代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

米国はなぜ「悪魔」が支配する国になってしまったのか?

2006年09月30日 | 政治経済(国際)
 すぐれた才能をもち、するどい社会正義の感覚をもっていた経済学の学生の多くがヴェトナム反戦運動に関わって、姿を消してしまったのですが、かれらが残っていたら、アメリカの経済学はまったく違ったものになっていたにちがいありません。それよりも心残りなのは、これらの人間的魅力にあふれた多くの学生たちが、ヴェトナム戦争の奔流に巻き込まれて、悲惨な人生をおくり、なかには、若くして、この世を去ってしまった人も少なくないということです。私はその責任の一端を負いながら、かれらの苦難を救うために、何もすることができなかったことに対して、つよい心の呵責を感じざるを得ません。 宇沢弘文『日本の教育を考える』(岩波新書、1998年、129-130頁)より。 . . . 本文を読む
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