガラガラなんだ。だけど『アルバイト募集中!!』って貼り紙があって、そんでこの時期なのに店内に虫がいる訳よ。俺は『ギャッ!!』と叫んでしまったね」
「・・・・・・」(机に突っ伏して笑っている)
「夜の七時に友達と行って『ビール一杯』と頼んだらまた『モウナイヨー』だった。七時だぜ!?七時!!あれは嘘だね。奴等暇だから昼に全部飲んだんだ。姉ちゃんも一度来て行ってみろよ」


 そんな店には行きたくない。


 モウナイヨー。


 ナマステ。

俺と一緒に風呂に入ろう

2013-03-24 08:48:48 | Weblog
 おはようございます。
 昨日はちょっと眠くなった所で薬を飲んだら寝れた!!
 だがこの起床時刻は何だ。
 十二時間は寝ていた事になる。
 本当は起きていたのだが寒いので布団から出たく無かったのだ。
 駄目な奴である。
 わたくしです。


 昨日は鈴ちゃん宅に遊びに行った。
 その時大ウケした話をしよう。


『バイオハザード』というゲームをご存じでしょうか?
 あのゾンビやらクリーチュアーが大量に出て来てそれをガンガン撃って(弾切れになると武器はナイフだけになる・・・・・・)倒すゲームだ。
 まだ弟達が中学生と小学生の時にやっていたゲームだ。


 彼等は隣の茶の間で


「うぉぉ!」
「あぁぁぁ!!」


 と絶叫しながらゲームを楽しんで(?)いた。
 初プレイだったらしい。
 ちょっと覗きに行くと茶の間は阿鼻叫喚で二人共画面を食い入る様に見ていて会話なんか出来ない。


「また、死んだ・・・・・・」
「お兄ちゃん、もう一回だ!!」


 そんなに面白いのかそのゲーム。
 後で私もやってみよう、と決め地獄と化していた茶の間を出る。


 その夜の話だ。
 ○○君(上の弟)が●●君(下の弟)に


「今日は俺と一緒に風呂に入ろう」


 と、爆弾発言をして●●君も


「うん」


 と、返した。


 私は色々驚いた。
 何が彼等をそんな行動に走らせたのか。


 次の日、私も弟達がいない時にプレイしてみた。
 初めての3Dゲームなので勝手がよく分からず上手く歩く事も出来ない。
 BGMも不穏な雰囲気だ。
 洋館に入って回復アイテムのハーブなんかを回収して振り返ると大きな窓の外をこれまた大きなクリーチュアー(『リッカー』というクリーチュアーだったと思う)が一瞬だけ外を這い上がっているのが見え


「ぎゃっ!」


 と叫ぶ。
 震えながら一人でプレイしてる事を猛烈に反省し進める。


 大量のカラスのクリューチャーに襲われたり、廊下の壁から何本も手が一気に出て来たり、終いには壁を壊してタイラントが出て来る。


 まさに阿鼻叫喚である。
 昨日の弟達の行動が良く分かった。
 風呂に入る時にある窓をリッカーが通るんじゃないかと恐怖に襲われる。


「お母さん、今日私と一緒にお風呂に入りましょう」
「良いけど何で?」
「えぇ・・・・・・まぁ・・・・・・」
「昨日○○達も一緒に入ってたわね。何かあったの?」
 余りにも幼稚な原因なので顔を伏せて


「怖ろしく怖いゲームをやってしまったのですよ・・・・・・」


 答えたら母は爆笑して快諾してくれた。


 余談だが●●君は『リング』を見て怖いらしく終始両目に手を当て右目の所だけ小さく指を開いてそこから見てた。


 そこ迄して見んなよ。


 姉ちゃん笑っちまったよ。



騙されてアンダルシア

2013-03-23 08:19:25 | Weblog
 おはようございます。
 昨夜も中々寝付けずまた酒を飲んでしまった。
 反省しきり、だ。
 今日は鈴ちゃん宅に行ってくる。
 フェリシモのカタログを持って。
 楽しみだ。
 ふふふふ。
 わたくしです。


 家の祖父の話をしよう。
 彼は自分ではしっかりやっている、と思っているらしいが私から見れば間抜けで騙され易い。
 一度耕耘機の鍵をつけたまま家に帰って来たら翌朝行ったら盗まれてた。
 私は祖父が基本的に嫌いなので警察署が『おそらく在留中国人のグループが農作業用の機器を盗んでいます。気を付けて下さい。君萱のM(家の名字のイニシャル)さんが被害に遭われました』と警察広報に書き大笑いだった。


