くらげのごとく…

好きなことを考えてふわふわ漂ってるような
時間が心地良かったりする。
たとえ時間の無駄遣いだったとしても…。

グリーンマントのピーマンマン

2005年12月03日 | 藤原竜也
時代を超えて、子どもから愛され続ける本がある。「おおきなかぶ」「おしいれのぼうけん」「ぐりとぐら」などは、本箱の中で真っ先にボロボロになってしまう。それほど、子どもがよく見るのだ。何度も何度も繰りかえし見ても、飽きないのは何故なんだろう。国境を越え、世界中の子ども達の心の中に訴え根付いていく魅力ってなんなんだろう。

そんなに古い作品ではないが、「グリーンマントのピーマンマン」も子ども達が大好きな本のひとつ。好き嫌いをしていた子が“のどいたバイキン”や“はらいたバイキン”にやられてしまうところを、正義のみかた、ピーマンマンが助けてくれるというお話。要は、何でも食べないと丈夫にならない、苦いピーマンこそたくさんの栄養があるんだよということがいいたいらしい。好きな食べ物は?という質問に子ども達が「ピーマン」と答える元凶になった本かもしれない…。

この絵本はオペレッタやエプロンシアターなんかにもアレンジできて、クラス全体で楽しむ活動に発展させることができる。いろいろなお野菜役やバイキン役に配役もできる。でも、みんながやりたいのはピーマンマン!やっぱりバイキンなんかより正義の味方の方がかっこいいもんね。

このピーマンマンが竜也くん初主演舞台作品らしい。それも幼稚園の時の。やっぱ主役だったんだ。劇遊びって、子ども達の意外な面を引き出すことができる。普段おとなしい子が、はじけたり、出せなかった面を出してみたり…。子どもにとって、舞台の上にあがって一言を発するだけでも大きな出来事なのだ。その一言を覚えて言い出せるまでに、葛藤するし、照れたりする。でも、この時期から、覚えるのが早い子や滑舌がいい子っているんだよなあ。友達の台詞まで覚えちゃう。悪い役はこわそうに言えちゃう。ひとりひとりの気持ちを大事にしてあげたいけど、劇発表としてまとめるとなると、主役はある程度しっかりした子じゃないと立ち行かないこともある。竜也くんを主役に決めた先生もいろいろ悩んだんだろうなあ。

感性が豊かな子ってとても繊細。だから、落ち着かない子が多い。アンテナをめいっぱい張ってるからいろいろなことに気がいっちゃう。竜也くんもじっとすわって話を聞けるようなおりこうさんではなかったんじゃないかなあ。結構、友達にも手出ししちゃうような。あ、でもこれはあくまでも想像。違ってたらごめんなさい。

竜也くんのオーデション話は本当に奇跡のよう。初めは台詞も棒読みだったらしい。落とされかかったのをスカウトした人が救い続けたお陰で最終審査まで残っていくのだが、その間の成長がすごかったらしい。結局、蜷川氏に「これは得がたい才能だよね」と見込まれグランプリとなるのだ。演劇の基礎も何もなかった少年がその数ヶ月後にはロンドンの舞台に立ち絶賛をうける…。

素質、才能…そして努力。それに加えて、運命的な出会いと運。全てが重なってはかりしれないエネルギーとなっていく…。そういう星の元に生まれてきた人って本当にいるんだなあ。

もしかしたら…保育園の子ども達の中にもそんな子がいるかもしれない。だって子どもって未知の可能性の宝庫だから。

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