 アホかいな。
 鍵はしっかり掛けろ。


 そして或年祖父は決定的な私の侮蔑の目を浴びる様になった。
 父も母もいない時間帯にやってきた業者に


「お宅の道路に面したあの土地に自動販売機を置かせて頂けませんか?」


 祖父はお金に目が眩みすぐ契約してしまった。ばぁばの土地なのに・・・・・・。
 最初は機嫌良くしていた祖父だが自販機が設置されたら青くなった。


 成人向けのエロ自販機だったのだ。
 祖父は両親に(特に父)散々怒られ号泣しながら自分の部屋に戻る。
 面白いので見ていた私は吹き出しそうになるのを堪えるのに必死だった。


 両親は警察に被害届けを出し近隣の小・中学校に頭を下げて回った。


 何で祖父の招いた事態なのに両親が謝らなければいかんのだ。


 また警察広報に載る祖父。


『ご家族がいない家に「ジュース等の販売機を置かせて欲しい」等と巧みにつけ込んで成人向けの自動販売機を置く業者がいます。君萱のMさんが被害に遭いました、充分気をつけて下さい』


 何やってんだか・・・・・・。


 祖父は本当は物凄い小心者だ。
 酒の力で勢いに乗って業者に電話を掛けていた。


「アンタ方には良い話じゃねぇがオレには良い話だな!すぐ来い!!」


 馬鹿か、普通来ねぇよ。そんな電話には。


 結局契約はしっかりしてしまったので五年、エロ自動販売機は家の土地にあった。


 職場で店長に「○○(私の名字)の家の近くにエロ自販機あるよな」と訊かれ。正直に


「あそこは家の土地です。祖父が騙されて契約したんですよ」


 と、答えると店長は爆笑した。
「そうかそうか、はははは!!お前の家の土地ね!!はははは!!騙されたのか!!」
 周りの同僚も大笑い。
 確かに美味しい話だが私はまだあの時の祖父を怒っている。


 契約が終わり、今はもっと山側のうっそうとした場所に自販機は置かれている。


 ここら辺そんなに需要があんのか!?


五番のドラえもんに助けて欲しかったのに二番しか居なかった

2013-03-22 11:17:43 | Weblog
 こんにちわ。
 昨日の疲れでさっきようやく起きました。
 久し振りに熟睡したので、まぁ身体の軽い事軽い事。
 今なら空も飛べる筈。
 わたくしです。


 通院の為化粧してたら横にいた母が
「○○(私の名前)、電車が止まってるわよ!!」
 と叫ぶ。
「えぇっ!?」
 画面を見ると


 『東北線午前下り強風の為・運休』


 と書いてある。
 慌ててパソコンの前に座り検索をかけると


『東北線午前下り・運行遅延』


 と、出て来たので
「お母さん、動いてる事は動いています。用意終わったらすぐ駅に送って下さい」
「お母さんも化粧するから待ちなさい」
「はい」


 中断してた化粧を済ませ母を待つ。
「行くわよ」
 いつもより三十分程早く船岡駅に向かう。
「じゃ、行って来ます」
「本当に不通だったら連絡寄越しなさい」
「はい」
 階段を上がりロビーに行くと大量の人がそこで電車を待っている。
 駅員さんのアナウンスが頻繁に入るのだが声が割れて聴こえない。


 それじゃダメじゃん!!(春風亭昇太)


 とにかく風が強く温度も低いので私は震えながら立つ。
 新しい時刻表があったので取ろうと思い手袋をしたまま奮戦してようやく取り折り畳んで鞄に入れる。
 また駅員さんのアナウンスが流れる。
 どうやら電車が来るらしい。
 皆移動するのにぬるりと付いてゆく。


 ホームは寒かった。
 風が強くて首に巻いたストールを何度も巻直す。
 ふと気付いたら自分の全身の服と靴、コート迄アクシーズである事に仰天する。
 そりゃあれだけ箪笥に入ってりゃそうなるわな。
 衣替えが今から怖い。
 新しい衣類ケースを買わねばな・・・・・・ふ・・・・・・。


 そんな事を思い立っていたら


『只今列車は大河原を出ました。到着まで暫くお待ち下さい』


 と、パンドラの箱に残った『希望』を伝えてくれる。


 電車が来た。
 大勢の人が降りてくる。
 私はそれを待って乗る。
 一番端の席が空いていたのでそこに座り冊子を読み始める。
 電車はのろのろと、途中何度も止まりながら仙台へと向かう。


 またどこかの駅で停車した時
『二番線の列車は快速で仙台駅迄停車無く運行されます。お急ぎの方はあちらにお乗り換え下さい』


 それまでぼーっとしていた乗客が一発で目を醒ましダッシュで二番線の電車に乗り換える。勿論私もだ。
 皆、早く着こうと必死である。
『クリニック、予約しないで本当に良かった・・・・・・っ!!』
 心の中で叫ぶ私。


 仙台に着く。
 ペデストリアンデッキに出た瞬間から暴風だ。
 私はしっかりとストールを再度巻直し、イービーンズの書店を先ず目指す。
 待ちに待った『花冠の竜の国2nd』の一巻が出たのだ。
 復刻版も併せて二冊買う。


 おぉ・・・・・・俺の魂よ・・・・・・再度相まみえる事は無いと思っていた奇跡よ・・・・・・お前は何よりも尊く何よりも輝く俺の生きる糧・・・・・・。


 半分泣きながら会計をしてクリニックに向かう。
 また暴風に晒されながらクリニックに着く。
 受付を済ませカウンターに在る飴ちゃんとチョコを取り座る。
 早速飴ちゃんを舐めながら待つ。
 先程買った漫画を手にしたが駄目だった。読めない。
 最近の私は読書や漫画を読めなくなっている。
 

 例えそれがどんなに待ち望んだものでも。


 私はそれが哀しい。
 飴ちゃんを一つ舐め終わった所で名前を呼ばれ診察室に入る。
 いつも綺麗な先生がまばゆい・・・・・・ほんと何歳なんですか先生・・・・・・。
 私は入眠が出来ない事やその他色々と問題を話す。
「大丈夫だから、○○ちゃんの病気を治す為に私達はいるんです」
 先生は涙目で鼻をぐずぐず鳴らす私にいつも通り優しかった。
「処方大幅に変えましたけど駄目なら直ぐにまた来て下さい」
「はい・・・」(今コレを打ってた所『ヤベぇ!薬飲んでねぇ!!』と気付いて大慌てで飲んだ)
 会計待ちをまた飴ちゃんを貰い過ごしていたら名前を呼ばれる。
 実はある診断書を一枚書いて貰っていたのだ。
 超高額のやつを・・・・・・。
「お会計一万九千八十円になります」
 泣きながら払う。
 絶対必要な物なのでしょうが無い。
 薬局に行き処方箋を渡すとちょっとしてから水玉の青いネクタイをした白衣の薬剤師である兄ちゃんがやって来た。


「お薬の内容が大幅に変わりましたのでお時間三十分程頂きますが宜しいですか?」
「三十分ですね?」
「・・・・・・四十分位ですかね・・・・・・」


 掌を返すのが早いな、オイ。


 私はクリニックで貰ったチョコを食べ、備え付けの給水器で水を飲む。
 ひたすらぼーっとする。
 空腹で苛々する。


 兄ちゃんが必死でヤクを梱包したりしてるのを横目に楽しく時間を計る。


 三十分経ったぞ、オイ。


 にやにやとカウンターにいる兄ちゃんを見る私。
 悪趣味だ。


 四十分経った。
 兄ちゃんは私の名前を呼んだ。
 畜生・・・・・・私の負けかよ(何の勝負をしていたんだ)。
 会計してヤクを引ったくってクリスロードのマックに向かう。
 今ハッピーセットのオマケになっているドラちゃんの玩具を母が欲しがっていたからだ。
 マックに入り注文をする
「玩具、五番で」
 お姉さんに言うと
「すいません、五番は無くなりました」
 

 じゃあ終了シール貼っとけよ!!


「・・・・・・では二番で」
「かしこまりました」


 かしこまられても私は五番が欲しかった。


 寂しく一人で飯を喰う。
 さっさと食べて駅に向かう。
 エスパルのソニプラに行く為だ。
 ソニプラでは私が使ってた炭酸水スプレーがあり欲しかったがそんな優雅な財政状況じゃないので諦める。
 あのスプレーほんと気持ち良くて好きなんだけどな・・・・・・。


 帰る事にする。


 東北線の上りの電車迄後三分しかない!!
 私は急いで改札を抜け電車に飛び乗る。
 座席に荷物を置いて一人で座ってるおっさんに「すいません、ここ座っても良いですか?」と訊いたら


「あっちも空いてるよ」


 と、ぶっきらぼうに言われ腹が立つ。
「そうですか、申し訳ありませんでした」
 一瞬でここには打てない罵声を心の中でおっさんに浴びせながら他の所に座る。
 母に「着いたらメールします」と打って電車に揺られる。「了解しました」といつものメールが来る。


 船岡駅に着いた。
 母にメールしてホームで一番暖かい待合室に行って座る。
 時間が結構経ったが母からのメールは返ってこない。
 ふと動く物を目の端に感じてそちらを見る。


 暴風でなまはげみたいになった髪型の母が割烹着でこちらに走ってきている。


 私は即座に立ち上がり待合室を出る。


「何でメールくれなかったんですか」


「家に忘れて来たのよ!!」


 馬鹿である。
 私は悪くないと思う。


 家に着いてドラちゃんの玩具を渡してぐったりする。


 もう暴風の中の通院は二度とごめんだ!!